稲垣栄洋のレビュー一覧
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ネタバレ以下読んで学びになったことのメモ
### 1. 雑草という戦略
- 少よく大を制す
- 大きいのがいい時代から小さく変化に柔軟に対応できる雑草のほうが津小美時代になってきた
- 自分の得意なところで勝負する
- ナンバー1になれるオンリー1の場所で勝負
- 弱者の戦略
- 弱者が勝つには、「選択と集中」が大事
- 平場は強者が強い。環境、条件が悪いほど弱者にチャンスが生まれる
### 2. 雑草の成功法則
- 逆境をチャンスに変える
- 平場は強者が強い。環境、条件が悪いほど弱者にチャンスが生まれる
- 多様性
- 正解のない場合はいろい -
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稲垣さんが売れっ子(学者なのにこう言うのもなんですが)なのは、やっぱり読みやすくて面白いから。さらにためになるし、入試にも出るなら、読まなきゃソンだね、中高生は。
稲垣さんは、専門は植物学、専攻が「雑草生態学」なので、これは一番詳しい分野を書いた本でもある。
雑草がなぜ繁茂するのかが、よくわかった。
イギリスのジョン・フィリップ・グライムが、成功する植物の要素を三つに分類した。
Competitive(競合型:植物同士の競争に強い→大木になるものなど)
Stress tolerance (ストレス耐性型:サボテンや高山植物など厳しい自然状態でも生きられるもの)
Ruderal(撹乱依存型: -
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家で飼っているグッピーが最近子どもを産んでいます。
生まれるとすぐに泳げるし、エサも自分で探して食べます。
これって凄いことだと見ていて感心します。
2~3ミリくらいの体が日に日に大きくなり、いつの間にか3~4センチ程に育ちます。
生まれた時から小さな大人という感じでしょうか。
生むのは卵か赤ちゃんか。
子育てをするか否か。
大きくなるのか質を変えるのか。
子ども時代が長いか短いか。
本能のみにたよるか知能を活用するか。
生き物に関して、このような話題について書かれている本を読むのが好きです。
昆虫はトンボやチョウやカブトムシのように親子が別の生物にしか思えない不思議な成長をします。
カエ -
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借りたもの。
世界を、地球を支配しているのは植物である!
水と岩と窒素に覆われた惑星環境を変化させた、その多様性としたたかさに瞠目する。
爆発的なスピードで世代交代――進化――することで得たそれら。
全ては己(植物)の繁栄のため、昆虫、動物様々に利用する。
そして人間との関りも興味深い。
カフェイン(ある意味、毒。アルカロイド系)や香辛料に魅了され(言及されていないけれどもっと言っちゃえば大麻も)、自然界では拡散に不向きな非脱粒性のムギを見つけ栽培しせっせと増やした……
学問では人間の分類が便宜上にすぎないこと、芸術の面では「神は永遠に幾何学する」植物の法則性に魅了され生み出された文様に至るま -
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生物の歴史がわかりやすく記されています。そしてその変遷がマーケティングにもなぞらえ、比較して説明されているのが、マーケターとして面白かったです。「ニッチ戦略」や生きていくにはフィールドを少し「ずらす」等は、既にものの本で書かれていることであり、それらの著者はもしかしてここからヒント得たかなあ?と思うくらい。あと、他の種類の生物と関わりを持った方が長く生き延びると言うのも。多様性あっての社会であり地球。人も昔は魚類であったり、はたまた草木に通ずるという。自然淘汰を繰り返して今に至ること。パンデミックに苦しむ今、長い歴史で見れば、これもままある自然界の出来事、となるのだろうか。
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ネタバレ・こうして、生命はバトンをつないできました。
子どもは大人となり、大人は子どもを作って、走り続けてきました。そして、バトンを渡し続けてきたのです。今、そのバトンを手にした私たちが、未来に向かって走っているのです。たったこれだけ、と言ってしまえば、ただこれだけです。
しかし、それはつまらないことでしょうか。それは、とてもすごいことなのではないでしょうか。それだけでもすごいことなのに、もし、人生に、楽しみや心動かされることを見つけられたとしたら、これはもう、とてつもなく、すごいことなのです。p149-150
→もしかしたら、ここがこの本で最も大切なメッセージなのかも知れない。
⚪︎第1章 大 -
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ネタバレあらゆるところにトウモロコシ、やアイルランドとジャガイモの話は興味深かった。トウモロコシの起源が謎、なことも、クローンで増えていくためにジャガイモの疫病が瞬く間に伝染し、餓死者がでたことも、人間社会と植物はかかわっていることを感じる。またキャベツ、芽キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーの学名がすべて「ブラシカ・オレラシア」なのも興味深い。チューリップの球根がバブル経済を引き起こしたことなどを知ると、植物が社会を何らかの形で操作しているのではないか、と考えてしまう。
またたぶん、多くの人が考えたことがあると思う、「ミドリムシは植物?動物?」という疑問にも考察がされていて、面白かった。ミドリムシだ