【感想・ネタバレ】剣の八のレビュー

あらすじ

幽霊屋敷に宿泊中の主教が奇行を繰り返すという訴えがあった。主教は手摺りを滑り下りたり、メイドの髪を引っ掴んだり…さらに彼はとてつもない犯罪がこれから起こると言っているらしい。警察はその言葉を信じていなかったが、主教の言葉を裏付けるように隣家の鍵のかかった部屋で射殺体が発見される。そして死体の側には一枚の不吉なタロットカードが!続出する不可解な謎にギデオン・フェル博士が挑む。新訳決定版。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

カーの凡作と呼ぶ声もある作品。

題材はいいと思う。
周りの被害者への不自然なほどの低評価から疑問は始まり、被害者の殺害直前の謎の行動、被害者の謎の経歴と謎がそこかしこに散りばめられて、どうつながっていくのかワクワクして物語にひきつけられる。
ただ、都合良すぎでしょという部分もある。手際の良く、ヒューズをショートさせるための手袋とかボタンフックの用意などその一例である。
詰めが珍しく甘いな、と思う。

中盤で、被害者が変装して入った等々の真相を明かすのが早すぎた、という批判(?)もあるが、特に早すぎたとは思わなかった。フーダニットを志向していて執筆していたなら、妥当なタネ明かしの時期頃だろう。

0
2014年08月21日

A

購入済み

フェル博士が犯人を特定したきっかけが
まさかね。
理屈は通っているけど
ちょっとわからないよね。
まぁ、名探偵の名探偵たるゆえん、
ということかな。

0
2024年12月12日

Posted by ブクログ

最後の数ページでようやく解説が。 それまでは…ん−、なんだかよくわかりませんでした。あっちこっち話が飛んで行って掴みにくかったのかなあ

0
2022年12月01日

Posted by ブクログ

ギデオン・フェル博士モノ。オカルト(ポルターガイスト騒動)、田舎町の人間関係と殺された住人の暗い過去、犯罪学に凝っている聖職者、死体が握りしめていたタロットカード、あ、あとロマンス。という感じでモチーフ盛りだくさん。
さらに、主教をはじめとする素人探偵が次々あらわれ推理合戦の様相も呈してきて、とっちらかってる印象はあります。
(ちょっと後出しじゃんけん気味なところもありますし)ま、深く考えずに流れに身を任せて楽しむ作品ですかね。
フェル博士の出番が少なくて、お茶目があまりないのは残念。

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2012年03月05日

Posted by ブクログ

すごくこの本、脳みそが疲れます。
それはなぜかといいますと、
探偵役が異常に多いときています。
しかもそれぞれが持論を滔々と展開するもんだから
読者の私たちからすればたまったものではありません。

しかもそのせいで事態が混乱するはめに
本当探偵は何人も要りませんって。

犯行そのものは
複雑ではあるものの
読みなれている人には犯人を推理するのは
容易なはずです。

0
2009年11月08日

Posted by ブクログ

オープニングの主教の奇行の意味(必要性)がよくわからない。
タロットカードが謎の物扱いされているのは他のイギリス小説でも見られるのだが、
その程度の知識は
ある程度博識な人物であれば知っていてもいいような気がする、
のは私が現代に生きるからだろうか。
犯人候補の人間が複数いるなど、
謎解きは面白い。

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2009年10月07日

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