稲垣栄洋のレビュー一覧

  • 怖くて眠れなくなる植物学

    植物の見方が変わる

    植物ばどこまでも合理的。その生存戦略の強かさが分かりやすく記述されていてとても読みやすかった。
    そこに静かに佇んでいるだけなのに、人類の歴史や地球の環境に大きな影響を与えてきた植物に、畏怖の念を覚えます。
  • 世界史を大きく動かした植物
    植物に惑わされ続けてきた人類の歴史。これらの植物は古代文明のきっかけでもあり、産業革命のきっかけでもある。
  • 植物たちのフシギすぎる進化 ──木が草になったって本当?
    イラストが2色で豊富。しかもかわいい。
    若い読者向けなので文章も平易で読みやすい。

    進化について書かれている。
    そして、弱い者が滅び、強い者が生き残るというのが自然界の鉄則ではあるが、「たくさんの種類がある方が強い」「みんなが違うことが強い」
  • モンスターにされた生き物たち 妖怪・怪物の正体とは?
    モンスター(妖怪)と正体である動物をイラストと共に比較して紹介する本です。正体である動物の生態はなかなかに面白いですが考察はあっさりしているので深く読み解きたい人には不向きかもしれません。
  • はずれ者が進化をつくる ──生き物をめぐる個性の秘密
    多様性をテーマにする展示で出会った本。「七時間目 強さとは何か?」が印象的だった。

    john philip grimeという生態学者によると、植物が成功するための強さは3種類あるそうだ:
    ①競争に強い
    ②過酷な自然環境に耐えられる
    ③変化を乗り越える力。

    例えば、雑草は①②は弱いが③は強い。(森...続きを読む
  • 一晩置いたカレーはなぜおいしいのか―食材と料理のサイエンス―(新潮文庫)
    キャッチーなタイトルに惹かれて購読。

    素材が持つ特性、それによって生まれる栄養素などが分かりやすく説明されています。

    私自身は関東育ちですが、両親は関西出身のためよく使う食材や味付けの地域差については実体験も相まって何度も頷きながら読みました。

    テーマにした料理ごとにいただきます、で締められて...続きを読む
  • 植物たちのフシギすぎる進化 ──木が草になったって本当?
    植物に関して分かりやすい書籍を多く出している著者による植物の進化に関する一冊。

    理科の授業で、植物には子葉が2枚ある「双子葉類」と子葉が1枚の「単子葉類」があることを習った人もいるかと思います。なぜそのような違いができたのか、という入口から植物の進化について書いています。
    他にも、植物の進化と恐竜...続きを読む
  • Learned from Life History 38億年の生命史に学ぶ生存戦略
    非常に興味深い内容。生物史の流れをひもときつつ、ビジネス戦略に活かすという思考は、生物本来の生き方を学びつつ、ビジネスにも活きるものと勉強させられた。
    ただ、著者が生物側の学者の為、やはりビジネス視点においては弱いように感じた。
  • 一晩置いたカレーはなぜおいしいのか―食材と料理のサイエンス―(新潮文庫)
    日常生活で浮かぶ疑問や分かっているつもりだったことが綺麗に解説されている。
    カロチンってキャロットからきてたとは。
  • 怖くて眠れなくなる植物学
    p26
    じゃがいもは栄養繁殖で増やす。ところが19世紀初め、アイルランドではじゃがいもの疫病が大流行し百万人が餓死、二百万人が故郷を捨て新天地アメリカを目指した。
    人間は有性生殖です。しかし人間はバラバラであることを嫌います。均質な人材を作ろうとするのです。作物と同じようにその方が管理しやすいからで...続きを読む
  • はずれ者が進化をつくる ──生き物をめぐる個性の秘密
    最後まで読んでシンプルに思ったこと…

    著者が伝えたかったこととは異なる理解をしてしまったかもしれませんが…

    どのような生物も必死に生きている。
    もちろん人間も。

    ただ人間は時にその命を自ら断つことを考えたり、病んだりすることもある。

    知能という点で他の生物より優れた人間ではあるけど、優れすぎ...続きを読む
  • いのちのふしぎがおもしろい! すごい植物図鑑
    植物は茎を伸ばして日光を浴びたら生きていけると思ってはないだろうか?
    虫に食い荒らされたり、他の植物に日光や栄養を取られたり生存は容易ではない。
    そんな過酷な世界を生きる植物達の生存戦略は多岐に渡っている。
    「羽が生える」「歩く」「虫と共生」「クローン生成」10人10色である。

    〜感想〜
    人間も当...続きを読む
  • はずれ者が進化をつくる ──生き物をめぐる個性の秘密
    2021年中学入試出題No.1と帯に。小学校3・4年生からでも読めそうな、やさしい文章。

    でも、農業学者としての知見で豊富な例をあげながら、どう生きるべきか、個性とは、といったことを語ってくれています。
  • モンスターにされた生き物たち 妖怪・怪物の正体とは?
    伝説や民話、怪談に出てくるさまざまな種族の「元」を推測している一冊。
    腑に落ちた面が多々ありつつ、夢がねぇ!と二律背反な感想が…。いや、面白かったです。
  • はずれ者が進化をつくる ──生き物をめぐる個性の秘密
    自分の勝てるフィールドでナンバーワンになればいい。それぞれの環境でのナンバーワンがたくさんいるから、地球上にはたくさんの生物種が存在する。

    そもそも比べるという行為は人間の脳の癖みたいなもの。比較して分類しないと人間の頭は気持ち悪いと感じる。しかし、生物は人間が分類したり比較したりできるほど単純で...続きを読む
  • はずれ者が進化をつくる ──生き物をめぐる個性の秘密
    この世の動植物はナンバーワンになることとオンリーワンになることを両立させている。抽象を語っているが、合間に必ず具体が挟まっているので理解しやすい。
  • 植物たちのフシギすぎる進化 ──木が草になったって本当?
    植物の進化について、平易に分かりやすく語られています。いいなと思ったのは、そこから「個性」にも繋げて展開されている点。「たくさん種類があることが強い」「バラバラであることには意味がある」。ぜひ、小中学生に読んでほしいです。
  • 雑草はなぜそこに生えているのか ──弱さからの戦略
    植物はいろんな学びがあることを気づかせてくれた本。

    稲垣さんのいう雑草魂はとても印象的でした。

    踏まれても踏まれても○○

    自分は、自分のいる組織は、○○がどうなるんだろう?と考えると楽しく、ちょっと考えてこんでしまいました。
  • 弱者の戦略
    つくづく生物学はおもしろいと思わせてくれる一冊。ホモ・サピエンスの大先輩の動物・植物の「弱者」としての生存戦略は、現代の私達にも大いに示唆があると感じた。

    群れる、逃げる、隠れる、ずらす、は汎用性が高そう。本で紹介されている個別具体事例も日々のビジネスでも応用ができると感じた。
    あとがきで引用され...続きを読む
  • 生き物が大人になるまで~「成長」をめぐる生物学
    動物と植物。
    様々な生き物が大人になるまでを綴りながら、人間の成長についても綴られています。
    それがとても自然で分かりやすくて、時々ハッとさせられたり、しみじみと頷いてしまう。
    生き物の様々な不思議もおもしろかった。
    生きるうえでの学びがたくさん詰まってました。

    *第一章 大人と子どもはどこが違う...続きを読む