稲垣栄洋のレビュー一覧
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〈本から〉
すっかり都会暮らしに馴染んだ女子大生 スミレ
戦国の雑草界を生き抜く小さな強者 カタバミ
都会に生きる孤高のヨーロピアン セイヨウタンポポ
オトリを駆使する騙しのファンタジスタ ツユクサ
踏まれても元気なラッキーガール シロツメクサ
真夏でも雑草のアスリートはパワー全開! エノコログサ
路地裏を彷徨う流しの歌手 ナズナ
恐竜時代から生き続ける雑草界のレジエンド スギナ
踏まれて育つコがセンターを取りにいく! オオバコ
地獄の底から蘇る不死身のモンスター ワルナスビ
死の池に君臨する美しくも恐ろしいクイーン ホテイアオイ
(夏になると、水面に浮かんでヒヤシンスに -
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「弱者」とは何か。植物たちの生き残り戦術
動物と植物との大きな違いは、
動物は、動き回り、自分に合った環境を探し回るのに対し、
植物は、動き回らず、自分が環境に合わせる。
動物は、長い世代をかけて環境に応じて変化するのに対し、
植物は、一代で環境になじむ。
植物は、いつも、搾取される。動物に食われる。ほかの植物との生存競争にもさらされる。その場で生き残ることが「勝ち」であり「価値」だ。
植物には、さほど複雑な構造はない。動物に比べ、パーツは「繰り返し」でできている。
とにかく、植物は、人とは大違いだ。
なのに、とある歌では、世界に一つだけだの、どれもみんなきれいだの、ナンバー -
Posted by ブクログ
海洋全蒸発や全球凍結など環境が激変しても生命体は生き残って来た。強者でなく変化してきた逞しい弱者も含まれる。弱いものの取る戦略は強者から見れば嫌悪感をもたらすものかもしれないが自然界においてもそれは存在する事を知ればそれも微笑ましく暖かく見守れる気がする。本書はそんな視点を作ってくれる本である。
※群れる→生物界にもある戦略
※擬態→シマウマはライオンやヒョウに見えない。
カサゴの赤色は深海で見えなくなる
※逃げる→ガゼルのサイドステップ
※ずらす→夜の蝶、日本のタンポポ
※棲み分け→平和的共存
※弱者の戦略とは→小さな複雑な局地的な戦いにもっていく。
※野生動物は比 -
Posted by ブクログ
ネタバレ雑草は遷移の初期段階にだけ生える植物。
耕したり、草刈りをすると、リセットされてしまう。
休眠
土の中でチャンスをうかがっている。
水、酸素、温度。
赤色光で周囲に他の植物がいないことを認識。
多様性
変えられるものを変える。
種子を結ぶことは変えない。
ミツバチ
頭が良く、働き者、飛翔能力が高い、紫色を好む、
紫色の花
たくさんの蜜、蜜標と細長く入り込みにくい花の形
自殖を避ける
雌しべの方が長い。
ウリ科は雌花と雄花、キウイは雄の木と雌の木。
種子植物
花粉と種子で移動
外来種:明治末期から日本に来たもの
日本の欧米化で帰化植物に有利な環境が増えた
西 -
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植物自身、環境、病原菌、昆虫、動物、人間。その闘う相手を変えながら、植物は常に生き残る道を作ってきた。留保はあるが、ただし、人間を除いて。「与えよ、さらば与えられん」という一句になぞられられるのは、興味深い。
CSR戦略、日本人の雑草愛、サボテンの話しは稲垣氏の他の本にも出てきたネタだった。しかし、それ以外の圧倒的な量のネタは初見である。
・酸素が引き起こした進化。植物による酸素の発生→オゾン層の作成→紫外線の遮断→有害である酸素呼吸する生物の発生
・最強の昆虫はアリ。だから植物はアリを利用しようと進化してきた。
・恐竜絶滅の一つの原因は裸子植物から被子植物の進化。エサとなる裸子植物が減少 -
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弱者の取った生き残りのための戦略。蘊蓄が豊富で、読んでいて飽きない。偶然が重なって進化が起きたとは思えない複雑さ、巧妙さだ。
ただ、CSR戦略、ナンバー1でオンリー1のところは、同著者のちくまプリマー新書と一緒だった。
・「強いものは単純に。弱いものは複雑に」これは勝負の鉄則。
・カゲロウは生きた化石と言われるほど古く、現在知られている昆虫としては最も古い化石がある。3億年前から変わらない。命が短いのがそのひみつ。
・ミミズは、もともとは頭や足のような器官のある生物だったと考えられている。ところが土の中で土を食べて棲むというニッチに合うように、そのような姿になった。
・自然が破壊された環境