稲垣栄洋のレビュー一覧
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植物は動かずに生きている。動物は動かなければ生きていけない。植物は動けないので敵や災害からは逃げられないが、実にダイナミックにたくましく生きている。
…著書はそんな話を公園に生えていた雑草から聞いたので、弱そうで強い生き方をしている植物の話を読者みなさんにお伝えします。
❐そもそも植物とは?
植...続きを読むPosted by ブクログ -
流し読みでざっくり読んだ。時間がある時にちゃんと読み直したい。
トウモロコシは地球のあらゆるものに使われているのに、元になった植物がわかっていない。宇宙からもたらされたというトンデモ話を紹介してるのが面白かった。マヤ文明、宇宙人との交信のオカルトがつきものだし。
農村で鬼灯茶を飲む習慣は、7月...続きを読むPosted by ブクログ -
内容は勿論、本の紙質、挿絵など、本そのもの自体に惹かれた。
普段何とも思っていなかったそこら辺に生えている草花に意識がいくようになった。
大事なことは植物が教えてくれる。
本当にその通りだと思う。Posted by ブクログ -
端正な本。植物画も写真も文書も、誌面のデザインもどれをとっても美しく行き届いている。
ぺんぺん草を食べてみたくなった。Posted by ブクログ -
トウモロコシの章で強い衝撃を受けた。
あまりにも万能すぎる植物…
知らぬ間に植物に依存し、身を粉にして働く人類の歴史について詳しく語られている。Posted by ブクログ -
昆虫もおもしろいけど昆虫と共に進化してきた植物もおもしろくないわけなかった
考えてみたらニュースでよく聞く蜜蜂がいなくなってるとか今のままだと10年後くらいに食糧危機になるとか、取りも直さず植物の危機は人類の危機なのねPosted by ブクログ -
イネを科学、地理、歴史の切り口で解剖すると、文化が稲作とともにあったことがわかる。
お酒づくりに対応して、
お米づくりについても知りたいと思い手に取った本だったが、
期待以上の内容と面白さだった。
イネがいかに特殊な植物であるか、
日本の風土における田んぼの役割とは、
地理・歴史・文化は稲作と...続きを読むPosted by ブクログ -
今私たちの周りにある植物と人類の関わりを世界史の流れから見ている。一つの植物によって歴史が進んでいくことがとても興味深く読むことができた。Posted by ブクログ
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雑草の生存戦略は、ニッチかつ多様性のオプションを持つこと。木から雑草へのイノベーション、「踏まれても踏まれても立ち上がる」ではなく、わざわざ立ち上がるコストをかけずに、倒れたまま種子を残していく方策を考えて進化するという話に感銘を受けた。
グラスルーツ=草の根 と呼ばれる市民活動がどのようにして資本...続きを読むPosted by ブクログ -
下記好きだった箇所の内容。
雑草は踏まれても立ち上がる
人間の都合でその方が良いという解釈。
本当は踏まれてまた上に伸びるより寝かせて花を咲かし種子を残す方が合理的なので、何度か踏まれたら立ち上がらない。
植物の方が人より合理的。余計な感情がない。
様座な事実を見るのに非常に勉強になりました。
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生命の歴史、特に進化についてしっかりと解説されている入門書です。
簡潔明瞭で大変わかりやすく、気持ち良く勉強できました。
追い込まれた弱者こそが進化しなくてはならない、それは貧乏くじですが革命にもなり得るのですね。
しかし、同じ大きさだったり同じ物を食べたり、同じニッチでの争いで負けることは絶滅を意...続きを読むPosted by ブクログ -
VUCA時代、予測不能な激しい変化が起こる場所で生き延びてきた雑草の戦略が役に立たないはずがない!
変化が少ない場所では木が強い
変化が大きい場所で強く生きてきたのが雑草
●雑草の戦略要素
・Competitive 競合型戦略
・Ruderal 乱発適応型
・Stress tolerance ス...続きを読むPosted by ブクログ -
雑草の戦略から学ぶこと。
ナンバーワンになれるオンリーワンの場所で戦う。
戦う場所は絞る、武器は絞らない。
大切なことを見失わない。Posted by ブクログ -
非常に興味深く楽しめた一冊。
普段何気なく口にしている植物に対して、人間側からは勿論食べるために生産をし、いわばコントロール、支配しているものと捉えがちだが、植物側からしたら、人類を利用し、自身の子孫を世界に広げることに成功し、まさに人類、世界史をも動かしたことを思い知らされるという、視点の切り替え...続きを読むPosted by ブクログ -
やっぱり面白い。
変化がおきているいまこそ、
新なニッチが生まれる可能性がある。
新たなニッチに入り込むには、
何も新しいものだけが必要なわけではない。
今あるモノをうまく使えばよい。
今の環境で進化をしてきたのなら、
もともとの先祖がいた環境こそ、
ブルーオーシャンである。
成功しているなら...続きを読むPosted by ブクログ -
本作も面白い。
植物の生き方には、改めて人生を生きるヒント満載だなぁ、と思わせてくれる。
辛い時期にこそ、根っこをはっている。
踏まれてもたちあがらず、本来の目的である、
子孫を残すことのためにエネルギーを温存する。
本来、伸びるだけ伸びたら方がはやくても、
リカバリが可能なように、節をつく...続きを読むPosted by ブクログ -
同じ著者の『世界史を大きく動かした植物』がとても面白かったので手に取ってみたところ、予想に違わず揺さぶられっぱなしの本でした。
曰く「雑草はとても弱い」。
曰く「雑草は踏まれたら倒れたまま立ち上がらない」。
先入観を覆される気持ちよさにあふれた良書です。
先入観を覆される例をいくつか。
雑草の種を...続きを読むPosted by ブクログ -
植物の生存戦略には、CSR戦略というものがある。
C:競争戦略(弱肉強食の世界で勝つ)
S:ストレス耐性型(普通の植物がストレスで死んでしまうような環境をあえて選ぶ。ex:砂漠、日陰)
R:レルラント(変化が激しい環境を選んで、変化に対応して成長する)
これらの戦略に基づくと、
・サボテンが丸い形...続きを読むPosted by ブクログ -
「雑草学」というのがあるのは初めて知ったけれど、自分の本棚を見てみたら、稲垣先生の書いたor関係している本をすでに何冊も持っていた。私も軸足に「雑草学」を持って、いろんなことを実践・思考してみたい。Posted by ブクログ
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毎晩寝る前にちょっとずつ読み進めてたら、すごい面白いのにすぐ寝落ちするから、中々読み進まず、あんな薄い本なのに半年以上かかった。
すごくよくわかった。
単子葉、双子葉とか植物の変遷とか、学生の時に無理やり単語覚えてたのが、一回読んだだけで、めっちゃ理解が深まった。
強いものが生き延びるわけではな...続きを読むPosted by ブクログ