稲垣栄洋のレビュー一覧

  • 一晩置いたカレーはなぜおいしいのか―食材と料理のサイエンス―(新潮文庫)

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    あれもこれも美味しい秘密!

    タイトルに惹かれて読み始めた。カレーに始まり朝ごはん、チャーハン、お好み焼きなど人気のメニューを手がかりにさまざまな野菜や肉その他食材の育ち方、栄養素、調理の秘密などが紹介される。知らなかったこともあるし、知っていたこともあるし、そういうことだったのかと気付くこともある。毎日食べるご飯がより美味しくなる本。

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    2023年07月06日
  • 身近な植物の賢い生きかた

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    植物の生存戦略に関する雑学を詩的に・擬人化を活用して(人の営みに例えて)説明されている。稲垣先生の著作らしく文章が面白くて読みやすい。
    本書は文章表現を楽しむ読み物としての性質が強く、植物の詳しい解説は比較的少なかった。過去に別の本で読んだことのある話が多かったため、本書の表現を楽しむことはできたが、知識の積み上げはあまり多くなかった。

    59ページ
    雄と雌とで子孫を残す有性生殖であれば、必ず親とは違う子孫が作られる。つまり、変化し続けることができるのだ。たとえ親の世代の防御法を破る病原菌が現れたとしても、その子孫はさまざまな新しい防御法を持っているので病原菌の感染を防ぐことができる。
    →VU

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    2023年06月27日
  • はずれ者が進化をつくる ──生き物をめぐる個性の秘密

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    将来できるかもしれない子供に読ませたいと思った。
    中身についていうと、同じことを違う例えで何度も繰り返しているようにみえた。章ごとに言っていることがそんなに変化しないののも退屈だった。
     小さい頃は何事も競争させられた。まだ世の中がわかってないときに運動でも勉強でも競争させられたら、違うことに価値があるなんて思うなんてことは無理。この教育のやり方を変えずに考えた方だけを無理やり変えようとしているのがいま。子供にとって厳しい世界になっていはしないか。

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    2023年09月01日
  • 弱者の戦略

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    動植物の特徴とその背景事例を多く示していて面白い。確かに弱者の戦略なのだろうが、それをビジネス環境等で活用するというのはちょっと違う気もする。

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    2023年06月08日
  • 生き物が大人になるまで~「成長」をめぐる生物学

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    面白く、読みやすい本。ヒトとその他の似ているところ違うところをわかりやすい文章で教えてくれています。他のことも教えてほしくなる文章です。

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    2023年04月16日
  • 眠れなくなるほど面白い 図解 植物の話

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    ※以前、旅行中に読んでたが登録漏れ

    植物のメカニズムは本当によくできている、知れば楽しい、知らねばそれだけ

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    2022年12月12日
  • 世界史を大きく動かした植物

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    【感想】
    もし「重要な植物ランキング」があるとすれば、文明を形作った「穀物」がエントリーするのは間違いないだろう。実際、世界で最も多く栽培されている作物はトウモロコシであり、二位がコムギ、三位がイネだ。トウモロコシ、コムギ、イネは「世界三大穀物」と呼ばれており、やはり穀物が植物界の中心にいる。四位にジャガイモ、五位にダイズと続き、食料として重要なこれらの主要な作物に次いで生産されているのが「トマト」とのことだ。

    本書には上記のほか、大航海時代を作った「コショウ」、アヘン戦争を生み出した「チャ」、糖のもととなる「サトウキビ」、産業革命を引き起こした「ワタ」など、重要な植物を様々に取り上げている

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    2022年11月10日
  • 植物たちのフシギすぎる進化 ──木が草になったって本当?

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    植物について学ぶの、物凄い久しぶりかも。忘却の彼方にいってしまいそうな懐かしい単語たちにも、久しぶりに触れられた。
    本シリーズ(あと岩波ジュニアスタートも)を、趣味嗜好を問わず、基本的に全部読破したいと考えるようになったんだけど、それは偏に、こういう出合いを求めるからこそ、なんだな。いきなり専門書ってのはハードル高いし、ひどい分野だと、小学校卒業以来、ほとんど触れていないみたいなのもあるしな。

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    2022年10月27日
  • 一晩置いたカレーはなぜおいしいのか―食材と料理のサイエンス―(新潮文庫)

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    身の回りの食材には、さまざまな「謎」がある。トウガラシはなぜ辛くて赤いのか?ニンニクはどうして健康にいいのか?メロンにはなぜ網目があるのか?そして、そんな食材たちが使われる料理にもたくさんの「謎」が隠されている。これらの謎を解くカギは、食材が生きていたときの姿にあった。本書では、野菜や肉、魚などの生き物としての特徴を手掛かりに、食材や料理の謎を、科学的に解き明かしていく。
    久しぶりに店頭でタイトル買いした本。言われてみれば理由を知らないことってたくさんあるなあ。植物学とか全く知らないので、へえ~~という思うことばかりで純粋に面白かった。毎日何気なく食べている食材にも奥深さがありますね。夏休みの

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    2022年10月10日
  • 一晩置いたカレーはなぜおいしいのか―食材と料理のサイエンス―(新潮文庫)

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    面白かった!

    もしも、孫に「肉しか食べないよ!」と言われたらコレを言いましょう。

    人間はサルから進化したから、ライオンと体が違うんだよ。
    ライオンは胃酸の濃度も20倍だし、腸の長さも短くて体長の3~4倍しかないんだよ。人間は12倍もあるから、肉だけだとヤバいんだよ、有毒なものが出来ちゃうから早く体から出さないと!
    肉だけ食べて生きていくためには特別な体の仕組みが必要なのよ。

    コレでいこう!

    バナナの減数分裂。
    ヒガンバナ・オニユリ・シャガなど球根を使う植物は、中国から持ってくる時に三倍体の物が選ばれたから、種が出来ない。

    ソバが救荒食なのは、イネ科の植物と違って茎や葉も食用にする事が

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    2022年09月20日
  • モンスターにされた生き物たち 妖怪・怪物の正体とは?

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    サクサク読めて、軽めだけどしっかり面白い。食レポのようだが、表現するとこの様な感じ。

    サイクロプスの存在。象の頭蓋骨を見ると、左右の眼窩が繋がり大きな目が一つ。これを想像したのではないか。行灯の油を舐めていた猫が、その火の陰効果もあり化け猫へ。小豆洗いはチャタテムシの立てる音。他にも、龍や河童、人魚、砂かけばばあ、子泣きじじいなどなど。そもそも、ひょうすべやケンムンなど馴染みの無い妖怪も。一番、印象に残ったのは件(くだん)。ネットで検索して確かにと思ったが、牛や羊の奇形。それでも十分迫力がある。

    テレビやネットの無い時代。仄聞でイメージを各々の頭に描けば、誇張され、面白おかしく尾ひれはひれ

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    2022年08月30日
  • 世界史を大きく動かした植物

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    判りやすく面白いけれど、キッパリさっぱり明快すぎる感じも。そんなに全て植物で説明つくものだろうか?という。
    植物に着目して世界史を見るとこういう感じに見えます、ということなんだろうけども。
    そこさえ肝に銘じて読めば、大変興味深い内容と思う。

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    2022年08月15日
  • はずれ者が進化をつくる ──生き物をめぐる個性の秘密

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    ネタバレ

    ナンバー1になれるニッチを探すには、コツが二つあります。
    一つ目は、小さくしぼりこむこと
    二つ目は、フィールドは自分でつくること

    「好きなこと」、「得意なこと」、そして「人から求められること」、そんなニッ値のヒントを探し当ててみましょう。そして、「小さなチャレンジ」を繰り返すのです。

    人間は勝ち負けが好き
    しかし、「勝ち」っていったい何なのでしょうか。
    あなたが楽しく満たされていれば、それでいいのではないですか。

    負けたっていい
    偉人たちは、どうやってこの境地にたどりついたのえしょうか。
    おそらく彼らはいっぱい戦ったのです。そして、いっぱい負けたのです。

    敗者が進化する
    勝者は戦い方を

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    2022年08月02日
  • 「雑草」という戦略 予測不能な時代をどう生き抜くか

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    雑草は邪魔なものというイメージがあったが、日本人は雑草魂といったように雑草を好む傾向があるということを改めて感じた。
    人間社会(ビジネス)と雑草が関連する部分もあり、「ナンバー1になれるオンリー1の場所」を見つけていきたいと思った。
    また、変化や逆境を力に変える雑草の生き方を、日本人にも活かして行けたら良いかなと思う。

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    2022年07月15日
  • 植物たちのフシギすぎる進化 ──木が草になったって本当?

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    進化、多様性、個性を植物から学ぶ!

    まずページ数が少ないのでさらっと読める。それでいて勉強した気持ちになる。被子植物と裸子植物のどちらが昔からあったか? 単子葉植物の利点とは? もしかしたら理科の授業で習ったことかもしれないけど、なるほどと楽しんで読めた。

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    2022年06月18日
  • 世界史を大きく動かした植物

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    自宅で観葉植物や花を育てているだけでも、毎日土を触り水をやり、肥料や日当たりに気をつけて世話をしているとどっちが主人なのだろうと思う時がある。農業革命によって権力や国が生まれ社会や文化は成長してきたのは事実だが、狩猟採集を行っていた時よりも、人間の働くしんどさは格段に増えている。そんな歴史を13の作物と1つの花で語る本。生まれ故郷から遠く離れた場所に運ばれて食文化として根付いたり、神の宿る木と信じられていたりなど、人間とは切っても切れない強い絆で結ばれた植物が愛おしく感じる。

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    2022年05月05日
  • 面白くて眠れなくなる植物学

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    (Audibleで視聴)
    知的な面白さはあった。
    ただあまり記憶には残ってないなぁ…
    もう一回聴き返してもいいくらいには面白かったが、絶対聴き返したいと思うものではなかった。

    聴くより読んだ方がより面白く、且つ学びにもなると思う。

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    2022年04月21日
  • 散歩が楽しくなる 花の手帳

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    ネタバレ


    ドクダミ…日本在来。クローン種子を作れる
    チューリップ…原産国のトルコ語ではラーレ
    藤…日本原産…右利きと左利きがある
    朝顔…種に下剤、利尿作用あり。牽牛子
    パンジー…惚れ薬「真夏の夜の夢」。皮膚炎の民間薬
    ギリシャ神話で美少年に例えられる花は球根物が多い
     (球根と睾丸が似ているとか?)
    金魚草…花が枯れた後ドクロのようなフォルムに変化
    サツキ…欧米ではツツジの1種と認識されている
    とげのないバラ、モッコウバラ
    サザンカ…日本固有の花木。
    椿…日本原産。捨てるとこなしの万能植物
    マーガレット…花びらが21枚
    福寿草…日本原産。アイヌの霧の女神クナウ
    桜…田の神様が降りてくる木。ソメイヨシノ

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    2022年02月24日
  • 雑草手帳 散歩が楽しくなる

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    ネタバレ

    カタバミ
    別名 黄金草、鏡草、銭みがき
    片喰紋は日本十大家紋のひとつ。
    揉んで十円玉を磨くと酸でピカピカになる。
    金属や鏡を磨くために用いられた

    雑草とは望まれないところに生える植物であると定義されている。
    よもぎは畑の雑草だが草餅の材料になったりお灸として薬草にもなる。雑草は人間が邪魔者扱いしたときに初めて雑草になるのである

    アメリカの哲学書エマーソンは、雑草を次のように評した。「雑草とは、未だその価値を見出されていない植物である」

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    2022年02月19日
  • 一晩置いたカレーはなぜおいしいのか―食材と料理のサイエンス―(新潮文庫)

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    稲垣栄洋『一晩置いたカレーはなぜおいしいのか』新潮文庫。

    食にまつわる科学的蘊蓄エッセイ集。全体的には平凡な内容かな。

    カレー自体の美味さの秘密はそういうことか。そして、一晩置いたカレーがなぜ美味いのかという謎については興味があるが、その理由を読むと新たな謎が。家庭のカレーなら解るが、洋食屋のカレーはなぜ美味いのだろうか。

    食材の色や匂い、味の秘密や栄養素、調理の裏技などが紹介される。

    本体価格550円
    ★★★

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    2022年01月31日