加賀山卓朗のレビュー一覧

  • 火刑法廷〔新訳版〕

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    死体消失と人間消失。2つの謎があり、その真相をきいてなるほどと思ったと同時に疑問も持った。読み終わっても読者に考えさせるものを作った作品だと感じた。

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    2022年04月11日
  • 大いなる遺産(下)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    当初は新聞連載であったということで、話の展開が速く劇的です。最後に女性と再会する場面がありますが、連載時には再婚した女性の設定だったのが、書籍化にあたり、読者の意見を取り入れて、未亡人の設定に変えたそうです。
    筆者の生い立ちが所々に反映されていて、当時のイギリス社会を垣間見ることができました。

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    2022年03月18日
  • 大いなる遺産(上)(新潮文庫)

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    新潮文庫のものですが、山西英一さんの翻訳のものを読みました。ディケンズのものは初めて読みますが、著者も書名も有名なものなので、どんなに深い話かと期待して読みました。しかし、内容的には大味な印象を受けました。
    鍛冶屋で養われていた孤児の主人公が、何者かによる莫大な遺産を受け継ぎ、激動の人生を歩んでいく20年あまりのお話。

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    2022年03月18日
  • シルバービュー荘にて

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    特に前半、書き込み足りなすぎでは。人物造形等が薄くて、入り込みにくい。重大な脅威って?それがル・カレ的といえばそうかもな、運びの上手さはあるが。

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    2022年03月07日
  • 死ぬまでにしたい3つのこと

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    複雑な事情を背負った主人公が弟の殺人容疑を晴らすべく奔走するスウェーデン発の警察ミステリー小説。650頁を越える大作だが、然程中弛みすることもなく、最後までほぼ一気読み。所謂ご都合主義的な展開は目に付くものの、このパターンでこの真犯人は結構意外性があって面白かった。自信家の割に軽率短慮な主人公・ジョンのキャラクターは突っ込み所多し。単発のクライムものとしてはかなり理想的なラストシーンだと思うのだが、続編が蛇足にならないことを祈るのみ。邦題は英題「The Bucket List」の様にはいかないものですね。

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    2022年01月30日
  • 二都物語

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    【ネット要約読み】

    物語の時代背景:1775年〜
    (1789年〜 フランス革命)

    ロンドンとパリの2都市を舞台とした、
    フランス革命前後を描く物語。
    有名どころを読んだことがなかったので。
    当時のフランスの格差社会などが分かる本。

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    2021年09月05日
  • 火刑法廷〔新訳版〕

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     ニューヨークの出版社の編集部員であるエドワードが週末を過ごす別荘へ向かう車中で出版予定の小説原稿に添えられた写真と名前は別荘で待つ妻マリーだった・・・小説は事実を基にした70年前の毒殺事件でマリーである筈がないがエドワードの心にはシコリが残る。。。

    時期を同じくして別荘近くの大地主でデスパード家の当主が病死するが甥で友人でもあるマークから砒素を使った殺人の疑いがあり容疑者探しを行う。

    妻似の70年前の砒素毒殺事件犯人は魔女で”不死者”といわれ時代を超越した幽霊が犯人なのか?
    霊廟に安置された筈の当主の亡骸は何処へ?
    唯一の目撃情報である”古いフランス様式のドレスを着た女性”は誰なのか?

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    2021年08月24日
  • オリヴァー・ツイスト(新潮文庫)

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    もともとこの夏はディケンズ作品を読もうと思っていたが、ちょうど来月からオーブでこの作品のミュージカル版が上演されるとのことで、一作目は『オリヴァー・ツイスト』にした。

    700ページ越えだから早々に挫折するかと思っていたけど、2日で終わった笑
    先の展開が気になるように伏線をはるディケンズの手腕を感じましたね…。
    酷い場面や恐ろしい場面、血生臭い場面と、安心してほっとできる幸福な場面が交互に描かれて、ある種のスリリングさがあった。

    救貧法や新救貧法についても後から調べて勉強になりました。
    オリヴァーを中心とした周囲の様々な階級、職業、地位の人々の描写を通して、新救貧法という制度が社会に何をして

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    2021年08月17日
  • 三つの棺〔新訳版〕

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    ネタバレ

    古典密室の名作。カーは初めて読んだが、読みやすくて良かった。舞台設定は素晴らしいのだが、偶然に偶然が重なって上手くいったような状況なのもあってか、まったく推理できなかった。フェル博士は天才だ。

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    2021年08月02日
  • 火刑法廷〔新訳版〕

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    冒頭の妖しいムードに惹き込まれつつも、ついつい混同する登場人物の名前や序盤のもたついた筋運びに乗り切れないまま読み進めたが、第Ⅲ章から俄然面白くなる。解決編の第Ⅳ章で探偵役が推理を披露するのだが、消える人影の種明かしはまだしも遺体消失のトリックや犯行動機について後出し感が拭い切れないのは私が普段所謂本格推理ものを嗜まない所為だろうか。目眩し的に積み上げてきたオカルティックなネタをエピローグの第Ⅴ章で反転に用いる試みは功を奏したようだが、中世魔女事情に精通していない私には今一つピンと来ない部分も多かったり。

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    2021年08月06日
  • 火刑法廷〔新訳版〕

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    ネタバレ

    随分前に「読みたい」に登録していてなかなかだったのですがようやく読みました。
    オカルト的な雰囲気がそこかしこから漂っていて、これはミステリーなのか?と疑問に思いながらもきちんと納得のいくトリックが明かされます。ホッ。
    でも探偵役の人は死んでしまうわ、最後の最後にまたやっぱりオカルト?と思わせる章があり、ちょっと嫌な余韻を残す本でした。

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    2021年04月23日
  • 死ぬまでにしたい3つのこと

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    おもしろかった!主人公ジョンのキャラが良かった。
    中盤から登場人物のほとんどを事件に絡めようとして、盛り込みすぎになりとっ散らかったかな…という印象。
    でも次回作あるなら期待してます。

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    2021年04月13日
  • 死ぬまでにしたい3つのこと

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    訳が読みやすく、あっという間に読めた。
    途中から何となく犯人が分かってしまったり、事件の終わり方も物足りない感じはあったが、それを踏まえても面白かった。
    女弁護士や警察の同僚など、登場人物が多くてそれぞれのキャラクターが中途半端な気はした。各登場人物の抱える背景などがもう少し描かれていても良かった。
    ただこれがデビュー作とのことなので、今後続編でどう語られていくか楽しみ。

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    2021年04月09日
  • 死ぬまでにしたい3つのこと

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    ピエテル・モリーン、ピエテル・ニィストレーム『死ぬまでにしたい3つのこと』ハーパーBOOKS。

    スウェーデンの二人の合作新人作家によるミステリー。昔の未解決事件を捜査するというのはよくあるパターンだが、FBIの特別捜査官がスウェーデンを舞台に事件を捜査するというのは珍しい。読み終えてみれば、余り驚きも無く、さもありなんという無難な結末に少し拍子抜けした。

    序盤は2009年のスウェーデンと2019年のアメリカを舞台に物語が展開し、物語の中心は2019年のスウェーデンとなるのだ。

    2009年、スウェーデンを代表する企業の社長令嬢エミリーが大量の血痕を残し、失踪する。直前、彼女のFaceboo

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    2021年03月31日
  • 大いなる遺産(上)(新潮文庫)

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    笑うところではないんだろうけど、所々ツッコミをいれたくなるシーンがある。
    ピップの心に少しずつ変化があるが、財産を得てピップは何に気がつくのかが気になる。条件の「ピップと名乗り続けること」の理由が分からない。続きが気になる。

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    2021年01月27日
  • 二都物語

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    「嘘だといってよシドニィ!」
    “ガンダム1785ポケットの中のフランス革命”より

    彼も“人生に甦った”のだろうか、嗚呼…。

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    2020年12月05日
  • オリヴァー・ツイスト(新潮文庫)

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    The 世界名作劇場。

    700ページを経て、オリヴァー少年は幸せになりました。
    めでたしめでたし。

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    2020年11月27日
  • 大いなる遺産(下)(新潮文庫)

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    大いなる遺産を天からの授かりもののように約束され、人が変わった主人公ピップ。贈り主が意外な人物であり、運命を急転させる。変転するピップに対して変わらぬ愛情で支える人たち。態度を変える人たち。いろんな事が、周囲の人たちがピップの人生を豊かにしてくれているようだ。新潮文庫では今年新訳書が出てページ数が減ったが、理解しやすい文章になった。2020.9.21

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    2020年09月21日
  • 11月に去りし者

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    ケネディ暗殺の真相がこれだとしたら、実につまらない理由でつまらない相手に殺されたものだと思う。
    キャラは結構典型的だった。
    ギドリーとシャーロット、お互い逃げる立場でなかったら、惹かれ合うことはなかったかも。ギドリーは出会ったとしても、彼女に興味は持たなかったろうし。ギドリーにとって、シャーロットと出会ってしまったこと自体、破滅への導きだったのかも。

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    2020年09月09日
  • オリヴァー・ツイスト(新潮文庫)

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    ジェイン・オースティンを読む合間に、別の本を読んでみようと思って、同じく英国の代表的作家であるディケンズを読んでみた。

    話はそれるが、サマセット・モームの「世界の十大小説」(1954年)の国別構成は、英4、仏3、露2、米1となっていて、作家とタイトルを挙げると、

    イギリス
     フィールディング 「トム・ジョーンズ」 1749年
     オースティン 「高慢と偏見」 1813年
     エミリー・ブロンテ 「嵐が丘」 1847年    
     ディケンズ 「デビッド・コパーフィールド」 1850年  

    フランス
     スタンダール 「赤と黒」 1830年
     バルザック 「ゴリオ爺さん」 1835年
     フローベー

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    2020年08月09日