加賀山卓朗のレビュー一覧

  • ヒューマン・ファクター〔新訳版〕

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    派手なアクションは無縁ですが、登場人物の心情が細やかに描かれていて作品の世界に入りやすい作品です。翻訳が良いのでしょうが、場面、場面を、まるで絵を見るかのように想像できます。 文学作品にふれた印象を残すでしょう。

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    2012年10月27日
  • ヒューマン・ファクター〔新訳版〕

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    12年ぶり!に読んだ。
    感動した感覚は覚えていたけど何が起こったのか覚えてなかった。まったく新鮮に再読した。
    おもしろかった。
    モルティーザーズ探したけどプラザにもジュピターにも売ってなかった。韓国スーパーに行ってみる。12年前にはなかったよね。韓国スーパー。

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    2012/06/14

    『死者にかかってきた電話』、『真冬に来たスパイ』、『スピアフィッシュの機密』に続いて読んだ。前3作はどうしても「おっさん目線」が鼻につき、「あー、そうですか。はいはい。」といった感じだった。

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    2012年06月17日
  • ヒューマン・ファクター〔新訳版〕

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    フレミングのような分かりやすいスパイ活劇ではなく、主人公の内面を追ったスパイ小説。面白かった。それ以前のスパイ小説が愛国主義vs.敵国という構図だったのに対して、1978年のこの小説では個人の感情vs.組織の外圧という構図が物語の枠組みとなっている点が興味深い。主人公以外にも、登場人物それぞれを悩みを持った人間としてしっかり描いているところに好感を持った。少し残念なのは、主人公の魅力が少し薄いように感じられてしまったところ。正直、カッスルよりもデイヴィスに感情移入してしまった部分もある。

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    2011年12月04日
  • ヒューマン・ファクター〔新訳版〕

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    主人公カッスルの心情を表わす箇所を一部抜粋。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「信じてないのか?」 「もちろん信じているわ。でも・・・」 階段の上まで”でも”が追いかけてきた。カッスルは長いこと”でも”と生きてきた(中略) いつか人生が子供の頃のように単純になる日がくるだろうか。”でも”と縁を切り、誰からも信頼される日が。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・主人公がイギリス外務省の二重スパイであるという小説でありながら、ハラハラする場面は殆どなく、ずっと静かな"哀しみ”

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    2011年09月03日
  • ヒューマン・ファクター〔新訳版〕

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    スパイ小説ということで、スリリングな展開を期待する方も多いとは思うのですが、それだけを目的に読むのはもったいないです。彼は祖国を裏切り、もしかしたら神までも裏切ったかも知れません。それでも、大切なものは見失わなかったのだと思います。

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    2009年10月04日
  • ヒューマン・ファクター〔新訳版〕

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    名人芸。
    グレアム・グリーンは本のタイトルのつけ方が上手ですね。「おとなしいアメリカ人」「負けた者がみな貰う」そしてこれ。これはタイトルに思い込みすぎて、読後すぐは思っていたよりも軽いという印象をうけてしまいましたが、あとから考え直してみるとけして軽い内容ではないから、軽いという印象を与えてしまう書きっぷりがまた名人芸だと思った。

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    2009年10月04日
  • ロシアン・ルーレットは逃がさない~プーチンが仕掛ける暗殺プログラムと新たな戦争~

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    ソ連解体の過程で国有企業の払い下げを受け、巨万の富を築いたオリガルヒたち。彼らは安全圏と信じたロンドンで、毒殺や不審な事故、突然の心臓発作などによって次々と命を落としていく。しかし英国政府は、ロシアからのエネルギー供給断絶の回避や、自国に流入するロシアの巨大利権といった外交・経済的利益を優先。他殺の証拠を隠蔽し、頑なに「自殺」や「病死」として処理し続けた。
    本書で描かれるのは、偏執症的なプーチンが強いる「オメルタ(沈黙の掟)」と、それに背いた者への徹底的な制裁の凄惨さである。そして同時に、それをひた隠しにする英国政府の弱腰ぶりには呆れ果てるほかない。「プーチンに背けば、この地球上に安息の地など

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    2026年05月25日
  • 頬に哀しみを刻め

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    ネタバレ

    オバマ元大統領のオススメブックリストの一冊。白人黒人の遵守差別問題、性的マイノリティの差別問題を巧みに織り交ぜた素晴らしい作品。あらすじを読んだイメージは、息子を失った父親の、哀しく叙情的な物語なのかな、と思ったのですが、フタをあけてびっくり、ヤバいイケおじのハードボイルドでした(゚^∀^゚)゚。なにこの爽快感!

    勢いのあるストーリーの中にも、差別をしてしまう側の苦悩が描かれていて「差別はよくないよね!」の一言では片付けられないことを突きつける一冊でした。価値観をアップデートすることは、(古い考えを持つ)尊敬する親や祖父母、昔の自分とどう折り合いをつけるかを問われる、胸の痛い営みなのですね。

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    2026年05月19日
  • 終生の友として 下

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    優秀な二重スパイとして十年の歳月を過ごしたマンディとサーシャ。しかしついにベルリンの壁が崩壊し、大きな時代の流れのなかで断ち切られるように、二人は別れを迎える。時はながれ、平和な生活を送るマンディの前に再びサーシャが現れる。時代を動かす大きな力は、またも二人を巻き込もうとしていた......。

    最後まで翻弄され続ける主人公。

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    2026年05月15日
  • 頬に哀しみを刻め

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    白人と黒人の同性カップルが何者かによって殺害され、
    父親2人が立ち上がり犯人を探し復讐へと向かう。
    口が悪いイケおじ達がひたすら暴れまくる。

    生前の息子とは良い関係を築くことが出来ず、その事を後悔している2人の父親。
    親子と言えど、その人のそのままを受け入れるって難しいよな。

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    2026年05月14日
  • 終生の友として 上

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    学生運動に燃える1960年代のヨーロッパ。イギリス人のマンディは西ベルリンに渡り、急進派学生セクトのリーダー、サーシャと知り合う。学生集会の騒乱のさなか、マンディはサーシャを命がけで救出、二人は固い友情で結ばれる。だが、そのためにマンディはイギリスに強制送還されることに。やがて英国文化振興会で働くマンディの前にスパイとなったサーシャが現れた......。

    スパイ一代記、下巻に続く。

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    2026年05月11日
  • 誰よりも狙われた男

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    面白かったけど、なかなか難解な本だった。ぼーと読んでいると、チコちゃんに怒られるだけでなく、展開がわからなくなってしまう。誰が主人公かそれさえも、見えにくい。チェチェンの亡命者イッサか、弁護士のアナベルか、はたまた銀行家のトミーか、ドイツ情報部のバッハマンか彼らの活躍、エピソードが進み最後のクライマックスに雪崩れ込む。

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    2026年05月04日
  • 警察・スパイ組織 解剖図鑑

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    保安官と警察の違いや、各国の警察組織など、何となくしか知らなかったことを興味深く解説してくれる。多数の映画やドラマを紹介しており、案件かと思わされるほどに非常に唆られる。

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    2026年04月30日
  • 三つの棺〔新訳版〕

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    何においても不可能であれば疑うべきところは1つ…
    とはいいつつも何か、何か…みたいな期待を抱かずにはいられませんでした。
    素晴らしい小説で、続きが気になるところもあり楽しく読めたと思います。

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    2026年03月22日
  • 三つの棺〔新訳版〕

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    「密室講義」で有名な三つの棺。ついに読んだ〜!
    事件とかトリックとかなるほど!なんだけど、やっぱり急に小説の登場人物だとか言い出すユーモアというか、あの洒落具合がよかった。
    最近でもマンガとかで急にメタなこと言うみたいなのあるけど、それをこんな昔にやっててちゃんと笑える仕上がりなのすごい。

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    2026年03月13日
  • 葬儀を終えて〔新訳版〕

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    犯人の意外性という意味では印象に残るストーリーだったけど、前振りの期待値が高過ぎたせいか相対的に評価は低め。。

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    2026年03月07日
  • 三つの棺〔新訳版〕

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    ミステリー好きと自称するからにはいつかは読んでみたいと思っていた一冊。
    正直難解でした。外国モノを訳したものってほんと苦手。登場人物一覧が出ているのに迷子になります。
    それにしても90年前の作品なのに密室のはなしとかメタフィクションが取り込まれていて完成度が高い。トリックもこの時代でもなんの遜色もない。まさに歴史を感じさせるけど、古ぼけた感じはさせない一冊。

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    2026年02月01日
  • 大いなる遺産(上)(新潮文庫)

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    母親代わりの厳しい姉に育てられたピップは、義兄である善良な鍛冶屋のジョーの愛情を支えに少年期を送るが、ある日、街の裕福な老婦人ミス・ハヴィシャムに呼び出される。時の止まった屋敷で色褪せた花嫁衣装を着て過ごすミス・ハヴィシャムの気まぐれな話し相手に指名されたピップは戸惑うが、彼女の養女である高慢なエステラの美貌に心奪われ、その振る舞いに傷つけられながらも強い愛情を抱く。エステラと出会ってから鍛冶屋の家での暮らしや自らの貧しい境遇に劣等感を抱くようになったピップだが、ロンドンからやって来た弁護士が彼が「大いなる遺産」の相続人になったことを告げ、彼の生活は一変する。ピップは遺産を彼に贈ろうとしている

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    2026年01月29日
  • ヴァイパーズ・ドリーム

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    このミス2026年第10位。
    古き良き時代?のニューヨークハーレム。
    ヴァイパーと呼ばれる男の半生が叙述的に描かれる。
    読み物として、当時の様子をうかがうには面白くはあったが、ミステリーかといわれると疑問。

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    2026年01月13日
  • モルグ館の客人

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    帯を読んで今回は館で起こるミステリー!と思い込んでたので(間違ってない)いつ!館に!!行くの!!!って割とずっと思ってたw
    冒頭からえっ?!ってなった仕掛けも面白いし、色んな謎が絡み合ってからの最後の大舞台が劇的すぎて館といえば確かにこうなとこあるけどやりすぎではって思いつつ、最後まであのおっさん好かんーーー
    黒と白だけじゃない世界でこれからもレイチェル(とマーサ)に振り回されるだろうジェイコブの活躍()が楽しみですわー!
    2日にわけよおもてたけど常に何か起こるから気になってまた1日で読んじゃった!

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    2026年01月06日