稲垣栄洋のレビュー一覧

  • 一晩置いたカレーはなぜおいしいのか―食材と料理のサイエンス―(新潮文庫)

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    光村図書・中1国語に掲載されている「ダイコンは大きな根?」の著者。本書は「新潮文庫 中学生に読んでほしい30冊」にも選ばれている。「一方で」「つまり」など接続語の使い方が的確で、中学生にもわかりやすい文体でありつつ、内容は専門的で詳しい。見事です。

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    2024年07月05日
  • 面白すぎて時間を忘れる雑草のふしぎ

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    日本の植物学の父と称される牧野富太郎は、「雑草という草はない」と言ったという。
    著者によれば、雑草が生えている場所は植物にとって過酷な環境であり、そこに生えている雑草とは選ばれし成功者なのだという。
    彼らの生存戦略の多様さと奇抜さが、わかりやすく、面白く描かれる。 
    雑草が、そして生きとし生けるものが、ちょっぴり愛おしくなる本。

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    2024年06月09日
  • 散歩が楽しくなる身近な草花のふしぎ

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    稲垣先生の本は、時折、けったいなギャグと言うか、先生の感情が入っているものがあって、これもそう。可愛い飼い犬の散歩をしながら、道端の雑草について、解説したり、考えたりする。そういう書き方の物よりも、淡々と分かりやすく説明してある物の方が好き。でも、どんな書き方であっても書いてある中身は面白い。
     「なぜ夏の花は朝に咲くのか」とか、「雑草が生い茂るのには理由がある」とか、なるほどなーって思う面白い話ばかりでした。

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    2024年06月02日
  • 散歩が楽しくなる身近な草花のふしぎ

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    ネタバレ

    冒頭の「散歩が好き」の話が最終章の話にてがらりとその色を変えたのに驚かされた。
    植物のエッセイを読んでいたはずなのに、最後の最後にファンタジーからのミステリになろうとは。
    油断ならない。

    雑草学者である作者が犬の散歩中に見かけた雑草やら街路樹やら野花やら何だったら暗渠に至るまで様々な雑学をユーモアたっぷりの語り口で記したエッセイ。
    作者を主人と見なさず元気いっぱい引っ張っていく犬も可愛いし、どこか哀愁漂う背中をしていそうな作者の境遇も何だか共感を誘う。
    雑草で実験をしたり、大学の先生らしく植物について色々話してくれるが、小難しさは全くなく、とにかく読みやすかった。
    また前半はとにかく植物の雑

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    2024年05月20日
  • 植物はなぜ動かないのか ──弱くて強い植物のはなし

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    ネタバレ

    「強さ」とはなにか。
    それを雑草から学ぼうという、これからを生きる若者に向けて書かれた本。

    これからあらゆる逆境に遭遇する若者にむけて書かれた本ではあるものの、日々の競争やノルマ、あらゆるストレスに疲れた社会人にも、ちょっと染みる本だと思う。

    無理に同じ土俵で戦うことが強さではないし、「戦う」とはそういうものではないことが、植物を研究していると見えてくるという。
    植物は、ナンバー1以外は生き残れない世界で生きているゆえに、競争は不可避であるように思われるが、ナンバー1になれる場所を探してそこで生きることを選べば、戦わずしてナンバー1になれる。
    「戦う」とは「場所を選ぶ事」ということになる。

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    2024年05月19日
  • はずれ者が進化をつくる ──生き物をめぐる個性の秘密

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      凄く柔らかなトーンで、わかりやすい言葉と例えで、個性という生き抜く力について説明された本。

     雑草は踏まれたら立ち上がらないというお話も、とても興味深かった。
     頑張り方や頑張る方向性も、自分にあったものを探していけばよい。オンリー1になれる場所でナンバー1を目指せばよい。ありのまま、個性を大切に生きるとは、そういうことなのかもしれない。

     なかなか自分を知る、自分の強みを活かすというのは難しいし、いつまで経っても自分探しが終わらない私は、死ぬまで迷子なのかもしれないけれど、自分探しというニッチなフィールドで、ナンバー1になれたら、それはそれで面白い人生なのかもしれないな。

     などと

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    2024年05月04日
  • 雑草学研究室の踏まれたら立ち上がらない面々

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    ネタバレ

    あなたはまだ雑草を知らない。

    雑草をテーマとする研究室の教授が、学生たちの研究を小説形式で紹介。ちいかわ、ジブリ、ワッフルさん、Z世代と縦横無尽な「雑草」研究の世界へようこそ!

    タイトルに惹かれて手に取った。冒頭のとっつきやすい小説のような会話文で一気に引き込まれて読み切った。そのタイトルに関連する7章の鳥海さんの気付きは印象的である。「置かれた場所で芽を出さない」ことも大事。雑草は踏まれても立ち上がらない。雑草魂は、踏まれても立ち上がらずにタネを残す方向にエネルギーを使う強かさなのである。

    他にもナウシカの農業について語られる章では、雑草にとっての1000年が「少し先」であること、それ

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    2024年04月28日
  • 雑草はなぜそこに生えているのか ──弱さからの戦略

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    雑草の面白い話は勿論ながら、雑草の生き様を通して著者が何を想い、何を楽しんでるのかがよく伝わってくる良書だと想いました。

    中高生くらいから大人まで、幅広く楽しめる、雑草学&人生哲学書。

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    2024年02月04日
  • 雑草学研究室の踏まれたら立ち上がらない面々

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     世の中は「答えのない問題を自分で作り、答えのない問題を解く」その連続だ(P.188)、と著者の稲垣先生は記している。
     ある意味で未知への挑戦である(P.188)、と言い、学生と同じ目線で雑草と向き合う姿勢は、違う分野に置き換えて考えることもできる。
     雑草について知ると同時に、考えて生きることを改めて感じた。

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    2024年01月22日
  • 面白すぎて時間を忘れる雑草のふしぎ

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    『雑草学研究室の踏まれたら立ち上がらない面々』の方が、研究室の学生さん達の様子も描かれていて、さらに読みやすいかもしれない。
    雑草学とか、植物とかは全く初めてというような文系さんにはそちらの方もおすすめかも。

    でも、もし、高校生の頃にこの本に出会っていたら、こういう研究もあるんだ、研究って面白そう、と思ったかもしれない一冊。

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    2024年01月18日
  • 植物に死はあるのか 生命の不思議をめぐる一週間

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    とても読みやすい。大学教授の一週間、学生からのメールの質問に対する回答を考えるプロセスで、読者を考察の世界に誘い込む。
    植物と人間の対比が気付きをもたらせてくれる。
    人間は上半身から摂取して下半身から排泄する。子孫を残す機能は下半身に宿す。これに対して植物は真逆の構造になっている。下半身(根)から摂取して上半身に栄養が届けられる。植物の上半身(花や種)には子孫を残すための機能がある。
    また細胞分裂も真逆である。人間は古い細胞が外側から抜け落ちていく。これに対して植物は、例えば木であれば、幹の中の細胞は死んでいて、外側に新しい細胞が広がっていく。細胞レベルで選択されたこの仕組みに意思が感じられる

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    2024年01月11日
  • 生き物が老いるということ 死と長寿の進化論

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    人間だけに与えられた特権。それが「老い」。
    誰もが日々老いている。様々な生き物や植物の事例から、人間がいかに進化した存在であるかを述べ、またその進化をもってしても「死」「老い」は必然であることが述べられている。

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    2023年12月27日
  • 植物たちのフシギすぎる進化 ──木が草になったって本当?

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    高校生の頃出会いたかった本。生物を丸暗記ではなく理屈を知って理解できる本でした。
    「生物は、必要のない個性は持ちません。」が凄く納得させられた。

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    2023年12月26日
  • 面白すぎて時間を忘れる雑草のふしぎ

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    植物学の父と称される牧野富太郎の「雑草という草はない」という刺すようなパンチラインからの導入でワクワクしながら本書を読み進めました。
    20種類の雑草から様々な生き方を学ぶ。
    生き方に答えがないことを知っている「雑な草」はまさしく現代人の師となる存在だと知りました。
    p222からはじまるオニタビラコという雑草学ぶ「個性があるのは多様性の維持が正解だから」。第5章のこの節は
    人生観をまた一つ深くしてくれたように感じました。

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    2023年12月20日
  • 世界史を大きく動かした植物

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    ネタバレ

    タイトルにもある通り、本作は主に食物(植物)を取り扱います。

    やや劇的なタイトルではありますが、確かに歴史にインパクトのあった食物がフィーチャーされています。

    列記しますと、コムギ、イネ、コショウ、トウガラシ、ジャガイモ、トマト、ワタ、チャ、サトウキビ、ダイズ、タマネギ、チューリップ、トウモロコシ、サクラ、となります。

    ・・・
    何が良いかというと、やはり稲垣先生の徹底的な植物好き、植物に関する深く広い知識が面白くてよいですね。

    植物の生態だったり形状だったり進化の理由とかを説明しちゃう。そしてそれがまた非常に合理なのでついつい「へぇー」となる、という感じです。

    例えば、イネ科の植物に

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    2023年12月20日
  • 怖くて眠れなくなる植物学

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    植物学者の稲垣栄洋さんの著書で、本書は「怖い」をテーマにした短編集になっている。怖いとは掲げているものの危険な品種や事例の紹介は少なく、「仕組み的に怖いと言える」「よく考えると怖い」「ある意味怖い」といったニュアンスが多いので、特に怖がらず楽しく読めた。
    著者のほかの本や動画ですでに知っている話が複数あり、私は少し退屈だったが、話のチョイスは私の好みのものだったのでらまだ読んでいない人にはダイジェスト版的な意味で強く勧めたい。

    「植物と動物の違い」より
    60ページ
    「進化論を唱えたイギリスの博物学者チャールズ・ダーウィン(一八〇九-一八八二)は、この議論を「もともと分けられないものを分けよう

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    2023年12月03日
  • 都会の雑草、発見と楽しみ方

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    スミレ ハコベ カタバミ ヨモギ セイヨウタンポポ
    スズメノカタビラ ハキダメギク エノコログサ カモガヤ
    シロツメクサ ツメクサ マンジュシャゲ

    ほとんど知らない。でもすごい

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    2023年12月02日
  • たたかう植物 ──仁義なき生存戦略

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    植物は大人しい存在ではない。その生存戦略には驚かされる。
    たたかう相手として、植物相手だけでなく、その環境、病原菌、昆虫、動物、人間など様々なものに戦いを挑んでいるのだ。植物の専門家だけあって、その記述は詳細にわたり、植物のしたたかさに興味は尽きない。
    意思を持っているわけではないだろうが、戦いに勝ち抜いたものが残っていくことで、植物はその様相を変えていく。人間にとっては、食用であり薬であり、そして毒でもある。そんな植物の多面的な様は、子孫を残していくための結果にすぎないのである。
    植物に興味のある人には、おすすめの一冊。

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    2023年11月21日
  • たたかう植物 ──仁義なき生存戦略

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    静かに平和に生きていると思っていた植物も、色んな敵とたたかって生き残っているということが分かった。
    植物だけでなくほかの生物の特徴なども学べて面白かった。

    みんな生き残っていくことに必死で自分中心に生きているのに、結果助け合いや共生出来ているのはすごいと思った。

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    2023年11月19日
  • 生き物が大人になるまで~「成長」をめぐる生物学

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    面白くて読みやすい本だった。具体的な例を挙げて説明されていて勉強になった。”子供は育てるものではなく、育つもの。大人にできることは子供が育つ環境を作ってあげること”という言葉が心に残った。

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    2023年11月19日