稲垣栄洋のレビュー一覧
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植物は死なない!?植物学者が思索する生命論
人気植物学者が贈るサイエンスミステリー。 生命の本質に迫る一週間には、驚きの結末が…極上の読書体験間違いなし‼︎大学で植物学を教える教授のもとに ある日届いた一通のメール。 内容は植物にまつわる素朴な質問のはずだった質問に誠実に答えようとすると、 どうしても考えなければならない問題がある。 生命とは何か? 死とは何か? 生きるとは何か? ある一週間における 植物学者の思索の物語。
プロローグ 命を考える一週間
月曜日 どうして植物は動かないのか?
・ 大学教授の朝 ・どうして植物は動かないのか?
・植物が動かない理由
・独立栄養生物と従属 -
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試し読み
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稲垣栄洋氏の本は分かりやすく、未知の世界に触れられるので面白い。今回はガラパゴス諸島。しかし、植物学者の著者、本作ではビジネス本に挑戦!という趣の内容で、しかし、これが中々どうしてこの二つの分野の共通点を発見し、更に読書が面白さを増す。
ガラパゴス諸島では、体重200キロを超えるような「ガラパゴスゾウガメ」が草食動物のように草を食べている。ガラパゴスとは、そもそもスペイン語でゾウガメを意味する。ガラパゴスには、飛べない鳥がいる。赤道下なのにペンギンもいる。
ガラパゴスだけではなく、島嶼で進化を遂げた生物たちの多くは、大陸からやってきた外来種に追いやられて絶滅の危機に瀕している。島の中の競争 -
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「雑草魂」は力強さのことではなく、多様性のことだった!
「雑草魂」という言葉があるように、雑草には力強いイメージがありますが、そんな雑草も実は巧みな戦略をもってサバイブしていることに、この本を読んで驚きました。
商品として売り出される野菜や花などの作物は、人間があつらえてくれた良質な土壌に植えられ、人間の手で守られ、収穫時期や性質は一定に管理されています(今をときめく言葉「多様性」とは真逆!)。しかし雑草は当たり前ですが人に世話してもらえません。むしろ引っこ抜かれたり刈られたり、除草剤をまかれて邪魔者扱いです。しかしそんな雑草のことを嫌っている人間のそばでないと、雑草は生きられない。人間と -
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「老いることができる」という進化は何かしら合理的なんだから、ポジティブに老いていこうぜというお話。
結論から言ってしまえば、なぜヒトは老いるのかは分からず、結局「生命の神秘」に落ち着くんですが、植物も動物も進化の形はその種にとって有利な方向へ向かうもの。老いてからも生きられる長い寿命と環境を手に入れた人類にとって、「老いることができる」という進化は何かしら合理的な理由があるはず! そんなやや結果論的ではあるけれど「老いは優れた生存戦略だ」というポジティブなメッセージが込められた1冊。エッセイ然としていて肩肘はらずに楽しめるうえ、途中途中にミニコラムが挟んであり、読みやすいように細やかに編まれ -
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食材の味や栄養、調理法について、食材が植物や動物として生きていたときの性質や進化の過程およびヒトの歴史を踏まえて科学的に説明されている。本書も稲垣先生の著作として期待どおりの楽しさと学びが得られた。
15ページ
→レタスを包丁で切ってはいけない理由
29ページ
じつは、多くの動物は、ビタミンCを自らの体内で合成する能力を持っています。ところが、果実からは豊富すぎるほどのビタミンCが摂取できたため、果実食のサルは、ビタミンCを作る能力を失いました。
36ページ
植物は寒さに当たると、葉っぱの中の水分が凍りつかないように、糖分や栄養分を葉にため込みます。そのため、寒さを経験した葉菜類は甘く、 -
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単行本は2010年に家の光協会から刊行されている。
それがこの度、新潮文庫に入ったということだ。
どうしてレタスを刃物で切ってはいけないのか。
玉ねぎを切ったとき目に刺激が少ないのは縦に切ったときか、横に切ったときか。
グリーンピースの臭みの元は何か。
ねぎの葉の「表」とは、筒の内側か外側か。
こんな謎が提示され、明晰に説明されていく。
私には特にネギの葉の表裏問題と、ピーマンの苦みを減らすには、刻まない方がよいという話が面白かった。
食卓のサイエンスといった風情の一冊。
そういうたぐいの本は他にもあるが、稲垣さんの文章は明晰で、その点で異彩を放っていると思う。
ついでに、解説で食品化