稲垣栄洋のレビュー一覧

  • コメと日本人

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    昨年の春、「植物に死はあるのか 生命の不思議をめぐる1週間」という本で初めて知った植物学者の稲垣栄洋さん。
    この本がとてもエキサイティングで面白かった。
    いつもの工夫舎さんで、まず「コメと日本人」というタイトルに惹かれて手に取り、著者名を確認。流れるようにレジへ直行。

    …はい、やっぱり面白いー!

    コメ、お米、白米…ごはん…美味しいよね。ここ数年来わたしをときめかせる食べ物のひとつが塩むすびだったりする。

    植物としてのイネの話、うるち米ともち米の違いをアミロペクチンとアミロースの割合からわかりやすく教えてくれる。
    イラストもかわいいし、直感的な理解を助けてくれるのでありがたい。
    田んぼとい

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    2026年05月30日
  • なぜ仏像はハスの花の上に座っているのか 仏教と植物の切っても切れない66の関係

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    たしかに仏像はハスの花の上に座っているが、それが何故かなんて考えたこともありませんでした。ハスの花は不浄である泥の中から茎を伸ばして清浄な花を咲かせるので、仏教が理想とするあり方であり、極楽浄土に最もふさわしい花なんだとか。植物の持つ特性が仏教教義と密接に関係していることを、植物学者である著者が優しく紹介。大変興味深く読ませてもらいました。

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    2026年05月10日
  • 雑草は、なぜ何度でも生えてくるのか 小さな植物の「合理的な生き方」

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    専門家的に研究結果を教えてくれる感じの本だと思って読みはじめたけど、体感としては、
     植物の知識:ライフハック=3:7
    ぐらいでおもしろかった。
    雑草の生き方は人間にも応用できることを、著者の経験も踏まえて教えてくれる優しい本だと思った。

    「脳科学的に」とか「先人の教えを通して」生き方を教えられるより、「植物はこうやって生きてるよ」の方が、私には納得感があった。

    なんでか理由を考えてみた。
    私は想像もつかないものが苦手だ。
    「自分の1部でありながら、見ることができないので想像するしかない脳」や「知らない人間の人生」よりも、「私が見たことがある植物の話」なのでするする入ってきたのではないかと

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    2026年05月09日
  • 植物に死はあるのか 生命の不思議をめぐる一週間

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    読み始めたときになんとなくオチは想像できていても、そこには至るまでの主人公の思考の揺らぎにお供をしながらたくさんのことを気づかされた。

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    2026年05月05日
  • 世界史を大きく動かした植物

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    植物が人間をコントロールする、という発想はNHKの番組「植物に学ぶ生存戦略」で知って、ちょっと深掘りしたいと思い読み始めた。

    印象深かったのはサクラ。パッと咲いてパッと散るサクラのイメージはソメイヨシノによるものだが、これは明治以降に浸透したものだという説明には驚いた。そもそもソメイヨシノが開発されたのは江戸中期。

    日本人の精神、美学などと言われるものには案外、歴史が浅いものが紛れているのかも。

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    2026年04月25日
  • 世界史を大きく動かした植物

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    主に食料となる植物にフォーカスが当たっており、
    内容は面白かった。
    ただ、さほど重要でもない部分の繰り返しが多くて
    必要なのかと思ってしまった。

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    2026年04月03日
  • うまい酒はどのようにできるのか

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    植物学者の筆者の目線から分かりやすくお酒の作り方・分類について述べているもの。初学者にはちょうどよく、わかりやすい。

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    2026年03月18日
  • 面白くて眠れなくなる植物学

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    植物についての知識が多く書かれていて、植物にも動物に近い一面があるのだと感じました。
    特に興味深かったのは、植物にも血液型のような仕組みがあるという話です。植物が持っているのは血液ではなく葉緑素ですが、それでも個体ごとに異なる性質があることを知り、驚きました。

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    2026年03月02日
  • うまい酒はどのようにできるのか

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    2026年14冊目

    お酒は飲めないが、飲めないからこそお酒がなんであるかを知りたくて読んだ。
    植物学者の著者の知識からお酒について書かれており、勉強になった。

    お酒の分類や成り立ちについて学べた。

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    2026年02月23日
  • 雑草学のセンセイは「みちくさ研究家」

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    著者にはなんと150を超える著作がある。多くは植物を易しく解説した一般書だ。他にも論文を多数書かれている。凄いバイタリティだ。本書は大学教授としての日常やちょっとした本音が垣間見える。想像だが著者の講義は面白く飽きさせない。その講義や雑談をそのまま文章にしているから、わかりやすくファンも多く、ファンの期待から次々と新著書を上梓されるのだろう。これからのご活躍も楽しみだ。

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    2026年02月13日
  • 一晩置いたカレーはなぜおいしいのか―食材と料理のサイエンス―(新潮文庫)

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    見た目はレシピ本やグルメ本だけど著者は植物の先生だもんね
    うっかり勘違いして読んでも楽しめる内容です
    きっと毎日いただくご飯が興味深く感じられる事でしょう!
    おいしいご飯を「いただきます」。


    ○トウガラシは辛いけど鳥には感じない
    飛べる鳥に種を運んでもらうようにしている
    消化管が短いので種が無事に通り抜けられる利点もある

    ○ジャガイモが一晩で染み出してとろみをつけるとカレーの味が舌に残るようになる

    ○玉ねぎを縦にきると細胞が壊れる数が少ないので辛味成分が出にくい
    逆にサラダにするときは横に切って辛味成分を水にさらす
    大根おろしも細胞を壊さないようにそっとおろすと辛くない

    ○メッセージ

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    2026年01月20日
  • はずれ者が進化をつくる ──生き物をめぐる個性の秘密

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    ネタバレ

    ナンバーワンになれるオンリーワンの場所を探す
    一番心に残ったフレーズです。
    読みやすく、新しい視点をもたらしてくれた本でした。

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    2026年01月05日
  • 「雑草」という戦略 予測不能な時代をどう生き抜くか

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    『雑草という戦略』を読んで、強さとは何かについて考えさせられました。この本でいう強さとは、他と競って勝つことではなく、どんな環境でも生き残り続ける力のことです。

    雑草は、踏まれたり刈られたりする厳しい環境の中でも生きています。その理由は、無理に戦わず、自分に合った場所を選んで生きているからです。特に印象に残ったのは、オオバコの話です。オオバコは踏まれることに適応し、「踏まれる場所」で一番強い植物になっています。この話から、環境を変えようとするのではなく、環境に合わせて自分を変えることの大切さを学びました。

    また、雑草は小さな種をたくさん残します。一つ一つは小さくても、数多く試すことで生き残

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    2026年01月04日
  • Learned from Life History 38億年の生命史に学ぶ生存戦略

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    生物の進化の戦略からビジネス戦略を紐解くという面白い本。
    私はビジネスには弱いのでこの解説が合っているのか分からないが、一つのメタファーとして非常に面白く読めた。生物の進化に関しても、それぞれの「ニッチ」を見つけて生き残っていく戦略はとても興味深く、やはり私たちも含めて今いる生き物全ては、進化の「結果」としてでしかないことを再認識した。

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    2026年01月01日
  • 雑草キャラクター図鑑:物言わぬ植物たちの意外な知恵と生態が1コママンガでよくわかる

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    初めましての作家さん

    雑草図鑑では、カテゴリー別に雑草を紹介。
    そのタイトルが「メジャー選抜イレブン」「最強ヒール軍団」
    「ルックス勝負のビジュアル系」「超絶技をくりだす個性派たち」
    「暮らしのお役立ちパートナー」
    このカテゴリーだけでも笑える(○ ̄m ̄)

    更に親切なのは、植物ごとにキャラクター化された雑草のイラストを真ん中にドカンと配置。
    そして、正式名・科名・学名・本文・写真・稲垣メモ・パラメーター・原産地・花の季節・得意技・ニックネームを見開き状態で紹介しているからわかりやすい。

    有川浩さんの植物図鑑に出てくる「ヘクソカズラ」が
    あまりにもインパクトがデカくて覚えてしまったのですが

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    2025年12月27日
  • 敗者の生命史38億年

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    プロローグ 敗者が紡いだ物語‒‒‒‒‒38億年前
    競争から共生へ‒‒‒‒‒22億年前
    単細胞のチーム・ビルディング‒‒‒‒‒10億~6億年前
    動く必要がなければ動かない‒‒‒‒‒22億年前
    破壊者か創造者か‒‒‒‒‒27億年前
    死の発明‒‒‒‒‒10億年前
    逆境の後の飛躍‒‒‒‒‒7億年前
    捲土重来の大爆発‒‒‒‒‒5億5000年前
    敗者たちの楽園‒‒‒‒‒4億年前
    フロンティアへの進出‒‒‒‒‒5億年前
    乾いた大地への挑戦‒‒‒‒‒5億年前
    そして、恐竜は滅んだ‒‒‒‒‒1億4000万年前
    恐竜を滅ぼした花‒‒‒‒‒2億年前
    花と虫との共生関係の出現‒‒‒‒‒2億年前
    古いタイプの生きる道‒

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    2025年12月19日
  • 雑草はなぜそこに生えているのか ──弱さからの戦略

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    ネタバレ

    知らないことが出てきて楽しかった。
    生命へ尊重が文体から感じられた。
    自然も人も同じ。平均を基準とする人は違うことに苦しみを見出すが、雑草の姿から平均に則さなくてもいいとの視点を教えてくれる。いい本だと思う。
    難しい専門用語も出てくるが、よくわからなくても読みやすいと思う。

    発芽の3つの要件は、光、酸素、温度。
    光は赤色光が発芽を促す。が、遠赤外線は発芽を抑制する。
    スズメノ帷子は環境によっってその姿(花の付く位置)を変えている。この性質は、環境を変えても引き継がれている。
    ゴルフ場でよくみられる例として、ラフ(芝の丈が長い)で葉より上の位置で花が咲きタネが付くのに、グリーン(芝の刈込がしば

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    2025年12月13日
  • ナマケモノは、なぜ怠けるのか? ──生き物の個性と進化のふしぎ

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    「あなたはあなたのままでいい」

    いろんな生物がいる。
    嫌われている生物もいる。
    それぞれ優れていること、たすけになることがある。

    それぞれのよさがあり、
    それぞれの存在がかけがえがない、ということ。

    次々と紹介される生物の、知らなかった側面を知ることができました。楽しく読めてあたたかな気持ちになれる一冊でした。

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    2025年12月05日
  • 弱者の戦略

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    弱いとされる動植物の生き残り戦略についての読みやすい解説

    複雑さ、変化、ニッチ、パイオニアといったキーワードが挙げられるが、そのまま生物界以外にも共通するような内容であり、生物について勉強することがその他の社会を観る視点を深めることに繋がると思わせてくれる
    個体の大きさが二極化したり、繁殖数で工夫したり、毒や形で守ったり、真似したり、敵を利用したり、共存したり、と生物の進化の幅広さに驚かされる

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    2025年11月04日
  • はずれ者が進化をつくる ──生き物をめぐる個性の秘密

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    「平均で比較する」、「境界で区別する等」は、人間が世の中を分かりやすくするために勝手に作ったもの。本当は世の中には平均も区別もないし、そもそも「ふつう」なんてものはなく、比較する意味もない。なぜならみんなバラバラで、バラバラであることに価値があるから。

    自然界ではナンバーワンしか生き残れない。だから生き物たちは、それぞれ自分がナンバーワンになれる環境を見つけて、棲み分けて共存している。進化の過程で海から陸へと新天地を開拓してきたのは、それまでの住処で競争に敗れて追いやられた「弱いもの」たち。

    雑草は踏まれても立ち上がらない。その代わりに、横に延びることや根を伸ばすことにエネルギーを使い、ど

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    2025年10月16日