稲垣栄洋のレビュー一覧

  • 怖くて眠れなくなる植物学

    Posted by ブクログ

    とても面白かったです。
    本当にたくさんの植物のことを知ることができたからです。
    例えば、花の直径が1mもあり寄生植物のラフレシアや食虫植物であるハエトリソウの存在、人間が生活する上であらゆるものに含まれているトウモロコシの偉大さ、ライオンを殺してしまうライオンゴロシの実の脅威。
    どの項目も知的好奇心が刺激される内容でした。

    本作を読んでから、身近にある植物に対する見方が変わりました。
    なんだか生き方がほんのり豊かになったようで嬉しいです。

    稲垣さん、ありがとうございます!

    0
    2024年12月05日
  • 古池に飛びこんだのはなにガエル?

    Posted by ブクログ

    俳句も短歌もまだまだ楽しみ方を模索していて、そんな時に出会った本。
    詠まれている植物や虫が一体何なのか?感じるのではなく推理していくというのが面白い。
    しかもそういうことに全く詳しくない素人でも分かる簡単な言葉でサラッと説明してあるからとても読みやすい。

    0
    2024年11月16日
  • はずれ者が進化をつくる ──生き物をめぐる個性の秘密

    Posted by ブクログ

    人間の脳は、複雑なものが苦手で、できるだけ整理してバラバラなものをまとめようとする。
    多様性っていいながらも、協調性とか空気を読むことが求められる社会は、言葉が独り歩きしてるような気がしてたから、ここはスコンと腑に落ちた。
    じゃーそういう中で、どう自分を大事に生きるのか?
    自然界、生物界からのヒントを例にオンリーワンの生き方を解りやすく教えてくれる本。

    0
    2024年11月10日
  • 一晩置いたカレーはなぜおいしいのか―食材と料理のサイエンス―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    とても勉強になった。面白かった。

    ・レタスはちぎって食べなければならない。
    ・ハネムーンサラダの由来はLet us only
    ・じゃがいもはくき。
    ・タマネギは切る前に冷蔵庫に入れるとしみない。
    ・タマネギはレンチンしてもしみない(これをやってみたら号泣したので実証失敗)。
    ・タマネギをサラダにするときは輪切りにして水にさらす。
    ・タマネギを煮物にするときはタテに切る。
    ・山芋のかゆみは酢水で消える。
    ・山芋は厚くむくとかゆくならない。
    ・山芋はすり下ろして冷凍するとかゆくならない。
    ・とろろにはだ液と同じくらい消化能力があるため、かき込んでもよい。
    ・とろろに消化の悪い麦飯は理にかなってい

    0
    2024年11月06日
  • 植物に死はあるのか 生命の不思議をめぐる一週間

    購入済み

    ちょっとしたエッセイ風に

    教授と学生のQ&Aという体裁を取ったエッセイ風な外見に仕立ててある。もっとも語られている内容は著者が専門とする植物学全般である。生死とか命とかを扱っているのでやや哲学めいたところもあるが、内容はあくまで生物学 植物学の立場から見たもので哲学分野へは踏み込んでいない。それでも知識面を中心とした著者の既刊と比べると、概念的な問い合わせが多い。

    0
    2024年11月01日
  • ナマケモノは、なぜ怠けるのか? ──生き物の個性と進化のふしぎ

    Posted by ブクログ

    生き物の生態の話しと思いきや、人生の話だった。
    あなたはあなたでいいんだよ。
    そして、あなたのままがいいんだよ。

    0
    2024年10月22日
  • 世界史を大きく動かした植物

    Posted by ブクログ

    食用植物が歴史に与えた影響の大きさに驚いた。食べること生きることとはまさに。こういう観点で歴史を考えたことがなかったので、解像度が上がってわくわくする!

    0
    2024年09月15日
  • 雑草先生の短歌教室

    Posted by ブクログ

    150冊以上も本を上梓している人気植物学者、稲垣栄洋先生は40歳のときに短歌を詠み始めたそうだ。
    同じオールドルーキーとして、親しみを覚える。

    こちらの本はエッセイ+短歌。
    よくあるタイプの本なんだけど、エッセイの順番が面白くて、犬のお話の次は犬、富士山のエッセイの次は富士山、と言う風にゆるく続いていて、まるで連歌のようなつくり。

    そのため、やめ時がわからなくて結局、ほぼ一気読みだった。

    タイトルには『短歌教室』とあるが、手取り足取り教えてくれるわけではなく、歌を詠むコツをちょちょいと語る程度。

    稲垣先生の御本を読んでいて毎回思うんだけど、ちょっと浮世離れした文章なんだよね。
    日常のこ

    0
    2024年09月13日
  • 雑草はなぜそこに生えているのか ──弱さからの戦略

    Posted by ブクログ

    本当の雑草魂は
    雑草は踏まれても踏まれても必ず花を咲かせて種子を残す。

    雑草が踏まれても踏まれても立ち上がる
    っていうのはウソ!
    そんな無駄なことにエネルギーを使わない!!

    大切なことに集中!!!

    0
    2024年08月25日
  • 弱者の戦略

    Posted by ブクログ

    動物、虫、植物の生態としての在り方を戦略に沿って記されている。本質的な戦略論や行動論に在り方のヒントを教えてくれる本。
    大企業に立ち向かう中小企業ビジネスの糧になる。

    0
    2024年08月07日
  • 一晩置いたカレーはなぜおいしいのか―食材と料理のサイエンス―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    光村図書・中1国語に掲載されている「ダイコンは大きな根?」の著者。本書は「新潮文庫 中学生に読んでほしい30冊」にも選ばれている。「一方で」「つまり」など接続語の使い方が的確で、中学生にもわかりやすい文体でありつつ、内容は専門的で詳しい。見事です。

    0
    2024年07月05日
  • 面白すぎて時間を忘れる雑草のふしぎ

    Posted by ブクログ

    日本の植物学の父と称される牧野富太郎は、「雑草という草はない」と言ったという。
    著者によれば、雑草が生えている場所は植物にとって過酷な環境であり、そこに生えている雑草とは選ばれし成功者なのだという。
    彼らの生存戦略の多様さと奇抜さが、わかりやすく、面白く描かれる。 
    雑草が、そして生きとし生けるものが、ちょっぴり愛おしくなる本。

    0
    2024年06月09日
  • 散歩が楽しくなる身近な草花のふしぎ

    Posted by ブクログ

    稲垣先生の本は、時折、けったいなギャグと言うか、先生の感情が入っているものがあって、これもそう。可愛い飼い犬の散歩をしながら、道端の雑草について、解説したり、考えたりする。そういう書き方の物よりも、淡々と分かりやすく説明してある物の方が好き。でも、どんな書き方であっても書いてある中身は面白い。
     「なぜ夏の花は朝に咲くのか」とか、「雑草が生い茂るのには理由がある」とか、なるほどなーって思う面白い話ばかりでした。

    0
    2024年06月02日
  • 散歩が楽しくなる身近な草花のふしぎ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    冒頭の「散歩が好き」の話が最終章の話にてがらりとその色を変えたのに驚かされた。
    植物のエッセイを読んでいたはずなのに、最後の最後にファンタジーからのミステリになろうとは。
    油断ならない。

    雑草学者である作者が犬の散歩中に見かけた雑草やら街路樹やら野花やら何だったら暗渠に至るまで様々な雑学をユーモアたっぷりの語り口で記したエッセイ。
    作者を主人と見なさず元気いっぱい引っ張っていく犬も可愛いし、どこか哀愁漂う背中をしていそうな作者の境遇も何だか共感を誘う。
    雑草で実験をしたり、大学の先生らしく植物について色々話してくれるが、小難しさは全くなく、とにかく読みやすかった。
    また前半はとにかく植物の雑

    0
    2024年05月20日
  • 植物はなぜ動かないのか ──弱くて強い植物のはなし

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「強さ」とはなにか。
    それを雑草から学ぼうという、これからを生きる若者に向けて書かれた本。

    これからあらゆる逆境に遭遇する若者にむけて書かれた本ではあるものの、日々の競争やノルマ、あらゆるストレスに疲れた社会人にも、ちょっと染みる本だと思う。

    無理に同じ土俵で戦うことが強さではないし、「戦う」とはそういうものではないことが、植物を研究していると見えてくるという。
    植物は、ナンバー1以外は生き残れない世界で生きているゆえに、競争は不可避であるように思われるが、ナンバー1になれる場所を探してそこで生きることを選べば、戦わずしてナンバー1になれる。
    「戦う」とは「場所を選ぶ事」ということになる。

    0
    2024年05月19日
  • はずれ者が進化をつくる ──生き物をめぐる個性の秘密

    Posted by ブクログ

      凄く柔らかなトーンで、わかりやすい言葉と例えで、個性という生き抜く力について説明された本。

     雑草は踏まれたら立ち上がらないというお話も、とても興味深かった。
     頑張り方や頑張る方向性も、自分にあったものを探していけばよい。オンリー1になれる場所でナンバー1を目指せばよい。ありのまま、個性を大切に生きるとは、そういうことなのかもしれない。

     なかなか自分を知る、自分の強みを活かすというのは難しいし、いつまで経っても自分探しが終わらない私は、死ぬまで迷子なのかもしれないけれど、自分探しというニッチなフィールドで、ナンバー1になれたら、それはそれで面白い人生なのかもしれないな。

     などと

    0
    2024年05月04日
  • 雑草学研究室の踏まれたら立ち上がらない面々

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    あなたはまだ雑草を知らない。

    雑草をテーマとする研究室の教授が、学生たちの研究を小説形式で紹介。ちいかわ、ジブリ、ワッフルさん、Z世代と縦横無尽な「雑草」研究の世界へようこそ!

    タイトルに惹かれて手に取った。冒頭のとっつきやすい小説のような会話文で一気に引き込まれて読み切った。そのタイトルに関連する7章の鳥海さんの気付きは印象的である。「置かれた場所で芽を出さない」ことも大事。雑草は踏まれても立ち上がらない。雑草魂は、踏まれても立ち上がらずにタネを残す方向にエネルギーを使う強かさなのである。

    他にもナウシカの農業について語られる章では、雑草にとっての1000年が「少し先」であること、それ

    0
    2024年04月28日
  • 雑草はなぜそこに生えているのか ──弱さからの戦略

    Posted by ブクログ

    雑草の面白い話は勿論ながら、雑草の生き様を通して著者が何を想い、何を楽しんでるのかがよく伝わってくる良書だと想いました。

    中高生くらいから大人まで、幅広く楽しめる、雑草学&人生哲学書。

    0
    2024年02月04日
  • 雑草学研究室の踏まれたら立ち上がらない面々

    Posted by ブクログ

     世の中は「答えのない問題を自分で作り、答えのない問題を解く」その連続だ(P.188)、と著者の稲垣先生は記している。
     ある意味で未知への挑戦である(P.188)、と言い、学生と同じ目線で雑草と向き合う姿勢は、違う分野に置き換えて考えることもできる。
     雑草について知ると同時に、考えて生きることを改めて感じた。

    0
    2024年01月22日
  • 面白すぎて時間を忘れる雑草のふしぎ

    Posted by ブクログ

    『雑草学研究室の踏まれたら立ち上がらない面々』の方が、研究室の学生さん達の様子も描かれていて、さらに読みやすいかもしれない。
    雑草学とか、植物とかは全く初めてというような文系さんにはそちらの方もおすすめかも。

    でも、もし、高校生の頃にこの本に出会っていたら、こういう研究もあるんだ、研究って面白そう、と思ったかもしれない一冊。

    0
    2024年01月18日