加賀山卓朗のレビュー一覧
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「危険があるからこそ」彼女は静かに言った。
「人生は生きるに値する」
レイチェル・サヴァナクは名探偵だが、彼女の周りには次々と死が付き纏う。
ミステリアスな女性だけど何か得体の知れないものがある感じが少し怖かった。
文章が読みづらいなーと思いつつ中盤まで読んでいくと、次々と人が亡くなっていく中で、少しずつ1つ1つの事件が本当はとても巨大な権力をもつ集団へと繋がっていくのが面白かった。
権力者が権力を振りかざし、弱い人たちはそれに対して太刀打ちできないということは古の時代から
あるけれど、どんな時でもレイチェルは正義のために戦っているのかなと思った。
イギリスが舞台だからか紅茶やスコーンや -
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ネタバレポアロシリーズ㉕
アバネシー家の主人リチャードの葬儀は滞りなく終わり、遺産についての遺言が読まれるという時に放たれたコーラの一言「だって彼は殺されたのでしょ?」
なにこの一気に不穏に変わる空気。なにこの一気に心掴まれる展開。ワクワク感。
アガサ・クリスティがえがく『館に集まる一族』って本当に面白いわ~
相手に対する親族ならではの人物評や思い出によってそれぞれのキャラクターが分かってくると、ダメっぷりも、隠している秘密も、怪しさも浮き立ってくる。そして、それらが事件の謎をさらに深めていく。
やっぱり最後は犯人に驚かされる。
関係者を集め最後に行われるポアロの謎解きに、ただただ、ため息。 -
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その名はもちろん知っていた、
アガサ・クリスティ。
翻訳本アレルギーがあったので今まで読んだことなかったんだけど、荒木博之さんのVoicyで触れられて以来、気になっていたので読んでみた。
作家の真山仁さんは50頁で犯人がわかったということで、変な挑戦欲が掻き立てられたものの、やはり私には推理力も洞察力も集中力も足りない。
最後の最後まで犯人が分からなかったのは、…まあ想定内です。
ただこれ、犯人が分かってから読み返してみると、確かに50頁までで犯人のアタリはつけられる仕立てになっている。
自分の凡庸さを改めて思い知らされるようで、そこがなんとも悔しいな。
大富豪アバネシー家当主リチャード -
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ネタバレこれはこうだ、と思い込んでいる事象をいい意味で裏切ってくれるのがいいなと思う。登場人物は疑いようもなくその人本人だと信じているからこそ、今回も結末は予想外のところから出てきたし、こんな作品を次々編み出していったからこそアガサクリスティーはミステリの女王と呼ばれるのだなと考えた。
それにしても、作中に出てくる料理(スコーンや紅茶、
フォアグラのパテ、トースト、ポートワイン、クレームドカカ、舌平目のクリーム煮、子牛肉のカツレツなどなど)、すごく美味しそう。イギリス料理はあまり美味しくないと巷で言われているけど、このラインナップを見ているとそんなことはなさそうに思える。料理や地名がよく出てくる小説は -
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殴られて尻もちをついても、また立ち上がる。
主人公は、二十三歳の青年ハードリー。 hardlyとは 「ほとんどない」「すこしも
…………ない」という意味の英語だ。本名はハーディだが、みんなからハードリーと呼ばれているため、自らもそう名乗っている。一年半通っていた大学を辞め、いまは遊園地のなかで最低賃金の仕事をしており、親しい仲間とマリファナをやっては酩酊しつづけている典型的な負け犬のダメ男だ。(解説より)
そんな彼がある日、虐待が疑われる姉弟と出会い、彼女たちを救おうと決意することで彼の生活は一変する。
そして冒険が始まる。
新たに出会った人々や彼を慕う友人の力を借りながら奮闘する中 -
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ネタバレ2024年の19冊目は、マーティン・エドワーズの「モルグ館の客人」です。「処刑台広場の女」に続く、レイチェル・サヴァナクを主人公とするシリーズの2作目です。「処刑台広場の女」は、かなり気になっていたのですが、読んでいませんでした。書店で本書をパラパラと捲っていた所、アン・グリーヴスに謝辞が捧げられているのを見たら、読まない理由には行きません。
舞台は、1930年代のイギリスです。第一次と第二次との大戦間の期間で大恐慌以降という、不安定で不穏な時代設定が、物語と主人公にミステリアスさを加えていますし、物語の真相にも繋がっています。
正直に言うと、期待していた程は、面白くはなかったというのが正直な -
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ネタバレ・あらすじ
アメリカヴァージニア州が舞台。
未だ人種差別が色濃く残る南部の田舎町チャロン郡で保安官をしている元FBI捜査官タイタス。
ある日高校で銃撃事件が起こる。
加害者の黒人男性はその場で射殺されるが、被害者の携帯電話にあったSDカードから加害者と被害者、そして狼のマスクを被った男たちが黒人の少年少女達を拷問殺害しているスナッフフィルムが発見される。
・感想
流石のコスビー、面白くってあっという間に読み終わってしまった。
1970〜80年代の話なのかと思いきや2000年代が舞台ということで少し驚いた。
南部の人種差別というのはここまで根深いものなんだと些細な描写で実感させられた。
私はア -
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S・A・コスビーが描く物語の主人公はやっぱりカッコいい
本作の主人公はヴァージニア州の群保安官タイタス
タイタスは就任一周年の記念日にショッキングな銃撃事件に巻き込まれる
そして、そこから凄惨な殺人事件が続いていく
連続殺人事件だけではなく、南部の人種差別問題も大きくのしかかってくる
奴隷制が廃止されているこの地でも今だに差別意識は残っており、白人至上主義も勢力を伸ばしている
タイタスは保安官であり黒人であるという二重の制約を受けながら難しい捜査に臨んでいく
そんなタイタスの一番の武器は信じる気持ち
「おれは怖くない。心配はしているけど、怖くはない。犯人を必ず捕まえることがわかっ -
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このミス一位で気になったので、手に入れて読んでみた。
同姓同士の結婚をした息子さんが、何者かに銃撃され殺されてしまった後、2人の父親(アイクとバディ•リーが手を組んで犯人を見つけ復讐を目論む話。
父親達は、息子が同性愛者であることを受け入れきれず
、生前息子とまともに向き合えなかったことを後悔していて、読んでいてやるせなさがつたわってきました。
アイクもバディ•リーも元囚人で、やること考えることアウトロー。
ギャング達はそんな2人を老人としかみていなく、酷い返り討ちにされてしまいます。
2人とも人を殺すことに読んでいて気持ちいいくらい躊躇がありません。
「ジョン・ウィック」程スマートではないけ -
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一切容赦のないグロ描写、緊迫感のある展開、まるで海外ドラマを見ているかのような満足感‼︎
近年、日本でも田舎での閉塞感や近所問題について話題に上がることが多いが、本作の舞台であるヴァージア州チャロン郡はその比ではない。
黒人差別が根深く残る地域で黒人初の保安官として暮らす主人公タイタスは、様々な人々に囲まれながらも冷静沈着で良きリーダーとして働く一方で誰にも話していない秘密に対して罪悪感を抱えて生きており、今回の猟奇的な事件を追っていく中で少しずつ心が蝕まれていくことになる。
タイタスに救いはあるのか、次は誰が殺されてしまうのかとヒリつきながら読んでいたが、非常に満足のいく結末だった。 -