稲垣栄洋のレビュー一覧
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■命にはなぜ限りがあるのか
「死」は40億年に及ぶ生命の歴史の中で最も偉大な発明の一つ。一つの命がコピーをして増えていくだけであれば、環境の変化に対応することができない。変化し続けるために生命は「死」を作り出した。
新しい命を宿し、子孫を残せば、命のバトンを渡して古い命は消えてゆく。この「死」の発明によって生命は世代を超えて命のリレーをつなぎながら永遠であり続けることが可能になった。永遠であり続けるために生命は「限りある命」を作り出した。
■もし祖父と祖母とが別の誰かと見合いをして結婚していたら、私はこの世に存在しない。遡ってみて、曽祖父と曾祖母が出会っていなかったとしても私は存在しない。 -
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「雑草は競争に強くない、環境変化に強い」というところから、雑草にはどういう特性があり、それが種の生き残りにどう寄与しているかを説明している。
特に他の植物を比較対象としているため、生物全般というよりは、植物の中での雑草ということで議論をしている。
しかし「ナンバー1 or オンリー1」に対する考え方など、生物の生存戦略や、人生訓になるようなメッセージも多くあった。
植物学はもちろん、進化論や遺伝学に関する様々なキーワードが出てきた。
シダ植物から被子植物への進化をたどるところもあり、進化論についても改めて得るものがあった。
また「自殖」「他殖」に関する議論から、遺伝子の挙動に関する議論もあり -
- カート
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試し読み
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Posted by ブクログ
軽い気持ちで手にとった1冊。
イネという,身近すぎて深く考えたことがなかった植物のいろいろな面に気づかせてくれた。
アミロースとアミロペクチンの分子構造の違いから,うるち米ともち米の腐りやすさや消化のされやすさが違う点はとても面白い。
科学的なアプローチだけでなく,歴史的,社会的な視点で考えるところも面白かった。
江戸時代の1食は1合(150g)。3合で1日分。1日分の米(3合)をつくるのに必要な面積を1坪。1人が1年間(昔の歴では360日)で食べるお米(=1080合)を1石。「加賀百万石」といったら,100万人の人が1年間生きていける分のお米をつくる生産力があるという意味。知らなかったなぁ。 -
Posted by ブクログ
非常に面白かったです。
どんな生物も、それぞれの戦略でこの世界を生きている。
動物や植物についての知的好奇心を満たしてくれたと同時に、たくましく生きているものたちの姿勢を知ってとても励まされました。
自然界ではバラバラであることが正義。一方で、人間はバラバラが嫌い。自分たちの都合がいいように数値化することが大好き。偏差値や平均値など。
瓜の蔓に茄子はならぬ、ということわざがあります。生物にはそれぞれの成長の仕方がある。この本を読んで、自分は自分のままでいいんだと勇気を
もらいました。読んで良かったです。
稲垣ワールドにもっと触れていきたいと思います。 -
Posted by ブクログ
短歌や俳句、日本独特の感性でできているポエム。
聞いたことのある名句や名歌なのに、
その背景に関しては知らない事ばかり。
まして、植物や昆虫などの生き物からの目線は、
植物学の著者だからこそ気づくのだろう。
春の花はなぜ黄色が多いのか、とか、
蜂がどうやって蜜を集めるのかとか、
白鳥はなぜ白いのかとか、
色々な謎解きがたくさん詰まっていて、
読んでいて全然飽きなかった。
夏目漱石、小林一茶、松尾芭蕉などに、
それはおかしいだろう、と物申せるのは著者だけ?
子供から大人まで、俳句や短歌に興味がない人もある人も、絶対に楽しめる本。
コラムの作者不詳、実は・・・