ジョンルカレの作品一覧
「ジョンルカレ」の「終生の友として」「シルバービュー荘にて」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ジョンルカレ」の「終生の友として」「シルバービュー荘にて」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
装丁・・昏い海に向かって立つ男の背中・・ル・カレその人?或いはエドワード?
なかなか読みにくさが付きまとう滑り出しで、登場人物の大和にも困惑。しかも、諜報モノに付き物・・人物の名称が微妙に異なる。煎じ詰めればジュリアン/リリー/デボラ・とエドワードのダイアログを骨とし、展開する。
一件、しんとして事なき様を呈しつつ、底流に流れる裏切りの歴史、しかも家族皆がスパイと有って互いが互いを裏切る・・そぶりも見せず。
冷戦最中の空気感が極まる。20世紀後半、スパイモノの旗手たる彼は最後まで冴えわたるペンを走らせた。
英国と共産圏の諜報合戦で国を、妻をと二重の意味で裏切ったエドワード・・彼の想いはシル
Posted by ブクログ
冷戦が終わったとき、これでスパイ小説も終わった、とよく言われた。米英を中心とする資本主義諸国と旧ソ連を盟主とする共産主義諸国がイデオロギーの対立を掲げ、角突き合わせていたからこそ、米英ソの諜報合戦は関心を集めた。冷戦が終われば、スパイは仕事がなくなるだろうと皆が思ったのだ。当然、そんなことはなかった。ル・カレはその後もスパイ小説を書き続けた。ただ、重心の置き方は変わった。
英国情報部はオックスブリッジで部員をリクルートする。パブリック・スクール出身者が多く、家族や交友関係、本人の思想信条について調査するまでもないからだ。彼らは生え抜きであり、組織の頭、中枢になる人材である。代々諜報活動に従事
Posted by ブクログ
ロンドンの金融街で辣腕トレーダーだったジュリアンは、厳しい競争社会に嫌気がさし、仕事をやめた。彼は書店主となるが、思ったように本は売れず、経営は苦しかった。 そんな折り、エドワード・エイヴォンと名乗る男が、彼の前に現われる。エドワードはジュリアンの父のことをよく知っていて、書店の地下室に強い興味を示した。 その頃、イギリスの情報機関「部(サービス)」で国内保安の責任者を務めるプロクターのもとに、幼い子供を連れた若い女性が訪ねてきた。彼女は母から託された手紙をプロクターに渡した。手紙を読んだプロクターは、イギリスに打撃を与える重大な事態が起きていることを知り、調査を開始する。やがて、その調査はジ