稲垣栄洋のレビュー一覧

  • 雑草はなぜそこに生えているのか ──弱さからの戦略
    雑草は戦略が違うのであって、強い弱いではなさそうだ、どうやら根絶はどうにも難しそうだ。踏まれたら立ち上がらない、は確かにおっしゃる通り。頑張って2月中に芝生のネヒシバ抜こう。うう。
  • 弱者の戦略
    一番印象的だったのが、動物や昆虫がなぜ人間より寿命が短いか。変化の激しい環境の中では、固執した遺伝より、環境に合わせた遺伝が生成されるようにするため。
    この本を読んで思うのが、やはり人間も動物なのだと改めて実感した。社会生活の中で、自分達も動物の一属性にすぎないと、滅多なことがない限り考えないので、...続きを読む
  • 植物はなぜ動かないのか ──弱くて強い植物のはなし
    植物の魅力がふんだんに。最後の雑草の所が強いメッセージを発しているが、全編を通して興味深い語り口だ。植物を通して、生物と生命の生き残り戦略も、活き活きと綴っている。

    ・昆虫は複数の脳を持っている。
    ・現在の陸上植物が緑色の葉を持っているのは、青色と赤色の光を光合成に用いる緑藻類が祖先だから。
    ・土...続きを読む
  • 植物はなぜ動かないのか ──弱くて強い植物のはなし
    日本タンポポが減少しているのは、西洋タンポポのせいではなく、ヒトが都市化を進めたため、育つのに適した環境が失われたから。
    強者は現在の環境に適合した勝者であり、環境の安定を望む。雑草は強者の植物が生きにくい環境で全力で生きる弱者。
    雑草は踏まれたら無理して立ち上がらない。いかにして種子を作るかにエネ...続きを読む
  • 雑草手帳 散歩が楽しくなる
    イヌビユ、イヌガラシ、イヌホオズキ。有用な植物に似ていて役に立たないものに”犬”と使われる。そんなイヌタデの花言葉は”あなたのために役立ちたい”…。切なすぎて笑っちゃいました。
  • 植物はなぜ動かないのか ──弱くて強い植物のはなし
    ととも良い内容だと思います。
    植物はなぜ動かないのか、それは動かなくてもいいから・・
    というところから、生命の進化・植物の進化、植物の
    生物学的仕組み。それぞれの植物の生命種的な戦略。
    (CSR戦略:競争・ストレス耐性・攪乱適応)
    がわかりやすくかかれてあります。そればかりか
    それらから導かれる、人...続きを読む
  • 植物はなぜ動かないのか ──弱くて強い植物のはなし
    動けないから自由がなく、動物に食べられるばかりの植物。もちろん花の美しさに癒されるけれど、生命体としては見下していたかもしれない。しかし、その驚異の進化とメカニズムを知り、目からうろこなのだ。そもそもは動き回っていた単細胞生物が、摂取した葉緑体と共生し、二酸化炭素と日光から体内で栄養分を作ることがで...続きを読む
  • 植物はなぜ動かないのか ──弱くて強い植物のはなし
    つい当たり前だと思ってやり過ごすことにも、実は理由がある。読み終わる頃には道端の雑草を見る目も変わっているはずだ。
  • 弱者の戦略
    食物連鎖の下位にいる生物は擬態で敵を欺くということは知っていたが、
    同じ種属の中でもそのようなことが行われていることを初めて知った。
    それは体が小さくて弱い生物が遺伝子を残すための戦略だ。
    暗闇で息を潜めて待ち構え、強いオスの鳴き声に引き寄せられたメスを横取りしたり、
    メスに擬態して強いオスを油断さ...続きを読む
  • たたかう植物 ──仁義なき生存戦略
    無知な私には平和そうに見える植物の世界…その生存競争について記された著。
    次郎でも読みやすい文章にして、その内容は大変興味深く、とてもよく出来た書籍だと思います。
    植物が利己的に生存競争した一つの結果が「共生」というのも興味深い点です。
    植物のあり方を通じて、人間というものが以下にあるべきなのか?と...続きを読む
  • たたかう植物 ──仁義なき生存戦略
    この本には、恐れ入りました。
    素晴らしい。

    3か所ほど、ワープロ変換ミスがあります。
    驚異→脅威 トカ。
    増刷時に変更、お願いします。
    (2015年10月11日)
  • 弱者の戦略
    面白かった。こんな話を聞きたかった
    とくに動けない植物の戦略が自分にささった
    以下好きなところを抜き書き
    「他の生物がナンバー1になれない場所をさがす」「戦いに勝つには大きいほうが有利。小さい土俵で立ち入ることさえさせない」「南極は不安定な環境ではなくきびしい状態で安定」「女装したオスは強いオスに攻...続きを読む
  • 弱者の戦略
    とても面白い一冊。
    あちこちにちりばめられたマメ知識が秀逸で、資料としても役に立ちそう。
    郊外でセイヨウタンポポを見かけない訳は?戦国武将たちが愛した雑草という植物の弱者や、生き残る戦術など色々面白い一冊です。
  • 弱者の戦略
    強い者が勝つのではない。勝った者が強いのである。
    「弱者」は複雑さ、変化を好む。単純な世界は「強者」のひとり勝ちである。
    オンリー1の世界でナンバー1になることが大事。
    昆虫で最強なのは「蟻」。蟻に擬態する蜘蛛。
    群れる。逃げる。隠れる。ずらす。
  • 弱者の戦略
    人間はつくづく、動物の一部なんだなあと。進化を辿れば、人は常に弱い動物でした。逞しき弱者の子孫なのです。長生きする動物よりも、多様な卵をつくって世代交代を早めるほうが、生き残る可能性も高くなります。弱い動物ほど”短命に進化”します。政府の少子化対策は、出生率を高めるより、出産を早めて20年で世代交代...続きを読む
  • キャベツにだって花が咲く~知られざる野菜の不思議~
    通常あまりお目にかかれない野菜の花、野菜の可食部はどの部位か、など観察する際に役立つ知識から、野菜の原産地や栄養の観点から野菜の役割の考察など、色々な観点から野菜に関する豆知識を紹介。雑学目的でなく野菜との付き合い方を考えるのに重要な視点を提供してくれます。
  • 弱者の戦略
    自然界から学ぶことは、何も珍しいことではない。科学技術は自然を眺め自然を法則化してきた。
     工学も自然を観察してヒントを得てきた。日東電工がヤモチの足の裏をヒントにした粘着テープや、2000キロを移動するアサギマダラ(チョウ)の羽の形状にヒントをえて作った扇風機など枚挙にいとまがない。芸術でもアール...続きを読む
  • 弱者の戦略
    今年読んだ本でいっちゃん面白かったです。
    といっても、まだ、たかだか30冊くらいしか読んでいませんが、迷わず☆5つ。
    弱肉強食の厳しい自然の中で、「弱者」とされる生き物はどんな戦略を駆使して生き抜いているのか。
    これ、あーた、目からウロコの連続ですよ。
    私の感想なんかホントどうでもいいから、一例を挙...続きを読む
  • キャベツにだって花が咲く~知られざる野菜の不思議~
    [ 内容 ]
    サプリメントでは、なぜダメか?
    生きている野菜のパワーを再発見。

    [ 目次 ]
    第1章 野菜に咲く花、どんな花?(キャベツも花が咲くの? ダイコンは白い菜の花 ほか)
    第2章 植物のどこを食べている?(花を食べる カリフラワーの意外な親戚 ほか)
    第3章 野菜はどこから来たのか?(二...続きを読む
  • キャベツにだって花が咲く~知られざる野菜の不思議~
    食育を取り入れようとされている保育者の方々や
    保護者の方々にお勧めしたい一冊です。
    農学博士の稲垣栄洋先生が、
    すべての人にとてもわかりやすく書かれているので、
    楽しく読めます!

    野菜の花に注目して、
    野菜のことを詳しく学ぶことができます。
    また、各章の間にキッチンでできる実験のコラムや
    野菜に関...続きを読む