稲垣栄洋のレビュー一覧
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多様性をテーマにする展示で出会った本。「七時間目 強さとは何か?」が印象的だった。
john philip grimeという生態学者によると、植物が成功するための強さは3種類あるそうだ:
①競争に強い
②過酷な自然環境に耐えられる
③変化を乗り越える力。
例えば、雑草は①②は弱いが③は強い。(森林だと他の植物との競争に破れるし氷山では耐えられないが、人に踏まれたり刈られたりしてもすぐ生えてくる!)
①〜③は動物にも言える所はありそう。
競争や戦いに強いものが勝つとは限らないし。(例.チーターvsガゼル)
人類は動物界において肉体的に最強ではないが、生き延びている。それは僕らが知性という武器を持っていたからだ。
さらに人類の中でも、ネアンデルタール人ではなく僕らホモサピエンスだけが生き残った。ネアンデルタール人は僕らホモサピエンスより身体能力が高く脳の容量も大きかったというのに…。
それはホモサピエンスが「助け合う」という能力を発達させたかららしい。
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僕は競争が嫌いだし(①)、長時間労働も耐えられない(②)。けれど変化を乗り越える力は意外とあるのではと期待してみたり、あるいは全く違う切り口の強さがあると妄想してみたり。
自分の中に弱さがある限り、自分の新たなポテンシャルを探す旅を続けてみたくなるもんですわ。 -
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ネタバレ植物に関して分かりやすい書籍を多く出している著者による植物の進化に関する一冊。
理科の授業で、植物には子葉が2枚ある「双子葉類」と子葉が1枚の「単子葉類」があることを習った人もいるかと思います。なぜそのような違いができたのか、という入口から植物の進化について書いています。
他にも、植物の進化と恐竜の関係、イネ科の植物と人間の繁栄の関係など、様々な見方から植物の進化について教えてくれます。
この本を読むと、植物がなぜそのような形になったのかという進化の必要性と学校で学んだ知識が結びつき、植物について深く学ぶことができました。
この「ちくまQブックス」シリーズに共通することですが、イラストが豊富、かつ二色刷りのため、読みやすいです。
章ごとに区切られ、一冊あたりのページ数も少ないため、気軽に読めます。
植物に興味がある人にはぜひ読んでほしい一冊です。 -
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ネタバレp26
じゃがいもは栄養繁殖で増やす。ところが19世紀初め、アイルランドではじゃがいもの疫病が大流行し百万人が餓死、二百万人が故郷を捨て新天地アメリカを目指した。
人間は有性生殖です。しかし人間はバラバラであることを嫌います。均質な人材を作ろうとするのです。作物と同じようにその方が管理しやすいからです。生物はコストをかけて多様性を創出しています。均一な人間の管理は人間社会にアイルランドの飢餓のような事件を起こさないでしょうか。
p36
現代人の体の40%はトウモロコシから作られていると言われているほどです。
p49
人間が改良を重ねた野菜…キャベツもメキャベツもブロッコリーもカリフラワーも学名は同じ「ブラシカ・オレラシア」
p68
植物の種は暗いところで発芽をする性質を持っているものが多くあります。しかし雑草の種子は光が当たると芽を出すものが多い。草取りをして土の中に光が当たったと言う事はライバルとなる他の雑草が取り除かれたと言う合図でもあります。
p75
チューリップバブルで特に高値で取引されたのはブロークンと言われる縞模様の花を咲かせるチューリップ。これはアブラムシによって媒介されたウィルス病によって引き起こされることが現在では知られている。
p96
植物にとって最も重要な器官は種子を残すための花です。ラフレシアは余分な茎もはもなく花だけを咲かせる理想的な形と言えるかもしれません。世界一大きな花が自活しない寄生植物と言うのも世の不条理を感じます。
p148
竹や笹が花を咲かせた後、無数の種子できこれを餌とするネズミが大発生する。そして飢餓が起こる。
日本では1970年代にマダケが一斉に開花して枯れた。120年後の次の開花が2090年。
p163
魔女狩りで猫も大量に虐殺された。中世から近世ヨーロッパで大流行したペストの伝染源はネズミ。猫を殺しすぎたためにネズミが大繁殖したことも原因の1つ
p170
トリカブトの塊根は附子(ぶす)といいます。トリカブトを口にすると神経系の機能が麻痺して無表情になります。これがブスの語源であると言われています。
p172
カフェイン、ニコチン、コカイン、カプサイシン。
植物の毒は人間の神経を覚醒させて元気にしてくれたり人間の神経を麻痺させてリラックスさせてくれたりします。さらには毒を無毒化したり排出しようと体の中の機能が活発に動き出したり、毒を排出することで余計な老廃物も一緒に排出するデトックス効果もあります。しかも植物の毒を感知し苦痛を和らげようとエンドルフィンまで分泌します。エンドルフィンの分泌によって人間は陶酔感を覚え、忘れない快楽を感じてしまうのです。
p184
季節行事
旧暦3月3日、桃の種を煎じた杏仁湯で稲作に備える
5月5日、田植え時期は、菖蒲湯で健康を守る
7月7日、草取りの時期、ほおずきの薬湯で堕胎しておく
9月9日、稲刈りの時期、菊の花の酒を飲む
黄色い吸血鬼 ネナシカズラ
絞め殺し植物 ガジュマル
歩くウォーキングパーム ソクラテア
ひっつき虫 ライオン殺し
腐海の植物 ホテイアオイ
日本の三倍体ヒガンバナの毒とでんぷん
産業革命で機械化されてもワタの収穫は手作業
湿った場所を好む柳の枝の形は幽霊の手に似ている
イラクサ=蕁麻、蕁麻疹の語源。
イラクサの棘の刺さった状態がイライラする
ケセランパサランはガガイモ?
日本麻酔学会のロゴはチョウセンアサガオ
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植物は茎を伸ばして日光を浴びたら生きていけると思ってはないだろうか?
虫に食い荒らされたり、他の植物に日光や栄養を取られたり生存は容易ではない。
そんな過酷な世界を生きる植物達の生存戦略は多岐に渡っている。
「羽が生える」「歩く」「虫と共生」「クローン生成」10人10色である。
〜感想〜
人間も当たり前のルールからはみ出して生きていくのが自然であり、あるべき姿なのではないだろうか。
最低9年間勉学に励み、1日8時間週5で出社して死んでいく。それが種の反映に必要なのだろうか?
〜考察〜
果物に赤やオレンジ色をした果実が多いのは、遠くでもよく目立ち動物に食べてもらい種を広げることが目的。
一方で捕食されないために蛍光色を放つ植物も存在する。
人間界においても煌びやかなファッションや鮮やかなファッションを身に纏う魅力的な人も少なくない。
注意したいのはただ豹柄を全身に纏うような派手派手しくはなく魅力的なファッションでないと危険だと思われてしまうことである。 -
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○生物みなNo.1
○オンリーワンの場所
オンリーワンの奪い合いの結果、No.1
○ニッチ=No.1になれるオンリー1の場所=違い
○無駄な競争を避ける
○ポジショニング
○ニッチを欲張るな、小さいニッチを探す
○戦わない=ニッチシフト、生物戦略の一つ
○ダーウィン、唯一生き残ることができるのは、変化できる者
○差別化と集中
○ランチェスター戦略、強者の戦略、弱者の戦略
○みみずだって おけらだって あめんぼだって
○チーター
○キリン
○ゾウ 大きさNo.1
○ラクダ 砂漠 水分
○ナマケモノ 動かないNo.1
動かないものとして映るから天敵の目を逃れている