加賀山卓朗のレビュー一覧

  • 三つの棺〔新訳版〕

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    ネタバレ

    新訳になってだいぶ読みやすくなったという評判ではあるが、それでも初読ではなかなか頭に入らない。真相を知った上で読み返すと、なかなかの完成度。とりわけ、燃やされた紙の真相は燻し銀で良い。不可能犯罪を描こうという強いこだわりも感じて、それが良かった(完全犯罪を狙ったものの、結果として思惑が崩れて不可能犯罪になってしまうというパターンはとても好み)。
    全体的に、シリアスだったり悲しい展開がなく、犯人の動機(三つの棺のくだり)もパズル的でコミカル。そこは本作の特徴として評価して良い部分だと思う。

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    2025年04月08日
  • 闇より暗き我が祈り

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     S.Aコスビーの最新刊。が、作品としては彼の長編デビュー作である。
    既に刊行されている前3作を通して描かれる圧倒的な暴力と黒人社会の悲哀の原点ともなる作品である。
     黒人として必要悪である暴力と共に生きる男の切なさ、やるせなさが、読む者の胸に迫ってくるのがコスビーの作品だが、本作を読むと、一作ごとに彼の筆力がアップしていることを感じる。そのため、本作は辛口で星一つ減らしているが、興奮する作品には違いない。

     アメリカの南部精神と黒人の魂を持つ、コスビーの描く男達から血と涙と汗が飛び散る。今、私の中ではもっとも気になる作家である。

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    2025年04月01日
  • 黒き荒野の果て

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    頬に悲しみ…が良かったので読んだ、頬に悲しみ…の方が想像しやすく入り込みやすかった
    カーアクションがイメージできなかったので、好きな人はもっと楽しめるんだろうな

    読んだ時の状況とか、集中力にも寄る
    先にこっち読んでたらもっと面白かったかも

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    2025年03月29日
  • 警察・スパイ組織 解剖図鑑

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    警察・スパイ組織を詳しく知りたい人向けというよりは
    警察・スパイ組織(もとい所属キャラクター)が活躍する映画が好きな人に向けた本といったところでした。
    〜を知りたい!と思って手に取ると少し残念に感じるかもしれません。

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    2025年03月27日
  • 闇より暗き我が祈り

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    S・A・コスビー『闇より暗き我が祈り』ハヤカワ文庫。

    ハーパーBOOKSから刊行された『黒き荒野の果て』と『頬に哀しみを刻め』、『すべての罪は血を流す』の3作は非常にレベルの高い作品だったが、ハヤカワ文庫から刊行された本作はどうだろうか。

    デビュー作のようだ。主人公は白人の父親と黒人の母親との間に産まれたネイサン・ウェイメーカーという名の葬儀社で働く青年なのだが、ウザいくらいにジョークを飛ばすので、せっかくのハードボイルド・ピカレスクが台無しになっている。

    やはり、『頬に哀しみを刻め』、『すべての罪は血を流す』の2作には到底及ばないようだ。無論、『黒き荒野の果て』にも劣るような出来栄えだった。しかし、これがデビュー作であることを思えば、まずまずの出来てはないだろうか。


    従兄弟が経営する葬儀社で働く主人公のネイサン・ウェイメーカーに拳銃自殺した教会牧師イーソー・ワトキンスの死に疑問を抱く2人の高齢女性信者が真相の解明を依頼する。

    かつて保安官補を務めていたネイサンは古巣の保安官に教会牧師の死に関して質問をするが、既に自殺として決着したと袖にされる。仕方無く、別ルートから調査を進めるネイサンは次々と暴力の渦に巻き込まれていく。

    やがて辿り着いた死の真相とは……

    本体価格1,300円
    ★★★

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    2025年03月11日
  • 警察・スパイ組織 解剖図鑑

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    国々の組織をわかりやすく書かれてますが、題名にもある「映画・ドラマ・小説をたのしむための」という要素が強い印象です。

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    2025年03月10日
  • 処刑台広場の女

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    読書慣れには良き。
    長い。とにかく長い。読書好きで文章に慣れてる人には良いけど初心者にはきつかった。とはいえ、後半はぐっと話が進み急にテンポが良くなるから、読み終わった時は『楽しかった〜』と思えた。

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    2025年03月09日
  • 警察・スパイ組織 解剖図鑑

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    海外小説、特にミステリ等頻出する、FBI、MI6、スコットランド・ヤードetc。
    いつも曖昧な状態で読んでるので、本書のようにイラストたっぷりで解説してくれているのは本当に有難いです。紹介される作品は、小説よりも映像(映画・ドラマ)がやや多めなので、知らない作品にもた沢山出会えました。
    本棚の取り易いところに置いておこう!

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    2025年03月05日
  • モルグ館の客人

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    殺人を犯しながらも、法で裁かれなかった人が集まる館…とあるけれどそこに行くまでが長い!半分以上過ぎてからやっと館到着です。
    話が面白くないわけではなくて、本のあらすじ書く人の問題。話自体はどういうふうになっていくか先の読めない展開と結末になんとも言えないモヤモヤが残る。(嫌いではない)一癖ある名探偵なので続きも出たら読みたい限り。

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    2025年02月27日
  • 処刑台広場の女

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    本の紹介と素敵な表紙を見て期待しすぎた。面白くないわけでもないけど、まあ普通。謎もなんとなく想像のつく範囲でまとまっているし、キャラクターもそんなに好きになれる人がいなかった。

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    2025年02月17日
  • 7月のダークライド

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    とても良い話だと思う。最初の頃の主人公の描写からは想像もつかないような成長を遂げる話で、途中の展開も全くスローダウンしないのは凄いと思うが、終わり方がどうなんだろう。前作も同じような感じなのでこれこの作者の終わらせ方だと思うし、むしろ現実的だとは思うが、読後感的に言えばどうなんだろうか。という事で五つ星の中の三つ星評価。

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    2025年02月16日
  • 警察・スパイ組織 解剖図鑑

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    むしろコラムが本編まである。
    世界各国の警察・スパイ組織をドラマの例と合わせて紹介。
    ケンブリッジファイブやシェリフ制度も面白かった。

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    2025年02月16日
  • 処刑台広場の女

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    最初の方はどういう展開になるのか??とワクワクしながら読みました。なぜか登場人物の名前が覚えづらくて何回も一覧を見返しました。
    個人的にはレイチェルが気に入ったのでそちらが正!と思って読み進めると意外と真相が読みやすい。

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    2025年02月15日
  • 頬に哀しみを刻め

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    翻訳されてるから読みづらい部分もあったけど、最後まで読めた。
    人種差別やジェンダー等、社会問題に触れてて当人が亡くなってから考えを改めるっていうのが切なかった。

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    2025年02月15日
  • 頬に哀しみを刻め

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    息子を殺害された2人の父親の復讐劇。
    LGBTQ、人種差別といった社会問題も
    含んだハードボイルド作品でした。

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    2025年01月12日
  • 7月のダークライド

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    ごく普通の青年が、虐待されている幼児を救うために奮闘する話。ヒーローじゃなくても正義感を持って行動できることが言いたいのかな?
    文体が軽快で読みやすいけど、ところどころ論理的に「?」となる部分が少なくなく、ちょっと残念な感じ。

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    2025年01月05日
  • 頬に哀しみを刻め

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    も〜〜痛すぎる
    なんでここまでやるかね??
    思いと。気持ちと、伝え方
    進んでるんだか、どーだか・・・

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    2025年01月04日
  • モルグ館の客人

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    死刑判決をすんでのところで回避した3人の「容疑者」を自らの館に招き、完全犯罪の話をしようと持ちかける犯罪学者や、警察も手を出せない怪しげなクラブの存在など、好奇心唆られる物語が繰り広げられてて楽しかった

    ただ、メインのパーティの描写がマジで終盤だから、あらすじ見て気になった人は焦らされた感じになるかも
    前の部分がメインじゃないとはいえ、「チェーホフの銃」のメタファーの通り不要な部分では全然ないしちゃんと面白いから、そっちも読むべし

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    2025年01月02日
  • 7月のダークライド

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    主人公は何か特殊技能がある訳ではないので失敗を重ねるけれどゆっくり目的に近づいていく過程を楽しむ作品。
    特段驚きや盛り上がりがある訳ではないのを主人公周辺のキャラ達の魅力でカバーしているけれど、その魅力的なキャラ達が特に明確な理由なく主人公に惹かれているのが引っかかった。

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    2024年12月31日
  • 処刑台広場の女

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    ネタバレ

    ・あらすじ
    1930年のイギリス ロンドンが舞台。
    ミステリアスな素人探偵のレイチェル・サヴァナクの秘密を探るゴシップ新聞記者のジェイコブ。
    資産家や芸能人などハイソサエティの人々の不可解な自殺や事件には必ずレイチェルサヴァナクの影があった。
    彼女の正体と一連の事件の真相を探るため取材を行うジェイコブはある組織の陰謀に巻き込まれていく。

    ・感想
    レイチェルの正体は日記のタイトルをみてすぐにわかった。
    強く賢い女性が主役の話を読みたくて評判の良かったこの作品を選んでみたけど期待は上回らなかったかな。
    個人的にレイチェルにもジェイコブにもあまり興味が持てなかったのが原因かも。
    作品もミステリーではなくサスペンス寄りだった。
    なんだかあまり入り込めずに読み終わってしまったな。
    でも犯人とレイチェルの関係性には意外性があって面白かった。
    犯人の死に方がだいぶエグかった……。

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    2024年12月30日