加賀山卓朗のレビュー一覧

  • リーマン・ショック・コンフィデンシャル下 倒れゆくウォール街の巨人

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    人物の多さと専門用語の多さで、かなり流し読みしてしまった
    史実を知っていれば雰囲気は掴めるものの、会議の内容や、どれだけ重大な決断をしているのかは理解できていない

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    2023年11月24日
  • 火刑法廷〔新訳版〕

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    ネタバレ

    手持ちの文庫本は表紙がクラシカルな雰囲気の女性のポートレートで登録されている表紙より好きだが、もはやポップとも言えるようなどんでん返しの本書には多少アニメっぽいイラストの方が合ってるのかもしれない。本作より後のクリスティ「蒼ざめた馬」がかなり好きで、本作もヘンダーソンが引用する昔の知人バリンジャーさんの「死んだ人間などちっとも怖くない、注意しなきゃいかんのは生きたろくでなしどもだ」という名言通り、怪奇現象を科学的に解明する話だろうと思いながら読み進めて説示までなかなか面白かったが、いきなり探偵役が倒れるあたりから収拾のつかない展開に。評決と言う短い終章でガラッとオカルトに揺り戻され、ここが本作

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    2023年10月01日
  • 大いなる遺産(上)(新潮文庫)

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    現代でいう異世界転生ものやタワマン文学などにに共通する,孤独な人間の隠れた僻みを感じさせる。枯れた皮肉をどう読むかで印象が変わると思う。

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    2023年09月23日
  • 三つの棺〔新訳版〕

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    ネタバレ

    良くできているが、面白くはない。
    事件パートが密室パズルを出題するために用意されているようで魅力的ではないし、探偵役のキャラもただ不可能状況を提示するために動いている。
    密室談義の部分で、「現実感がないといってミステリを批判するな」といった話が出てくる。それはそのとおりだと思う。ミステリにはあっと言わされるようなものを求めてる。ただ、現実感のなさにも2通りがあると思う。1つは、有り得そうもない奇抜なトリック。つまり「思いついてもやらんやろ…」。もう1つは、必然性が薄いために起きえないと思うもの。つまり「そんなんよう起きんやろ…」というやつ。この作品はそれで言うと後者だ。密室殺人という不可能を可

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    2024年11月15日
  • 大いなる遺産(上)(新潮文庫)

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    上下一括感想
    下巻にて

    私にとっては
    エステラは“グウィネス・バルトロー”
    “イーサン・ホーク”や“ロバート・デ・ニーロ”
    そう、1998年アルフォンソ・キュアロン監督の映画『大いなる遺産』は、不思議な色彩に溢れた物語だった。

    でも、できるだけ排除して読んでみている。

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    2023年06月22日
  • オリヴァー・ツイスト(新潮文庫)

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    一部の登場人物を整理し切れず読み進めてしまった。。
    善良な人物より悪党寄りの人間の方がドラマがあるのでもっとゆっくり読めばよかったと少し後悔。

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    2023年05月31日
  • 三つの棺〔新訳版〕

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    密室ミステリーの金字塔とのこと。
    確かにアクロバティックなトリックでしたが、内容というか、題材的には、以前読んだ「火刑法廷」の方が面白かったなぁ。あっちは、トリッキーな結末でもありましたし、ちょっと本書はシンプルな印象。

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    2023年05月19日
  • 火刑法廷〔新訳版〕

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    ネタバレ

    世評の高いミステリー。期待して読み始めた。

    「火刑法廷」という題名からも推測できるが、オカルティズムに溢れて、魅力的な謎に密室。そして訳ありの登場人物の面々と、てんこ盛りではあるのだが、どうにも気に入らないのは、最後に登場する探偵役に今一つ魅力とキレがないことと、登場する必然性に作為がありかなり無理がある事。

    ただこれも、最後の最後に訪れるビッグサプライズの布石だと思えば納得できるが、この最後のサプライズで本書はミステリーからホラー小説に変わる。

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    2023年04月29日
  • 火刑法廷〔新訳版〕

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    オカルトムード漂って何が事実かどうかわからないままずっと進みでいった。状況がイマイチ想像力足りずついていけず、入り込めなかったけど最後5ページで、最後まで読んで良かったと思った。が、スッキリはしない!

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    2023年03月19日
  • 葬儀を終えて〔新訳版〕

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    気味が悪い。面白かった。
    ちょっとボリュームが多く、読むのに時間かかったのと結末の納得度のバランスが、前者に比重が少し傾いてたのもあって3点

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    2023年02月17日
  • 葬儀を終えて〔新訳版〕

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    面白かったけど、ストーリーはそんなに盛り上がりが無かったかも。けど、ポアロの推察はやっぱりすごかった!

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    2023年02月12日
  • 11月に去りし者

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    あまり期待してなかったんだけど、割と楽しく読めた。ミステリーとは言うものの特に謎はなくノワールだけど、出てくる登場人物がみなクッキリとしてて魅力的。ケネディ暗殺事件が深く関わってくるかと思いきや、特にそんなことなかったのも、意外性があって良し。

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    2022年11月27日
  • 死ぬまでにしたい3つのこと

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    スウェーデンを代表する企業の社長令嬢が大量の血痕を残して失踪した。
    少女は腕に3つのチェックボックスのタトゥーを入れ、直前に最後の1つを埋めていた。
    10代の少年が容疑者に浮上したものの遺体は発見されず、未解決のまま時が過ぎた10年後、同じタトゥーを入れた少女の死が判明する。
    ある事情から素性を隠し再捜査に加わったFBI捜査官ジョンは、事件の深い闇に囚われていき……。

    自己啓発本のようなタイトルだが、もちろん違う。相変わらずスウェーデンのミステリの紹介は止むことがない。この作品もなかなかのページターナーで一気読み。続編もでているが、翻訳されるかどうか。

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    2022年10月29日
  • 大いなる遺産(下)(新潮文庫)

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    現代でいう異世界転生ものやタワマン文学などにに共通する,孤独な人間の隠れた僻みを感じさせる。枯れた皮肉をどう読むかで印象が変わると思う。

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    2022年08月18日
  • シルバービュー荘にて

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    ロンドンの金融街でトレーダーをやっていたジュリアンは、金融街を離れ海辺の町で書店を始めた。近くのお屋敷の主人エドワードが顧客となり、店の地下に一緒に「文学の共和国」というコーナーを作ろうと持ちかける。書店の経営に行き詰まっていたジュリアンは、エドワードの家に招かれる間柄となるのだが…。

    ル・カレの作品は初めて読んだ。スパイ小説ではあるのだが、オールドスパイたちの生き様に、ちょっと感動した。

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    2022年08月10日
  • 二都物語

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    18世紀、フランス革命を背景にフランスとイギリス二つの街で時代に翻弄された人々の話。読んだきっかけはダークナイトトリロジー3作目の「ダークナイトライジング」が二都物語をモチーフにしている、とノーラン監督が言ってたので気になったから。市民たちが暴走し、貴族や市民を裁判にかけるシーンがあるんだけどライジングで「そういえばスケアクロウが裁判してたなあ!あれここから来てたんか!」とか思い出して、ライジングも一緒に甦ってきて楽しかった。フランス革命といえばベルばら、レ・ミゼラブル(トム・フーパー版)のイメージだったので漫画と歌で少々ぼかされていた市民たちのとんでもなく貧しい暮らしや、それにぶちギレた市民

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    2022年08月04日
  • 剣の八

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    最後の数ページでようやく解説が。 それまでは…ん−、なんだかよくわかりませんでした。あっちこっち話が飛んで行って掴みにくかったのかなあ

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    2022年12月01日
  • 三つの棺〔新訳版〕

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    常識人のグリモー教授が密室で銃殺される。その直後には犯人と思われる男もまた、信頼できる目撃者たちの前で銃殺された。二つの密室の謎を解く鍵は三つの棺が描かれた絵?フェル博士が解いた謎とは。
    有名な「密室講義」が最高。コレは名作→

    個人的に訳が合わなくて(新訳版なんだけど古き良きクラシカルな翻訳っぽい)なかなか入り込めなかったんだけど、密室講義以降はぐいぐい引き込まれた。
    内容的には好きではないけど、この密室トリックはすごい。よく考えたなーと思う。最後まで読んで冒頭に戻ると「なるほどなー」ってなる。

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    2022年07月15日
  • 黒き荒野の果て

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    映画のシナリオを読んだ気分。読んでる間は映像を見ている気分だった。映画化されればヒットするんじゃないかな。その分、本を読んでいる感じは薄かった。

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    2022年06月15日
  • 大いなる遺産(上)(新潮文庫)

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    先日読んだ「20の古典で読み解く世界史」で紹介されていたうちの1作品

    主人公ピップは幼い頃両親が亡くなり、20以上年上の意地悪な姉とその婿である鍛冶屋のジョー(こちらは良い人)に育てられた
    ジョー以外ほとんどの大人がピップをサンドバッグかのように当たり散らし、意地悪を言い、傷つける
    結構読んでいくのがしんどくなる
    ここまでみんなで意地悪をする場面を描く必要はあるのか?と素朴な疑問が浮かんでしまう
    どうやらディケンズの両親が金銭的にだらしなく一家が破産し、ディケンズは靴墨工場で働いていたようなのだが、そこでの仕打ちはひどく、かなり精神的ダメージだったようだ
    そんなことも影響しているのかもしれ

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    2022年05月17日