加賀山卓朗のレビュー一覧

  • 処刑台広場の女

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    ネタバレ

    評価が高いので気になっていた一冊。レイチェル・サヴァナクとは一体何者なんだというのが主眼なのだが、やたらと人が殺され無理矢理風のドンデン返しが続く。が、緊迫感が感じられず平板な印象で残念。1930年代が主舞台となっているがその雰囲気効果は伝わってこない。あれだけのことをしたにもかかわらず、レイチェルはシリーズであるらしい。マジか。

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    2024年03月29日
  • 7月のダークライド

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    遊園地で働く主人公が、虐待された形跡の残る子供を見かけた事から始まるミステリー。まず、遊園地の子の色々を探る時点で、私的にはアウトとは思う。公的機関に訴えても難かしいかな。と言う意味でも、リアリティがなくて残念だった。

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    2024年03月28日
  • 二都物語

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    原文は知らずだが、装飾の多い文章で読みにくい。急な場面展開でわかりにくい。訳者あとがきによると「ひとつのイメージから別のイメージをどんどんつなげて息の長い文章を綴る饒舌体」が特徴のようだ。ドラマチックな話ではあるが、すごく感動するまでには至らず。

    初ディケンズ。これはそれまでの大きな特徴であったユーモアが抑え気味になった後期の作品だそうだ。ならば前期の作品も読まないとディケンズは語れない。

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    2024年03月12日
  • 処刑台広場の女

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    SL 2024.3.6-2024.3.10
    2018年の作品で1930年のロンドンが舞台。その時代らしさと現代的な面も混在する。
    レイチェル•サヴァナクとは実際何者なのか、がわかったところで事件もある程度見えてくる。
    終盤にはさらなるドンデン返しも。
    とても雰囲気のある作品だった。

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    2024年03月10日
  • 7月のダークライド

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    主人公は饒舌な23歳、ハードリー。遊園地の'呪われた西部開拓地'で'死んだ保安官'役をして生活している。が、親からの虐待を疑われる幼い姉弟を見かけた時から気楽な生活が一変する。結末をどうつけるのか色々考えながら読み進めたが、そうくるか、と胸熱。

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    2024年03月03日
  • 葬儀を終えて〔新訳版〕

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    ポアロもの。

    資産家、アバネシー家の当主・リチャードの葬儀が終わり、出席した親族一同の前で遺言執行人の弁護士・エントウィッスル氏から故人の遺産の内容が公開されます。
    ですがその時、リチャードの末妹・コーラの放った爆弾発言により、その場が凍り付くことに。
    「だって彼は殺されたんでしょ?」
    そしてその翌日、コーラが自宅で殺害されているのが発見されて・・。

    これぞファーストインパクト(?)といった感のある、コーラの爆弾投下。
    もう、これで引き込まれちゃいますものね~。
    この、“・・彼は殺されたんでしょ?”は、
    “いいかい、彼女を殺してしまわなきゃいけないんだよ”(『死との約束』)
    “なぜ、エヴァ

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    2024年02月25日
  • 葬儀を終えて〔新訳版〕

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    騙された!それはもう清々しく騙されました!
    ……と、私は一体何度クリスティーの感想に書けば気が済むのでしょうか。それくらい、まんまと彼女の術中にハマってしまったのでした。

    「だって彼は殺されたんでしょ?」
    大富豪リチャードの葬儀で、末妹コーラが放った一言はその場をいた人々に動揺を与えた。そしてその翌日、コーラが何者かに殺される――。
    『雲をつかむ死』でも思ったのですが、クリスティー女史は本当につかみもうまい。今作はポアロものの中でも後半の作品になるのですが、あらすじが気になりすぎて手に取ってしまいました。
    ページを開いてびっくり。なんと、これまで読んだクリスティー作品で初めて、家系図がついて

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    2024年02月18日
  • リーマン・ショック・コンフィデンシャル下 倒れゆくウォール街の巨人

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    人物の多さと専門用語の多さで、かなり流し読みしてしまった
    史実を知っていれば雰囲気は掴めるものの、会議の内容や、どれだけ重大な決断をしているのかは理解できていない

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    2023年11月24日
  • 火刑法廷〔新訳版〕

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    ネタバレ

    手持ちの文庫本は表紙がクラシカルな雰囲気の女性のポートレートで登録されている表紙より好きだが、もはやポップとも言えるようなどんでん返しの本書には多少アニメっぽいイラストの方が合ってるのかもしれない。本作より後のクリスティ「蒼ざめた馬」がかなり好きで、本作もヘンダーソンが引用する昔の知人バリンジャーさんの「死んだ人間などちっとも怖くない、注意しなきゃいかんのは生きたろくでなしどもだ」という名言通り、怪奇現象を科学的に解明する話だろうと思いながら読み進めて説示までなかなか面白かったが、いきなり探偵役が倒れるあたりから収拾のつかない展開に。評決と言う短い終章でガラッとオカルトに揺り戻され、ここが本作

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    2023年10月01日
  • 大いなる遺産(上)(新潮文庫)

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    現代でいう異世界転生ものやタワマン文学などにに共通する,孤独な人間の隠れた僻みを感じさせる。枯れた皮肉をどう読むかで印象が変わると思う。

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    2023年09月23日
  • 三つの棺〔新訳版〕

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    ネタバレ

    良くできているが、面白くはない。
    事件パートが密室パズルを出題するために用意されているようで魅力的ではないし、探偵役のキャラもただ不可能状況を提示するために動いている。
    密室談義の部分で、「現実感がないといってミステリを批判するな」といった話が出てくる。それはそのとおりだと思う。ミステリにはあっと言わされるようなものを求めてる。ただ、現実感のなさにも2通りがあると思う。1つは、有り得そうもない奇抜なトリック。つまり「思いついてもやらんやろ…」。もう1つは、必然性が薄いために起きえないと思うもの。つまり「そんなんよう起きんやろ…」というやつ。この作品はそれで言うと後者だ。密室殺人という不可能を可

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    2024年11月15日
  • 大いなる遺産(上)(新潮文庫)

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    上下一括感想
    下巻にて

    私にとっては
    エステラは“グウィネス・バルトロー”
    “イーサン・ホーク”や“ロバート・デ・ニーロ”
    そう、1998年アルフォンソ・キュアロン監督の映画『大いなる遺産』は、不思議な色彩に溢れた物語だった。

    でも、できるだけ排除して読んでみている。

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    2023年06月22日
  • オリヴァー・ツイスト(新潮文庫)

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    一部の登場人物を整理し切れず読み進めてしまった。。
    善良な人物より悪党寄りの人間の方がドラマがあるのでもっとゆっくり読めばよかったと少し後悔。

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    2023年05月31日
  • 三つの棺〔新訳版〕

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    密室ミステリーの金字塔とのこと。
    確かにアクロバティックなトリックでしたが、内容というか、題材的には、以前読んだ「火刑法廷」の方が面白かったなぁ。あっちは、トリッキーな結末でもありましたし、ちょっと本書はシンプルな印象。

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    2023年05月19日
  • 火刑法廷〔新訳版〕

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    ネタバレ

    世評の高いミステリー。期待して読み始めた。

    「火刑法廷」という題名からも推測できるが、オカルティズムに溢れて、魅力的な謎に密室。そして訳ありの登場人物の面々と、てんこ盛りではあるのだが、どうにも気に入らないのは、最後に登場する探偵役に今一つ魅力とキレがないことと、登場する必然性に作為がありかなり無理がある事。

    ただこれも、最後の最後に訪れるビッグサプライズの布石だと思えば納得できるが、この最後のサプライズで本書はミステリーからホラー小説に変わる。

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    2023年04月29日
  • 火刑法廷〔新訳版〕

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    オカルトムード漂って何が事実かどうかわからないままずっと進みでいった。状況がイマイチ想像力足りずついていけず、入り込めなかったけど最後5ページで、最後まで読んで良かったと思った。が、スッキリはしない!

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    2023年03月19日
  • 葬儀を終えて〔新訳版〕

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    気味が悪い。面白かった。
    ちょっとボリュームが多く、読むのに時間かかったのと結末の納得度のバランスが、前者に比重が少し傾いてたのもあって3点

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    2023年02月17日
  • 葬儀を終えて〔新訳版〕

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    面白かったけど、ストーリーはそんなに盛り上がりが無かったかも。けど、ポアロの推察はやっぱりすごかった!

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    2023年02月12日
  • 11月に去りし者

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    あまり期待してなかったんだけど、割と楽しく読めた。ミステリーとは言うものの特に謎はなくノワールだけど、出てくる登場人物がみなクッキリとしてて魅力的。ケネディ暗殺事件が深く関わってくるかと思いきや、特にそんなことなかったのも、意外性があって良し。

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    2022年11月27日
  • 死ぬまでにしたい3つのこと

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    スウェーデンを代表する企業の社長令嬢が大量の血痕を残して失踪した。
    少女は腕に3つのチェックボックスのタトゥーを入れ、直前に最後の1つを埋めていた。
    10代の少年が容疑者に浮上したものの遺体は発見されず、未解決のまま時が過ぎた10年後、同じタトゥーを入れた少女の死が判明する。
    ある事情から素性を隠し再捜査に加わったFBI捜査官ジョンは、事件の深い闇に囚われていき……。

    自己啓発本のようなタイトルだが、もちろん違う。相変わらずスウェーデンのミステリの紹介は止むことがない。この作品もなかなかのページターナーで一気読み。続編もでているが、翻訳されるかどうか。

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    2022年10月29日