稲垣栄洋のレビュー一覧

  • 植物に死はあるのか 生命の不思議をめぐる一週間

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    ネタバレ

    植物の解説本としてとても面白かった。
    植物に関しては高校の時しか学んでいなかったが、
    植物は生きているのか、死ぬのか、
    草は何か等視点が個人的に斬新でとても面白かった。
    また、こういった解説本でも、教科書のような堅苦しさはなく、あくまで小説として書かれているので非常に面白く読めた。
    特に、
    どうして死ぬのか→それぞれの細胞が無秩序に分裂を繰り返していけば、細胞の役割分担も成り立たくなる
    のは腑に落ちた。

    生きることも不思議、死ぬことも不思議、でも命ってとても美しい
    与えられた命を生きて、与えられた死を受け入れるってすばらしい

    という言葉はとても良かった。
    また読みたいと思う

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    2025年11月29日
  • はずれ者が進化をつくる ──生き物をめぐる個性の秘密

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    しみる。これはすごい。
    子どもが読むかと思い買ってあげたものの、本棚に寝ていたので読んでみた。より一層、子どもに読んでほしくなった。農学とのことですが、生物や進化や、なんだか哲学のような。小難しさは全くなく、だけど響く言葉が連発です。
    どうやって子どもに読んでもらおうか。読む気にさせようかw

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    2025年11月24日
  • 植物たちのフシギすぎる進化 ──木が草になったって本当?

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    単子葉類ってそうだったんだ?!で心掴まれた。ちょうど中学生の息子が勉強したところを話に聞いていたので、興味でたらいいなと思いおすすめした。

    最終着地は必要不可欠な機能と多様性として許される個性を持ち合わせるのは植物も動物も同じと言うこと。

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    2025年11月16日
  • 徳川家の家紋はなぜ三つ葉葵なのか―家康のあっぱれな植物知識

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    雑草などの植物がなぜ家紋に使われているのかわかって面白かった。
    雑草に強さやしぶとさを見出す武士の心の豊かさというかなんというか、かっこいい。
    その辺に茂っている植物にもっと詳しくなりたいと思った。

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    2025年11月14日
  • 弱者の戦略

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    目立たない生き物もそれぞれ工夫して生きていることを知ることが出来ました。いつもみている風景が少し面白くなりそうです。

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    2025年10月26日
  • 弱者の戦略

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    〈概略〉
    厳しい競争の自然界、敗者は滅びるのみ。
    弱者には弱者の戦略がある。

    〈強さとは〉
    他者を打ち負かすことでなく、生き残ること。

    〈弱者の戦略〉
    ・群れる
    ・逃げる
    ・隠れる
    ・ずらす

    〈ニッチ戦略〉
    すべての生物がニッチを持っている。
    小さな土俵で勝負する。

    〈弱者と環境〉
    安定した環境→強者が生き残り、弱者は滅びる。
    撹乱がある環境→必ずしも強者が勝たない。

    椅子取りゲームの空白のように、新たな椅子が置かれたときがチャンス。

    〈結論〉
    強いものでなく、賢いものでなく、「変化できるものが生き残る」。





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    2025年10月19日
  • 弱者の戦略

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    あえて条件の悪いところに行ってみる。
    安定している場所というのは競争が激しく、すぐに勝者が入れ替わる。変化の激しい場所で戦ってみるのです。自由度の高い土俵で戦うのです。

    人生の局地戦に持ち込み、一点集中させる。
    北海道のセイコーマートとかは札幌を中心に発展したが、本州には進出していない。

    ルールやテリトリーがシンプルなほど、戦いやすいし勝ちやすい。

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    2025年10月12日
  • 雑草教室 図鑑が教えてくれない植物たちのひみつ

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    身近に生えてる雑草の謎を解明していく物語。雑草の生存戦略や生態の不思議を物語調に分かりやすく教えてくれる。日ごろ何げなく見ている草にも名前があるんだよなと当たり前のことを再確認する。雑草とひとくくりにしてしまいがちだけど、それぞれの草の謎を知ってしまうと観察したくなる。

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    2025年09月15日
  • 植物はなぜ動かないのか ──弱くて強い植物のはなし

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    植物のこと、生物のこと、自然のことを体系的に考えさせてくれる。
    読んでから外を散歩すると、見えてくる世界や自分が感じることがちょっと変わります。
    子供の頃理科で習ったこと、覚えたことを、なぜそうなったのか?が分かりやすく説いてくれるので、次章に繋がって理解しやすい。
    人間はエネルギー使いすぎ!って植物は思ってるかも、みたいな視点は面白かったです。確かに、人は活発だし貪欲だよなぁ。と思いました。

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    2025年09月07日
  • 弱者の戦略

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    非常に良かった。定期的に読み返したい。
    岩波の「生物から見た世界」と、ピーターティールの唱える「競争はバカのすること」の2つが自然界を例に語られている本だった。納得感がすごい。

    ・自然界では弱肉強食が前提
    ・しかしライオン、雑草、アリなど、それぞれがニッチな場所でのナンバーワンを確立していて、その上で弱肉強食のピラミッドはできている
    ・だからどこで戦うかと、どう戦うかが重要
    ・命を短く設計する方が遺伝子設計を多くできることに繋がり、変化に対応できるようになったりするし、時には性別を隠していた方が競争せずに餌を得られたりする
    ・戦うフィールドと、その場所でどんな闘い方をするかで取りに行く情報も

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    2025年08月30日
  • 生き物にとって死とはなにか

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    良い。ちょっとポエミーで小説仕立てなところが
    著者の文才を思わせる。希望の意味を改めて考えさせられた。

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    2025年08月25日
  • 生き物が大人になるまで~「成長」をめぐる生物学

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    人間以外の生き物と比較する事で見えてくるものがある。150頁『未来を犠牲にする生き物』親の世話をする生き物は人間しかいない…人間は、もう生き物としてバグっているのかもしれない。

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    2025年08月20日
  • 弱者の戦略

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    ネタバレ

    秀作。
    生物はその場所ではオンリーワンなのでナンバーワンであり生き残れる。
    強いものにはかなわない。生き延びる場所を探し、生き方を変えることで生き残ってきた。人間も同様で、自分を活かせる場所探し、生き方を変えることが大事なのでないかと思った。

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    2025年07月26日
  • 世界史を大きく動かした植物

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    ネタバレ

    人類の進化に深く関わった植物や穀物を紹介する本。
    雑学としてとても読みやすく、おもしろい本だった。

    ・タンパク質や脂質を種子に持たせるためには、親の植物に余裕がないとダメ
    ・草原に生きるイネ科植物にそんな余裕はない。そのため、光合成で得ることができる炭水化物をそのまま種子に蓄え、芽生えは炭水化物をそのままエネルギー源として成長するというシンプルなライフスタイルを作り上げたのである

    ジャガイモは、もともと「ジャガタラ芋」と呼ばれた。「ジャガタラ」というのは、現在のインドネシアのジャカルタのことである。ジャガイモは南米原産の作物だが、ジャカルタに寄港したポルトガル船が持ち込んだことから、そう呼

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    2025年07月14日
  • 遺伝子はなぜ不公平なのか?

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    ■命にはなぜ限りがあるのか
     「死」は40億年に及ぶ生命の歴史の中で最も偉大な発明の一つ。一つの命がコピーをして増えていくだけであれば、環境の変化に対応することができない。変化し続けるために生命は「死」を作り出した。
     新しい命を宿し、子孫を残せば、命のバトンを渡して古い命は消えてゆく。この「死」の発明によって生命は世代を超えて命のリレーをつなぎながら永遠であり続けることが可能になった。永遠であり続けるために生命は「限りある命」を作り出した。
    ■もし祖父と祖母とが別の誰かと見合いをして結婚していたら、私はこの世に存在しない。遡ってみて、曽祖父と曾祖母が出会っていなかったとしても私は存在しない。

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    2025年06月01日
  • 生き物にとって死とはなにか

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    人間以外の生物の生き方、本能のまま
    争わずに命を繋ぐ為だけに、生まれて死んで行く、羨ましいくも切なくもなりましたが、身近な生物の驚くべき生態を知る事ができて、興味深々で読み進めました
    最後の章で、自分の存在の尊さと奇跡を最確認出来ました!

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    2025年05月31日
  • 雑草はなぜそこに生えているのか ──弱さからの戦略

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    「雑草は競争に強くない、環境変化に強い」というところから、雑草にはどういう特性があり、それが種の生き残りにどう寄与しているかを説明している。
    特に他の植物を比較対象としているため、生物全般というよりは、植物の中での雑草ということで議論をしている。
    しかし「ナンバー1 or オンリー1」に対する考え方など、生物の生存戦略や、人生訓になるようなメッセージも多くあった。

    植物学はもちろん、進化論や遺伝学に関する様々なキーワードが出てきた。
    シダ植物から被子植物への進化をたどるところもあり、進化論についても改めて得るものがあった。
    また「自殖」「他殖」に関する議論から、遺伝子の挙動に関する議論もあり

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    2025年05月20日
  • 雑草はなぜそこに生えているのか ──弱さからの戦略

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    環境に対応していくこと
    ナンバーワンになれるオンリーワンを探すこと
    競争しながらも助け合うこと

    雑草について書かれているけれども全てに言えることだなあと思います

    雑草をテーマにしているのも非常に珍しいです

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    2025年04月26日
  • 生物に学ぶ ガラパゴス・イノベーション

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    生き物の進化とビジネスの有り様を重ねている内容でとても面白かった。
    大陸は激しい競走で勝ち抜くための進化を、島国は環境に適した進化を行ってきており、戦えば一見大陸の方が優勢に見えるけれど戦い方を間違えなければ十分生き残れるということがすごくわかりやすく説明されていた。
    日本という島国独特の精神性にまで言及しており、グローバル化が進んでいる中で、日本人が育んできた精神性までそれに合わせる必要はないということに気付かされた。

    このご時世、色んな人に読んで欲しい本でした。

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    2025年04月24日
  • ナマケモノは、なぜ怠けるのか? ──生き物の個性と進化のふしぎ

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    生き物の紹介パートは壮大な前振りで、最後に読者である若い人がそのままのあなたでいい理由に収束される。
    人類には「つまらない」部分もたんとあることが描かれた上での「そのままでいいんだよ」が深く響く。この本を10代で読める人がうらやましい。

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    2025年04月11日