加賀山卓朗のレビュー一覧

  • 闇より暗き我が祈り

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    牧師殺害事件の裏にはどんな秘密があったのか…人間関係のエモさに痺れっぱなし! #闇より暗き我が祈り

    ■あらすじ
    アメリカ南部ヴァージニア州、白人の父と黒人の母の間に生まれたネイサンは葬儀社に勤める青年。日々死体を扱う彼のもとに、教会の信者から牧師殺害事件の調査を相談される。

    彼は元保安官補佐であり、今の頼りない保安官では事件解決がされないと思われているからだ。調査を進めると牧師の裏の顔が見え始める、そして遂に命まで狙われることになり…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    2023年度このミス1位『頬に哀しみを刻め』で有名なS・Aコスビーのデビュー作。今回も鬼アツなノワールでしたね~、楽しませて

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    2025年03月02日
  • 警察・スパイ組織 解剖図鑑

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    こういうの大好物!
    アメリカとイギリスを中心に北欧・韓国・日本について載っていて興味深い。
    警察組織図やその国の警察組織の歴史、諜報機関について知れて面白かった。
    そしてそして、映画・ドラマ・小説がいっぱい紹介されてるので、際限なく見たい作品が増えていきます!!

    作品への愛を感じる味あるイラストもいいし、コラムも良かった。
    コラムは、警察と検察とか刑事ドラマの食事情とか尋問シーンに注目の作品とか、スパイ出身の作家さんとか…。
    各国の警察官ユニフォームも見てて楽しい。

    巻末に紹介作品一覧(映画、ドラマ、小説)が載っているので、この本を片手に選ぶのも楽しそう。
    一覧を見ていると制覇したくなる。

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    2025年02月28日
  • 7月のダークライド

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    主人公は遊園地で働く23歳のハードリー!
    最低賃金の仕事だけど、別に多くを望むわけでもなく、ハードリーは十分に幸せだと思っている…
    そんな彼が虐待を受けていると思われる幼い姉弟を見かける
    そして、およそヒーローらしくないハードリーが幼い命を救うために壮大な賭けを仕掛ける!

    「二人を助けるチャンスが0.1%でもあるなら、ぼくはためらわない」
    ハードリーは決して諦めない
    友だちとマリファナをやって日々を過ごすだけの負け犬ハードリーは終わりだ
    これまでの自分ではない!
    なりたかった人間になる!

    彼を掻き立てるものは何なのか?
    おそらく、彼の生い立ちも関係するだろう…
    「二人には自分しかいない」

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    2025年02月26日
  • 葬儀を終えて〔新訳版〕

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    これは面白かった~
    お屋敷もの、遺産相続争い 設定は十分です。
    ティモシーがなんだかな~な老害っぷりもよかったし、リザムンドもよかった。

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    2025年02月19日
  • 頬に哀しみを刻め

    sun

    購入済み

    人間性や社会問題を深く掘り下げ

    ただの復讐劇ではなく、人間性や社会問題を深く掘り下げた作品
    息子を殺された二人の父親が復讐を誓う物語だが、その中で描かれる父親たちの感情、特に哀しみ、怒り、そして愛は非常に深い
    語は非常にスリリングで、暴力描写もリアル。
    コスビーのスタイルが如実に現れているが、それが単なる暴力描写ではなく、背景に深い人間ドラマを持っている

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    2025年02月16日
  • 葬儀を終えて〔新訳版〕

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    いつものことだけど、まずは登場人物を覚えるのが大変(笑)
    しかしやはり面白い。
    最後まで犯人の“は”の字も分からないままクライマックスまで来てしまった。
    いつかまた読み直したい一冊。

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    2025年02月10日
  • モルグ館の客人

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     殺人を犯しながらも死刑判決を免れた者達が集うパーティに名探偵レイチェル・サヴァナクと新聞記者のジェイコブが館の主人しにて犯罪学者であるレオノーラに招待され、そこで殺人事件に遭遇する本格ミステリーで、終始挟み込まれる意味深な描写やレオノーラの不気味な人物像、そしてレイチェルの鮮やかな推理劇に手がかり探しなど最後まで余すところなく楽しめた。

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    2025年01月30日
  • 葬儀を終えて〔新訳版〕

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    久しぶりのクリスティ。大富豪の死。他殺を仄めかした人物は葬儀翌日に殺された。容疑は相続人全員?癖のある登場人物。犯人特定の糸口は?やられたという快感を伴う読後感。やはりクリスティは面白い

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    2025年01月26日
  • 警察・スパイ組織 解剖図鑑

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    翻訳ミステリーファン必読の書!?

    はい、翻訳家の加賀山卓朗さんが書いてくれました
    海外の警察組織と諜報機関のライトな解説書アーンドそれらが描かれたエンタメ作品の紹介となっております

    確かによく分かってなかった!

    特にアメリカの警察組織って、市警に群警、州警、FBI、DEA、ATFとまったく訳わからん
    どっちが偉いの?とか思うんだけど上下関係にはないらしい
    特別捜査官とか検事局とか出てくるし、終いにゃ保安官まで出てきて、保安官て西部劇の世界じゃにゃいの〜?って感じだ

    その辺のところもちょっと分かりやすく解説してくれてます(ちょっとかーい)

    とってもありがたい一冊なんだけど…
    ごめん、わ

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    2025年01月21日
  • 11月に去りし者

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    非常に面白い。大してハラハラはしないが、2つの話がどう交錯するのだろうと気になって楽しく読めた。主人公の最後の話は少し気に入らないが、全体はとても良くできた話になっている。その作家を読んだのは初めてだったが、他のも読んでみたい。

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    2025年01月18日
  • 黒き荒野の果て

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    定義というよりもイメージしているクライム・ノベルというのがあって。これが完全にイメージ通り、読みたい、完全にクライム・ノベルな一冊。

    引退して自動車修理工場を営む元凄腕のゲッタウェイ・ドライバー、ライバル店の出現で生活がピンチに陥ったところに過去に仕事でトラブった相手からデカい“仕事”の誘いが。これが最後とその“仕事”を受けることにするが…

    こんな話は何年か前の深夜にDVDで観たことがある、そんな気もしてくる“良くある話”だ。だけど、そんな“良くある話”とドラマ、そのなかに書き込まれるディティール、生活や文化や街並み、様々な引用や知識、哲

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    2025年01月15日
  • ヴァイパーズ・ドリーム

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    酒と女とジャズとマリファナ… 黒人街で成り上がっていくピカレスクロマン #ヴァイパーズ・ドリーム

    ■あらすじ
    トランペッターになることを夢見ていた黒人のヴァイパーは、ニューヨークのハーレムにやってきた。ある日ギャングのボスであるミスター・オーに出会い、大麻の密売管理で成り上がっていく。

    ギャング、ジャズの仲間、悪徳警察官、歌姫たちと交流をかさねていく彼は、ハーレムで愛され、そして畏れられる存在になっていく…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    1930年~60年頃のアメリカはニューヨーク、黒人街のハーレム。都会に出てきた若者がギャングの足を踏み入れ、闇の世界で成り上がっていく犯罪小説です。

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    2025年01月11日
  • 頬に哀しみを刻め

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    このミス2024年第1位
    LGBTQの息子たちを殺された前科者の老人たちが復讐する痛快劇。LGBTQについての部分はなかなか難しいが、それを除けば痛快に最後まで突っ走る。
    中途半端な終わり方でないのがよかった。

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    2025年01月06日
  • 警察・スパイ組織 解剖図鑑

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     CIA、 FBIなどといった有名な警察、スパイ組織もあれば、アイルランド、北欧諸国など普段あまり耳にしない組織についても本書で言及される。なかでも、アイルランド島の警察は歴史的経緯上複雑で、19世紀は王立アイルランドとあったが、その後1922年アイルランド独立戦争終結後に、北アイルランドは王立アルスター警察隊、アイルランド自由国はアイルランド治安防衛団と分かれる。

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    2024年12月30日
  • モルグ館の客人

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    モルグ街の殺人を想起させる題名。
    レイチェルシリーズ第2作

    第1作に引き続き、レイチェルのミステリアスな魅力は、他に変え難い。
    序盤から伏線張りまくりで、どういうことだったのか理解できぬまま進んだ場面もあったが、最後に全てつながり気持ちよくなれる。
    「手がかり探し」も面白い。

    ぜひ皆さんも。

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    2024年12月28日
  • 頬に哀しみを刻め

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    現代でもこういうタイプのバイオレンスな感じがあるんだなあ、と感心。かと言って古臭い作りでなく、あまり考えすぎずに楽しめた。翻訳物ならではの読みにくさがなければ★5

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    2024年12月28日
  • すべての罪は血を流す

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    ネタバレ

    いやー、面白かった。
    もちろん昨年このミス1位をかっさらった『頬に哀しみを刻め』の皮肉とユーモアの効いた会話、何を差し置いてもの家族愛の物語も面白かったが、自分的にはこのザ・南部アメリカ物語がこれまでのコスビー作品の中で一番刺さった。

    ヴァージニア州の田舎町チャロンの元FBI捜査官の黒人保安官タイタスが就任1周年を迎えたとある日、町内の高校で銃発砲事件が発生。
    誰からも信頼を寄せられるスピアマン先生が撃たれ命を失う。
    犯人はタイタスの親友の息子ラトレル。
    ラトレルは駆けつけた警官達に降伏する素振りも見せず、むしろ迫ってきたことで射殺される。
    残した言葉は「(スピアマン)先生の携帯を見てみろ」

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    2024年12月22日
  • ヴァイパーズ・ドリーム

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    ジャズミュージシャンになる為にアラバマからトランペットを携えてニューヨークに来たクライド・モートン(ヴァイパー)はその才能を否定され、ナイトクラブのユダヤ人オーナーであるミスターOに雇われマリファナの売人になる。1930年代から1960年代のハーレム、デューク・エリントンなどのスウィングから、チャーリー・パーカー、セロニアス・モンクなどのビバップ (bebop)、 そしてモード・ジャズのマイルス・デイビスへの変遷を背景にそれらのレジェンドがマリファナやヘロインジャンキーとして登場するジャズノワール的な暗黒史が描かれる。さらにロスチャイルド家の末裔で黒人ジャズの庇護者パノニカ・ド・コーニングズウ

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    2024年12月20日
  • すべての罪は血を流す

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    ネタバレ

    もとFBIの黒人の保安官が主人公.
    銃を持った黒人の男,単純な事件と思われていたものが,どんどん深い闇を覗かせていく.猟奇的な黒人の子供たちの死体が発見され,また新な殺人も起こり.白人と黒人の敵対する状況の中で奮闘する主人公タイタス.殺人鬼との対決は手に汗握る.
    また人物描写も父や弟そして恋人や同僚たち含めてよく描かれていて,特に亡くなった母親が時に現れ力付けてくるシーンなど感動的だった.

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    2024年12月19日
  • モルグ館の客人

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    ヨークシャー北部の古い村、モートメインの岬の突端にあるモルグ館と呼ばれる館。名探偵レイチェル・サヴァナクと新聞記者のジェイコブは、館の主人にして犯罪学者のレオノーラから館で催されるパーティに招待される。殺人を犯しながらも、法で裁かれなかった者たちが集うパーティの真の目的を探るうち、レイチェルが直面する意外な殺人事件とは?

    シリーズ第2作。後半、怒涛の展開にびっくり。

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    2024年12月19日