稲垣栄洋のレビュー一覧

  • 遺伝子はなぜ不公平なのか?

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    遺伝子はなぜ不公平なのかは、人間の多様性を遺伝子の観点から捉え直すきっかけを与えてくれる一冊である。

    本書を通じて最も印象的だった学びは、「多様性は結果ではなく戦略である」という点である。同じ遺伝子ばかりでは、ジャガイモの例のように環境変化に弱く、集団として生き残ることができない。つまり遺伝子は、自らを後世に残すために、あえて多様性を生み出しているという視点に気づかされた。

    これまで多様性は「良いもの」と漠然と理解していたが、本書を通じて「なぜ良いのか」という理由を進化の観点から具体的に考える重要性を学んだ。一方で、その価値を完全に言語化することの難しさも同時に感じた。

    また、オスとメス

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    2026年05月03日
  • 遺伝子はなぜ不公平なのか?

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    ネタバレ

    すごい本を読んでしまった。
    何がすごいって理屈っぽいタイトルと内容なのに、笑わずにはいられないほど面白い。特に筆者の自分の遺伝子の嘆きようが面白い。
    筆者は自分の遺伝子の劣点を書き、そこに仮説やツッコミを入れていく。
    私もその筆者のツッコミにさらにツッコミを入れずにはいられなかった。

    p.26「あぁ、遺伝子に逆らうなんて、本当にバカバカしい!」
    p.44「しかし、待てよ。と私は思い直した」
    植物学者が書いた本とは思えない、小説のような表現がある。物語の主人公が理不尽さに葛藤していくように筆者も自分の劣点と向き合いながら遺伝子を肯定していったのだろう。


    私は自分の能力のなさや理不尽に悲しく

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    2026年04月25日
  • イネという不思議な植物

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    田んぼの隣で育ちながら、イネのことをなんも知らんかったんだなあと思わせる。
    というか再読なので読んだことも忘れてる。恥ずかしい限り。
    ちょいと雑学に寄ってるとは思うが、それでも基礎的なところから教えてもらえる。
    表紙がイネっぽくて好き。

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    2026年04月24日
  • 植物に死はあるのか 生命の不思議をめぐる一週間

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    植物を軸にして、死とは何か、私の本質とは何か、など哲学的な問いかけが多くて面白かった。

    1000年単位で生きる木が,なぜ短命の植物に進化していったか。それは、命のバトンを次の世代に渡しやすくするため。100メートル走より、フルマラソンの方が成功率は低いのと同様に、1000年生きて次の世代にバトンを渡すのは難しい。
    リチャードドーキンスの、生物は遺伝子の乗り物にすぎないという格言のとおり、全ては種を次の世代に託し,進化を続けることが本質にある。
    それがこの世界が何億年も続けてられてきた命のバトンなのだ、、、と言われてもやっぱり死ぬのは怖いし、長生きしたいなあと思う。
    他の生命体は死という概念が

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    2026年04月12日
  • Learned from Life History 38億年の生命史に学ぶ生存戦略

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    ・変わらないものがあるからこそ、変わることができる。
    ・自己を明確にしたからこそ、真核生物は共生へと進むことができた。まずは、自己を明確にすることがら始めなければいけない。
    ・人は何かを得れば何かを失うということ。
    ・全てできるのは、何もできないのと同じ。
    ・ナンバーワンではなく、自分がナンバーワンになれるオンリーワンの場所を見つける。

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    2026年04月05日
  • 面白すぎて時間を忘れる雑草のふしぎ

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    ネタバレ

    雑草についてわかりやすい説明ももちろん書かれていたが、人生の教訓のような形でまとめられており予想外だったが印象に残った。
    ネナシカズラの紹介ではルールのない自然界でも「ずるい」やり方はうまくいっていないという言及があった。結局は王道が一番なのかもしれないと感じた。

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    2026年03月01日
  • 弱者の戦略

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    「戦略」とは何か?そして、「弱い」とは何か?その本質を、優しく楽しくゆさぶってくれる名著。
    僕らがいまここにたって商売している基盤には、当然ながら、何億年の営みのリレーがある。その中で、数々合った生物としての挑戦の歴史を紐解いて、生き残るための戦略の構造を解き明かす。

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    2026年02月16日
  • 敗者の生命史38億年

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    敗者の生命史…まさに、地球上に生命が誕生日してから、生き残ったものは敗者だった。

    地球に起こった様々な気候変動の中で、わずかなニッチを見つけて進化を遂げた動植物たち。
    彼らの進化の歴史がぎゅぎゅぎゅっと詰まった一冊だった。

    強者は進化をする必要がなく、サメやワニ、ゴキブリやシロアリなどが長い間そのままの姿で現在にある。
    しかし、弱者である哺乳類は小さなネズミのような生き物から現在の人間の姿に至る凄まじ進化を遂げた。

    しかし、いつも滅んでいくのはその時代の強者であったことを思うと、作者の言うとおり、現在地球で人間が人為的に起こしている気候変動の後に滅んでいくのは我々人類か…と思ったら、少し

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    2026年02月04日
  • うまい酒はどのようにできるのか

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    植物学者によるお酒にまつわるウンチク

    お酒は植物が作り出した炭水化物や糖をアルコール発酵させたものというような根源的なスタンスを持ちながら、それぞれの種類のお酒について軽く触れている
    身近なものばかりであるが、下手な専門書よりも簡単にわかりやすくまとまっている

    お酒を飲みながら原稿を書いている体で書かれていていつも以上に気楽に読める
    氏のファンである私にとっては余計なように感じられるが、拘る人が多いお酒というテーマについて書くための言い訳かしら
    何れにしても、文章力もいつものように素晴らしい

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    2026年01月29日
  • 私たちはどう老いるか

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    この数年、稲垣氏の著書にはまっています。植物の生き様に感動し、自分の人生と重ね合わせ反省したり、これでいいと肯定したり、折れる頁が多いのに今日も感謝!

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    2026年01月27日
  • 弱者の戦略

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    生き物にとっての強さとは?命を継続し続けること。弱者も誰かの強者であり、環境によっても入れ替わる。生き残る全ての生き物が勝者であり、強者。弱者必勝の条件はニッチの追求。勝てるところで勝つという事。ランチェスター戦略。
    複雑さ、変化、最悪はチャンスにして方法を見つける。
    鏡の国のアリスで赤の女王の教えが言い当ててる。「いいこと、ここでは同じ場所に泊まっているだけでもせいいっぱい駆けてなくちゃならないんですよ。」周りが同じ様に精一杯駆けてるから、止まっているように感じる。止まるとあっという間に置いていかれ死んでしまう。
    生き物も個人も企業も意識していないだけでこの戦いの中に生きている。同じ様にここ

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    2026年01月11日
  • うまい酒はどのようにできるのか

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    なるほど!
    知らずに呑んでたけど、そうだったのか!
    タメになるお話しは面白いですよ。

    ドイツで、なぜビールとソーセージなのか?
    思わず納得です。

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    2026年01月06日
  • 世界史を大きく動かした植物

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    取り上げられているのは、どれもよく知っている植物なのに、知らないことがたくさん書かれていて、非常に面白かった。
    読書をしていると、本の中の五分の一でも新たな発見や知らない知識があると嬉しいものだけど、最初から最後まで「へー、そうだったんだ」と終始楽しい読書だった。
    最後のしめも、アリも人間も植物に使われているのは同じで、宇宙人から見れば植物の奴隷として使われているように見えるかもしれないという視点もまた素晴らしかった。人が植物を利用しているのではなく、植物の方が偉いというか。特に最後まで読んでいくと、それがとても納得させられて、素晴らしい構成だった。
    とても良い本だった。

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    2025年12月18日
  • 植物に死はあるのか 生命の不思議をめぐる一週間

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    ネタバレ

    植物の解説本としてとても面白かった。
    植物に関しては高校の時しか学んでいなかったが、
    植物は生きているのか、死ぬのか、
    草は何か等視点が個人的に斬新でとても面白かった。
    また、こういった解説本でも、教科書のような堅苦しさはなく、あくまで小説として書かれているので非常に面白く読めた。
    特に、
    どうして死ぬのか→それぞれの細胞が無秩序に分裂を繰り返していけば、細胞の役割分担も成り立たくなる
    のは腑に落ちた。

    生きることも不思議、死ぬことも不思議、でも命ってとても美しい
    与えられた命を生きて、与えられた死を受け入れるってすばらしい

    という言葉はとても良かった。
    また読みたいと思う

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    2025年11月29日
  • はずれ者が進化をつくる ──生き物をめぐる個性の秘密

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    しみる。これはすごい。
    子どもが読むかと思い買ってあげたものの、本棚に寝ていたので読んでみた。より一層、子どもに読んでほしくなった。農学とのことですが、生物や進化や、なんだか哲学のような。小難しさは全くなく、だけど響く言葉が連発です。
    どうやって子どもに読んでもらおうか。読む気にさせようかw

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    2025年11月24日
  • 植物たちのフシギすぎる進化 ──木が草になったって本当?

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    単子葉類ってそうだったんだ?!で心掴まれた。ちょうど中学生の息子が勉強したところを話に聞いていたので、興味でたらいいなと思いおすすめした。

    最終着地は必要不可欠な機能と多様性として許される個性を持ち合わせるのは植物も動物も同じと言うこと。

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    2025年11月16日
  • 徳川家の家紋はなぜ三つ葉葵なのか―家康のあっぱれな植物知識

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    雑草などの植物がなぜ家紋に使われているのかわかって面白かった。
    雑草に強さやしぶとさを見出す武士の心の豊かさというかなんというか、かっこいい。
    その辺に茂っている植物にもっと詳しくなりたいと思った。

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    2025年11月14日
  • 弱者の戦略

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    目立たない生き物もそれぞれ工夫して生きていることを知ることが出来ました。いつもみている風景が少し面白くなりそうです。

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    2025年10月26日
  • 弱者の戦略

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    〈概略〉
    厳しい競争の自然界、敗者は滅びるのみ。
    弱者には弱者の戦略がある。

    〈強さとは〉
    他者を打ち負かすことでなく、生き残ること。

    〈弱者の戦略〉
    ・群れる
    ・逃げる
    ・隠れる
    ・ずらす

    〈ニッチ戦略〉
    すべての生物がニッチを持っている。
    小さな土俵で勝負する。

    〈弱者と環境〉
    安定した環境→強者が生き残り、弱者は滅びる。
    撹乱がある環境→必ずしも強者が勝たない。

    椅子取りゲームの空白のように、新たな椅子が置かれたときがチャンス。

    〈結論〉
    強いものでなく、賢いものでなく、「変化できるものが生き残る」。





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    2025年10月19日
  • 弱者の戦略

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    あえて条件の悪いところに行ってみる。
    安定している場所というのは競争が激しく、すぐに勝者が入れ替わる。変化の激しい場所で戦ってみるのです。自由度の高い土俵で戦うのです。

    人生の局地戦に持ち込み、一点集中させる。
    北海道のセイコーマートとかは札幌を中心に発展したが、本州には進出していない。

    ルールやテリトリーがシンプルなほど、戦いやすいし勝ちやすい。

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    2025年10月12日