稲垣栄洋のレビュー一覧
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「強さ」とはなにか。
それを雑草から学ぼうという、これからを生きる若者に向けて書かれた本。
これからあらゆる逆境に遭遇する若者にむけて書かれた本ではあるものの、日々の競争やノルマ、あらゆるストレスに疲れた社会人にも、ちょっと染みる本だと思う。
無理に同じ土俵で戦うことが強さではないし、「戦う」と...続きを読むPosted by ブクログ -
凄く柔らかなトーンで、わかりやすい言葉と例えで、個性という生き抜く力について説明された本。
雑草は踏まれたら立ち上がらないというお話も、とても興味深かった。
頑張り方や頑張る方向性も、自分にあったものを探していけばよい。オンリー1になれる場所でナンバー1を目指せばよい。ありのまま、個性を大...続きを読むPosted by ブクログ -
あなたはまだ雑草を知らない。
雑草をテーマとする研究室の教授が、学生たちの研究を小説形式で紹介。ちいかわ、ジブリ、ワッフルさん、Z世代と縦横無尽な「雑草」研究の世界へようこそ!
タイトルに惹かれて手に取った。冒頭のとっつきやすい小説のような会話文で一気に引き込まれて読み切った。そのタイトルに関連...続きを読むPosted by ブクログ -
雑草の面白い話は勿論ながら、雑草の生き様を通して著者が何を想い、何を楽しんでるのかがよく伝わってくる良書だと想いました。
中高生くらいから大人まで、幅広く楽しめる、雑草学&人生哲学書。Posted by ブクログ -
世の中は「答えのない問題を自分で作り、答えのない問題を解く」その連続だ(P.188)、と著者の稲垣先生は記している。
ある意味で未知への挑戦である(P.188)、と言い、学生と同じ目線で雑草と向き合う姿勢は、違う分野に置き換えて考えることもできる。
雑草について知ると同時に、考えて生きることを...続きを読むPosted by ブクログ -
『雑草学研究室の踏まれたら立ち上がらない面々』の方が、研究室の学生さん達の様子も描かれていて、さらに読みやすいかもしれない。
雑草学とか、植物とかは全く初めてというような文系さんにはそちらの方もおすすめかも。
でも、もし、高校生の頃にこの本に出会っていたら、こういう研究もあるんだ、研究って面白そう...続きを読むPosted by ブクログ -
とても読みやすい。大学教授の一週間、学生からのメールの質問に対する回答を考えるプロセスで、読者を考察の世界に誘い込む。
植物と人間の対比が気付きをもたらせてくれる。
人間は上半身から摂取して下半身から排泄する。子孫を残す機能は下半身に宿す。これに対して植物は真逆の構造になっている。下半身(根)から摂...続きを読むPosted by ブクログ -
人間だけに与えられた特権。それが「老い」。
誰もが日々老いている。様々な生き物や植物の事例から、人間がいかに進化した存在であるかを述べ、またその進化をもってしても「死」「老い」は必然であることが述べられている。Posted by ブクログ -
高校生の頃出会いたかった本。生物を丸暗記ではなく理屈を知って理解できる本でした。
「生物は、必要のない個性は持ちません。」が凄く納得させられた。Posted by ブクログ -
タイトルにもある通り、本作は主に食物(植物)を取り扱います。
やや劇的なタイトルではありますが、確かに歴史にインパクトのあった食物がフィーチャーされています。
列記しますと、コムギ、イネ、コショウ、トウガラシ、ジャガイモ、トマト、ワタ、チャ、サトウキビ、ダイズ、タマネギ、チューリップ、トウモロコ...続きを読むPosted by ブクログ -
植物学の父と称される牧野富太郎の「雑草という草はない」という刺すようなパンチラインからの導入でワクワクしながら本書を読み進めました。
20種類の雑草から様々な生き方を学ぶ。
生き方に答えがないことを知っている「雑な草」はまさしく現代人の師となる存在だと知りました。
p222からはじまるオニタビラコと...続きを読むPosted by ブクログ -
植物学者の稲垣栄洋さんの著書で、本書は「怖い」をテーマにした短編集になっている。怖いとは掲げているものの危険な品種や事例の紹介は少なく、「仕組み的に怖いと言える」「よく考えると怖い」「ある意味怖い」といったニュアンスが多いので、特に怖がらず楽しく読めた。
著者のほかの本や動画ですでに知っている話が複...続きを読むPosted by ブクログ -
スミレ ハコベ カタバミ ヨモギ セイヨウタンポポ
スズメノカタビラ ハキダメギク エノコログサ カモガヤ
シロツメクサ ツメクサ マンジュシャゲ
ほとんど知らない。でもすごいPosted by ブクログ -
植物は大人しい存在ではない。その生存戦略には驚かされる。
たたかう相手として、植物相手だけでなく、その環境、病原菌、昆虫、動物、人間など様々なものに戦いを挑んでいるのだ。植物の専門家だけあって、その記述は詳細にわたり、植物のしたたかさに興味は尽きない。
意思を持っているわけではないだろうが、戦いに勝...続きを読むPosted by ブクログ -
静かに平和に生きていると思っていた植物も、色んな敵とたたかって生き残っているということが分かった。
植物だけでなくほかの生物の特徴なども学べて面白かった。
みんな生き残っていくことに必死で自分中心に生きているのに、結果助け合いや共生出来ているのはすごいと思った。Posted by ブクログ -
面白くて読みやすい本だった。具体的な例を挙げて説明されていて勉強になった。”子供は育てるものではなく、育つもの。大人にできることは子供が育つ環境を作ってあげること”という言葉が心に残った。Posted by ブクログ
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稲垣先生の学生さんへの眼差しが伝わってきてとても素敵な本だった。
そして、思いがけず倉貫さんのザッソウが取り上げられていてびっくり。倉貫さん、稲垣先生と知己なのですね。
自分も農学部出身で、学生の時に雑草学という講義を取ったのも思い出した。確か、その年に定年退官される教授の最後の講義でもあった。...続きを読むPosted by ブクログ -
野菜ばかりでなく、食べもの全般の豆知識がたくさん書かれています。
今まで知らない知識ばかりだったので、とても面白かったです。でも、この蘊蓄を人に話すとなると、もう少し知識が必要かな。Posted by ブクログ -
大人が読んでも楽しめますが、子供が読むともっと楽しめる思います。「個性」とは何か、生物や雑草から深く理解できます。Posted by ブクログ
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人間から見ると不思議に見える植物の特性も、進化の過程で選択されてきたものであり、植物にとっては何の不思議もないはずだ、ということが面白く読みやすく綴られている。中に大学教授の生活の一端が垣間見えるところも興味深い。
著者紹介の中で、既に読んだことのある本が幾つかあったことに気が付いた。著者の語り口や...続きを読むPosted by ブクログ