稲垣栄洋のレビュー一覧
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進化は小さい方が有利なんだ
以前読んだ鳥の本にも同じ理由が書かれていた
恐竜は大きすぎたんだなー
裸子植物から被子植物への変化は
恐竜を絶滅に追いやった??なんてオドロキ
↑というのは毒を持つ進化などらしい
裸子植物は維管束無しだが、確実に水を細胞に行き渡せられる
低温に強い
御神木によくある杉や銀杏に大木が多いのはそういうわけ
花を美しいと思うのは文化である
ひまわりに元気をもらったり
五角形の花々を可愛いと思うのはなぜだろう?
文化じゃない何かがあるような??
赤い色は果実が熟しているサインだから
おいしそうに感じる
日本タンポポが西洋タンポポに追いやられて減っているわけではな -
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ネタバレ(本から)
「細胞内共生説」
原核生物(バクテリア(細菌))から真核生物へ
ミトコンドリアの祖先は、酸素呼吸を行う細菌
細胞の中に取り込まれた葉緑体の生き物は、細胞の中で光合成を行うようになった。
細胞は細胞核を作り、自らのDNAを格納した。
生命は、過酷な逆境でこそ進化を遂げる
アリストテレス
「植物は、逆立ちした人間である」
生物の生息地をニッチという
ニッチを奪い合う進化の過程
動物に対する対抗手段として効果的な毒成分はアルカロイドである。このアルカロイドは窒素化合物を原料とする。窒素は、植物が根から吸収するものであり、限りある資源である。窒素は、植物の体を構成するタンパ -
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ネタバレ13種類の植物を取り上げ、それぞれの植物と人類との関わりの視点から世界史を紐解いている。
植物という自然側からの視点で、世界史を見るのは新鮮で、より立体的に世界史を感じることができた。そして何より、人類の生活に対する考え方が変わった。
特に興味深かったのは、イネやコムギ、トウモロコシといった穀物の章。人類の文明には、それを支えた作物があり、それぞれの大きな文明と主要な穀物の農業はセットだった。
人類は、砂漠に水路を引き、そこに種子を播いて育てることで農業をスタートさせ、保存が可能な穀物は、「富」を生み出し、社会や争いを生み出していった。
現代では、その植物の起源地ではない場所に運ばれ、栽培さ -
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ネタバレ稲垣栄洋先生はこのようなグルメ方面のお仕事も受けられるのか、と本書を初見して思った。幅が広い。読んでみると、植物専門の筆者ならではの科学本に仕上がっていることに思わずニヤリとしてしまった。構成は、料理(例えばカレーライス)の食材ごと(じゃがいも、にんじん、玉ねぎ)といったカテゴリーに分け連作のように綴ったものである。得意の植物系材料に多くのページが割かれているのはご愛嬌。多くの人が知っている事実から、マニアックな事実まで書かれていて楽しめた。中でも大根の項目が詳しくて好き。インドカリー子さんの巻末解説があるが、こちらも専門的で面白い。グルメ裏ワザ本として読むと、本書は期待外れの部類に入るかもし
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ネタバレp32
イネ科植物はタンパク質や脂質を種子に持たせる余裕がないから、光合成で得た炭水化物をそのまま種子に蓄えた。
人間の胃袋には限界がある。保存出来る種子は財産であり分配できる富である。
p43
15世紀コムギの収量はわずか3〜5倍、17世紀の江戸時代の米は20〜30倍だった。現在でもイネは110〜140倍もの収量があるのに対して、コムギは20倍前後の収量しかない。
p50
戦国時代は、価値が安定しない小判より、米の方がずっと信用できた。徳川幕府の時代には米本位制が完成。田んぼを作るのは投資。しかし米の生産量が増加すると米の価値が減少し、米以外の物価が高くなる。つまりインフレが起こる。