加賀山卓朗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ1930年のロンドンを舞台にした本格ミステリ。謎多き美女、レイチェル・サヴァナクは名探偵か悪魔か。
前半は登場人物が多く事件も入り組んでおりわかりづらいが、後半全てが繋がってからはグイグイ読ませる。装丁が良い。
以下ネタバレ
冒頭が事件後スタートで、いきなり次の事件が始まり、しかもそれぞれに被害者加害者関係者となんかほんとに登場人物が多い。
場面がコロコロ変わるのもあり、前半はかなり読みにくく感じた。
レイチェルはとても上品な描写でかなり好きなキャラなんだけど、謎が多すぎて入り込めず、ジェイコブを主軸にして物語を追うには少しキャラが薄い。
後半、キャラが出揃い事件が見え出してからは一 -
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Posted by ブクログ
2025.5.30完読
頑張って書いたのに、投稿押したのに、感想がないという悲劇。なんで?
書き直しです。
真山仁さんの『疑う力』に出てきた本。
多分読まなくても問題なかったんだろうけど、なんとなく読まずには、読み進められない気がして、購入。
単行本で税抜1000円超えの本で、買うとき「ヒッ」って声出た。本高くなったね。。。
去年から読んでてやっと読み終わった。
半年以上かけて読んだ本なので、結局『疑う力』も最初から読まなきゃもう覚えてない。笑
読み終わった印象、Theミステリー小説。
最近、イギリスの海外ドラマ『刑事モース』にハマったけど、ミステリーだけど情緒があるミステリーで、イギ -
Posted by ブクログ
無気力、それの何が悪いのか
頑張ったことがそんなに偉いのか
これは物語だから……
寂れた遊園地で働く青年が、ふとしたことがきっかけで、いままで思ったことがない使命感を募らせ、自らの手で未来を切り拓こうとする。
物語には、おばあちゃんがすきなジミー・ペイジのいるツェッペリンに、おばあちゃんが「女々しいあいつ」と言うジェフ・ベック、20世紀末の16弦が咽び泣くようなシーンもあれば、一方で、GoogleやiPhoneが活躍して、現代であることを思い出す。
同じ作者の前作『11月に去しもの』と同様に、シーンが映像として浮かび、その中でともに悪戦苦闘する。
でも、読み終わって、主人公は本当にこれ -