稲垣栄洋のレビュー一覧
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とても勉強になった。面白かった。
・レタスはちぎって食べなければならない。
・ハネムーンサラダの由来はLet us only
・じゃがいもはくき。
・タマネギは切る前に冷蔵庫に入れるとしみない。
・タマネギはレンチンしてもしみない(これをやってみたら号泣したので実証失敗)。
・タマネギをサラダにするときは輪切りにして水にさらす。
・タマネギを煮物にするときはタテに切る。
・山芋のかゆみは酢水で消える。
・山芋は厚くむくとかゆくならない。
・山芋はすり下ろして冷凍するとかゆくならない。
・とろろにはだ液と同じくらい消化能力があるため、かき込んでもよい。
・とろろに消化の悪い麦飯は理にかなってい -
購入済み
ちょっとしたエッセイ風に
教授と学生のQ&Aという体裁を取ったエッセイ風な外見に仕立ててある。もっとも語られている内容は著者が専門とする植物学全般である。生死とか命とかを扱っているのでやや哲学めいたところもあるが、内容はあくまで生物学 植物学の立場から見たもので哲学分野へは踏み込んでいない。それでも知識面を中心とした著者の既刊と比べると、概念的な問い合わせが多い。
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150冊以上も本を上梓している人気植物学者、稲垣栄洋先生は40歳のときに短歌を詠み始めたそうだ。
同じオールドルーキーとして、親しみを覚える。
こちらの本はエッセイ+短歌。
よくあるタイプの本なんだけど、エッセイの順番が面白くて、犬のお話の次は犬、富士山のエッセイの次は富士山、と言う風にゆるく続いていて、まるで連歌のようなつくり。
そのため、やめ時がわからなくて結局、ほぼ一気読みだった。
タイトルには『短歌教室』とあるが、手取り足取り教えてくれるわけではなく、歌を詠むコツをちょちょいと語る程度。
稲垣先生の御本を読んでいて毎回思うんだけど、ちょっと浮世離れした文章なんだよね。
日常のこ -
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ネタバレ冒頭の「散歩が好き」の話が最終章の話にてがらりとその色を変えたのに驚かされた。
植物のエッセイを読んでいたはずなのに、最後の最後にファンタジーからのミステリになろうとは。
油断ならない。
雑草学者である作者が犬の散歩中に見かけた雑草やら街路樹やら野花やら何だったら暗渠に至るまで様々な雑学をユーモアたっぷりの語り口で記したエッセイ。
作者を主人と見なさず元気いっぱい引っ張っていく犬も可愛いし、どこか哀愁漂う背中をしていそうな作者の境遇も何だか共感を誘う。
雑草で実験をしたり、大学の先生らしく植物について色々話してくれるが、小難しさは全くなく、とにかく読みやすかった。
また前半はとにかく植物の雑 -
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ネタバレ「強さ」とはなにか。
それを雑草から学ぼうという、これからを生きる若者に向けて書かれた本。
これからあらゆる逆境に遭遇する若者にむけて書かれた本ではあるものの、日々の競争やノルマ、あらゆるストレスに疲れた社会人にも、ちょっと染みる本だと思う。
無理に同じ土俵で戦うことが強さではないし、「戦う」とはそういうものではないことが、植物を研究していると見えてくるという。
植物は、ナンバー1以外は生き残れない世界で生きているゆえに、競争は不可避であるように思われるが、ナンバー1になれる場所を探してそこで生きることを選べば、戦わずしてナンバー1になれる。
「戦う」とは「場所を選ぶ事」ということになる。 -
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凄く柔らかなトーンで、わかりやすい言葉と例えで、個性という生き抜く力について説明された本。
雑草は踏まれたら立ち上がらないというお話も、とても興味深かった。
頑張り方や頑張る方向性も、自分にあったものを探していけばよい。オンリー1になれる場所でナンバー1を目指せばよい。ありのまま、個性を大切に生きるとは、そういうことなのかもしれない。
なかなか自分を知る、自分の強みを活かすというのは難しいし、いつまで経っても自分探しが終わらない私は、死ぬまで迷子なのかもしれないけれど、自分探しというニッチなフィールドで、ナンバー1になれたら、それはそれで面白い人生なのかもしれないな。
などと -
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ネタバレあなたはまだ雑草を知らない。
雑草をテーマとする研究室の教授が、学生たちの研究を小説形式で紹介。ちいかわ、ジブリ、ワッフルさん、Z世代と縦横無尽な「雑草」研究の世界へようこそ!
タイトルに惹かれて手に取った。冒頭のとっつきやすい小説のような会話文で一気に引き込まれて読み切った。そのタイトルに関連する7章の鳥海さんの気付きは印象的である。「置かれた場所で芽を出さない」ことも大事。雑草は踏まれても立ち上がらない。雑草魂は、踏まれても立ち上がらずにタネを残す方向にエネルギーを使う強かさなのである。
他にもナウシカの農業について語られる章では、雑草にとっての1000年が「少し先」であること、それ -
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