稲垣栄洋のレビュー一覧

  • 植物はなぜ動かないのか ──弱くて強い植物のはなし

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    〈本から〉
    イルカとクジラは、単に大きさが三メートルよりも小さい種類をイルカ、三メートルよりも大きのをクジラと呼んでいる。

    生物種は、「他の個体群と交配しない生殖的隔離機構があること」で区別

    植物は、別種とされていても、種間交雑して種子を作ることがある。

    植物は、人間が思う枠を超えて、子孫を残そうとする。そこには、何のルールもない。植物の生き方は、人間が思っているよりも、ずっと自由なのである。

    植物の体のつくりは基本パーツが集合したモジュール構造と呼ばれている。

    一つの細胞から、すべての器官をつくり上げることができるという植物の細胞の特徴は「全能性」と呼ばれている。

    緑藻類が緑色に

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    2022年02月17日
  • 面白くて眠れなくなる植物学

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    一つのトピックにつき4、5ページほどなので、隙間時間にサクッと読んだり、興味を惹かれた部分から読み進めることもできる。
    専門的な話を平易に面白く説明しており、初心者に最適な植物学入門書。
    個人的には、植物がウィルスに感染すると葉や花が斑入り模様になるということや、花びらや葉の数や配列が適当なものではなく、ある一定の法則に基づいているということに衝撃を受けた。
    自然の奥深さの一端に触れることができる名著。

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    2022年01月29日
  • 世界史を大きく動かした植物

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    タメになる。

    普段読まないようなジャンルで、専門書的な雰囲気だから与し難い印象もあったが、全く問題なし。分かりやすい文章、興味深い記事、博学な著者によるトレビアが満載。読後、少し賢くなった気がする。

    目次も秀逸。コムギ、イネ、コショウ、トウガラシ、ジャガイモ、トマト、ワタ、チャ、サトウキビ、ダイズ、タマネギ、チューリップ、トウモロコシ、そしてサクラ。これらの植物としての性質のみならず、歴史に関わるエピソード、言語学的考察までのおまけ付き。

    例えば、トウモロコシ。マヤ文明では、人間はトウモロコシから作られたと言われ、トウモロコシは、黄色、白、黒や橙色など、人間の肌の色に似ている。マヤの人々

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    2022年01月15日
  • 生物に学ぶ ガラパゴス・イノベーション

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    生き物のガラパゴス的な進化を、日本という島国が潜在的に持つビジネスの可能性に応用する。

    ビジネスの話はこじつけ的なところもあるのかもしれないが、そんな穿った見方を遥かに凌駕するほど、この本は知的好奇心を満たしてくれる。面白い、読みながら何度もそう唸らせる本だった。

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    2021年12月26日
  • はずれ者が進化をつくる ──生き物をめぐる個性の秘密

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    農業研究者であるが、農業にじゃまとなる雑草の研究もおこなっている。雑草だけではなく生物進化についても書いている。雑草は踏まれても踏まれても立ち上がるのではなく、踏まれたら立ち上がらずに身をつける、ということでオオバコの例を出している。
     個性とは何か、について、文科省の現在の方針についての参考になると思われる。個性について言及した卒論を書く場合には参考になる文献とあるであろう。

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    2021年12月21日
  • はずれ者が進化をつくる ──生き物をめぐる個性の秘密

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    とても読みやすかった。具体例が書いてあってイメージができた。また、ナンバーワンになることが大切だと知って自分のフィールドを探してみようかなと思った。生きることや生まれていることに感謝したい

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    2021年12月19日
  • 世界史を大きく動かした植物

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    1ページ目からずっと面白い!
    「生き物の進化の理由」や「歴史のなぜ」を12の植物の視点から説明する

    ジャレド・ダイヤモンドの「銃•病原菌•鉄」と同じように知的好奇心をくすぐられる。歴史という大きな物語を、ひとつの視点で見つめることの面白さを味わえた

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    2021年12月12日
  • はずれ者が進化をつくる ──生き物をめぐる個性の秘密

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    ナンバーワンを目指す

    ナンバーワンになれる場所を探す

    外れものの存在価値に改めて気が付く

    読みやすくためになる

    確かに、中学入試に良い感じですね

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    2021年11月14日
  • 世界史を大きく動かした植物

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    ネタバレ

    とても面白かった。
    学生の頃、こうゆう本と出会っていたら世界史の見方ももっと面白くなったかもしれない。
    人間が植物を利用しているようで、植物に利用されているのかもしれない。

    読書メモ
    ・熱帯に香辛料が多いのは、病原菌や害虫の多い熱帯で、植物が身を守るために蓄えていた辛味成分こそ香辛料だから。
    インドのお茶は抗菌作用のカフェインが多い。
    ・原産地ではなく輸入経路で唐から日本へ輸入されることが多く、トウガラシやトウモロコシなどの名前が付いた。カボチャがカンボジアを語源としているのと一緒。
    ・辛味は味覚にないから、痛覚で感じ取っている。
    ・肉を食べる韓国では肉の保存の香辛料としてトウガラシが受け入

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    2021年10月10日
  • 散歩が楽しくなる 花の手帳

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    薄めで可愛い見た目だけど、学名種名触れた話など、内容はわりかしこってり!他の図鑑では見たことない話も載っていて、飽きずに読めた☺️

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    2021年09月30日
  • たたかう植物 ──仁義なき生存戦略

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    植物に対するイメージがくるりと一回転する本だ。木や花を見ると癒しを感じる!? 植物自身にとっては、とんでもない話で、植物は常に戦いの日々を送っているのだ。彼らは、とにかく自分のことしか考えていない。結果的に、共生になったり、人間の癒しになったりするが、そんなつもりは全くない。
    ①植物vs植物ーとにかく他の植物に先んじようと必死 
    ②植物vs環境ー雑草は実は弱いので、競争相手のいない厳しい環境の所へ逃れたのだ。
    ③植物vs病原菌ーこの章が白眉。常に病原菌との戦いをしているとは知らなかった。抗菌物質や活性酸素で防ごうとしたり、侵入された細胞が自死したりする。ポリフェノールやアントシアニンは自分が出

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    2021年08月11日
  • 面白くて眠れなくなる植物学

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    たまむすびに出演されていた著者の方のお話がとても面白くて読んでみたいと思って読み始めました。
    いや〜おもしろかったです!植物ってすごい!!
    学生時代にこんな授業を受けれたらもっと勉強好きになってたかも

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    2021年08月10日
  • 徳川家の家紋はなぜ三つ葉葵なのか―家康のあっぱれな植物知識

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    家紋のもとは、平安時代の牛車にあるらしい。自分の牛車を見分けるために、それぞれ紋をつけたのを、武士がまねしたという。戦国武将たちの家紋は植物が多く、それも雑草のカタバミやオモダカ、タンポポなどが結構あるらしくて驚く。そもそも徳川家のフタバアオイも山にある目立たない雑草だそうだ。どうも武将たちは、雑草のしぶとい強さを愛したらしいのだ。この他、江戸とススキ、ヨシ、エゴマ、ソバ、サツマイモなどとの深い関係や、江戸のリサイクル循環社会の様子、園芸大国だった江戸時代の日本、三河武士や家康、信長などと植物との深い関係をいろいろ述べていて、非常に興味深い本である。

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    2021年08月07日
  • 大事なことは植物が教えてくれる

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    この本を読んでから、日常でたくさん見てきた雑草や花の見方が180度変わりました。
    全ての生き物に優しくなることができる本だと思います。

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    2021年08月01日
  • 生き物が大人になるまで~「成長」をめぐる生物学

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    稲垣先生の本は、読みやすくてためになりますね。
    ただ、この本は、ちょっと説教臭いかも(笑)。

    本能と知能の話は、改めて、考えさせられるものがありました。
    書籍の中では、種による差について述べられていましたが、種の中でも、個体による差もある思うと、新たな観点を得た気がしました。

    稲垣先生の本は、時々読みたくなりますが、また、気が向いたら読んでみようと思います。

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    2021年07月10日
  • 大事なことは植物が教えてくれる

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    植物から学ぶことがこんなにもあることに驚き、毎日の散歩で見かける植物を見る目が変わった。この本に書かれている植物たちのように、しなやかに強かに生きていきたい。

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    2021年05月24日
  • 雑草キャラクター図鑑:物言わぬ植物たちの意外な知恵と生態が1コママンガでよくわかる

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    毎日の楽しみに少しずつ読み進めていました。
    植物の生存戦略の特徴を捉えて擬人化してるのも面白かったし、雑草の解説も分かりやすく興味深かったです。
    著者の分類も面白い♪.

    A. メジャー選抜イレブン
    B. 最凶ヒール軍団参上
    C. ルックス勝負のビジュアル系
    D. 超絶技をくりだす個性派たち
    E. 暮らしのお役立ちパートナー

    「これ道端や街中でもでよく見る!」っていうのがいっぱいあって、この本を片手に散策に出掛けたくなりました。
    今度雑草を見掛けたら、この本の強烈なキャラが思い浮かんでニヤリとしそうです(笑)

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    2021年05月22日
  • 植物はなぜ動かないのか ──弱くて強い植物のはなし

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    植物は動かずに生きている。動物は動かなければ生きていけない。植物は動けないので敵や災害からは逃げられないが、実にダイナミックにたくましく生きている。
    …著書はそんな話を公園に生えていた雑草から聞いたので、弱そうで強い生き方をしている植物の話を読者みなさんにお伝えします。


    ❐そもそも植物とは?
    植物とは光合成で栄養をえる。その光合成を行う植物細胞の葉緑体は、昔は独立する生物だった。
    他の大きな単細胞生物が、葉緑体となるバクテリアを取り込み、細胞とバクテリア(葉緑体)との共生生活が始まったのではないだろうか?⇒人間と大腸菌などと同じ。

    ❐動く、動かない
    植物は「固着性」。自分で栄養を作るので

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    2021年04月10日
  • 面白くて眠れなくなる植物学

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    流し読みでざっくり読んだ。時間がある時にちゃんと読み直したい。


    トウモロコシは地球のあらゆるものに使われているのに、元になった植物がわかっていない。宇宙からもたらされたというトンデモ話を紹介してるのが面白かった。マヤ文明、宇宙人との交信のオカルトがつきものだし。

    農村で鬼灯茶を飲む習慣は、7月の忙しい時に臨月にならないように堕すため、とか。

    しめ殺しの木、ガジュマルは植物の上で発芽して下に根を伸ばしていくスタイル。

    セイタカアワダチソウは、原産国のアメリカではもっと小さく可愛らしく、州の花になったりしてる。日本ではセイタカアワダチソウの毒に拮抗できる植物がいなかったから増えた。しかき

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    2021年04月05日
  • 大事なことは植物が教えてくれる

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    内容は勿論、本の紙質、挿絵など、本そのもの自体に惹かれた。

    普段何とも思っていなかったそこら辺に生えている草花に意識がいくようになった。

    大事なことは植物が教えてくれる。

    本当にその通りだと思う。

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    2021年04月02日