稲垣栄洋のレビュー一覧

  • ナマケモノは、なぜ怠けるのか? ──生き物の個性と進化のふしぎ

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    表題にあるナマケモノだけでなく、「みっともない」「にぶい」「ぱっとしない」「こまった」ものとして一般的には考えられている生き物を取り上げて、それぞれの特徴や生存戦略を簡潔にまとめている。
    学生向けのためか言葉遣いはとても易しいのだが、書かれている内容は意外に細かい。例えば、ナマケモノはエネルギー消費が最小限に抑えられているためウシの1/1000のエサ量でよく、無理に体温を維持することもない。10000年ほど前に存在したメガテリウムという巨大なナマケモノの仲間は活発に行動し、体を維持するために多くのエサを摂取していたがやがて滅んでしまった。故に、現在のナマケモノの姿が最適解なのだ、という具合に。

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    2025年04月10日
  • 古池に飛びこんだのはなにガエル?

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    ふと目に着いた『古池に飛びこんだのはなにガエル?』という書名。
    こういう、誰も気づかないようなところに疑問を感ずることができる人を、尊敬しています。

    さて、件のカエルはなにガエルだったのかというと、ツチガエルであるというのが定説のようです。
    普段は陸にいるが、危険を察知すると水に飛びこむ習性をもったツチガエルとは、俗にイボガエルと呼ばれているカエルのこと。
    芭蕉の時代、歌に詠むカエルといえば鳴き声のきれいなカジカガエルが一般的だったのだそうですが、そういう定番の美しさではなく、見たまま聞こえたままを詠んだ中に詫び錆を感じさせたのが芭蕉のすごさ、と言われれば確かにそう。

    同じく「山路来て何や

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    2025年03月27日
  • 遺伝子はなぜ不公平なのか?

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    人が生き残ってきたのは弱いから。弱いからこそ利他的に生きることで生き残ってきた。
    得意、不得意があるのは集団でみれば、その個性が必要だから。これは職場という組織でも類推される。

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    2025年03月13日
  • 面白すぎて時間を忘れる雑草のふしぎ

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    雑草なんていう大雑把な呼び方が申し訳なくなるほど、植物の強さや順応性に感心してしまった。
    環境に合わせて進化してきた植物。周りの様子が見えてる?何か聞こえてる?と思ってしまう。
    そうじゃないなら、なんでこんなにも巧みに姿を変えていけるのだろう。不思議だわ。
    たくさんの植物が紹介されている締めくくりに、◯◯に学ぶという一言があって、それが的を射ていてよかった。
    お気に入りは、オオバコに学ぶ「どんなときでもプラスに変えられない逆境はない」。
    暖かくなってきたし、じっくり草花を観察したくなってきた。

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    2025年03月09日
  • 世界史を大きく動かした植物

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    面白かった。 個人的に好きなのはトウモロコシの章、マヤ文明の人類がトウモロコシから作られたって話から、現代の人間の体の半分はトウモロコシを摂取して出来ているという話に繋げるの上手い。 あとは、トマトやジャガイモと言った異形の作物がヨーロッパで受け入れられる過程も印象に残る。 世界史なのにラストがサクラなのは違和感有ったけど、日本人の作者だし、ほぼ後書きみたいなもんだよね。

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    2025年03月07日
  • はずれ者が進化をつくる ──生き物をめぐる個性の秘密

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    個性、ふつう、区別、多様性
    らしさ、勝つ、強さ、大切なもの、生きる

    自己肯定感や自己効力感など
    非認知力が大切だといわれる時代に
    大人ももう少し大きくなった娘にも
    一読の価値ありな一冊でした

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    2025年02月24日
  • 生き物が大人になるまで~「成長」をめぐる生物学

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    ハサミムシ…尾の先についた大きなハサミ
    ハサミムシの母親は子育て中は石の下で子供を覆い被さるようにして1ヶ月~2ヶ月間以上、卵を守る。その間、飲み食いはしない。そして卵から子供が孵化したら生まれたばかりの子供達に自らの命を投げ出す。そして子供は散り散りに旅立つ。

    哺乳類の子供はおでこが広い…全体的に顔のパーツが下に寄ってして、顔が『可愛く見える』、それは大人にかわいいと感じてもらって守ってもらえるようにするため。

    生物の成長→何かを獲得することばかりではない
         →失うものもある
    若い頃はグングン上に成長するがいずれ稲のように頭を垂らして人間は謙虚になる。
    「成長」と「成熟」
    人間が

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    2025年02月07日
  • 敗者の生命史38億年

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    ふと自分が生きてる世界の成り立ちを知りたいと思って手に取りました。

    現代社会を生きてると好奇心、積極性などが重視されて良いとされてるけど、生き物の歴史で言えば臆病で慎重であるほど生存できるんだと知ってそれも悪くないなと考えさせられた本でした。

    もっと適当に肩の力を抜いて生きようと思えました。

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    2025年01月07日
  • 生き物が大人になるまで~「成長」をめぐる生物学

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    優しい語り口で、心に刺さる。2章にでてくる、「思い出に残らない体験にも意味がある」の文章がすごく良かった。植物や動物が摂取した栄養で体を作るのと同じように、たとえ覚えていなくても、1つ1つの体験が「自分」を創っていくんだなと思った。

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    2025年01月03日
  • オスとメスはどちらが得か?

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    面白かった。植物から魚、虫、哺乳類まで様々な性別と生殖行動について紹介されている。

    ウグイスもカエルもオスしか鳴かない。イチョウの木に銀杏がなるのはメスの木だけ。知らなかったことが色々知れて良かった。ハーレムや弱者のオスの戦略もすごく面白い。
    極端に大きいか小さいかで勝つことができる話は興味深い。

    この本ではメスのためにオスは存在するという話だった。たしかに生物が繁殖するために生きているなら繁殖能力があるメス中心に回るのが普通なのかもしれない。

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    2025年01月02日
  • 怖くて眠れなくなる植物学

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    とても面白かったです。
    本当にたくさんの植物のことを知ることができたからです。
    例えば、花の直径が1mもあり寄生植物のラフレシアや食虫植物であるハエトリソウの存在、人間が生活する上であらゆるものに含まれているトウモロコシの偉大さ、ライオンを殺してしまうライオンゴロシの実の脅威。
    どの項目も知的好奇心が刺激される内容でした。

    本作を読んでから、身近にある植物に対する見方が変わりました。
    なんだか生き方がほんのり豊かになったようで嬉しいです。

    稲垣さん、ありがとうございます!

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    2024年12月05日
  • 古池に飛びこんだのはなにガエル?

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    俳句も短歌もまだまだ楽しみ方を模索していて、そんな時に出会った本。
    詠まれている植物や虫が一体何なのか?感じるのではなく推理していくというのが面白い。
    しかもそういうことに全く詳しくない素人でも分かる簡単な言葉でサラッと説明してあるからとても読みやすい。

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    2024年11月16日
  • はずれ者が進化をつくる ──生き物をめぐる個性の秘密

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    人間の脳は、複雑なものが苦手で、できるだけ整理してバラバラなものをまとめようとする。
    多様性っていいながらも、協調性とか空気を読むことが求められる社会は、言葉が独り歩きしてるような気がしてたから、ここはスコンと腑に落ちた。
    じゃーそういう中で、どう自分を大事に生きるのか?
    自然界、生物界からのヒントを例にオンリーワンの生き方を解りやすく教えてくれる本。

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    2024年11月10日
  • 一晩置いたカレーはなぜおいしいのか―食材と料理のサイエンス―(新潮文庫)

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    とても勉強になった。面白かった。

    ・レタスはちぎって食べなければならない。
    ・ハネムーンサラダの由来はLet us only
    ・じゃがいもはくき。
    ・タマネギは切る前に冷蔵庫に入れるとしみない。
    ・タマネギはレンチンしてもしみない(これをやってみたら号泣したので実証失敗)。
    ・タマネギをサラダにするときは輪切りにして水にさらす。
    ・タマネギを煮物にするときはタテに切る。
    ・山芋のかゆみは酢水で消える。
    ・山芋は厚くむくとかゆくならない。
    ・山芋はすり下ろして冷凍するとかゆくならない。
    ・とろろにはだ液と同じくらい消化能力があるため、かき込んでもよい。
    ・とろろに消化の悪い麦飯は理にかなってい

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    2024年11月06日
  • 植物に死はあるのか 生命の不思議をめぐる一週間

    購入済み

    ちょっとしたエッセイ風に

    教授と学生のQ&Aという体裁を取ったエッセイ風な外見に仕立ててある。もっとも語られている内容は著者が専門とする植物学全般である。生死とか命とかを扱っているのでやや哲学めいたところもあるが、内容はあくまで生物学 植物学の立場から見たもので哲学分野へは踏み込んでいない。それでも知識面を中心とした著者の既刊と比べると、概念的な問い合わせが多い。

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    2024年11月01日
  • ナマケモノは、なぜ怠けるのか? ──生き物の個性と進化のふしぎ

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    生き物の生態の話しと思いきや、人生の話だった。
    あなたはあなたでいいんだよ。
    そして、あなたのままがいいんだよ。

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    2024年10月22日
  • 世界史を大きく動かした植物

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    食用植物が歴史に与えた影響の大きさに驚いた。食べること生きることとはまさに。こういう観点で歴史を考えたことがなかったので、解像度が上がってわくわくする!

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    2024年09月15日
  • 雑草先生の短歌教室

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    150冊以上も本を上梓している人気植物学者、稲垣栄洋先生は40歳のときに短歌を詠み始めたそうだ。
    同じオールドルーキーとして、親しみを覚える。

    こちらの本はエッセイ+短歌。
    よくあるタイプの本なんだけど、エッセイの順番が面白くて、犬のお話の次は犬、富士山のエッセイの次は富士山、と言う風にゆるく続いていて、まるで連歌のようなつくり。

    そのため、やめ時がわからなくて結局、ほぼ一気読みだった。

    タイトルには『短歌教室』とあるが、手取り足取り教えてくれるわけではなく、歌を詠むコツをちょちょいと語る程度。

    稲垣先生の御本を読んでいて毎回思うんだけど、ちょっと浮世離れした文章なんだよね。
    日常のこ

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    2024年09月13日
  • 雑草はなぜそこに生えているのか ──弱さからの戦略

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    本当の雑草魂は
    雑草は踏まれても踏まれても必ず花を咲かせて種子を残す。

    雑草が踏まれても踏まれても立ち上がる
    っていうのはウソ!
    そんな無駄なことにエネルギーを使わない!!

    大切なことに集中!!!

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    2024年08月25日
  • 弱者の戦略

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    動物、虫、植物の生態としての在り方を戦略に沿って記されている。本質的な戦略論や行動論に在り方のヒントを教えてくれる本。
    大企業に立ち向かう中小企業ビジネスの糧になる。

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    2024年08月07日