【感想・ネタバレ】はずれ者が進化をつくる ──生き物をめぐる個性の秘密のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年06月06日

生物は必要のない個性を持たない。私たちの性格や特徴に個性があるということは、その個性が人間にとって必要だから。「違い」を大切にする。すべての生物がナンバー1になれる自分だけのニッチを持っている。持っている力を発揮できるニッチを探すことが大切。

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Posted by ブクログ 2023年11月24日

今の場所で咲けない人たちに、植物学の根拠をもって優しく語りかけてくださっている。ふつうの人はいない。平均値もない。あるのは多様性。人間は本来自然界の生き物だから、好きな方向に伸びていきたい。ちょうど家族の不登校で心が乱れていたため、「8時間目」「9時間目」と「おわりに」で、とても励まされた。生きてい...続きを読むくヒントをいただいた。今はじっと根をはる時間と思う。
稲垣先生、ありがとうございます。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年10月09日

とて読みやすい。著者は農学部の教授である。文章の表現から筆者がきっと学生にとって優しい先生なのではないかと感じさせられる(激しい思い込みかもしれないですね、すいません)。難解な漢語も言い回しもせず、ゼミで話をしているかのような文体なので、自分のゼミを懐かしく思い出してしまった。個性というものが自然と...続きを読む現れる人になろう!と思わせてくれるそんな本だ。個性とは?、ふつうとは?、区別とは?、多様性とは?といったなんとなく分かった気になっている言葉だけど、これらをあらためて深く考えさせてくれる。ぜひ就職活動をしている学生さんにお勧めしたい。大学のゼミの後輩の方々にもオススメである。

この本を読むきっかけは、息子が塾で私立中学入試の国語で出題されたおすすめの本として紹介されていたものだったのだけど、大人が読んでも十分考えさせられるし、楽しめる。しかし最近の小学生はとても良質な論説文を読んでいるのだなぁと感心させられる。本を読むのは大事だけど、それだけの頭でっかちにならずにチャレンジする行動力や非認知能力もぜひ鍛えて、個性を大切にする素敵な大人に成長してほしいと思う。

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Posted by ブクログ 2023年09月20日

植物を通じて個性とは?多様性とは?らしさとは?を語っている。
人と植物を比較しているので読みやすいです。
中学入試頻出文とはいえ、大人も読むと惹きつけられることが多いです。
頻出文なる理由がわかります。

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Posted by ブクログ 2022年09月03日

古来より、生物は自分の命をつないで、現在に至る。
その過程で、一番であるものだけが生き残って、バトンをつないできたわけではないことが、雑草から人類までの進化を見て、勇気をもらった。

自分に自信がない、そんな若い子から、わたしのような人、たくさんいると思うが、ぜひ読んで欲しい。

あなたは必要なんだ...続きを読むよ、あなたはあなたのままでいいんだよ、という言葉の裏付けが、本書を通して感情論でない説明ができるし、納得した。

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Posted by ブクログ 2022年08月11日

身近な生物を例えに、個性とは?等人の核心に迫る内容について書かれてるんですが、その生物の事例がわかりやすくて、納得感がすごくありました

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Posted by ブクログ 2022年07月19日

生物の進化をテーマに、多様性の大切さなどを説いていて、勉強になりました。
なぜ雑草は雑草なのか、どうして人間の脳は比較したがるのか、など、すべては合理的に考えられるのだな、と。
この時代、いろいろと参考になります。

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Posted by ブクログ 2022年07月18日

これは名著!
子供にも大人にも,みんなに勇気をくれる一冊!
今6年生の息子が塾の先生から「6年生になる前に読んでごらん」と,勧められて1時間くらい没頭して読み切ったのは納得!その後も何度も読み返してたみたいで,内容をほとんど覚えてしまった様だ.
最初から最後までココロが動いて,あったかくなって,「今...続きを読む,ここにいて良かったー」って想いが溢れてくる.全人類にオススメ!

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Posted by ブクログ 2021年12月21日

農業研究者であるが、農業にじゃまとなる雑草の研究もおこなっている。雑草だけではなく生物進化についても書いている。雑草は踏まれても踏まれても立ち上がるのではなく、踏まれたら立ち上がらずに身をつける、ということでオオバコの例を出している。
 個性とは何か、について、文科省の現在の方針についての参考になる...続きを読むと思われる。個性について言及した卒論を書く場合には参考になる文献とあるであろう。

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Posted by ブクログ 2021年12月19日

とても読みやすかった。具体例が書いてあってイメージができた。また、ナンバーワンになることが大切だと知って自分のフィールドを探してみようかなと思った。生きることや生まれていることに感謝したい

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Posted by ブクログ 2021年11月14日

ナンバーワンを目指す

ナンバーワンになれる場所を探す

外れものの存在価値に改めて気が付く

読みやすくためになる

確かに、中学入試に良い感じですね

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Posted by ブクログ 2021年09月12日

“ありのままの自分”でいることの大切さを雑草をはじめ、様々な生き物たちが教えてくれます。

具体と抽象を行きつ戻りつしながらも分かりやすい文章。
帯の2021年中学入試国語出題数No.1作品というのも納得。
中•高生の頃に読みたい作品と言える。

著者の他の本も手に取ってみたくなります。
何度も読み...続きを読む返したい本です。

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Posted by ブクログ 2021年07月14日

読み始めた時の印象は自然科学的な内容かと思ったが、最後まで読むと自分らしく生きていくことの大切さをひたすらに伝えてくれる本だった。
若い世代向けのようで文章がやさしめ。小3の息子も興味を示してたまに読み進めているくらい。頑張って最後まで読んで欲しい。

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Posted by ブクログ 2023年10月07日

大人が読んでも楽しめますが、子供が読むともっと楽しめる思います。「個性」とは何か、生物や雑草から深く理解できます。

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Posted by ブクログ 2023年09月03日

雑草は強い、、、のではなく弱いのだ。
弱いからこそ生き延びられた。
ホモ・サピエンスもそう。ネアンデルタール人は協力できなかったから生き延びられなかったが、ホモ・サピエンスは弱いところがあり、一人では生きていけなかったので協力して助け合うことで補い合って生活していた。そのおかげで、危機に対応でき、生...続きを読むき延びられたということが書かれていた。
弱くて逃げて、「生きられる場所を探して」生きてきたのが、今残っている生物種なのである、というのには、目を見開く思いだった。

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Posted by ブクログ 2022年11月06日

コロナ禍や不景気、色々生きづらい世の中ということもあり、普通の生活を送ることがしんどく感じることがある。適応障害やうつなど、心の課題を抱えるのは環境やタイミングの問題なんじゃないかと感じるくらい身近な存在になったし、それくらい社暗く感じる今の社会。
「普通」に働いて、「普通」に結婚する。
自分の親世...続きを読む代がこなしていたことが難しくなった今だからこそ、個性を尊重することが必要だとこの本を通じて改めて感じた。
SDGsがトピックになったりするけれど、そもそも現状維持・検討する・様子見というもの自体が衰退の要因。変化を求め、行動することが再生可能な社会になる

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Posted by ブクログ 2022年10月02日

「生き物はみんなオンリーワンであり、ナンバーワンである」
「生きたくない生き物はいない。ただ与えられた今を生きる」
生き物から教えてもらうことがたくさんあった。
生物学の本だが、まるで哲学書のような一面もあって面白かった。

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Posted by ブクログ 2022年08月06日

みんな違って当たり前。それをよく理解できた。
オンリー1の世界でナンバー1になる。ある環境下で生存競争に勝てなければ、他の環境を求め、その環境下でも生きていけるように適応する。結局、負けた者が開拓地を求め、それがホモ・サピエンスになったと。なるほど。生物って凄いなと、あっぱれです。

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Posted by ブクログ 2022年05月14日

かなり平易に書かれている。
高校受験レベルの文章で読書体力なくても
読破できる。学級文庫レベル

雑草研究者が人間の生き方を
雑草を始め、他の生きものと比べて
それを再考するもの。

キーワード
競争、ニッチ、多様性、個性、普通とは等



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Posted by ブクログ 2022年03月13日

多様性をテーマにする展示で出会った本。「七時間目 強さとは何か?」が印象的だった。

john philip grimeという生態学者によると、植物が成功するための強さは3種類あるそうだ:
①競争に強い
②過酷な自然環境に耐えられる
③変化を乗り越える力。

例えば、雑草は①②は弱いが③は強い。(森...続きを読む林だと他の植物との競争に破れるし氷山では耐えられないが、人に踏まれたり刈られたりしてもすぐ生えてくる!)

①〜③は動物にも言える所はありそう。
競争や戦いに強いものが勝つとは限らないし。(例.チーターvsガゼル)

人類は動物界において肉体的に最強ではないが、生き延びている。それは僕らが知性という武器を持っていたからだ。

さらに人類の中でも、ネアンデルタール人ではなく僕らホモサピエンスだけが生き残った。ネアンデルタール人は僕らホモサピエンスより身体能力が高く脳の容量も大きかったというのに…。
それはホモサピエンスが「助け合う」という能力を発達させたかららしい。

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僕は競争が嫌いだし(①)、長時間労働も耐えられない(②)。けれど変化を乗り越える力は意外とあるのではと期待してみたり、あるいは全く違う切り口の強さがあると妄想してみたり。
自分の中に弱さがある限り、自分の新たなポテンシャルを探す旅を続けてみたくなるもんですわ。

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Posted by ブクログ 2022年01月14日

最後まで読んでシンプルに思ったこと…

著者が伝えたかったこととは異なる理解をしてしまったかもしれませんが…

どのような生物も必死に生きている。
もちろん人間も。

ただ人間は時にその命を自ら断つことを考えたり、病んだりすることもある。

知能という点で他の生物より優れた人間ではあるけど、優れすぎ...続きを読むているがゆえ、マイナス思考に陥ってしまうこともあるのかなぁ…

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Posted by ブクログ 2022年01月08日

2021年中学入試出題No.1と帯に。小学校3・4年生からでも読めそうな、やさしい文章。

でも、農業学者としての知見で豊富な例をあげながら、どう生きるべきか、個性とは、といったことを語ってくれています。

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Posted by ブクログ 2021年12月28日

自分の勝てるフィールドでナンバーワンになればいい。それぞれの環境でのナンバーワンがたくさんいるから、地球上にはたくさんの生物種が存在する。

そもそも比べるという行為は人間の脳の癖みたいなもの。比較して分類しないと人間の頭は気持ち悪いと感じる。しかし、生物は人間が分類したり比較したりできるほど単純で...続きを読むはない。

あるがままであれ、あなただけのオンリーワンでナンバーワンになればいい。

…っていう本。自分とは何か?で悩んでしまっている中高生に向けての本だったけれど、今でも自分を見失っている私にとって、心に響く言葉がたくさんあった。

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Posted by ブクログ 2021年12月25日

この世の動植物はナンバーワンになることとオンリーワンになることを両立させている。抽象を語っているが、合間に必ず具体が挟まっているので理解しやすい。

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Posted by ブクログ 2021年09月27日

p50
このように、人間は比べたがります。比べることに意味がないことだったとしても人間は比べたがります。それは人間の脳のクセのようなものです。これは、致し方のないことなのでしょう。

p107
あなたは自分のことをダメな存在だと思うことがあるかもしれません。しかし、本当にそうでしょうか。あなたは陸の...続きを読む上でもがいている魚になっていないでしょうか。飛ぶことに憧れるダチョウになっていないでしょうか。誰にも自分の力を発揮できる輝ける場所があります。ダメなのはあなたではなく、あなたに合わない場所なのかもしれません。

p123
人間はどうも一面だけ見て判断してしまいがちです。....気をつけなければいけないのは、周りの人が一方向から見たレッテルを、あなた自身も信じてしまうことです。

p133
幸せに勝ち負けはありません。幸せに平均もありませんあなたが楽しく満たされていれば、それでいいのではないですか。

p184
いや生きるってそれだけじゃない、とあなたは思うかもしれません。生きることには、もっとうれしいことや楽しいことだってあるじゃないか、生きがいだってあるじゃないか、そう思うかもしれません。そうだとしたら、それはとても幸せなことですわずかでも、生まれたことにそんな意味を見出せたとしたら、それはとてもすごいことなのです。

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Posted by ブクログ 2021年08月09日

置かれた場所ではなく、咲ける場所を探そう。自然においても競争は必然で、ナンバーワンしか生き残れない。でも、これだけ多様な生物が、植物が存在するということは、それだけナンバーワンになれる場所=オンリーワンなニッチな場所があるということ。

人間の脳は単純だから、比較すること、数字で表せるもの、境目をつ...続きを読むくることで何が良い悪いの画一的なものさしで測りがち。けど、そのものさし自体をどれだけ多く持てるか、持った上で世界を眺められる方が豊かな生き方と言えるんじゃないかな。

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Posted by ブクログ 2021年07月20日

雑草という著者の専門分野を例に、生物学の魅力、自分のかけがえのなさを説く内容。

時代の変革はいつだって敗者が担ってきた、負けに負けつづけて居場所を失い、厳しい環境に新たな活路を見出した生き物たちが新たなフロンティアへ進出していった――陸上、空中、はたまた宇宙へと進出していった生物の、壮大な叙事詩は...続きを読むいつも敗者が作ってきたものだった。

歴史学では、「歴史とは勝者の歴史」であるということがあるようだ。たしかに、勝者が文字で記録を残すというプロセスが繰り返された結果、歴史は勝者による勝者の物語ということになろう。しかし、もっとマクロに生物全体を俯瞰すれば、「敗者」の意外な重要性が浮かび上がってくる、ということが新鮮!

雑草は、ふまれたら立ち上がらず、別のベクトルへ成長の方向を変える。闇雲に負け続けるのではなく、合理的に負け、生きる道を貪欲に模索する。偏差値や収入などの数値尺度のみを絶対とし、上へ上への競争を煽る現代社会の構造が、道端の雑草によって鮮やかに相対化された。

夏の青空のような、すきとおった読書体験だった。

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Posted by ブクログ 2023年06月12日

将来できるかもしれない子供に読ませたいと思った。
中身についていうと、同じことを違う例えで何度も繰り返しているようにみえた。章ごとに言っていることがそんなに変化しないののも退屈だった。
 小さい頃は何事も競争させられた。まだ世の中がわかってないときに運動でも勉強でも競争させられたら、違うことに価値が...続きを読むあるなんて思うなんてことは無理。この教育のやり方を変えずに考えた方だけを無理やり変えようとしているのがいま。子供にとって厳しい世界になっていはしないか。

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Posted by ブクログ 2022年08月02日

ナンバー1になれるニッチを探すには、コツが二つあります。
一つ目は、小さくしぼりこむこと
二つ目は、フィールドは自分でつくること

「好きなこと」、「得意なこと」、そして「人から求められること」、そんなニッ値のヒントを探し当ててみましょう。そして、「小さなチャレンジ」を繰り返すのです。

人間は勝ち...続きを読む負けが好き
しかし、「勝ち」っていったい何なのでしょうか。
あなたが楽しく満たされていれば、それでいいのではないですか。

負けたっていい
偉人たちは、どうやってこの境地にたどりついたのえしょうか。
おそらく彼らはいっぱい戦ったのです。そして、いっぱい負けたのです。

敗者が進化する
勝者は戦い方を変えません。負けたほうは、戦い方を考えます。負け続けるということは、変わり続けることでもあります。

「高さで評価される」ということは、皆さんにとっては成績や偏差値という言葉が当てはまるかもしれません。「高さ」という尺度は大切な尺度です。「高さ」で測ることはダメなことではありません。成績は悪いより良いほうが決まっていますし、成績が良い人はほめられるべきです。しかし、それだけのことです。それはたった一本のものさしではあったたった一つの尺度に過ぎません。大切なことは、高さで測れることは、成長を図るたった一つの尺度でしかないと知ることです。

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Posted by ブクログ 2021年10月04日

帯の売り文句「私たち、頑張らなかったから生き残りましたーー」~1「個性」とは何か?2「ふつう」とは何か?3「区別」とは何か?4「多様性」とは何か?5「らしさ」とは何か?6「勝つ」とは何か?7「強さ」とは何か?8「大切なもの」は何か?9「生きる」とは何か?~雑草を研究している私よりひとまわり下の静岡大...続きを読む学教授。他の著書には「雑草はなぜそこに生えているのかー弱さからの戦略」「植物はなぜ動かないのかー弱くて強い植物の話」「イネという不思議な植物」。人間の脳は8桁の数字さえ禄に覚えられないので、平均を取ったり、高さで比べたりするけど、ピークが二つあるのもあるし、分類上二つの亜種に入れられている例もあり、植物の場合上に伸びるだけが能じゃない・・って事ですネ

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