稲垣栄洋のレビュー一覧

  • イネという不思議な植物
    稲垣さんは植物学者なので、初めのイネはそもそもどんな植物なのか、というところが専門的で詳細に書いてあり、ある意味ここが一番難しい(と言っても読めばわかる)が、後半はイネと日本史、イネと日本人という内容がざっくりと書かれており、大変わかりやすい。
    なぜふつうの白米よりもち米が白いのか、餅はごはんよりす...続きを読む
  • キャベツにだって花が咲く~知られざる野菜の不思議~

    興味深いです

    野菜についてとても興味深い内容が多くありました。理科の教育でも役立ちそうな話が多いです。
  • 植物はなぜ動かないのか ──弱くて強い植物のはなし
    生存のための戦略や、ニッチを見つけるということが印象的であった。
    ビジネスにおけるマーケティングは、生物の生存戦略の理論と共通する部分が多々あるのではないかということを、読んでいて感じた。
    結局マーケティングとはビジネスの世界で生き残る方法を説いたものと言えるだろうから、植物の生存戦略の内容と被るの...続きを読む
  • たたかう植物 ──仁義なき生存戦略
    これまでのどかに咲いているなぁとしか思っていなかった植物が、これほど熾烈な生存バトルを繰り広げているとは思わなかった。小学生の理科の時間のように知的好奇心がわくわくする本。以下面白かった点。

    ・マメ科植物と根粒菌の一見美しい共生関係の裏に隠された搾取関係(見せかけの友情)
    ・抜けば抜くほど生えてく...続きを読む
  • たたかう植物 ──仁義なき生存戦略
    動物と異なり動かない植物にも適者適存、過酷な生存競争がある。植物同士の戦い、対環境、対病原菌、対昆虫、対動物、対人間について分かりやすい記述で語る。

    植物の生存競争に関する本。特に花と花粉に関する進化が有名だろう。花粉を運ぶ役割を昆虫に持たせる共存関係。時に蜜だけを長い口吻で奪う蝶のようなフリーラ...続きを読む
  • 世界史を大きく動かした植物
    1.植物については暗記するだけのイメージを持ってたので、違う視点から読みたくなった

    2.世界で有名な植物が、どのような歴史を辿ってきたのか、今もなお明らかになっていない部分もありますが、簡潔にまとめられている一冊です。
    植物を栽培する過程では、人間の生活が変化することも同時に述べています。人間の生...続きを読む
  • 雑草はなぜそこに生えているのか ──弱さからの戦略
    雑草とは何か。雑草の戦略とは。植物についてこんなに面白く解説した本に初めて出会った。除草剤がどうやって植物を枯らすのか、実にわかりやすく解説されている。また、「多様性」の概念も単純ではないことを学ぶことができる。人生訓としても読める素晴らしい書籍です。
  • 植物はなぜ動かないのか ──弱くて強い植物のはなし
    全自営業者必読の名著!全ての生物はナンバー1であり!オンリー1であり!極限のニッチに生きている!少なくとも今は(来年には絶滅してるかも、ナンバー2は絶滅する)!雑草魂とは踏まれても踏まれても無駄に立ち上がるような根性の事を指すのではない、むしろ踏まれないと困るような「変化」を起こす進化である。

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  • イネという不思議な植物
    稲垣先生の本は、以前、読んだことがあり、そこそこ面白かったので、この本も読んでみました。
    めちゃくちゃ面白かったです。
    期待を遥かに超えましたし、以前読んだ本は完全にかすんでしまいました。

    植物としてのイネ、食物としてのイネ(米)、貨幣の代わりとしてのイネ、イネの歴史、稲作の歴史、日本史とイ...続きを読む
  • 雑草はなぜそこに生えているのか ──弱さからの戦略
    ・雑草は弱いからこそ、環境に適応できるように様々な戦略を持っている。
    ・ただオンリーワンでは生き残れない。オンリーワンな環境の中でナンバーワンである必要がある。
    ・「雑草は踏まれても踏まれても、必ず花を咲かせて種子を残す。」

    人生訓になる新書でした。折を見てまた読みたい。
  • 雑草はなぜそこに生えているのか ──弱さからの戦略
    これは目からウロコが何枚も落ちる既成概念を
    覆す本です。
    「雑草魂」と言うと、何となく強くてたくましい
    イメージがありますが、本当の雑草は全く違います。

    都会のコンクリートのスキ間にしたたかに生えてくる
    「強さ」を感じさせるのは全くの誤りで、
    要はそこでしか生きられないから、仕方なくコンクリートの...続きを読む
  • 面白くて眠れなくなる植物学
    植物学にはあまり興味がなかったのですが面白い側面もあると思いました。
    内容も非常に分かりやすいのでオススメです。
  • 雑草はなぜそこに生えているのか ──弱さからの戦略
    雑草に関する本。
    今まで生きてきて、雑草とは学校のグラウンドや畑に生えるしぶとい草…くらいに思ってなかった。
    しかし、どこでも生えているように見える雑草は荒れ地にしか生えないという事実に驚いた。緑化が進むと、雑草に日光が及ばないほど背の高い植物が生え始めるからだ。定期的に手入れがされ、環境がリセット...続きを読む
  • 敗者の生命史38億年
    原始生命の誕生から生命の歴史を紐解き、現在に至るまでが描かれている。
    「敗者の生命史」という言葉の意味であるが、生命的弱者が常に進化の先端を走っており、現在の生き物の世界を形作っているということだ。

    例えば、サメという魚は太古から海の中では強者であり、進化的には完成されてしまっている。つまり、サメ...続きを読む
  • 敗者の生命史38億年
    ある環境で負けたものは、住む環境をずらす。
    そして、新しい能力を得て、どんどん新しい環境を開拓していく。

    弱者の戦略やその他植物の本が、ある一時点を語っているのに対し、この本は、38億年の視点になっている。

    スノーボールアースが、単細胞から、多細胞のトリガーとなったり、面白い話が盛りだくさん。
    ...続きを読む
  • 面白くて眠れなくなる植物学
    眠れなくなるほど面白いです!
    読みながら寝たりもしましたが(笑)

    文章が文学的で美しいですね。
    生物の知識が無いと少し難しい所もありますが、人に話したくなる内容が盛りだくさんです。
  • たたかう植物 ──仁義なき生存戦略
    植物を見ると何となく安らかな気持ちになりますが、実は日々激しく戦っています。

    その生き残り戦術は、会社を経営するうえで参考になりそうな気がしました。
  • 面白くて眠れなくなる植物学
    雑学系かな?と思いきや、かなりしっかりしている。植物学を体系立てて解説する本ではないが、素朴な疑問から植物の仕組みを解説してくれているので、とっつきやすさはあると思う。
  • 植物はなぜ動かないのか ──弱くて強い植物のはなし
    もともと学生向けに書かれているとあって、非常にわかりやすい。植物の強さは、良く詩の題材(J-POPの歌詞にも結構あるし)として使われますが、食物連鎖の底辺なのに、したたかな生存戦略に裏打ちされた植物の生き方に触れるキッカケの教材になると思います。
  • 雑草はなぜそこに生えているのか ──弱さからの戦略
    雑草は普通の草では生育できないところに育つがそれは他の草と競争すると勝てないので、ニッチを見つけたということ。必ずしも「雑草魂」と言われるような強さではなく、賢さとしている。人間がその生息範囲を広げ自然を変えていくのに対応して雑草も適応してきた。
    競争力、撹乱対応力、ストレス耐性の三つが植物の生存す...続きを読む