加賀山卓朗のレビュー一覧

  • 勝機

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    失われた左手を移植手術で取り戻したシッド・ハレーだったが、新たな手を得たことで夫婦関係に深刻な亀裂が走ることになった。失意の日々のなか、騎手時代からの知人から、競馬の公正性を脅かす問題が生じているという命がけの告発が届いた。競馬界のルールの隙を突く企みゆえ、監督機関も容易に手が出せない。そんな敵をいかにして追いつめればよいのか?
    移植された左手との「関係」に悩みながら敵の攻撃に立ちむかうシッドは、長年の相棒チコとともに古城での決戦に向かう――。

    新・競馬シリーズ翻訳第4弾。文春文庫としては3冊目。そしてシッド・ハレー登場作としては通算第6作。とにかく新作が読めれば満足なのです。

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    2026年03月13日
  • 三つの棺〔新訳版〕

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    ネタバレ

    十角館の殺人読んで気になって読んだジョン・ディクスン・カー。

    名探偵のフェル博士。いつもゼイゼイしてるから心配になる。変なことばっか言うなって思ってるとちゃんと意味がある。

    トリックは今の時代だったらすぐバレそう。
    真相分かったらもう一度読み返したくなる。真相が明かされてくとどんどん面白くなった。

    いろいろなミステリー小説のトリックのネタバレあるのでそこは注意かな…

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    2026年02月23日
  • 闇より暗き我が祈り

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    ちょっと読むつもりが止まらず読み切ることに、、。勢いがすごい。デビュー作のようですが、荒削り感、暴力、エロ、放送禁止用語強め、哀しみを、、が洗練されて見えます。頼まれごとから始まったのに、こんなところまで来ちゃって気の毒、、。そしてスカンク、頼りになりすぎ。どんな背景あればこのような人物と友達になれるんですかね。

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    2026年02月21日
  • モルグ館の客人

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    レイチェルの登場からすでに何かが始まっており、ジェイコブは何かの裁判の傍聴をしているところから始まる冒頭。
    犯罪学者レオノーラも同じ事件を追ってるようだけど、この背景もまたややこしい。それだけじゃなく登場人物全員が複雑な背景を背負ってて、誰が何をしたか(みんな何かしてるので)整理するのにメモが必須です。
    レイチェルとトルーマン一家の関係は相変わらず強さを感じるし、ジェイコブの行儀のいいそそっかしさは愛らしいと思います。前作も登場人物が多かった記憶があるので、ちょっともう一回読み直したい気持ちになりました。
    情報くれる噂好きのグリゼルダって女性は前も出てきたかな。割と気になるキャストです。

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    2026年02月20日
  • すべての罪は血を流す

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    アメリカ南部、高校の校内で銃撃事件が発生し、誰からも慕われていた教師が射殺されてしまう。
    いまなお人種差別が蔓延るこの町で、事件を取り仕切るのは黒人保安官。
    人々の軋轢が事件解決に向けて奮闘する保安官の行手を妨げ、一筋縄ではいかない。
    保安官バッジにかけて公正にあろうともがく主人公のラストは痛快でした。

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    2026年02月18日
  • 勝機

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    【新・競馬シリーズ】左腕を移植手術した元騎手シッド・ハレーが競馬界の不正疑惑を調べる探偵譚 #勝機

    ■あらすじ
    左手を移植手術した元騎手シッド・ハレー。彼のもとに騎手時代の知人、現在は調教師であるゲイリイから相談を受ける。どうやら競馬界で問題が起きており、彼自身も危険な状況らしい。シッドは現役の調教師、騎手などに不正の事実があるか聞き込み調査を始めていく…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    フランシス親子の競馬シリーズ。存在は知っていて、ずっーと読みたかったのですが、やっと読む機会ができました。本作はフェリックス・フランシスの新・競馬シリーズの第3弾。誇り高きイギリス競馬界を舞台に綴られる物語

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    2026年02月17日
  • 頬に哀しみを刻め

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    息子たちが殺された。守るもの、守るべきものだった、親の情愛と慚愧・深い悔恨に突き動かされて父親たちは命を懸ける。
    二人の息子が拳銃で撃たれて死んだ。黒人のアイザック(アイク)の息子アイザイア、同性婚の相手白人のデレク。同性を恋人と呼ぶ二人の生き方を父親たちは許さなかった。アイクは結婚の許しを請うアイザイアを締め出してしまった。ドアを閉めた時の怒りの音が今も耳に残っている。

    デレクの父バディ・リーは息子の墓が荒らされたことが許せなかった。悲しみと憤怒でアイクに復讐を持ちかける。
    彼は無気力にトレーラーハウスに住んでいたが悲しみのどん底から立ち上がろうと思う。病身をおしてアイクを訪ねてくる。

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    2026年02月04日
  • オリヴァー・ツイスト(新潮文庫)

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    ネタバレ

    こんな世の中をどうにかしたいと思うディケンズの気持ちが伝わってくる。
    クリスマスキャロル同様、最後に救われるのは作者の人柄があらわれている。

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    2026年01月03日
  • ヴァイパーズ・ドリーム

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    ネタバレ

    煌びやかなクラブ、音楽と酒、マリファナが飛び交う1930〜60年代の狂騒のアメリカはニューヨークが舞台。
    裏であって裏でないぐらいにはびこる麻薬ビジネス。どこもかしこも、誰も彼もが退廃的に暮らしているように見えるが、そこにはあちら側に行ってしまう者とこちら側に踏みとどまる者のうっすらとした線引きがある。
    もうばりばりのジェイムズ・エルロイの世界観。

    冒頭、主人公クライド・″ヴァイパー″・モートンは、人生で3人目の殺人を犯してしまったことを読者へ告げるシーンで始まる。
    素知らぬふりをして顔見知りの警官に通報を入れるも、酌量の余地は与えられず、3時間以内に街を出ろと言われるが、反するように馴染み

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    2026年01月03日
  • 三つの棺〔新訳版〕

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    ネタバレ

    新訳ということで読みやすくなった。字も昔の物より大きいので更に読みやすい。とにかく色々ツッコミ所が満載だし不安定な部分のあるトリックですが、登場人物たちの証言から事件の形が変わっていく感じがとても良い。フェル博士による「密室講義」好きだし。後書きに『ユダの窓』も新訳で取りかかってるという話があったのが楽しみ。名作だけでなく『墓場貸します』とかちょっと違う感じのもあらためて出して欲しいな(笑)

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    2025年12月28日
  • すべての罪は血を流す

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    読みながら圧を感じる。

    主人公の黒人保安官、タイタス・クラウンは悲惨な現実の前に、母の言葉を思い出し、神の言葉にもこう言ってのける。
    「御言葉もそれを読む人間と同じくらい堕落していることに気づいた。旧約聖書も新約聖書も、ただの”ことば”にすぎない。」

    差別をに向き合う?
    そんな生易しいことは言ってられない。

    神に祈る?
    どんなに祈っても、母の命は救ってくれない。

    現実はクソだ。それでも生きていかなければいけない。
    戦わなければいけない。

    そんな現実に逃げ出すものもいる。
    愛する人を置いて。
    それも理不尽なのだろうか。

    答えはない。
    この物語は神の福音か、悪の咆哮か。

    タイタス・ク

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    2025年12月28日
  • 葬儀を終えて〔新訳版〕

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    リチャードの葬式での一言がきっかけで謎の連続死が始まる。
    コーラが死んだんだと身近にいる家政婦が怪しいけど、リチャード家の問題も絡んでるとなぁと思えども…ふむふむ。
    話の回し方が抜群に上手いですよね。さすがクリスティ。

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    2025年11月30日
  • 虎口

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    ネタバレ

    東京競馬場のスタンドでとても気持ちよく読めた。
    解説にもあるように、主人公が競馬初心者の設定なので競馬を知らない人にもわかりやすく、またニューマーケットの様子や出馬投票のしくみなど日本の競馬との違いも詳しく、競馬の部分は文句なしで、犯人探しも楽しめたのだが、恋愛要素が過剰だと感じた。

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    2025年11月08日
  • 頬に哀しみを刻め

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    「憎しみだ。人は復讐を正義のように語るが、復讐はちょっといいスーツを着た憎しみさ」

    黒人の父親、白人の父親、惨殺された息子たち――
    血の弔いが幕を開ける。

    後悔、悲嘆、憎悪、復讐・・・亡き息子たちへの懺悔と非情な暴力への怒りが壮絶に描かれ、読んでる内に感情移入してしまう恐ろしい作品でした

    何より登場人物の圧倒的なキャラクター性が魅力的で、ハードボイルドなオヤジたちの最期を覚悟した復讐劇に痺れました
    一つ一つのやり取りの情景が目の前に映し出されるように鮮明に浮かび、手に汗握る大立ち回り!何よりクライマックスは・・・!是非ご自分の目でお確かめ下さい!!
    (そのまま脚本にもなりそうだし、映画化

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    2025年11月05日
  • すべての罪は血を流す

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    コスビーの3作目。
    スリリングな展開で始まるが、そこから先は暗転し地獄の使者が南部の田舎町に降り立つ物語。
    いつもながらのスピーディーで読み応えある展開。そして主人公の黒人保安官タイタスは、自らの規範と南部における黒人保安官に注がれる視線でがんじがらめ。
    犯人探しの部分にもカタルシス(こいつだったのかぁ〜)が欲しかったな。3.6

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    2025年11月01日
  • 虎口

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    英国競馬の聖地、ニューマーケットで発生した厩舎火災。犠牲となった名馬の馬主の依頼で、危機管理コンサルタントの私が調査に派遣された。焼けた厩舎は高名な調教師一家のものだったが、カリスマ調教師だった父のもと、三人の息子たちがいがみあう地雷原のような一族であった。ほどなくして火災の焼け跡から人間の遺体が発見され、それは問題児として疎まれていた末の娘のものであると判明した。そしてさらなる死が。

    なぜ厩舎は焼かれなければならなかったのか? 長年にわたって音信不通だった問題児ゾーイはなぜ帰郷し、遺体で発見されたのか? 殺人者は一族にの中にいるのか? 調査を進める私にも危険はふりかかった――。

    文春文庫

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    2025年10月30日
  • 虎口

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    このシリーズは、父ディックフランシス名の時から、ずーと読んでいるけど、まだ飽きてないみたい
    話が進んでいくと主人公が暴力沙汰に巻き込まれて、その後解決するという水戸黄門みたいな設定もそのまんまだった
    英国競馬界、特調教師の世界が初心者にも判るように書かれていて読んでて楽しかった

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    2025年10月27日
  • 覚悟

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    久しぶりにディック•フランシスを読んだ。
    もっとも著者はディックの次男らしいが
    不条理に巻き込まれてしまう話の流れもそのままで一気読みだった。シッド•ハレーの元気な姿をまた見たい。

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    2025年10月17日
  • 闇より暗き我が祈り

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    S・A・コスビーのデビュー作。
    田舎町で葬儀社に勤める元海兵隊で元保安官補のネイサンは、イーソー・ワトキンス牧師死亡の調査を信徒から依頼される。表向きは自殺と噂されるが、腐敗した保安官事務所は詳細を語ろうとせず何か怪しい。調査を進めると、牧師周辺のきな臭い関係が明らかになってくる。

    デビュー作だけあり、コスビー作品のエッセンスが濃縮されている。片田舎の中だけで物事が進むので物語のスケール感は小さく、後の作品で見られる社会問題まで盛り込むストーリーの深みみたいなものはあまりない印象で、わりとサラッと読めてしまうのだが、展開の面白さはさすが。ネイサンの相棒スカンクがあまりにも無敵で、都合の良い便

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    2025年09月28日
  • 闇より暗き我が祈り

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    面白かった。S・A・コスビーの「頬に哀しみを刻め」と「すべての罪は血を流す」の2作を混ぜて、ギュッ!と簡略化した様な、ストーリー展開。
    既視感は否めないものの、相変わらずの読みやすさと面白さ。長編5作目も英語圏で出版されており、邦訳されるのがとても楽しみ。

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    2025年08月31日