加賀山卓朗のレビュー一覧

  • ディープゾーン

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    ストーリーの広げ方や展開は、割とオーソドックス。好みにもよるでしょうが、締め方が…編集で割愛したかなと邪推してしまう位、駆け足だったのが残念。

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    2013年09月29日
  • ディープゾーン

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    『迫真の冒険小説!』という帯に飛び付いたのだが、一言で言うとマイクル・クライトン風の『宇宙戦艦ヤマト』かな。

    アフガニスタン駐留米軍を襲った致死率の高いバクテリアによる感染症。このままでは米国本土がパンデミックに見舞われる事態に。女性微生物学者でダイバーであり、登山家でもあるハリーは4人の精鋭とともにメキシコの巨大洞窟にバクテリアに対抗する未知の微生物を捜しに行く。

    余りにもご都合主義的な展開が続き、読むのがイヤになった。それでも、恐怖のバクテリアに人類がどのように闘うのか興味があり、何とか読み切った。余りお勧め出来ない作品。

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    2013年06月11日
  • 剣の八

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    ギデオン・フェル博士モノ。オカルト(ポルターガイスト騒動)、田舎町の人間関係と殺された住人の暗い過去、犯罪学に凝っている聖職者、死体が握りしめていたタロットカード、あ、あとロマンス。という感じでモチーフ盛りだくさん。
    さらに、主教をはじめとする素人探偵が次々あらわれ推理合戦の様相も呈してきて、とっちらかってる印象はあります。
    (ちょっと後出しじゃんけん気味なところもありますし)ま、深く考えずに流れに身を任せて楽しむ作品ですかね。
    フェル博士の出番が少なくて、お茶目があまりないのは残念。

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    2012年03月05日
  • ヒューマン・ファクター〔新訳版〕

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    スパイ小説ではありますが、派手な撃ち合いも激しい駆け引きもなく、終始淡々と進行します。主な登場人物は全員心の弱さを抱えていて、祖国を裏切ったはずのスパイですら悪人ではなく、敵対する立場の人物の弱さに共感を抱いたりもします。
    言ってみればスパイ小説の形を変えた人情もので、読後感は非常にしんみりとしています。

    文学的な香気があふれる作品ですが…残念ながら僕の好みではありませんでした。

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    2011年10月19日
  • ヒューマン・ファクター〔新訳版〕

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    イギリス情報部で、極秘事項がソ連に漏洩した。二重スパイは一体誰か? 上層部が特定を進める中、主人公カッスルは・・・。

    グレアム・グリーンの『二十一の短編』に収録されていた「廃物破壊者たち」は、通学中の電車内で読んで、「駅を乗り過ごしてもいい!」と初めて思った短編だった(結局ちゃんと降りてしまったのだけれど・・・)。
    しかし、この「廃物~」以降の短編は読んでもよく頭に入らず、一冊読み終えた感想は「一番最初のだけめちゃくちゃ凄かったのにな」だった。

    というわけで、グリーンの本が自分に合うのか合わないのか、いまいちよくわからないまま、この本を手に取ったところ、これもちょっと違ったらしい。
    確かに

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    2011年07月21日
  • 剣の八

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    すごくこの本、脳みそが疲れます。
    それはなぜかといいますと、
    探偵役が異常に多いときています。
    しかもそれぞれが持論を滔々と展開するもんだから
    読者の私たちからすればたまったものではありません。

    しかもそのせいで事態が混乱するはめに
    本当探偵は何人も要りませんって。

    犯行そのものは
    複雑ではあるものの
    読みなれている人には犯人を推理するのは
    容易なはずです。

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    2009年11月08日
  • 剣の八

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    オープニングの主教の奇行の意味(必要性)がよくわからない。
    タロットカードが謎の物扱いされているのは他のイギリス小説でも見られるのだが、
    その程度の知識は
    ある程度博識な人物であれば知っていてもいいような気がする、
    のは私が現代に生きるからだろうか。
    犯人候補の人間が複数いるなど、
    謎解きは面白い。

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    2009年10月07日