稲垣栄洋のレビュー一覧

  • イネという不思議な植物

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    文句なしの満点。分かりやすく興味深い内容。稲にまつわる情報が網羅的かつ簡易にまとめられてる。日本人と米の関係は深いものだと改めて感心した。令和の米騒動まっただ中のいま、日本人全員が読むべき良書であろう。

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    2025年02月21日
  • イネという不思議な植物

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    軽い気持ちで手にとった1冊。
    イネという,身近すぎて深く考えたことがなかった植物のいろいろな面に気づかせてくれた。
    アミロースとアミロペクチンの分子構造の違いから,うるち米ともち米の腐りやすさや消化のされやすさが違う点はとても面白い。
    科学的なアプローチだけでなく,歴史的,社会的な視点で考えるところも面白かった。
    江戸時代の1食は1合(150g)。3合で1日分。1日分の米(3合)をつくるのに必要な面積を1坪。1人が1年間(昔の歴では360日)で食べるお米(=1080合)を1石。「加賀百万石」といったら,100万人の人が1年間生きていける分のお米をつくる生産力があるという意味。知らなかったなぁ。

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    2025年01月17日
  • 遺伝子はなぜ不公平なのか?

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    新書のイメージを覆すような親しみやすい文章で、あっという間に読み終えた。
    最後の締めくくりのエピソードに泣いた。
    新書で泣いたの初めて。

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    2025年01月05日
  • 遺伝子はなぜ不公平なのか?

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    生物学的観点から生きる意味について考えさせてくれる良書でした。
    ただ、他の方がコメントされているように深く考察されたい方には物足りないかもしれません。

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    2025年01月04日
  • 一晩置いたカレーはなぜおいしいのか―食材と料理のサイエンス―(新潮文庫)

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    他の本を購入するときに手に取ったもの
    タイトルにあるカレーだけでなく沢山の食品に関する知識が書いてあり読みながら「へー」と思っていた
    そして作者の食べ物を大切にする思いも読み終わってからだが伝わってきた
    一つの内容が短く隙間の時間に読むのに向いてる本だと思います

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    2024年12月29日
  • 雑草先生の短歌教室

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    この本は、けっして短歌教室ではない。
    この本を読んで、短歌を読もうと思ってはいけない。
    この本は、はっきり言って、抱腹絶倒のエッセイだw
    サラリーマン川柳を短歌にしたようなもの。
    時々爆笑しつつ、一気に読み終えた。

    31音の中に言いたいことをぎゅっと詰め込む。
    それは、ビジネスツールとして、とても役に立つ。

    植物や、生き物に、鋭い観察眼をお持ちだからこそ、
    生き生きとした描写を感じられたり、
    愛犬や家族との触れ合いが、楽しく表現されている。

    もう何冊も著書を読んだが、すごいファンになった!

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    2024年11月30日
  • 遺伝子はなぜ不公平なのか?

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    自分がコンプレックスに感じている個性があるかもしれない。でもそれは生物学的な観点から言えば必ず意味があるものである。ただ現代の評価軸で評価されればコンプレックスに感じるというだけで、必ず意味はあるのだから生まれる時代が悪かったというただそれだけである。
    この本は自分の個性について改めて考える機会を与えてくれる。

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    2024年11月27日
  • 生き物が大人になるまで~「成長」をめぐる生物学

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    非常に面白かったです。
    どんな生物も、それぞれの戦略でこの世界を生きている。
    動物や植物についての知的好奇心を満たしてくれたと同時に、たくましく生きているものたちの姿勢を知ってとても励まされました。
    自然界ではバラバラであることが正義。一方で、人間はバラバラが嫌い。自分たちの都合がいいように数値化することが大好き。偏差値や平均値など。

    瓜の蔓に茄子はならぬ、ということわざがあります。生物にはそれぞれの成長の仕方がある。この本を読んで、自分は自分のままでいいんだと勇気を
    もらいました。読んで良かったです。
    稲垣ワールドにもっと触れていきたいと思います。

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    2024年11月23日
  • 世界史を大きく動かした植物

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    植物の生存戦略とそれを利用してきた人間の、長いあるいは短い歴史を駆足で見るような本!
    いまある世界はこんなふうにできたのか。
    人間も植物も生き残るために長い時間をかけて工夫をしてきたのだろう。
    この本を読んでなお、植物はどうやってこんな構造になれたんだろう、人間はどうしてこの植物を食べようとしたんだろう、という興味は尽きない。

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    2024年11月20日
  • 古池に飛びこんだのはなにガエル?

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    短歌や俳句、日本独特の感性でできているポエム。
    聞いたことのある名句や名歌なのに、
    その背景に関しては知らない事ばかり。
    まして、植物や昆虫などの生き物からの目線は、
    植物学の著者だからこそ気づくのだろう。

    春の花はなぜ黄色が多いのか、とか、
    蜂がどうやって蜜を集めるのかとか、
    白鳥はなぜ白いのかとか、
    色々な謎解きがたくさん詰まっていて、
    読んでいて全然飽きなかった。

    夏目漱石、小林一茶、松尾芭蕉などに、
    それはおかしいだろう、と物申せるのは著者だけ?
    子供から大人まで、俳句や短歌に興味がない人もある人も、絶対に楽しめる本。

    コラムの作者不詳、実は・・・

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    2024年11月14日
  • 子どもと一緒に覚えたい 道草の名前

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    稲垣栄洋先生の目線が本当に好きで、稲垣先生の本を積極的に読むようにしている。
    手元に置いておきたい本との感想があったが、本当にその通りですね!!

    子どもたちと一緒に見たいが、今は一人でみて、歩いて道草を楽しもう(^-^)

    日々の暮らしが豊かになる植物学だと感じます!!

    植物たちも生きるために一生懸命なんだって分かる本でした(^^)/

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    2024年11月04日
  • 大事なことは植物が教えてくれる

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    稲垣先生の感性が大好きです。

    これは大人、子どもたちにも読んでほしい。

    稲垣先生の本はきっといろいろな人に勇気や、心の中に響く何かを与えてくれます。

    会いたい人の一人だ✨️

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    2024年10月18日
  • 世界史を大きく動かした植物

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    題名に惹かれて読みはじめても、内容があまりにも作者の知識の羅列だけで面白くなく、読むのをやめてしまう書物がある。
    この本は題名に惹かれて読みはじめて、すぐにぐんぐんと引き込まれる内容である。著者は植物学者ということだが、植物についての膨大な知識を、生物学、歴史に絡めて大きく広げていく。話が繋がっているので、ナルホドナルホドと思っているうちに読み進めて、しかも頭に入る。ものすごく、知的好奇心が満たされる。
    高校生の時に読んでいたら、この教授がいる大学を受験したいと思ったかも!

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    2024年08月15日
  • 怖くて眠れなくなる植物学

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    この本とっても面白い…!!!
    ヒガンバナって誰かが植えたものなんだなぁ…

    読み終わった今、生まれ変わったらミドリムシになりたいし、ナウシカを見直したいし、ヒガンバナを見に行きたい。

    魔女狩りの歴史や、ハリーポッターのマンドレイクも出てくる。めっちゃ面白い。

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    2024年08月08日
  • 生き物が老いるということ 死と長寿の進化論

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    この作家の文章は哲学的、いや色々考えさせられる。老いに不安があったが吹っ切れた、自分の思いは間違っていなかった。

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    2024年08月07日
  • 植物に死はあるのか 生命の不思議をめぐる一週間

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    生きて死んでいくこと、命がある奇跡を、教授と学生との1週間のやり取りの中で解き明かす。
    明快な表現で、知らなかった生命の不思議を植物学を通じて学べる傑作。
    思春期に読んでほしい一冊。もちろん大人も!

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    2024年08月03日
  • 面白すぎて時間を忘れる雑草のふしぎ

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    読みやすく植物が好きな人には面白い話が多かったです。本を読んでいる間、庭の雑草取りをしながら「わたしは彼らの生存戦略にまんまとはめられているのかもしれない」などとワクワクしながら楽しく雑草を抜いていました。
    個人的にはススキがとても好きで、ススキの話と、外来種セイタカアワダチソウの不思議が面白かったです。
    普段から植物が好きで色々育てていますが、雑草の持つ未知数の性質には改めて驚かされます。一つ気づいたのは、私たち人間は雑草をとったりして植物をコントロールして生きているつもりになっていますが、大きな目で見ると雑草はそれに応じて進化しており、そう考えると雑草から見た人間は害虫と変わらない存在であ

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    2024年07月12日
  • 大事なことは植物が教えてくれる

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     「言葉には力があります。」と“はじめに”の冒頭に書かれている「人々は、物言わぬ植物から多くを学んできました。そして、それを「言葉」として残してきたのです。」と。

     俳人や著名人、歌詞や物語の言葉と植物の自然にしっかりと根ざし、直向きに生きる強さに涙と勇気がもらえる。挫折しそうな時、人生の節目の時、弱く頭を垂れる時…、植物は何が本当に大切なことなのかを知り順応し生きるという。
     一つ一つの言葉が、植物の知恵が私の心に迫る。一人ひとりが唯一無二のものであることを、植物それぞれが精一杯生きるその姿を通して私たちに示してくれている。
    そこに目を向ける者でありたい。

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    2024年06月14日
  • 世界史を大きく動かした植物

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    農作物が文明を支えたのはある程度一般常識だが、それ以外にも様々な植物が歴史に紐づけられていて非常に面白い。古代オリエントはコムギ・オオムギ、インダス文明はイネ、黄河文明はダイズ・ムギ、長江文明はイネ、アステカ・マヤはトウモロコシ、インカはジャガイモ。生産量トップ5は当然入ってくる(トウモロコシ、コムギ、イネ、ジャガイモ、トマト)、三大穀物がいずれもイネ科なのは必然のようだ。 自然が豊かな地では農業は発展せず、逆に環境が厳しいところでこそ手間暇かけて農業をやる背景になる点が印象的。アフリカ東部で出現した人類が大地溝帯によって森林から草原での生活に代わり、それがどのような淘汰圧を作用させたのか気に

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    2024年04月04日
  • 生き物が老いるということ 死と長寿の進化論

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    閉経した女性のおかげで子どもの生存率が高まるという「おばあちゃん仮説」。人間とシャチとゴンドウクジラしか、閉経しないらしい。あとはもう死んでいくという。ジャガイモのようにクローンで無限に増えては同一種を駆逐する疫病で全滅してしまうが、人間は有限の生命を生きる代わりに、他の生き物とは違い老いることができる。そう、人間は老いるという天与を与えられた生き物なのだ。人間は年寄りを守り生かすという生存戦略を取れる、数少ない生き物なのだという。学びのある本だった。

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    2024年02月24日