加賀山卓朗のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
節目節目でシッド・ハレーを再登場させることは理解する。読めば面白いし。今作はチコが帰ってきたのもうれしい。
でもやっぱり競馬シリーズは都度新しい主人公を登場させていくところに魅力があると思っているので残念な気持ちもある。
ただ、出版社がシッド・ハレーの登場作しか信用していないみたい(本作より前に刊行されたものを邦訳していない)なので危機感を覚える。
今作のシッド・ハレーが金融資産の運用やベンチャーキャピタル的なことで稼ぐことに内心で満足していないという、21世紀的な訴求ポイントもあるのだし、なんとかなりませんかね?(文春もしくは早川向けのメッセージ?) -
Posted by ブクログ
ベルリンの壁を挟んだ熾烈な諜報戦での悲劇的な結果を受け、ジョージ・スマイリーは英国情報部を去った。今は妻アンとの穏やかな引退生活を送っている。そんなある日、ロンドンでソ連の暗殺者が突如として任務を放棄した。同時に、暗殺者の標的だった文芸エージェントのバーナーティもロンドンから姿を消した。情報部を指揮するコントロールは暗殺者の身柄を確保し、スマイリーを呼び戻す。スマイリーはコントロールの要請で、消えたバーナーティの行方を追いはじめた。スマイリーら情報部の懸命な調査により、バーナーティの過去が明らかになっていくが、その裏でモスクワも邪悪な手をのばしていた。やがて迎える衝撃の結末とは?
サーカスふ -
Posted by ブクログ
ネタバレ同性愛が病気や犯罪扱いされていた時代に愛し合う2人の青年の物語。モーリスは一貫して恋愛対象が男性だったが、クライヴは女性を好きになり結婚する。元恋人のモーリスと縁を切るのかと思いきや、友人のままでいたがる。クライヴにも様々な葛藤があったことはわかるが、二度と結ばれることのない元恋人と会い続けたモーリスはどんな気持ちだったのだろう。いっそのことすぐに縁を切ってしまえばお互い楽だったのではないか?
モーリスはクライヴの家で出会った森番の少年と生きていく決意をし、その後クライヴに森番との関係を打ち明け、その後彼と会うことはなかった。
モーリスが自身のセクシャリティと向き合い男性と結ばれた点からハッピ -
-
Posted by ブクログ
シッド・ハレーは誰のもの?
本作に隠された最重要なテーマはこれだと思われる
本作はイギリスが生んだ冒険小説の巨匠ディック・フランシスの競馬シリーズを次男であるフレデリック・フランシスが受け継いだシリーズの(邦訳の)4作目にあたる
さて冒頭の問いに戻ろう
シッド・ハレーとは様々なヒーローが登場する本シリーズにおいて、父フレデリック、息子フランシスそのどちらの執筆作品でも最多の登場回数を誇る隻腕の元チャンピオンジョッキーで、もちろんシリーズで最も人気のあるキャラクターであると言っていい
古き良き英国の冒険小説の主人公とはかくあるべしを体現する不屈のヒーローである
この人物はいったい誰のものな -
Posted by ブクログ
失われた左手を移植手術で取り戻したシッド・ハレーだったが、新たな手を得たことで夫婦関係に深刻な亀裂が走ることになった。失意の日々のなか、騎手時代からの知人から、競馬の公正性を脅かす問題が生じているという命がけの告発が届いた。競馬界のルールの隙を突く企みゆえ、監督機関も容易に手が出せない。そんな敵をいかにして追いつめればよいのか?
移植された左手との「関係」に悩みながら敵の攻撃に立ちむかうシッドは、長年の相棒チコとともに古城での決戦に向かう――。
新・競馬シリーズ翻訳第4弾。文春文庫としては3冊目。そしてシッド・ハレー登場作としては通算第6作。とにかく新作が読めれば満足なのです。 -
Posted by ブクログ
レイチェルの登場からすでに何かが始まっており、ジェイコブは何かの裁判の傍聴をしているところから始まる冒頭。
犯罪学者レオノーラも同じ事件を追ってるようだけど、この背景もまたややこしい。それだけじゃなく登場人物全員が複雑な背景を背負ってて、誰が何をしたか(みんな何かしてるので)整理するのにメモが必須です。
レイチェルとトルーマン一家の関係は相変わらず強さを感じるし、ジェイコブの行儀のいいそそっかしさは愛らしいと思います。前作も登場人物が多かった記憶があるので、ちょっともう一回読み直したい気持ちになりました。
情報くれる噂好きのグリゼルダって女性は前も出てきたかな。割と気になるキャストです。 -
Posted by ブクログ
【新・競馬シリーズ】左腕を移植手術した元騎手シッド・ハレーが競馬界の不正疑惑を調べる探偵譚 #勝機
■あらすじ
左手を移植手術した元騎手シッド・ハレー。彼のもとに騎手時代の知人、現在は調教師であるゲイリイから相談を受ける。どうやら競馬界で問題が起きており、彼自身も危険な状況らしい。シッドは現役の調教師、騎手などに不正の事実があるか聞き込み調査を始めていく…
■きっと読みたくなるレビュー
フランシス親子の競馬シリーズ。存在は知っていて、ずっーと読みたかったのですが、やっと読む機会ができました。本作はフェリックス・フランシスの新・競馬シリーズの第3弾。誇り高きイギリス競馬界を舞台に綴られる物語