稲垣栄洋のレビュー一覧

  • 植物に死はあるのか 生命の不思議をめぐる一週間

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    ネタバレ

    中一の息子は、中学生になってスマホを手にして以来、うちにいるときはほとんどの時間スマホを見ている。ゲームをしたり、ショート動画をひたすらみたり、YouTubeを見たり。学校の成績はというと、笑えないくらい低い。本人の危機感もうすい。ルールを決めても効果なし。もうスマホを取り上げるしかないのかもしれない。

    さて、そんな息子が年に数冊読んだ貴重な一冊が、この『植物に死はあるのか』、である。

    息子と一緒に本屋に行ったとき、自分で見つけてきて面白そうだからと図書カードで買っていた。

    読み終わって、「おもしろかった」という程度の感想しか聞けていないが、ママも読んでみたらと勧められて長い間後回しにな

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    2024年12月19日
  • Learned from Life History 38億年の生命史に学ぶ生存戦略

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    「ビジネスの戦略は生物の戦略と似ている」
    38億年の進化の歴史の中で厳しい競争に勝ち抜き生き抜いてきた生物の戦略から、ビジネスの戦略を学ぶ。

    「ナンバー1しか生き残れない」これが自然界の真実らしい。多様なニッチ(場所)で一番を勝ち取った生物のみが生き延びられる。そこにある様々な戦略を学びながら、企業の戦略に結び付けていくのが面白い。

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    2024年12月17日
  • 遺伝子はなぜ不公平なのか?

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    遺伝子が全てを決めていると言う話で興味深かった。作者のお父さんはすごくスポーツ万能で、お母さんは運動音痴結果、その子供である。作者は運動音痴逆上がりを努力しても、人並みにしかできない子もいれば、23回の練習でくるくる回る子もいるセンス遺伝子それを踏まえた上でどこまで努力するかを考えていきたい。

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    2024年12月11日
  • 一晩置いたカレーはなぜおいしいのか―食材と料理のサイエンス―(新潮文庫)

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    数々の食べ物に関する雑学が載っていて面白い。
    印象に残ったのは、なぜ大根役者と呼ぶか。大根は日持ちする野菜でなかなか当たらないという。そこから、下手で人気を呼ばない役者のことを当たらない役者=大根役者斗呼ぶようになったとか。
    題名の由来。ジャガイモのでんぷんが溶けることによってとろみが生まれ、カレーがまろやかで上手くなるというのは理にかなっているなと思った。

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    2024年11月24日
  • 古池に飛びこんだのはなにガエル?

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    短歌や俳句に登場する花や生き物を、生物学の視点から読み解いたエッセイ。芭蕉の蛙の歌の革新性や、さまざまな花が虫に花粉や種子を運ばせるシステムなど知らなかったことばかりで面白かった。個人的にはカエル好きなので、カエルの句が5つも入っていたのが嬉しい。

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    2024年11月01日
  • 植物はなぜ動かないのか ──弱くて強い植物のはなし

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    植物のたくましさがよくわかりました。
    自分が動けないからこそ、環境に合わせて多様な進化を見せる植物の進化は、人間が学ぶべきことも多いと思います。

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    2024年10月19日
  • 生き物が大人になるまで~「成長」をめぐる生物学

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    大好きな稲垣先生の本。
    いつも植物の話が多いけれど
    今回は昆虫や動物の話がたくさん出てくる。
    そして、それらの生物の成長の話を
    人間の成長に絡めてお話してくれる。

    「親にとっては一生の記念に残るような体験であっても
    子供は全く覚えていなくて、親としてはがっかりさせられることもあります。
     しかし、それでよいのです。
    (中略)
    植物に与えた水や肥料が、葉を茂らせて花を咲かせるように、私たちが食べたものが骨や筋肉になるように、一つ一つの体験は形を失ってしまっても、その蓄積が子供たちの「知能」を作り上げていくのです。」

    励みになります。
    わが子には勉強がらみの習い事は全くさせていない。
    本人の希

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    2024年10月02日
  • 植物はなぜ動かないのか ──弱くて強い植物のはなし

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    分類学の父リンネが、学名を母国語じゃなくラテン語で表そうって決めた理由が、
    ①ラテン語を口語として使う人がいないから、世界中の人が使うのにフェア
    ②口語として使う人がいないっちゅーことは、時代によって言語が変化することがない
    っちゅーのが本当に素晴らしい

    サボテンのトゲは葉が変化したもの
    光合成は茎でしている
    サボテンおもれぇ!

    収斂進化しゅうれん
    まったく異なる生物種なのに、環境に適応して進化した結果、よく似た姿になること
    サボテンとアロエ、サメとイルカ、モグラとケラ

    知識として知れてよかったっちゅー内容てんこもりでその点めっちゃいい本なんだが、ちょいちょい「本当の強さとは」とか「スト

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    2024年09月11日
  • 生物に学ぶ ガラパゴス・イノベーション

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    ガラパゴス携帯(ガラケー)というものがある。1990年から2000年初頭にかけて開発された、国際基準でない日本独自の機能を備えた携帯電話のことだ。決済機能を搭載するなど日本らしい「便利さ」を追求してキャリアや端末メーカーが鎬を削って開発した。ガラパゴス諸島にすむ生き物たちの独自の進化になぞらえて表現された用語だが、残念ながら世界的にヒットすることはなく、携帯電話市場で大敗を記すことになった。
    ガラパゴス携帯という言葉は、日本市場において失敗例として扱われる。
    この本はガラパゴス諸島に生きる生きものの戦略を解説し、島という特殊環境の中での弱点と強み、生存する生きもののニッチを紹介している。それを

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    2024年07月01日
  • はずれ者が進化をつくる ──生き物をめぐる個性の秘密

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    地球全体を俯瞰してみると、人間も動物や植物と同じ生き物であることに改めて気づきを得ました。

    ”自然界に境界はありません。”(抜粋)

    まさにそうなのです。
    本を読みながら、境界を勝手に作って視野を狭めている自分に嫌気がさしてきました。
    自分で自分の首を絞めていたんですよね。

    世間でよく聞く”多様性”、”ダイバーシティ”といった言葉。
    こちらの書籍を読むと、それって当たり前の事なんだね、って事がわかります。
    どんなに似通った趣味趣向であっても、全く同じ人間は誰一人といないし、同じものを見ていても、感じ方・考え方・伝え方が異なるのは当然のことと思えてきます。
    むしろ、全く同じ考えの人間がいない

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    2024年05月29日
  • 散歩が楽しくなる身近な草花のふしぎ

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    犬の散歩がてらの植物学講座。
    時々授業受けてるときのような眠気に襲われるが、へぇ~と思いながら読んでた。まあまあ。

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    2024年05月28日
  • 面白すぎて時間を忘れる雑草のふしぎ

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    雑草の生き方は適当さが適度

    いろんな戦略をとる種がいるが、全ての種で、今の戦略に辿り着くまでに無数の失敗(死)があったのだろう

    多様性を保っていれば環境変化にも対応できるって事だけど、対応できないやつが死んでしまうって事

    今の人類に当てはめて考えると、多様性を重んじて生活してる多様な奴らは「いざという時」のトライアンドエラーの数になる

    自然界では一人勝ちは長く持たないが、今の人類は一人勝ち状態だ。人類が「自然界」の中に含まれているかが論点な気がする。

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    2024年04月17日
  • 世界史を大きく動かした植物

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    トウモロコシは怪物なんだという記載が一番頭に残っている。
    人の歴史はつくづく植物に、動物に振り回されて作られているのだなと思う。それは工業時代になり、石油というものがそこに名を連ねても、社会における動植物、特に主食となる作物を含む植物群の扱いは変わらず、彼らに一喜一憂され続けるのはこれからも変わらないだろう。
    彼らは人を利用して広がっていると言うのも、あながち間違っていないと感じられるほど、我々は植物に翻弄されるのだ。

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    2024年02月06日
  • モンスターにされた生き物たち 妖怪・怪物の正体とは?

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     妖怪や怪物の謎を解き明かすコンセプトとして、著者が生物学や自然科学に軸足を置いている為、オカルト・怪異ネタを敬遠する人の方が面白く読めそうではある。ボリューム控えめで、すでに聞いたことがある説も多かったが、想像力の働きとミステリーの関係について、考察する入り口には良いかもしれない。
     紹介されてるのは、比較的日本の妖怪が多いのだが、それだけに民俗学的考証があっさりしすぎて、個人的には物足りなく感じた。

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    2024年01月03日
  • けなげな野菜図鑑

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    てっきり子供向けかと思っていたけど大人も楽しめた、というかむしろ大人の方がハマって読んでた
    子供は絵が気に入ったのと英語でなんていうのか、に注目してたみたい
    野菜のえ!っていう豆知識から英名、保管方法まで周りの人に話したくなる話がたくさん

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    2023年12月13日
  • ナマケモノは、なぜ怠けるのか? ──生き物の個性と進化のふしぎ

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    生きものの生存戦略に興味があり、帯の「そんな生き物界の脇役の生存戦略がすごかった!」に惹かれて手に取った。プリマー新書を知らなかった私の勝手な想像とは違い、ヤングアダルト世代向けで、生き物の豆知識に近いかな?ざんねんないきもの図鑑が好きな人にはまりそうな印象。
    ただ、後半がひと味違っていて「オナモミの個性」「いらない個性はない」「さらにヒトは助け合う」「それでも努力は無駄ではない」のあたりがおもしろかった。
    勉強ってなんでするの?と聞かれたときに、わかりやすく答える方法を知れた気がする。若い子に読んでほしい!

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    2023年12月01日
  • 植物たちの不埒なたくらみ

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    植物にはあえて動物や人間に「食べさせて」栄えるという生存戦略があるという。
    植物は虫や鳥が実を食べることで種が運ばれて繁殖するが、イネ科は種が落ちないので人間にはまとめて収穫しやすく、それが農業の起源となり各地に拡まった。
    ダイズは戦争の燃料として、茶のカフェイン、サトウキビの甘味は嗜好品として人間が世界中に拡めてくれたのだと。
    植物のバリエーション豊かな生存戦略が面白い。
    語り口も軽く、気軽に読めました。

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    2023年11月03日
  • 植物に死はあるのか 生命の不思議をめぐる一週間

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    最近この方の本はストーリーテリングに走りすぎるきらいがあるんだよな

    ただ、おもしろい
    植物学を通して、生命の深淵に触れる

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    2023年10月09日
  • 面白すぎて時間を忘れる雑草のふしぎ

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    雑草について、その生存戦略から生態を読み解く本
    内容は平易
    光合成の回路とか、古の記憶が呼び覚まされた

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    2023年09月06日
  • 怖くて眠れなくなる植物学

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    植物のさまざまな生存戦略と生態系全体のつながりが多彩なトピックスを題材に面白おかしく綴られていて飽きさせない。

    魔女狩りによって猫も狩られ、そのためネズミが増え、ネズミによって媒介されたペストが猖獗を極めたという話が紹介されているが、それはややフライング。
    歴史的にはペスト禍の後に魔女狩りの最盛期を迎えているので、ペストによる大量死の責任が魔女に押し付けられて魔女狩りが起きたという説もある。
    つまり鶏と卵。おそらく悪循環だったのだろう。

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    2023年08月24日