加賀山卓朗のレビュー一覧

  • 警察・スパイ組織 解剖図鑑

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    アメリカ・イギリス・ロシア・イスラエル・北欧・韓国の警察・スパイ組織をザックリ解説した本。
    関連する映画やドラマなどを取り上げているので読みやすく気楽に読める入門的な1冊。

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    2025年10月20日
  • 処刑台広場の女

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    ネタバレ

    1930年のロンドンを舞台にした本格ミステリ。謎多き美女、レイチェル・サヴァナクは名探偵か悪魔か。

    前半は登場人物が多く事件も入り組んでおりわかりづらいが、後半全てが繋がってからはグイグイ読ませる。装丁が良い。



    以下ネタバレ
    冒頭が事件後スタートで、いきなり次の事件が始まり、しかもそれぞれに被害者加害者関係者となんかほんとに登場人物が多い。
    場面がコロコロ変わるのもあり、前半はかなり読みにくく感じた。
    レイチェルはとても上品な描写でかなり好きなキャラなんだけど、謎が多すぎて入り込めず、ジェイコブを主軸にして物語を追うには少しキャラが薄い。

    後半、キャラが出揃い事件が見え出してからは一

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    2025年10月15日
  • すべての罪は血を流す

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    学校で黒人の青少年が白人の教師を撃ち殺し、その黒人の青少年は通報で駆けつけた保安官によって射殺された…という事件について調査を進めていくうちに、サイコな裏事情が浮かび上がってきた、というサスペンス。
    黒人蔑視の風潮が抜けないアメリカ南部が舞台で、主人公は黒人の保安官。
    事件そのものに加えて、「黒人で保安官」という主人公への風当たりも強く、休憩を挟みながら読まないと気力の消耗が激しい。

    肺って広がるもんなんですね。

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    2025年10月15日
  • 二都物語

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    舞台はロンドンとパリ、すなわち二つの都市の出来事を交互に描いた作品だが、本作のパリはフランス革命が起きた時代で、チャールズ・ダーネイ、シドニー・カートン、そしてルーシーの三人を主軸にしたロマン小説。革命により、フランスの人々は血みどろの争いをして、敵対する者に容赦ない仕打ちをした。このように、本作は子どもではなく、大人を主人公した比較的暗い雰囲気の話である。

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    2025年09月13日
  • 頬に哀しみを刻め

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    読書会の課題本。そうでなければ、読まなかったであろう。
    何となく映像化を意識した文章の様に感じてしまう。暴力的シーンや、血が出る描写などは生理的に受け付けられない。。。。。結果的にあまりにも狭い人間関係となり、特に最後のシーンはあまりにも出来すぎというか、B級映画のクライマックスって感じにしか思えない終わり方ってのにも違和感を感じながらも、「お決まり事」がもたらす爽快感というか、「正義は勝つ」的な高揚感は得られる。日本語にしたときの違和感がところどころ感じられるのだが、英文を読んだわけではないので訳の良し悪しについては何とも言えない。

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    2025年08月18日
  • ナイロビの蜂 下

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     アフリカケニアで起こったイギリス領事館での物語。妻が何者かに殺された主人公が、妻が成し遂げようとしてことを探して追い求めていく。アフリカでの製薬会社の裏の顔、汚職などを題材にしている。スケールは大きいし重いテーマの物語なのだが、なかなか読み解くのは難しい。一つ一つの描写が読者に懇切丁寧に説明をしているわけではないので、丁寧の描かれようとしていることを読み取っていかないと理解が追いつかない。もう少しわかりやすく書いてくれたらいいのにと思ってしまった。

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    2025年08月02日
  • ナイロビの蜂 上

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     アフリカケニアで起こったイギリス領事館での物語。妻が何者かに殺された主人公が、妻が成し遂げようとしてことを探して追い求めていく。アフリカでの製薬会社の裏の顔、汚職などを題材にしている。スケールは大きいし重いテーマの物語なのだが、なかなか読み解くのは難しい。一つ一つの描写が読者に懇切丁寧に説明をしているわけではないので、丁寧の描かれようとしていることを読み取っていかないと理解が追いつかない。もう少しわかりやすく書いてくれたらいいのにと思ってしまった。

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    2025年08月02日
  • 葬儀を終えて〔新訳版〕

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    正気なのか正気じゃないのかわからない女の「人を殺したかもしれない」という証言から始まるので人が死んでるのかこれから死ぬのか死なないのかじりじりしたけど、読後は面白かった

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    2025年07月21日
  • 二都物語

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    フランス革命中のロンドンとパリ、二つの都市を舞台にした作品。ディケンズの後期作品らしい暗さや凄惨さが印象的だった。
    ディケンズの作品は自伝的要素が強い前期作品よりも、社会的要素が強い後期作品の方が好きだけど、『荒涼館』や『大いなる遺産』の方がエンタメ性が強いかも…という印象。ただ、人物描写や記憶に残る特徴的な人物像はさすがディケンズと思った。特にルーシーの召使いでパワフルなミス・プロスが好き。あとカートンが良いやつすぎて泣ける。好きな人も諦めて、代わりに処刑台に立つなんて実際にできる人いないのでは…?

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    2025年07月20日
  • 二都物語

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    ミュージカル版を観に行けなかったので、原作でも読んでみようと。ミュージカル版と比べられないのが悔しい!かなり分量あり、古典の名作ということでハードルは高かったかな…。ざーっと流して読んだからかもしれないけど、そこまでダーネイとカートンの関係が色濃く描かれてなかったような…?

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    2025年07月04日
  • 覚悟

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    新作が出ていたことも知らず。終盤まで圧をかけられ放しで、読むのがちと辛かったが、よく継いでくれたもの。
    と思ったら、強襲、読んでいてびっくり。

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    2025年06月26日
  • 葬儀を終えて〔新訳版〕

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    2025.5.30完読

    頑張って書いたのに、投稿押したのに、感想がないという悲劇。なんで?
    書き直しです。

    真山仁さんの『疑う力』に出てきた本。
    多分読まなくても問題なかったんだろうけど、なんとなく読まずには、読み進められない気がして、購入。
    単行本で税抜1000円超えの本で、買うとき「ヒッ」って声出た。本高くなったね。。。

    去年から読んでてやっと読み終わった。
    半年以上かけて読んだ本なので、結局『疑う力』も最初から読まなきゃもう覚えてない。笑

    読み終わった印象、Theミステリー小説。
    最近、イギリスの海外ドラマ『刑事モース』にハマったけど、ミステリーだけど情緒があるミステリーで、イギ

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    2025年06月26日
  • 11月に去りし者

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    殺し屋に狙われて逃亡するマフィアが、ぐうたら夫の元から娘2人を連れて家出した女性と出会い、家族というカモフラージュのためもあり4人でしばらく逃亡するが、どうするんだ殺し屋が迫ってくるぞ…というストーリー。
    起承転はオシャレな会話やスリリングな展開を楽しめたが、結はアッサリとしたスピードで予想とは違う着地点に収まり、「その後は察せよ」と投げっぱなしだがハッピーエンドではないにせよバッドエンドとも言い切れないモヤモヤした終わり方で、「面白い本だった」という感想に小さな疑問符がまとわりついて離れない気持ち悪さが残る。

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    2025年06月03日
  • 7月のダークライド

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    無気力、それの何が悪いのか
    頑張ったことがそんなに偉いのか
    これは物語だから……

    寂れた遊園地で働く青年が、ふとしたことがきっかけで、いままで思ったことがない使命感を募らせ、自らの手で未来を切り拓こうとする。

    物語には、おばあちゃんがすきなジミー・ペイジのいるツェッペリンに、おばあちゃんが「女々しいあいつ」と言うジェフ・ベック、20世紀末の16弦が咽び泣くようなシーンもあれば、一方で、GoogleやiPhoneが活躍して、現代であることを思い出す。

    同じ作者の前作『11月に去しもの』と同様に、シーンが映像として浮かび、その中でともに悪戦苦闘する。

    でも、読み終わって、主人公は本当にこれ

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    2025年05月08日
  • 葬儀を終えて〔新訳版〕

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    ネタバレ

    恩田陸のエッセイで紹介されていて読んでみた。
    金持ちの一家、遺産相続争い、のような舞台ではあるが、焦点はそこではなさそう。
    兄弟、姪たち、親族一人一人が怪しくて、なんなら執事も召使いも怪しく思えてきて、ポアロの謎解きだよりだった。最後の演説を聞いて納得。
    描かれてきたコーラの人物像。そして、事件の発端となる「だって彼は殺されたんでしょ?」この発言自体がコーラじゃなかったなんて。

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    2025年05月05日
  • すべての罪は血を流す

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    他の著書と同様、骨太な作品。人種問題とキリスト教に関する記述が多いので、この辺の知識がないと分かりにくいかも。

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    2025年04月26日
  • 闇より暗き我が祈り

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    初めてこの作家さんの作品読みましたが、暴力的すぎて私には合わなかったです…。
    ストーリーはおもしろかったです。

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    2025年04月15日
  • 三つの棺〔新訳版〕

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    ネタバレ

    新訳になってだいぶ読みやすくなったという評判ではあるが、それでも初読ではなかなか頭に入らない。真相を知った上で読み返すと、なかなかの完成度。とりわけ、燃やされた紙の真相は燻し銀で良い。不可能犯罪を描こうという強いこだわりも感じて、それが良かった(完全犯罪を狙ったものの、結果として思惑が崩れて不可能犯罪になってしまうというパターンはとても好み)。
    全体的に、シリアスだったり悲しい展開がなく、犯人の動機(三つの棺のくだり)もパズル的でコミカル。そこは本作の特徴として評価して良い部分だと思う。

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    2025年04月08日
  • 闇より暗き我が祈り

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     S.Aコスビーの最新刊。が、作品としては彼の長編デビュー作である。
    既に刊行されている前3作を通して描かれる圧倒的な暴力と黒人社会の悲哀の原点ともなる作品である。
     黒人として必要悪である暴力と共に生きる男の切なさ、やるせなさが、読む者の胸に迫ってくるのがコスビーの作品だが、本作を読むと、一作ごとに彼の筆力がアップしていることを感じる。そのため、本作は辛口で星一つ減らしているが、興奮する作品には違いない。

     アメリカの南部精神と黒人の魂を持つ、コスビーの描く男達から血と涙と汗が飛び散る。今、私の中ではもっとも気になる作家である。

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    2025年04月01日
  • 黒き荒野の果て

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    頬に悲しみ…が良かったので読んだ、頬に悲しみ…の方が想像しやすく入り込みやすかった
    カーアクションがイメージできなかったので、好きな人はもっと楽しめるんだろうな

    読んだ時の状況とか、集中力にも寄る
    先にこっち読んでたらもっと面白かったかも

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    2025年03月29日