稲垣栄洋のレビュー一覧

  • 世界史を大きく動かした植物

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     この本を読むと人類の生活、文化、力関係などを大きく変えた植物の凄さに驚かされます!
     私達が普段食べているお米やジャガイモ、服の材料の綿、調味料のコショウなどといった日常で見られるごく普通の植物が歴史の中では大きな竜巻を起こします。
     ・食糧難を救うきっかけとなると同時にある一国が滅びかけたきっかけとなったもの
     ・皆が欲しがって値段が高騰していった結果人類が経験するはじめてのバブル経済の要因となったもの
     ・それが原因で国同士の戦争を起こしてしまったものなど
     このように本書を読み進めていくと驚きの連続でとても楽しめます。

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    2021年05月06日
  • 雑草はなぜそこに生えているのか ──弱さからの戦略

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    環境に適用する。
    周りに敵が多ければ、そもそも発芽しない。環境に合わせて一年草か多年草かなど植物学の分類を超える。

    目的のために絞って対応する。子孫を残すために全力を尽くすから、踏まれても立ち上がらない。

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    2021年03月13日
  • 生き物が大人になるまで~「成長」をめぐる生物学

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    「生き物の死にざま」と同じ著者であるため、同じような記述がいくつか見られる。読みやすい文体なので、さらっと読める。

    ちょっと「当たり前」に依存しすぎな感じがして、そこからこぼれ落ちてしまった人はどうするんだよ、という気持ちにはなるが。

    当たり前が当たり前になっていない現在についてちょっと考えさせられる部分もある。

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    2021年02月11日
  • Learned from Life History 38億年の生命史に学ぶ生存戦略

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    No.1になれるオンリー1の場所=ニッチを探すこと。環境に適合する為の変化を続けていくことは、動植物とビジネスも同じであるという事。
    動植物は地球ができた頃からその活動変化を続けている。環境は変化するので、変化に適合する為に形を変えることも繰り返してきた。
    まさに仕事も同じだと実感。

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    2021年01月03日
  • 弱者の戦略

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    タイトルに興味を持った。弱者でも勝ち抜いていく方法があるのか、あるのならぜひ参考にしてみたいと思って読み始めた。戦を略すこと、土俵・視点・発想をズラすことで、オンリー1=特定分野のナンバー1=希少価値の創出に繋がると勉強になった。

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    2020年12月21日
  • 「雑草」という戦略 予測不能な時代をどう生き抜くか

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    ネタバレ

    以下読んで学びになったことのメモ

    ### 1. 雑草という戦略

    - 少よく大を制す
    - 大きいのがいい時代から小さく変化に柔軟に対応できる雑草のほうが津小美時代になってきた
    - 自分の得意なところで勝負する
    - ナンバー1になれるオンリー1の場所で勝負
    - 弱者の戦略
    - 弱者が勝つには、「選択と集中」が大事
    - 平場は強者が強い。環境、条件が悪いほど弱者にチャンスが生まれる

    ### 2. 雑草の成功法則

    - 逆境をチャンスに変える
    - 平場は強者が強い。環境、条件が悪いほど弱者にチャンスが生まれる
    - 多様性
    - 正解のない場合はいろい

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    2020年12月05日
  • 雑草はなぜそこに生えているのか ──弱さからの戦略

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    稲垣さんが売れっ子(学者なのにこう言うのもなんですが)なのは、やっぱり読みやすくて面白いから。さらにためになるし、入試にも出るなら、読まなきゃソンだね、中高生は。
    稲垣さんは、専門は植物学、専攻が「雑草生態学」なので、これは一番詳しい分野を書いた本でもある。
    雑草がなぜ繁茂するのかが、よくわかった。

    イギリスのジョン・フィリップ・グライムが、成功する植物の要素を三つに分類した。
    Competitive(競合型:植物同士の競争に強い→大木になるものなど)
    Stress tolerance (ストレス耐性型:サボテンや高山植物など厳しい自然状態でも生きられるもの)
    Ruderal(撹乱依存型:

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    2020年11月23日
  • 徳川家の家紋はなぜ三つ葉葵なのか―家康のあっぱれな植物知識

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    植物の豆知識の本かと思ったら、きちんと歴史についても分析されていて、とても面白かったです。
    例えば、同じ時代、西洋では疫病が蔓延したとき何故江戸で蔓延しなかったのか、日本の農村は何故隣村と近く人口が密集しているのか、小麦と水稲の違いから分析しています。
    また城の中に植えられている木にも役割があり、例えば、松は、非常食+燃料+止血薬になる、いうのも興味深かった。

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    2020年11月15日
  • 世界史を大きく動かした植物

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    原産地アジア、新大陸の小麦、トウモロコシ、コーヒー、茶、砂糖、ジャガイモ、トマト、綿花などがどう欧州に伝わり影響を与えたがわかりやすかった。食糧戦略はいつの時代も争い事になるようです。

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    2020年11月15日
  • キャベツにだって花が咲く~知られざる野菜の不思議~

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    野菜は若いうちにとり、花が咲くまで置いておかないものが多く、その花の形が想像しにくくなっています。
    可食部は似ている、レタスとキャベツ、ごぼうと大根と人参、それらは実は似てもいない花を咲かせるまったく別の種だという話から始まり、
    ライオンやコアラは偏食なのに人間は何故様々なものをバランスよく食べないといけないのか、を進化の過程からみる話まで内容は幅広く楽しめます。

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    2020年11月14日
  • 植物はなぜ動かないのか ──弱くて強い植物のはなし

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    「雑草というのは踏まれても踏まれても立ち上がるイメージがあるが、実際は踏まれて立ち上がる無駄なことにエネルギーを使うよりも、踏まれながらどうやって種子を残そうか考える」と聞いてなるほど。
    変えてはいけないものが分かっている植物界の流儀を知ることができる一冊だった。

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    2020年10月11日
  • 生き物が大人になるまで~「成長」をめぐる生物学

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    家で飼っているグッピーが最近子どもを産んでいます。
    生まれるとすぐに泳げるし、エサも自分で探して食べます。
    これって凄いことだと見ていて感心します。
    2~3ミリくらいの体が日に日に大きくなり、いつの間にか3~4センチ程に育ちます。
    生まれた時から小さな大人という感じでしょうか。

    生むのは卵か赤ちゃんか。
    子育てをするか否か。
    大きくなるのか質を変えるのか。
    子ども時代が長いか短いか。
    本能のみにたよるか知能を活用するか。

    生き物に関して、このような話題について書かれている本を読むのが好きです。
    昆虫はトンボやチョウやカブトムシのように親子が別の生物にしか思えない不思議な成長をします。
    カエ

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    2020年10月07日
  • 面白くて眠れなくなる植物学

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    借りたもの。
    世界を、地球を支配しているのは植物である!
    水と岩と窒素に覆われた惑星環境を変化させた、その多様性としたたかさに瞠目する。
    爆発的なスピードで世代交代――進化――することで得たそれら。
    全ては己(植物)の繁栄のため、昆虫、動物様々に利用する。
    そして人間との関りも興味深い。
    カフェイン(ある意味、毒。アルカロイド系)や香辛料に魅了され(言及されていないけれどもっと言っちゃえば大麻も)、自然界では拡散に不向きな非脱粒性のムギを見つけ栽培しせっせと増やした……
    学問では人間の分類が便宜上にすぎないこと、芸術の面では「神は永遠に幾何学する」植物の法則性に魅了され生み出された文様に至るま

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    2020年09月29日
  • 敗者の生命史38億年

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    生物の進化史において、なぜその種が優位になったのか、どうしてこっちの種は追いやられてしまったのか、わかりやすく概要をまとめたもの。読みやすい文章で全体が網羅されているので、生物史を概観するのに適している。興味を持ったポイントを、更に別の本で深堀りすると良いだろう。
    植物が専門のためか、植物に関して内容については話が小難しいところに入っているような気がした。
    あと、本文のトピックをまとめた年表みたいなものも付録についていると良かったと思う。

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    2020年09月22日
  • 「雑草」という戦略 予測不能な時代をどう生き抜くか

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    著書が一番書きたかった本なんじゃないか。

    雑草は、次代につなぐという目的をぶらさない。
    目的にそうなら、何でもする。
    目的にそわないなら、やらない。




    一方で、本を書きすぎるのも考えものかも。
    他の本とほとんど同じ内容になってしまう。
    これを避けるには、継続的に新しいことを
    学び続けるしかないな、と。

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    2020年09月21日
  • イネという不思議な植物

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    自分は農学部出身なので、日本で最も重要な栽培植物であるイネについては一定のことは知ってるつもりだったけど、前半の部分は復習もかねて整理できてよかった。
    後半はまぁ、1つの切り口として面白かったかな。

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    2020年08月24日
  • 雑草はなぜそこに生えているのか ──弱さからの戦略

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    雑草が弱い、なんて発想は微塵もなかった。実際は驚くような生存戦略で弱さをカバーし、たくましく生きているらしい。中高生向けとあり、分かりやすく目からウロコが出るような話が満載の好著。

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    2020年08月10日
  • 敗者の生命史38億年

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    生物の歴史がわかりやすく記されています。そしてその変遷がマーケティングにもなぞらえ、比較して説明されているのが、マーケターとして面白かったです。「ニッチ戦略」や生きていくにはフィールドを少し「ずらす」等は、既にものの本で書かれていることであり、それらの著者はもしかしてここからヒント得たかなあ?と思うくらい。あと、他の種類の生物と関わりを持った方が長く生き延びると言うのも。多様性あっての社会であり地球。人も昔は魚類であったり、はたまた草木に通ずるという。自然淘汰を繰り返して今に至ること。パンデミックに苦しむ今、長い歴史で見れば、これもままある自然界の出来事、となるのだろうか。

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    2020年08月03日
  • 生き物が大人になるまで~「成長」をめぐる生物学

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    ネタバレ

    ・こうして、生命はバトンをつないできました。
     子どもは大人となり、大人は子どもを作って、走り続けてきました。そして、バトンを渡し続けてきたのです。今、そのバトンを手にした私たちが、未来に向かって走っているのです。たったこれだけ、と言ってしまえば、ただこれだけです。
     しかし、それはつまらないことでしょうか。それは、とてもすごいことなのではないでしょうか。それだけでもすごいことなのに、もし、人生に、楽しみや心動かされることを見つけられたとしたら、これはもう、とてつもなく、すごいことなのです。p149-150
    →もしかしたら、ここがこの本で最も大切なメッセージなのかも知れない。

    ⚪︎第1章 大

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    2020年08月11日
  • 怖くて眠れなくなる植物学

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    ネタバレ

    あらゆるところにトウモロコシ、やアイルランドとジャガイモの話は興味深かった。トウモロコシの起源が謎、なことも、クローンで増えていくためにジャガイモの疫病が瞬く間に伝染し、餓死者がでたことも、人間社会と植物はかかわっていることを感じる。またキャベツ、芽キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーの学名がすべて「ブラシカ・オレラシア」なのも興味深い。チューリップの球根がバブル経済を引き起こしたことなどを知ると、植物が社会を何らかの形で操作しているのではないか、と考えてしまう。
    またたぶん、多くの人が考えたことがあると思う、「ミドリムシは植物?動物?」という疑問にも考察がされていて、面白かった。ミドリムシだ

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    2020年02月21日