稲垣栄洋のレビュー一覧

  • 世界史を大きく動かした植物

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    “世界”が大きく変わったか? と、言われると「?」なエピソードもあるものの、身近な植物の知られざるエピソードが満載で面白かった!

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    2025年04月07日
  • 怖くて眠れなくなる植物学

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    自ら怖い怖いと言ってる本が怖かった試しはないんだけど(そんなことはないか)、この本は本当に怖かった。

    毒や寄生、異形も怖いけど、人間の関与によって本来の姿とはかけ離れた姿に変化している(特にキャベツの仲間)、なんていう話も背筋がうすら寒くなる心地がする。

    あと、動物と植物の境目はどこにあるか?という議論の中で、両親(1世代)・祖父母(2世代)・・・と数億代か遡って行くと、両者の「大元」に行き当たる、なんていう話は、本当に命綱なしで深淵を覗き込むような遙かなる心許なさ、怖さを感じるのであった。

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    2025年03月25日
  • 生き物が老いるということ 死と長寿の進化論

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    老いることができるのは人間だけ。そして老いるのはそのようにプログラムされているからです。老いるのは悪いことではないのです。生と死の関係…細胞レベルで考えるとそういうことのようです。老いるのも死ぬのも当たり前のこと…なるほどなあと思いました。

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    2025年02月25日
  • 植物はなぜ動かないのか ──弱くて強い植物のはなし

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    初学者向けに平易に書かれているのでとても読みやすかったです。被子植物裸子植物等、懐かしい用語が連発です。本作では、植物の生存戦略や進化の経緯を人間の生活に結びつけて教えてくれます。
    たとえば、よくいわれる雑草魂は雑草魂ではないんですね。雑草は賢く考え抜いた上であの場所で咲き誇っているわけで、特に何かに耐えていたり、戦っていたりするわけではありません。人間に踏まれるのだって、足の裏に種子を付けて繁殖するためです。今後植物の見方が変わる気がしています。

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    2025年01月16日
  • 遺伝子はなぜ不公平なのか?

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    ネタバレ

    私も足が遅いので(リレー大嫌いでした)共感しました。

    よくよく考えると人間はそんなに強くもない動物。
    昨今だと熊や山火事の対応に苦慮している。
    協力して生きていかないといけない。

    データがほぼ載っていないしエッセイみたいな
    内容なので対象年齢は中学生~かと。
    文字数もかなり少ないです。

    ちょっとnot for meだったかな(汗
    もちろん夜の空に瞬く星に感動できるのは
    生まれてきた特権ではあるけれど。

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    2025年01月13日
  • 遺伝子はなぜ不公平なのか?

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    植物学者による遺伝子論。たいへんわかりやすく書かれており、内容もなるほどと思えるもので、楽しく読むことができた。しかし、専門家ではないので、単なるエッセイに終始し、ブログを読んでいるような感覚を覚えた。

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    2024年12月22日
  • 植物に死はあるのか 生命の不思議をめぐる一週間

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    ネタバレ

    中一の息子は、中学生になってスマホを手にして以来、うちにいるときはほとんどの時間スマホを見ている。ゲームをしたり、ショート動画をひたすらみたり、YouTubeを見たり。学校の成績はというと、笑えないくらい低い。本人の危機感もうすい。ルールを決めても効果なし。もうスマホを取り上げるしかないのかもしれない。

    さて、そんな息子が年に数冊読んだ貴重な一冊が、この『植物に死はあるのか』、である。

    息子と一緒に本屋に行ったとき、自分で見つけてきて面白そうだからと図書カードで買っていた。

    読み終わって、「おもしろかった」という程度の感想しか聞けていないが、ママも読んでみたらと勧められて長い間後回しになっていたのだが、息子と共有できるものをつくりたいと思い、今になってやっと読んでみた。

    著者の稲垣さんが学生からの質問メールを機に、一週間毎日生物の生と死について考えた過程がとても簡易な言葉で綴られている。木は死ぬのか、なぜ人は死ぬのか。植物と動物の違いは何か。

    最終的には宇宙の話につながっていき、思わぬところに連れて行かれた。

    木と人間は何が違うのか。どうして野菜は同じ形のものができるのか。

    そんな「当たり前」と思っていたことにクエスチョンマークがつくと、そういえばどうしてだろう、とかどういうことなんだろう、とはっとさせられる。人間は地球の上に生きていて、地球は宇宙に存在しているのだから、人と宇宙が繋がっているのは当たり前のことなのだけど、日常的に宇宙のつながりを感じているわけではないから、とても新鮮な驚きというか気づきだった。

    稲垣栄洋さんは、たくさん本を出していて、教科書にも使用されているくらい有名な方らしい。息子は最近、ちょっとだけ宇宙にも興味があるらしく、稲垣さんの他の作品や宇宙関連の本を薦めてみたいと思うが、親が薦めてみたところで携帯を手放して読むとも思えないが、少しでも息子の学習意欲を引き出したいと親としては四苦八苦する日々だ。

    でもそんな私は宇宙と言われてもぴんとこなさすぎて、あまり興味を持っていなかったのだけど、今年に入ってSFを数作品読み、宇宙の話に触れる機会があった。また、NHKで放送した『宇わたる教室』は、人生で何度もつまづいてきた定時制の生徒たちが、科学部での宇宙への探求を通して成長と、それを指導する先生の生きなおしを描いており、とてもいいドラマだった。

    知識を学ぶことは、人にとって喜びであり、生きる世界を広げること、思考を深めること、可能性を大きくすることなのだな、と改めて思わせてくれるドラマだった。

    ドラマの話に脱線してしまったが、息子が宇宙のことを考えるようになったのは、この本がきっかけかもしれない。私にとっても新たな興味や気づきをくれた一冊。大事にしたい。

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    2024年12月19日
  • Learned from Life History 38億年の生命史に学ぶ生存戦略

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    「ビジネスの戦略は生物の戦略と似ている」
    38億年の進化の歴史の中で厳しい競争に勝ち抜き生き抜いてきた生物の戦略から、ビジネスの戦略を学ぶ。

    「ナンバー1しか生き残れない」これが自然界の真実らしい。多様なニッチ(場所)で一番を勝ち取った生物のみが生き延びられる。そこにある様々な戦略を学びながら、企業の戦略に結び付けていくのが面白い。

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    2024年12月17日
  • 遺伝子はなぜ不公平なのか?

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    遺伝子が全てを決めていると言う話で興味深かった。作者のお父さんはすごくスポーツ万能で、お母さんは運動音痴結果、その子供である。作者は運動音痴逆上がりを努力しても、人並みにしかできない子もいれば、23回の練習でくるくる回る子もいるセンス遺伝子それを踏まえた上でどこまで努力するかを考えていきたい。

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    2024年12月11日
  • 一晩置いたカレーはなぜおいしいのか―食材と料理のサイエンス―(新潮文庫)

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    数々の食べ物に関する雑学が載っていて面白い。
    印象に残ったのは、なぜ大根役者と呼ぶか。大根は日持ちする野菜でなかなか当たらないという。そこから、下手で人気を呼ばない役者のことを当たらない役者=大根役者斗呼ぶようになったとか。
    題名の由来。ジャガイモのでんぷんが溶けることによってとろみが生まれ、カレーがまろやかで上手くなるというのは理にかなっているなと思った。

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    2024年11月24日
  • 古池に飛びこんだのはなにガエル?

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    短歌や俳句に登場する花や生き物を、生物学の視点から読み解いたエッセイ。芭蕉の蛙の歌の革新性や、さまざまな花が虫に花粉や種子を運ばせるシステムなど知らなかったことばかりで面白かった。個人的にはカエル好きなので、カエルの句が5つも入っていたのが嬉しい。

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    2024年11月01日
  • 身近な植物の賢い生きかた

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    興味がなくても読みやすい 植物を人に例えながら、わかりやすく説明しているので、幅広い年代で楽しめそう。

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    2026年01月12日
  • 植物はなぜ動かないのか ──弱くて強い植物のはなし

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    植物のたくましさがよくわかりました。
    自分が動けないからこそ、環境に合わせて多様な進化を見せる植物の進化は、人間が学ぶべきことも多いと思います。

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    2024年10月19日
  • 生き物が大人になるまで~「成長」をめぐる生物学

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    大好きな稲垣先生の本。
    いつも植物の話が多いけれど
    今回は昆虫や動物の話がたくさん出てくる。
    そして、それらの生物の成長の話を
    人間の成長に絡めてお話してくれる。

    「親にとっては一生の記念に残るような体験であっても
    子供は全く覚えていなくて、親としてはがっかりさせられることもあります。
     しかし、それでよいのです。
    (中略)
    植物に与えた水や肥料が、葉を茂らせて花を咲かせるように、私たちが食べたものが骨や筋肉になるように、一つ一つの体験は形を失ってしまっても、その蓄積が子供たちの「知能」を作り上げていくのです。」

    励みになります。
    わが子には勉強がらみの習い事は全くさせていない。
    本人の希望がない限りはさせようとは思っていない。
    子供同士で遊ぶこと、自然の中で季節を感じること
    自分たちで遊びを生み出すことを大事にしてほしい
    から習い事で自由な時間が無くなることがないように
    とおもっている。

    本書のなかでも、子供の時を、思いっきり
    遊んですごすことが、大人になるために必要だ
    と書いてあった。

    私や家族、友達と過ごす経験から
    知能が発達し、彼らの今後の生活を乗り切るために
    有効になってほしいと本を読みながら思った。

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    2024年10月02日
  • 生物に学ぶ ガラパゴス・イノベーション

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    ガラパゴス携帯(ガラケー)というものがある。1990年から2000年初頭にかけて開発された、国際基準でない日本独自の機能を備えた携帯電話のことだ。決済機能を搭載するなど日本らしい「便利さ」を追求してキャリアや端末メーカーが鎬を削って開発した。ガラパゴス諸島にすむ生き物たちの独自の進化になぞらえて表現された用語だが、残念ながら世界的にヒットすることはなく、携帯電話市場で大敗を記すことになった。
    ガラパゴス携帯という言葉は、日本市場において失敗例として扱われる。
    この本はガラパゴス諸島に生きる生きものの戦略を解説し、島という特殊環境の中での弱点と強み、生存する生きもののニッチを紹介している。それを日本市場で活かしていくにはどうすればいいか、と生きものの生存戦略と市場の生存戦略における共通点を探ろうとした一冊だ。
    結論から言うと、ビジネス書としては非常に弱い。この本から学ぶべきことは、この本を叩き台にして考えていくことにあると思う。一から十までビジネス視点で考察されていないことに注意が必要だ。どちらかというと生物学的な専門書と言える。
    巻末に「ガラパゴス的」な事例がある。日本の独自技術が成功している例のみ挙げており、上記で記した携帯電話の事例がないのが残念。成功と失敗を両方とも挙げてもっと厚みを持たせたら、何故日本市場が世界に弱い部分があるのか見えてくるような気がするのだが。
    筆者の本は多く読んできているが、この本に関しては消化不良、という感想を抱いた。

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    2024年07月01日
  • はずれ者が進化をつくる ──生き物をめぐる個性の秘密

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    地球全体を俯瞰してみると、人間も動物や植物と同じ生き物であることに改めて気づきを得ました。

    ”自然界に境界はありません。”(抜粋)

    まさにそうなのです。
    本を読みながら、境界を勝手に作って視野を狭めている自分に嫌気がさしてきました。
    自分で自分の首を絞めていたんですよね。

    世間でよく聞く”多様性”、”ダイバーシティ”といった言葉。
    こちらの書籍を読むと、それって当たり前の事なんだね、って事がわかります。
    どんなに似通った趣味趣向であっても、全く同じ人間は誰一人といないし、同じものを見ていても、感じ方・考え方・伝え方が異なるのは当然のことと思えてきます。
    むしろ、全く同じ考えの人間がいないからこそ、この本で言う”ナンバー1”になれる場所を見つけ出せるし、そこで生きていくことができると言ってもいいのかもしれません。

    苛酷な毎日を送っている私たち(?)に向けた著者の応援メッセージがあるので、ご紹介します。

    ”雑草のように空を見上げてみてください。
    太陽が降り注いでいます。青い空が広がっています。白い雲が流れています。
    おそらくは、それが雑草たちが見ている風景です。”(抜粋)

    メンタルやられていると、どうしても下を向きたくなります。
    その時にこのメッセージを思い出してみてください。
    顔を空に向けたくなりませんか。

    頑張っていくぞ~!

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    2024年05月29日
  • 散歩が楽しくなる身近な草花のふしぎ

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    犬の散歩がてらの植物学講座。
    時々授業受けてるときのような眠気に襲われるが、へぇ~と思いながら読んでた。まあまあ。

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    2024年05月28日
  • 面白すぎて時間を忘れる雑草のふしぎ

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    雑草の生き方は適当さが適度

    いろんな戦略をとる種がいるが、全ての種で、今の戦略に辿り着くまでに無数の失敗(死)があったのだろう

    多様性を保っていれば環境変化にも対応できるって事だけど、対応できないやつが死んでしまうって事

    今の人類に当てはめて考えると、多様性を重んじて生活してる多様な奴らは「いざという時」のトライアンドエラーの数になる

    自然界では一人勝ちは長く持たないが、今の人類は一人勝ち状態だ。人類が「自然界」の中に含まれているかが論点な気がする。

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    2024年04月17日
  • 世界史を大きく動かした植物

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    トウモロコシは怪物なんだという記載が一番頭に残っている。
    人の歴史はつくづく植物に、動物に振り回されて作られているのだなと思う。それは工業時代になり、石油というものがそこに名を連ねても、社会における動植物、特に主食となる作物を含む植物群の扱いは変わらず、彼らに一喜一憂され続けるのはこれからも変わらないだろう。
    彼らは人を利用して広がっていると言うのも、あながち間違っていないと感じられるほど、我々は植物に翻弄されるのだ。

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    2024年02月06日
  • モンスターにされた生き物たち 妖怪・怪物の正体とは?

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     妖怪や怪物の謎を解き明かすコンセプトとして、著者が生物学や自然科学に軸足を置いている為、オカルト・怪異ネタを敬遠する人の方が面白く読めそうではある。ボリューム控えめで、すでに聞いたことがある説も多かったが、想像力の働きとミステリーの関係について、考察する入り口には良いかもしれない。
     紹介されてるのは、比較的日本の妖怪が多いのだが、それだけに民俗学的考証があっさりしすぎて、個人的には物足りなく感じた。

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    2024年01月03日