加賀山卓朗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ最初にエピローグを読めばよかった。登場人物が多いので、全体像把握してから読むべきであった。それにしても、リーマンショックと言えば、日本でも仕事面・生活面でも身の回りで影響があったように記憶しているが、アメリカ本土ではリーマンだけでなく大手金融機関が軒並み大変になっていたことは恥ずかしながら知らなかった。エピローグに簡潔にまとめられている。
「わからない、まったく」ポールソンは疲れた声で言った。頭のなかはまだリーマン・ブラザーズとメリルリンチの運命のことでいっぱいだというのに、AIGのための解決策も考えなければならないのか?
ミラーは一刻も早く会社を売却する方法を探っていた。この業界は -
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Posted by ブクログ
カーの有名なミステリー。密室ミステリーの最高峰と名高い「三つの棺」をはじめて読む。
ロンドンの街に雪の降り積もるある夜、グリモー教授の家をコートと帽子、それに仮面をつけた長身の男がおとずれる。ふたりの入った書斎から銃声が響き、ドアを破って室内に入ると、胸を撃たれて瀕死のグリモー教授が倒れていた。
しかし、長身の男は忽然と姿を消していた。密室であったのに。
この作品はギデオン・フェル博士シリーズのひとつらしい。
このシリーズを読んだことがないため、フェル博士がどういう人物なのかがよくわからない。
フェル博士がよく咳をしたりする描写があるが、喘息や、何か肺に病気を抱えているのかどうかもわからな -
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Posted by ブクログ
フェル博士シリーズ及び、カーの作品を読むのは2冊目になります。
単純に、この小説が好みか、好みでないかで言えば、
そんなに好きでもない部類に入るのですが、そんなことより
このトリックを思いついて、そして書き上げてしまったという事に、
ただただ賞賛を送りたくなるばかりです。
有名な密室講義の章は、密室トリックについて大変わかりやすく纏められており、
今現在でも充分に通用する素晴らしい解説でした。
なんとなくわかったつもりでいた、密室トリックについて
ちゃんとわかった、と言えるくらいに勉強になりました。
突然のメタ発言には驚きましたが、ハドリー警視の突っ込みといい、この本が書かれた20世紀半ば