稲垣栄洋のレビュー一覧
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植物学者の稲垣栄洋さんの著書で、本書は「怖い」をテーマにした短編集になっている。怖いとは掲げているものの危険な品種や事例の紹介は少なく、「仕組み的に怖いと言える」「よく考えると怖い」「ある意味怖い」といったニュアンスが多いので、特に怖がらず楽しく読めた。
著者のほかの本や動画ですでに知っている話が複数あり、私は少し退屈だったが、話のチョイスは私の好みのものだったのでらまだ読んでいない人にはダイジェスト版的な意味で強く勧めたい。
「植物と動物の違い」より
60ページ
「進化論を唱えたイギリスの博物学者チャールズ・ダーウィン(一八〇九-一八八二)は、この議論を「もともと分けられないものを分けよう -
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植物は死なない!?植物学者が思索する生命論
人気植物学者が贈るサイエンスミステリー。 生命の本質に迫る一週間には、驚きの結末が…極上の読書体験間違いなし‼︎大学で植物学を教える教授のもとに ある日届いた一通のメール。 内容は植物にまつわる素朴な質問のはずだった質問に誠実に答えようとすると、 どうしても考えなければならない問題がある。 生命とは何か? 死とは何か? 生きるとは何か? ある一週間における 植物学者の思索の物語。
プロローグ 命を考える一週間
月曜日 どうして植物は動かないのか?
・ 大学教授の朝 ・どうして植物は動かないのか?
・植物が動かない理由
・独立栄養生物と従属 -
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「雑草魂」は力強さのことではなく、多様性のことだった!
「雑草魂」という言葉があるように、雑草には力強いイメージがありますが、そんな雑草も実は巧みな戦略をもってサバイブしていることに、この本を読んで驚きました。
商品として売り出される野菜や花などの作物は、人間があつらえてくれた良質な土壌に植えられ、人間の手で守られ、収穫時期や性質は一定に管理されています(今をときめく言葉「多様性」とは真逆!)。しかし雑草は当たり前ですが人に世話してもらえません。むしろ引っこ抜かれたり刈られたり、除草剤をまかれて邪魔者扱いです。しかしそんな雑草のことを嫌っている人間のそばでないと、雑草は生きられない。人間と -
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「老いることができる」という進化は何かしら合理的なんだから、ポジティブに老いていこうぜというお話。
結論から言ってしまえば、なぜヒトは老いるのかは分からず、結局「生命の神秘」に落ち着くんですが、植物も動物も進化の形はその種にとって有利な方向へ向かうもの。老いてからも生きられる長い寿命と環境を手に入れた人類にとって、「老いることができる」という進化は何かしら合理的な理由があるはず! そんなやや結果論的ではあるけれど「老いは優れた生存戦略だ」というポジティブなメッセージが込められた1冊。エッセイ然としていて肩肘はらずに楽しめるうえ、途中途中にミニコラムが挟んであり、読みやすいように細やかに編まれ