稲垣栄洋のレビュー一覧
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生命の歴史、特に進化についてしっかりと解説されている入門書です。
簡潔明瞭で大変わかりやすく、気持ち良く勉強できました。
追い込まれた弱者こそが進化しなくてはならない、それは貧乏くじですが革命にもなり得るのですね。
しかし、同じ大きさだったり同じ物を食べたり、同じニッチでの争いで負けることは絶滅を意味するようです。
弱者であったために人類は進化し、ニッチが重なったために他のホモ属が絶滅したのかもしれません。
サメのように進化を必要としない完成された生物、単細胞生物のように変化に伴いすぐに進化する生物、人類のように技術で補正する生物、多様化の素晴らしさと面白さに気付かされた一冊。 -
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VUCA時代、予測不能な激しい変化が起こる場所で生き延びてきた雑草の戦略が役に立たないはずがない!
変化が少ない場所では木が強い
変化が大きい場所で強く生きてきたのが雑草
●雑草の戦略要素
・Competitive 競合型戦略
・Ruderal 乱発適応型
・Stress tolerance ストレス耐性型
●例えば、踏まれるスペシャリスト、オオバコ
・柔らかくしなやかで踏まれても折れない
・種子にネバネバ成分があり、靴の裏に着いて分布を広げる
・逆に踏まれないと成功しない状態、逆境を機会に変えたいい例
●例えば草刈りに耐えるススキやエノコログサ
・狩られないよう低い位置に穂を作り種子 -
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同じ著者の『世界史を大きく動かした植物』がとても面白かったので手に取ってみたところ、予想に違わず揺さぶられっぱなしの本でした。
曰く「雑草はとても弱い」。
曰く「雑草は踏まれたら倒れたまま立ち上がらない」。
先入観を覆される気持ちよさにあふれた良書です。
先入観を覆される例をいくつか。
雑草の種をまいて育てようと思ってもまず成功しないんだとか。なぜなら雑草はどんな環境でも誰かが生き延びるという生存戦略をとっているので、決まった時期や決まった温度や決まった日照時間などのトリガーに反応しないから。(撹乱性)
セイタカアワダチソウは故郷のアメリカ北中部では「ふるさとを思い出せさる可憐な黄色い花」な -
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稲垣さんは植物学者なので、初めのイネはそもそもどんな植物なのか、というところが専門的で詳細に書いてあり、ある意味ここが一番難しい(と言っても読めばわかる)が、後半はイネと日本史、イネと日本人という内容がざっくりと書かれており、大変わかりやすい。
なぜふつうの白米よりもち米が白いのか、餅はごはんよりすぐお腹いっぱいになるのに、お腹が空くのも早いのはなぜか(まあ、消化がいいんでしょ、程度に考えていた)というような、素朴な疑問も全て解けた。
日本の田舎の風景とヨーロッパの田舎の風景を比較すると、ヨーロッパは広々として家も点在してるのに、日本はちまちまと寄り集まっていてかっこ悪いような気がしていたが -
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動物と異なり動かない植物にも適者適存、過酷な生存競争がある。植物同士の戦い、対環境、対病原菌、対昆虫、対動物、対人間について分かりやすい記述で語る。
植物の生存競争に関する本。特に花と花粉に関する進化が有名だろう。花粉を運ぶ役割を昆虫に持たせる共存関係。時に蜜だけを長い口吻で奪う蝶のようなフリーライダーも存在するが。同じように種を鳥に食べさせ遠くまで運ばせる戦略やネズミやリスの習性を利用したドングリ。あまりドングリが豊富であるとネズミ、リスが増えて全て食べられてしまうため、あえて数年おきにのみ豊作となる戦略を取ったという。
対人間。苦味のあるピーマン、辛みのトウガラシ。動物に食べられないた -
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全自営業者必読の名著!全ての生物はナンバー1であり!オンリー1であり!極限のニッチに生きている!少なくとも今は(来年には絶滅してるかも、ナンバー2は絶滅する)!雑草魂とは踏まれても踏まれても無駄に立ち上がるような根性の事を指すのではない、むしろ踏まれないと困るような「変化」を起こす進化である。
植物は、生物は、「変化してよいもの」と「変化してはいけないもの」を知っている。知らないものは全て絶滅した(ナンバー2は絶滅する)!
安定した環境で圧倒的パワーを発揮する植物、他の誰もが寄り付かないような極限状況へ逃げ込んで「尚も」戦う植物、安定地帯では秒で負けてしまうが常に逆境と変化に晒されている限