加賀山卓朗のレビュー一覧

  • リーマン・ショック・コンフィデンシャル下 倒れゆくウォール街の巨人

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    リーマン、AIG破綻に至るには多くの利害関係者の欲望、保身、プライド、合理的な判断とそうではないもの等が様々絡み合っていることが良く描かれている。血なまぐさいに人間ドラマの帰結。

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    2016年02月04日
  • リーマン・ショック・コンフィデンシャル下 倒れゆくウォール街の巨人

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    2008年9月12日午前9時15分、CNBCにテロップが流れた。「関係筋によると、リーマンの問題解決に公的救済はない模様」市場が開くとリーマン株は3.84$に下げる。6月頭に韓国産業銀行(KDB)からの出資受け入れを交渉していた時点ではまだ株価は30$でリーマンCEOのファルドは33%増の40$を主張した。7月21日にバンカメに持ちかけた際には株価は18.32$で少なくとも25$欲しいと主張したがバンカメにとってはただ同然で買えるのでなければ意味がなかった。リーマンの資産にはあまりにも不透明なものが多すぎたのだ。

    9月4日にはポールソン財務長官はファニー・メイとフレディ・マックの救済を決め、

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    2015年02月15日
  • リーマン・ショック・コンフィデンシャル上 追いつめられた金融エリートたち

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    2008年9月12日夜ニューヨーク連銀にウォール街の銀行のCEOが集められた。議題はライバル会社であるリーマン・ブラザーズをどうやって救うか。政府の支援はない。5大投資銀行のうち最も弱く、最もリスクの高い(レバレッジの大きい)ベア・スターンズは既に倒れた。ウォール街の企業のレバレレッジは32倍、上手くいってる間はリスクをとればとるほど儲かり、幹部からトレーダーまで高給で他社に移籍されないように繋ぎ止めるのが当たり前だった。サブプライムローンなどの債券はひとまとめにされ、それから切り刻まれ、またまとめられてCDOという債券に仕立て上げられた。理論上はリスクを分散することで低格付けのCDOを組み合

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    2015年02月14日
  • リーマン・ショック・コンフィデンシャル上 追いつめられた金融エリートたち

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    「証券かはリスクを減らし、流動性を高めると考えられていたが、現実に発生するのは数多くの機関と投資家が良かれ悪かれ密接に結びつく状況だった。」

    リーマンブラザーズがいかに破滅していくのかについて多くの証言に基づき書かれたノンフィクションもの。
    優秀な者たちによる駆け引きは面白く、私益を追求しすぎた結果として自分の利益すらもぶっ飛ばしてしまう環境を作る恐れがある危険な行為は、ほかの誰かが絶対に守るに違いないという確信がなければ行う事ができない。空売り。しかし、それが見捨てられたしまった場合、リスクテイカーはその最終決定機関を非難する。なんという強欲で私益中心なのか。
    そのような私欲が渦巻く投資機

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    2014年05月18日
  • リーマン・ショック・コンフィデンシャル上 追いつめられた金融エリートたち

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    リーマンショック前後のウォール街で何が起こったのか。膨大なインタビューやメール、証言等を集め分析したもの。リチャード・ファルド(リーマンCEO)、ロイド・ブランクファイン(ゴールドマンCEO)、ウォーレン・バフェット、ジェイミー・ダイモン(JPモルガンチェースCEO)、ジョン・マック(モルガンスタンレーCEO)、ジョン・セイン(メリルリンチCEO)、ロバート・ウィラムスタッド(AIG CEO)など金融機関のトップに加え、ポールソン財務長官、バーナンキFRB議長、ガイトナーNY連銀総裁など政府関係者も実名で登場する。それぞれの信念、保身、怒り、疑念、友情、家族愛、裏切り、株主対策などが絡まって、

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    2014年05月06日
  • リーマン・ショック・コンフィデンシャル下 倒れゆくウォール街の巨人

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    素晴らしい。朝起きても仕事をしてても常に続きが気になった。金融知識がないので結構タフな読書だったが、濃密な体験だった。

    鬼のように複雑で、スパゲティのように絡み合った依存構造の中で、リーマン・ブラザーズの破綻、メリルリンチの売却、AIGの危機…分単位で数百万ドルの金がなくなり、経済崩壊が広がっていく中で不眠不休で終末から救おうと闘った人たちの話。彼らが何を考え、どう行動したか、凄まじい取材力に圧倒。

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    2014年04月03日
  • ヒューマン・ファクター〔新訳版〕

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    「ヒューマン・ファクター」。人間的要因、とでも訳しますか。
    これは、大人の男性には堪らない小説でした。
    手に汗握る、スパイ小説。紛れもないスパイ小説なんですが、そういう状況に置かれた男性の心理描写。葛藤。
    銃の撃ち合いやら車の追っかけっこなんか、ゼロです。
    後半は物凄い緊迫感。やめられないとまらない、でした。

    1978年にイギリスで書かれた小説です。
    書いたのは、グレアム・グリーンさんという人です。
    グリーンさんは1904年生まれのイギリス人さん。1991年に亡くなっています。86歳くらいまで生きたんですね。
    で、1930年代、つまり30歳前後にはもう、小説家として成功していたみたいですね。

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    2014年03月30日
  • リーマン・ショック・コンフィデンシャル上 追いつめられた金融エリートたち

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    綿密な取材と、掴んで離さない描写。エキサイティングな展開にぐいぐい引き込まれる。入りからやばい。


    そしてダイモンは爆弾を落とした。朝起きてからずっと考えていたこと、彼の世界終末の日のシナリオだった。
    「次の手順でいく」彼は続けた。「ただちにリーマン・ブラザーズの倒産に備えてほしい」間を置いた。「そして、メリルリンチの倒産」また間を置いた。「AIGの倒産」また間。「モルガン・スタンレーの倒産」最後にひときわ長い間を置いて、「そして可能性として、ゴールドマン・サックスの倒産に備える」
    電話の向こうでいっせいに息を呑む音がした。




    あと、経営幹部レベルのすごいとこ。
    ・電話はアシスタントが

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    2014年07月07日
  • 誰よりも狙われた男

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    登場人物の誰もが、舞台に上がった時からクライマックスの泥沼に足を踏み入れている。組織的な「戦争」の渦中に巻き込まれながら、自身の言動に個人として決断を下す、そういう瞬間の連続でぞくぞくする。
    既に映画化が決定しているとのこと。この緊張した空気をどれくらい感じさせてくれるのか。早く観たい!

    ちなみに…終盤でバッハマンの表記が一部おかしかったのは原著がそうなのかしら。スペルとしてはありそうな誤記だけども。

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    2013年12月17日
  • ヒューマン・ファクター〔新訳版〕

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    007の痛快なスーパーマンの諜報部員ではない。地道な情報担当の諜報部員の日々が息苦しく描かれている。主人公は妻のために祖国を裏切った二重スパイ。疑惑・陰謀・奸策に囲まれてる。家族とともに生き抜くために、自分を隠しながら全てを疑い、真実を判断しなければならない。小さな過ちは破滅につながる。心の支えは妻と息子、しかし家族に真実を話すことも許されない。孤独と愛、信頼と裏切り、人生でのどうしようもない不条理が濃縮されているよう。その中で懸命に生きる主人公たちが切ない。緊迫感に溢れたストーリー。

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    2013年05月07日
  • 火刑法廷〔新訳版〕

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     探偵小説の巨匠、ディクスン・カーの作品。
     
     デスパード家当主マイルズ・デスパードが死亡した。かかりつけ医は自然死と判断したが、マークはマイルズの部屋の現状から、砒素による毒殺を疑う。果たして、確かにマイルズは砒素により殺されていたのである。
     ヘンダーソン夫人がマイルズの部屋を隙見したときに見た、無いはずのドアを抜ける不思議な女性と思しき人影、霊廟に埋葬されたはずのマイルズの遺体が消失するという事件、そして、エドワード・スティーヴンズの妻マリーと19世紀初頭の毒殺魔マリー・ドブレーとの関係。オカルティックな雰囲気に包まれた事件は、意外な様相を呈し始める。

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    2018年08月13日
  • ヒューマン・ファクター〔新訳版〕

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    スパイ小説の傑作と呼ばれているだけある。一気に読み終わった。たくさん出てくるウイスキーの銘柄が気になる。

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    2019年01月16日
  • ナイロビの蜂 下

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    美しい若妻テッサは、死の直前まで、熱心に救援活動をしていた。ジャスティンは生前の行動を克明に追うことから事件の全貌を解明しようと決意する。それはテッサの問題に、彼自身が向き合うことだった―第三世界に対する医薬品供与の恐るべき実態、官僚と多国籍企業の癒着、それを告発するNGO。いったい世界はどうなっているのか。

    ビターな結末。

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    2026年05月09日
  • ナイロビの蜂 上

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    ケニア駐在の英国人外交官クエイルの若くて美人な妻が、喉を掻き切られ全裸で発見された。死の真相が明らかになるにつれて背後にある多国籍企業と巨大国家の謀略が浮かびあがる。

    翻訳ミステリの新刊に食指が伸びないときは、積読本をせっせと読む。

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    2026年05月05日
  • 警察・スパイ組織 解剖図鑑

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    海外のスパイドラマを観ていて、組織の名前だったりが、わからなかった時にこちらの本を読んでみました。
    図式やイラストが描かれていて、とてもわかりやすかったです。
    なんとなく、そういう意味なんだろうと理解していたものが、こんなに細かく組織に分かれてて、役割も違うんだ、と興味深く読みました。
    随所にそういうことだったのか、と合点がいき、さらにドラマを楽しく鑑賞することができました!

    各国の警察モノやスパイ映画もたくさん紹介されていたので、次はコレも観てみようという気持ちになりました。

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    2026年04月26日
  • ヒューマン・ファクター〔新訳版〕

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    グリーンによるなんとも物悲しい大人のスパイ小説
    ル・カレほど小難しくない
    いかにもイギリスらしい小粋な小説だが、上記二人に比べればイアン・フレミングなど子供の活劇に過ぎない

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    2026年04月14日
  • 頬に哀しみを刻め

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    事件を追う父親たちの動機として犯人への怨恨だけでなく、息子たちへの悔悟も含まれる。そこに並々ならぬ力強さを感じる。

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    2026年04月05日
  • 7月のダークライド

    匿名

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    開始数ページもいかぬうちに、ハードりーがもう渦中の姉弟を見つけるという展開の早さに、するするひきこまれていく。

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    2026年04月04日
  • 勝機

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    シッド・ハレーは誰のもの?

    本作に隠された最重要なテーマはこれだと思われる
    本作はイギリスが生んだ冒険小説の巨匠ディック・フランシスの競馬シリーズを次男であるフレデリック・フランシスが受け継いだシリーズの(邦訳の)4作目にあたる

    さて冒頭の問いに戻ろう
    シッド・ハレーとは様々なヒーローが登場する本シリーズにおいて、父フレデリック、息子フランシスそのどちらの執筆作品でも最多の登場回数を誇る隻腕の元チャンピオンジョッキーで、もちろんシリーズで最も人気のあるキャラクターであると言っていい
    古き良き英国の冒険小説の主人公とはかくあるべしを体現する不屈のヒーローである

    この人物はいったい誰のものな

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    2026年03月20日
  • 処刑台広場の女

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    なかなか面白かった。
    サスペンスとしてある女性の正体や目的が分からず翻弄されながら終盤はびっくり

    3166冊
    今年65冊目

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    2026年03月17日