加賀山卓朗のレビュー一覧

  • シルバービュー荘にて

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    ロンドンの金融街で辣腕トレーダーだったジュリアンは、厳しい競争社会に嫌気がさし、仕事をやめた。彼は書店主となるが、思ったように本は売れず、経営は苦しかった。 そんな折り、エドワード・エイヴォンと名乗る男が、彼の前に現われる。エドワードはジュリアンの父のことをよく知っていて、書店の地下室に強い興味を示した。 その頃、イギリスの情報機関「部(サービス)」で国内保安の責任者を務めるプロクターのもとに、幼い子供を連れた若い女性が訪ねてきた。彼女は母から託された手紙をプロクターに渡した。手紙を読んだプロクターは、イギリスに打撃を与える重大な事態が起きていることを知り、調査を開始する。やがて、その調査はジ

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    2021年12月29日
  • 死ぬまでにしたい3つのこと

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    スウェーデンのミステリー作品。
    大企業の社長令嬢が失踪し10年の月日がたちほぼ迷宮入り。その少女の腕には特徴的なタトゥーがあった。そして同じタトゥーを入れた少女の死が判明。その捜査に関わることになったのは、元FBIのオトリ捜査官で、今はスウェーデンの県警の刑事。
    スウェーデン、ミステリー、タトゥー、大企業というと、もうスティーグ・ラーソンの「ミレニアム」シリーズを彷彿させるキーワードばかり。複雑な人間関係と過去の沿うさ記録に丹念にあたる内容もあったりと、読んでて似てるなあと思わずはいられなかった。
    大きな違いと言えば、本作の主人公たる探偵役はアメリカ育ちの設定。なのでウエスタンヒーローのような

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    2021年04月18日
  • 11月に去りし者

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    マフィアのボスから追われるギドリー、アル中の夫から逃げるオクラホマの主婦と娘達、そしてギドリーを追う殺し屋。3人の運命が交差し発火し思いがけない先へ連れて行く。
    次々登場する魅力的な人物達、二転三転する物語の行方、生き生きとした描写力にどんどん引き込まれた。サスペンスであるのは勿論だが愛の物語でもあった。

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    2021年03月26日
  • 大いなる遺産(下)(新潮文庫)

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    人はやはり失敗から多くを学ぶ生き物だと感じた。成功からも学びはあるけれど、失敗してどうしようもない不幸を感じる時こそ、本当に大切なモノが見えたり自分の言動を省みたりできて、それはいつの時代も変わらないのだと思った。下巻での伏線回収や謎が解けていく感覚がすごく快感で一気に読んでしまった。

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    2021年02月10日
  • オリヴァー・ツイスト(新潮文庫)

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    役者あとがきにある通り、人物が生き生きとしている。
    オリヴァーや女性たちが受ける扱いは本当にひどかった。この時代では当たり前のことだったのかと思うと、現代に生まれた幸せを感じる。

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    2022年09月23日
  • オリヴァー・ツイスト(新潮文庫)

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    なろう小説で、無職転生に代表される幼少期スタート系小説が好きな方は、読んで面白いと思います。はい、私の事ですね。
    ガス灯、ガルバニ電池、蒸気機関、、、情報量と描写力は、流石ディケンズ!

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    2021年01月11日
  • ヒューマン・ファクター〔新訳版〕

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    スパイ小説ですが、007みたいな感じではなく文学作品という感じ。ヒューマンファクターのタイトル通り、登場人物のもつ異なる性格や背景がストーリーを動かしていきます。

    好きなフレーズ
    “我が国の人たち(my people)なんて話をしないで。わたしにもう同胞はいない。あなたが我が民(my people)なの”

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    2020年11月08日
  • モーリス

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    1913年にはじまり1914年に終わったより幸せな一年に捧げる


    イギリスの上流階級のモーリスが性癖に悩み苦しみ自分の道を選んで人々の偏見を恐れる話。
    同性愛は死刑だった時代もあって、苦しかったと思うけど人が悩み苦しむのは美しいと思った。

    クライヴはモーリスのことをわすれられなかったのに世間に合わせて生きることを選んだけど、心の中はどうだったのかな。急に女性に興味をもったりとかあるのかな。モーリスを忘れるためとしか思えない?わからない。

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    2020年11月06日
  • 11月に去りし者

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    ケネディ大統領が暗殺された背景にいた奴らが事件後にどのような顛末になったのかを作品に展開した。暗殺事件性の黒幕としてニューオーリンズの犯罪組織のボスであるカルロス・マルチェロは暗殺に絡んだ人物を消していく。ジャック・ルビーがオズワルドを警察署で射殺したのも作品ではマルチェロの指示とされる。ギドリーは現場の車を処分する役割であるが、証拠隠滅のため、殺し屋のバローネに狙われる。そこから逃避行が始まる。別の場所ではどうしようもない夫から逃げてきたシャーロットと二人の娘がロサンゼルスを目指している。ギドリーとシャーロットとの出会いが、二人の心情を変えていく。殺し屋から逃げるためには合理的な思考と裏をか

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    2020年10月17日
  • 11月に去りし者

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    ネタバレ

    面白い。

    単なるギャングモノの小説ではありません。逃げるもの、追うもの、巻き込まれたもの。三者三様の思いを胸に逃避行・追跡行が繰り広げられます。

    追われるものは、これまでの経験を下に巧妙に他人に成りすまして追跡を振り切ろうとするわけですが、その途中で心境に変化が・・・

    巻き込まれたものは、自分の元々の生活から逃げ出そうとしていたところに、逃げているものと出会います。そして、最後の最後に・・・

    追うものは、淡々と追われるものを追い詰めていくのですが・・・

    映画にすると面白そうです。

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    2020年09月16日
  • スパイたちの遺産

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    『寒い国から帰ってきたスパイ』と、スマイリー三部作の続編。
    特に『寒い国から~』に直接的な繋がりが多いので、最低でも『寒い国から~』は読んでからのほうがいいとおもう。

    いままでの作品の登場人物がほぼでてきたので総集編感があって懐かしくなった。
    ちょっとの出番だったけどフォーンがでてきたのにはびっくりした。
    結構気になってたキャラだったけど元々出番少ないから出ないだろうとおもってた。

    相変わらず文章は読みづらいし、時系列もあっちこっちいくし、嘘と真実がごっちゃになってるので集中して読まないとわからなくなりそうではあったけど、面白かった。

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    2020年09月03日
  • 11月に去りし者

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    2019このミス海外篇6位。
    物語はのっけからJFKが暗殺されるのと同時進行で動き出し、その関連性にワクワクしながら読み進める。組織からはぐれた中間管理職的なフランクと、酒飲みでだらしない夫から娘2人と犬(ラッキー)を連れて衝動的にオクラホマの田舎町から逃げ出したシャーロット。後半は2人でラスベガスまで移動するロードノベルとなる。フランクを追う冷血な殺し屋パローネが運転手として雇う黒人少年、ラスベガスでフランクが頼る大物エドなど、脇役達が魅力的。
    ラストのフランクの選択はおもいがけないものであり、シャーロットへの愛が本物だったという証かな。
    物足りないのはJFK事件との絡みがもう少しあっても良

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    2020年08月16日
  • 火刑法廷〔新訳版〕

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    魔女やら幽霊やら、オカルト色満載の舞台で繰り広げられる密室殺人。結末で明かされる事実は、それまでの文章を細かくよく読んでいけば確かにそうだなと思えるもので、決して後出しの情報で進んでいくわけではない。(事件のトリックに関連しない部分で後出しの部分はあるが)

    最終章をどのように読めばいいのか。超常現象の見せかけを打ち砕いてきたそれまでの章からは考えられない不思議な最終章。

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    2020年06月21日
  • 二都物語

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    激動のパリとロンドン。海峡を挟む二つの国を仕事場とし住処とする人々。
    幸せなチャールズとルーシー以上に心に残るのはシドニー・カートン、彼が選んだ道は彼自身が一番幸せな道だったと信じる。

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    2020年06月03日
  • 大いなる遺産(下)(新潮文庫)

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    遺産の贈与者は一体だれか。本当にあの人?
    お金はあった方がいいけど、多すぎなくていい。幸せを感じられることが幸せだと思う。ああでもないこうでもないと、色々考えてしまうピップは良い人だ。

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    2020年05月17日
  • 大いなる遺産(上)(新潮文庫)

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    母は亡く年の離れた厳しい姉と優しいその夫に面倒を見られている少年。脱獄囚に脅されて犯した罪を抱えて成長する。弁護士がやって来る。大いなる遺産についての知らせを持って。貧しい生活から都会へ、彼の思いはどう変わっていくのだろう

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    2020年05月16日
  • 大いなる遺産(上)(新潮文庫)

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    チャールズ・ディケンズの代表作であり、新潮文庫のStar Classics 名作新訳コレクションの1冊として発売されたばかりであり、セレクト。

    ディケンズは『クリスマス・キャロル』と『オリバー・ツイスト』しか読んでいなかったのだが、両作にも共通するように、ストーリーテリングの巧みさが際立っている。特に本作『大いなる遺産』では、主人公の少年ピップが冒頭で巻き込まれる脱獄囚との恐怖に満ちた出会いが彼を奇想天外な運命へ導く下巻のドライブ感が素晴らしい。

    点在する登場人物の関係性が最後には綺麗につながっていきながら、早く続きを読みたいという思いに駆られていく古典的名作。

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    2020年05月05日
  • 大いなる遺産(下)(新潮文庫)

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    チャールズ・ディケンズの代表作であり、新潮文庫のStar Classics 名作新訳コレクションの1冊として発売されたばかりであり、セレクト。

    ディケンズは『クリスマス・キャロル』と『オリバー・ツイスト』しか読んでいなかったのだが、両作にも共通するように、ストーリーテリングの巧みさが際立っている。特に本作『大いなる遺産』では、主人公の少年ピップが冒頭で巻き込まれる脱獄囚との恐怖に満ちた出会いが彼を奇想天外な運命へ導く下巻のドライブ感が素晴らしい。

    点在する登場人物の関係性が最後には綺麗につながっていきながら、早く続きを読みたいという思いに駆られていく古典的名作。

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    2020年05月05日
  • ヒューマン・ファクター〔新訳版〕

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    スパイは、いつ何時なってしまうかわからない。愛する家族の為なら、一歩踏み出してしまうのだろう。でも、悲惨の中でも、そこはかと出てくるユーモア。さすが、グリーン。読者を飽きさせずに、一気に読み進ませてしまう。

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    2020年04月25日
  • 11月に去りし者

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    面白かった。
    歴史的大事件との関係や家族との交わりがどうなっていくのか、二人の結末はどうなるのか。
    飽きさせない文章でスムースに読めた。

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    2020年04月23日