稲垣栄洋のレビュー一覧
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「ナーム」という仏教誌に、7年近く連載してきた植物にまつわるエッセイを母体とする本。
だから仏教がらみの話題なのね。
第一章「仏教と縁の深い植物の謎」から第三章「心に染みる仏教と植物の話」のあたりは、他の稲垣さんのエッセイと同じテイスト。
具体的な植物を取り上げ、その生態などを解説していく。
マンジュシャゲなど、他の本で取り上げたものもある。
第四章「仏教が理想とする植物の生き方」は、これまでとは少し趣が違う気がする。
仏教や日本人の生命観などにかなり踏み込んでいく。
植物が、むしろ命が短くなる方向で進化してきたという指摘が面白かった。
仏教では意識のない植物は食べても殺生に当たらないと説 -
Posted by ブクログ
ネタバレクリシンでクラスメイトだった石田さんからの紹介。
言われるまで気が付かなかったが,生き残っている弱者にはそれなりの理由がある。最後まで戦い続ける肉食猛獣に対して,徹底的に戦うことを避けるハトなど。生き残る上で賢いのはどちらだろうか?
肉食動物が絶滅する間に,草食動物が繁栄しているという事実もある。それぞれが独自の特徴を生かして,オンリーワン戦略で生き残っているのだ。
自分の生き残れるニッチスペースを見つけなければならない。強者に立ち向かうためにはガチンコで当たっても勝ち目はないので,独自の戦略が必要となる。戦力を一部に集中するなど,自分の生き残れるポイントを探って経営資源を集約するべきで -
Posted by ブクログ
強い植物が侵入してこないような条件の悪い場所こそが雑草の棲み処。除草されたり踏まれたりする逆境こそが雑草の生存のために必要な場となる。雑草は毟られても地面の下には無数の種を準備している。一般に植物の種子は土の中にあるので、光があると芽を出さない。ところが、雑草の種子は逆で光が当たると芽を出すようになっている。即ち除草により種子に光が当たるということは、人間が草を毟って周囲に植物がなくなったことを示す合図。雑草の種子はこれをチャンスと捉え我先に芽を出し光を独占するのである。雑草にとって逆境は耐えることでも、克服すべきものでもない。寧ろ順境。逆境を順境として活かしきっている。光を奪い合い水を奪い合