稲垣栄洋のレビュー一覧
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非常に面白かったです。
どんな生物も、それぞれの戦略でこの世界を生きている。
動物や植物についての知的好奇心を満たしてくれたと同時に、たくましく生きているものたちの姿勢を知ってとても励まされました。
自然界ではバラバラであることが正義。一方で、人間はバラバラが嫌い。自分たちの都合がいいように数値化することが大好き。偏差値や平均値など。
瓜の蔓に茄子はならぬ、ということわざがあります。生物にはそれぞれの成長の仕方がある。この本を読んで、自分は自分のままでいいんだと勇気を
もらいました。読んで良かったです。
稲垣ワールドにもっと触れていきたいと思います。 -
Posted by ブクログ
短歌や俳句、日本独特の感性でできているポエム。
聞いたことのある名句や名歌なのに、
その背景に関しては知らない事ばかり。
まして、植物や昆虫などの生き物からの目線は、
植物学の著者だからこそ気づくのだろう。
春の花はなぜ黄色が多いのか、とか、
蜂がどうやって蜜を集めるのかとか、
白鳥はなぜ白いのかとか、
色々な謎解きがたくさん詰まっていて、
読んでいて全然飽きなかった。
夏目漱石、小林一茶、松尾芭蕉などに、
それはおかしいだろう、と物申せるのは著者だけ?
子供から大人まで、俳句や短歌に興味がない人もある人も、絶対に楽しめる本。
コラムの作者不詳、実は・・・ -
Posted by ブクログ
「言葉には力があります。」と“はじめに”の冒頭に書かれている「人々は、物言わぬ植物から多くを学んできました。そして、それを「言葉」として残してきたのです。」と。
俳人や著名人、歌詞や物語の言葉と植物の自然にしっかりと根ざし、直向きに生きる強さに涙と勇気がもらえる。挫折しそうな時、人生の節目の時、弱く頭を垂れる時…、植物は何が本当に大切なことなのかを知り順応し生きるという。
一つ一つの言葉が、植物の知恵が私の心に迫る。一人ひとりが唯一無二のものであることを、植物それぞれが精一杯生きるその姿を通して私たちに示してくれている。
そこに目を向ける者でありたい。
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Posted by ブクログ
農作物が文明を支えたのはある程度一般常識だが、それ以外にも様々な植物が歴史に紐づけられていて非常に面白い。古代オリエントはコムギ・オオムギ、インダス文明はイネ、黄河文明はダイズ・ムギ、長江文明はイネ、アステカ・マヤはトウモロコシ、インカはジャガイモ。生産量トップ5は当然入ってくる(トウモロコシ、コムギ、イネ、ジャガイモ、トマト)、三大穀物がいずれもイネ科なのは必然のようだ。 自然が豊かな地では農業は発展せず、逆に環境が厳しいところでこそ手間暇かけて農業をやる背景になる点が印象的。アフリカ東部で出現した人類が大地溝帯によって森林から草原での生活に代わり、それがどのような淘汰圧を作用させたのか気に
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- カート
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試し読み
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Posted by ブクログ
「雑草魂」
雑草のように、踏まれても、厳しい環境にあっても立ち上がる、不屈の精神を指す。
ところが、雑草の研究者である著者によると、
雑草は、踏まれたら、すぐには立ち上がらず、
種を温存して、時期が来てから立ち上がる。
雑草の種類によって、種のつけ方が違うように、
種の多様性は、居場所の多様性。
「人間も生き物だから、できるだけ多様性を保って、ばらつこうとする。」
様々な学生の性格に寄り添って、暖かい指導で、
ザッソウケンがとても楽しそう。
フリースクールの子供達のように、
学校に居場所がなくても、違う場所で立派に立ち上がっていく力を秘めている。
雑草=邪魔な草、
邪魔になるかは人によっ -
Posted by ブクログ
ユーモアもあって、とっても面白い。
これから大学に入る高校生とかにもおすすめしたい。
よく、雑草は踏まれても踏まれても立ち上がるというけれど、実は、そうでもなくて、雑草は、倒れたまま、一番重要なことのためにエネルギーを取っておくらしい。
雑草は、種子のまま環境が整うまで待っていて、無理して芽を出さない。
なんか、涙が出そうになった。
他の章も面白くて、雑草と、それを研究する学生とのやりとりが面白い。ああ、研究って、雑草って面白そうだな、そう思わされた。
身近な雑草が、今までとは違って感じられる。早速、裏庭の雑草を抜きに行きたくなる。
最後の方に、「まだまだ書き足りないことがあるけれど、そ