稲垣栄洋のレビュー一覧

  • 子どもと一緒に覚えたい 道草の名前

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    端正な本。植物画も写真も文書も、誌面のデザインもどれをとっても美しく行き届いている。
    ぺんぺん草を食べてみたくなった。

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    2021年04月01日
  • 世界史を大きく動かした植物

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    トウモロコシの章で強い衝撃を受けた。
    あまりにも万能すぎる植物…
    知らぬ間に植物に依存し、身を粉にして働く人類の歴史について詳しく語られている。

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    2021年03月09日
  • たたかう植物 ──仁義なき生存戦略

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    昆虫もおもしろいけど昆虫と共に進化してきた植物もおもしろくないわけなかった
    考えてみたらニュースでよく聞く蜜蜂がいなくなってるとか今のままだと10年後くらいに食糧危機になるとか、取りも直さず植物の危機は人類の危機なのね

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    2021年02月11日
  • イネという不思議な植物

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    イネを科学、地理、歴史の切り口で解剖すると、文化が稲作とともにあったことがわかる。


    お酒づくりに対応して、
    お米づくりについても知りたいと思い手に取った本だったが、
    期待以上の内容と面白さだった。

    イネがいかに特殊な植物であるか、
    日本の風土における田んぼの役割とは、
    地理・歴史・文化は稲作とともにあったこと、
    と、口語でわかりやすく説明されている。

    情報の多さも、
    それだけ密接な関わりがあるということとして伝わってきた。
    繰り返しのフレーズが多いのはご愛嬌。

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    2021年02月04日
  • 世界史を大きく動かした植物

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    今私たちの周りにある植物と人類の関わりを世界史の流れから見ている。一つの植物によって歴史が進んでいくことがとても興味深く読むことができた。

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    2021年01月01日
  • 「雑草」という戦略 予測不能な時代をどう生き抜くか

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    雑草の生存戦略は、ニッチかつ多様性のオプションを持つこと。木から雑草へのイノベーション、「踏まれても踏まれても立ち上がる」ではなく、わざわざ立ち上がるコストをかけずに、倒れたまま種子を残していく方策を考えて進化するという話に感銘を受けた。
    グラスルーツ=草の根 と呼ばれる市民活動がどのようにして資本力や権力のある大企業や行政と闘っていくか。植物の、同じ土俵には"乗らない"したたかさから学びたい。

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    2020年12月31日
  • 面白くて眠れなくなる植物学

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    下記好きだった箇所の内容。

    雑草は踏まれても立ち上がる
    人間の都合でその方が良いという解釈。
    本当は踏まれてまた上に伸びるより寝かせて花を咲かし種子を残す方が合理的なので、何度か踏まれたら立ち上がらない。

    植物の方が人より合理的。余計な感情がない。
    様座な事実を見るのに非常に勉強になりました。



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    2020年12月20日
  • 敗者の生命史38億年

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    生命の歴史、特に進化についてしっかりと解説されている入門書です。
    簡潔明瞭で大変わかりやすく、気持ち良く勉強できました。
    追い込まれた弱者こそが進化しなくてはならない、それは貧乏くじですが革命にもなり得るのですね。
    しかし、同じ大きさだったり同じ物を食べたり、同じニッチでの争いで負けることは絶滅を意味するようです。
    弱者であったために人類は進化し、ニッチが重なったために他のホモ属が絶滅したのかもしれません。
    サメのように進化を必要としない完成された生物、単細胞生物のように変化に伴いすぐに進化する生物、人類のように技術で補正する生物、多様化の素晴らしさと面白さに気付かされた一冊。

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    2020年11月30日
  • 「雑草」という戦略 予測不能な時代をどう生き抜くか

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    VUCA時代、予測不能な激しい変化が起こる場所で生き延びてきた雑草の戦略が役に立たないはずがない!

    変化が少ない場所では木が強い
    変化が大きい場所で強く生きてきたのが雑草

    ●雑草の戦略要素
    ・Competitive 競合型戦略
    ・Ruderal 乱発適応型
    ・Stress tolerance ストレス耐性型

    ●例えば、踏まれるスペシャリスト、オオバコ
    ・柔らかくしなやかで踏まれても折れない
    ・種子にネバネバ成分があり、靴の裏に着いて分布を広げる
    ・逆に踏まれないと成功しない状態、逆境を機会に変えたいい例

    ●例えば草刈りに耐えるススキやエノコログサ
    ・狩られないよう低い位置に穂を作り種子

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    2020年11月08日
  • 「雑草」という戦略 予測不能な時代をどう生き抜くか

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    雑草の戦略から学ぶこと。

    ナンバーワンになれるオンリーワンの場所で戦う。
    戦う場所は絞る、武器は絞らない。
    大切なことを見失わない。

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    2020年10月29日
  • Learned from Life History 38億年の生命史に学ぶ生存戦略

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    やっぱり面白い。

    変化がおきているいまこそ、
    新なニッチが生まれる可能性がある。
    新たなニッチに入り込むには、
    何も新しいものだけが必要なわけではない。
    今あるモノをうまく使えばよい。

    今の環境で進化をしてきたのなら、
    もともとの先祖がいた環境こそ、
    ブルーオーシャンである。

    成功しているなら、変わる必要はない。
    古いシステムが逆につかえることもある。

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    2020年09月19日
  • 生き物が大人になるまで~「成長」をめぐる生物学

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    本作も面白い。

    植物の生き方には、改めて人生を生きるヒント満載だなぁ、と思わせてくれる。

    辛い時期にこそ、根っこをはっている。

    踏まれてもたちあがらず、本来の目的である、
    子孫を残すことのためにエネルギーを温存する。

    本来、伸びるだけ伸びたら方がはやくても、
    リカバリが可能なように、節をつくる。
    折れても節から再生できるように。

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    2020年08月27日
  • 雑草はなぜそこに生えているのか ──弱さからの戦略

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    同じ著者の『世界史を大きく動かした植物』がとても面白かったので手に取ってみたところ、予想に違わず揺さぶられっぱなしの本でした。
    曰く「雑草はとても弱い」。
    曰く「雑草は踏まれたら倒れたまま立ち上がらない」。
    先入観を覆される気持ちよさにあふれた良書です。

    先入観を覆される例をいくつか。
    雑草の種をまいて育てようと思ってもまず成功しないんだとか。なぜなら雑草はどんな環境でも誰かが生き延びるという生存戦略をとっているので、決まった時期や決まった温度や決まった日照時間などのトリガーに反応しないから。(撹乱性)
    セイタカアワダチソウは故郷のアメリカ北中部では「ふるさとを思い出せさる可憐な黄色い花」な

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    2020年08月29日
  • たたかう植物 ──仁義なき生存戦略

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    ネタバレ

    植物の生存戦略には、CSR戦略というものがある。
    C:競争戦略(弱肉強食の世界で勝つ)
    S:ストレス耐性型(普通の植物がストレスで死んでしまうような環境をあえて選ぶ。ex:砂漠、日陰)
    R:レルラント(変化が激しい環境を選んで、変化に対応して成長する)

    これらの戦略に基づくと、
    ・サボテンが丸い形をして、棘をはやしているのにも理由があるし、バラに棘が生えている理由も物理的な防御という以外に理由がある。植物は、過酷な生存競争の中で生き残るために形を変えてきた、という話が面白かった。

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    2020年08月05日
  • 雑草はなぜそこに生えているのか ──弱さからの戦略

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    「雑草学」というのがあるのは初めて知ったけれど、自分の本棚を見てみたら、稲垣先生の書いたor関係している本をすでに何冊も持っていた。私も軸足に「雑草学」を持って、いろんなことを実践・思考してみたい。

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    2020年07月25日
  • 植物はなぜ動かないのか ──弱くて強い植物のはなし

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    毎晩寝る前にちょっとずつ読み進めてたら、すごい面白いのにすぐ寝落ちするから、中々読み進まず、あんな薄い本なのに半年以上かかった。

    すごくよくわかった。
    単子葉、双子葉とか植物の変遷とか、学生の時に無理やり単語覚えてたのが、一回読んだだけで、めっちゃ理解が深まった。

    強いものが生き延びるわけではないことも。

    植物ってすごい。

    稲垣さん好きになって積読が増えた。

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    2020年07月02日
  • イネという不思議な植物

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    稲垣さんは植物学者なので、初めのイネはそもそもどんな植物なのか、というところが専門的で詳細に書いてあり、ある意味ここが一番難しい(と言っても読めばわかる)が、後半はイネと日本史、イネと日本人という内容がざっくりと書かれており、大変わかりやすい。
    なぜふつうの白米よりもち米が白いのか、餅はごはんよりすぐお腹いっぱいになるのに、お腹が空くのも早いのはなぜか(まあ、消化がいいんでしょ、程度に考えていた)というような、素朴な疑問も全て解けた。
    日本の田舎の風景とヨーロッパの田舎の風景を比較すると、ヨーロッパは広々として家も点在してるのに、日本はちまちまと寄り集まっていてかっこ悪いような気がしていたが

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    2020年06月22日
  • キャベツにだって花が咲く~知られざる野菜の不思議~

    MY

    購入済み

    興味深いです

    野菜についてとても興味深い内容が多くありました。理科の教育でも役立ちそうな話が多いです。

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    2020年05月28日
  • 植物はなぜ動かないのか ──弱くて強い植物のはなし

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    生存のための戦略や、ニッチを見つけるということが印象的であった。
    ビジネスにおけるマーケティングは、生物の生存戦略の理論と共通する部分が多々あるのではないかということを、読んでいて感じた。
    結局マーケティングとはビジネスの世界で生き残る方法を説いたものと言えるだろうから、植物の生存戦略の内容と被るのはごく自然なことであろう。
    そんなことをこの本を読んで考えた。

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    2020年05月08日
  • たたかう植物 ──仁義なき生存戦略

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    これまでのどかに咲いているなぁとしか思っていなかった植物が、これほど熾烈な生存バトルを繰り広げているとは思わなかった。小学生の理科の時間のように知的好奇心がわくわくする本。以下面白かった点。

    ・マメ科植物と根粒菌の一見美しい共生関係の裏に隠された搾取関係(見せかけの友情)
    ・抜けば抜くほど生えてくる雑草のメカニズム
    ・蟻は昆虫界最強の種族

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    2020年04月26日