野村美月のレビュー一覧
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今まで様々なヒロインに
精一杯の優しさや守ってやりたいという熱情を
傾けてきた是光くん。
ここに来てそれが、案外と残酷なのではなかったかと
気付かされます。
きっかけは以前からあった悪質な誹謗中傷のメールが
エスカレートしてきたこと。
夕顔=夕雨ちゃんが帰国し初恋が再燃するのを
感じる是光くんですが、
前の巻で葵ちゃんと帆夏にも告白されていて、
ただ優しいとか守りたいでは済まなくなってきます。
メールの内容に従って、すべてのヒロインに何らかの
具体的な被害が出てくる中
それぞれのヒロインたちは是光くんをめぐって
争い始めて、一見騒然とした感じ。
今まで個々の事件を解決するときの彼の -
Posted by ブクログ
ネタバレなんとこの巻で「商業的不振による打ち切り」で「おれたちの戦いはこれから始まる」ところでの幕引きです.本屋での流通量も少なかった気がします.あとがきに打ち切りへのいきさつが書かれていますが,出版社には過去に複数のシリーズで貢献してきた作家さんなので,なんとかシリーズの収束に向けて頑張ってほしかったところ.
やはりラノベは小説というよりはマンガに近く,メディアミックスによる売り上げなしでは打ち切りやむなしという戦略ではこの先いい作品はどんどん減っていき金太郎飴のような類似作品ばかりになりそう.
この作家さんはラノベにしては挿絵に反して重く厳しい内容になることが多くシリーズを選んで楽しみにしていたの -
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詩也のアホー!(笑)
吸血鬼x演劇。第三巻は、吸血鬼、というか不老不死のネタとしては非常にポピュラーな人間との関わり方の話。
永遠を生きるものにとって人との関わりはどれも泡沫の交わりで永遠ではなくて、だからそれは意味がないのではないかと悩む詩也。
だから綾音への想いも素直に信じられなくなる。
そんな想いと今回の劇『とりかえばや』とのリンクがまた非常に作者らしい。
今回の舞台では詩也と綾音の絡みはほとんどなく、新キャラの王子様と詩也の関係が主だったのは新鮮ではあった。
でも綾音さんのエロさが足らないぞ!(爆)
正直読んでて、詩也のへたれ加減にいらっと来たわけだけど(笑)ラストで、その一瞬の -
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流行りの長文タイトルで読書候補から外していたけれど、読書メーターでの評判の良さと作者が野村美月であることから購入。広い心を持ちどんなライトノベルでも楽しさを見つける、下読みバイトをしている主人公と、厳格な祖母の元萎縮して育つもライトノベルの楽しさをし知りこっそり投稿している孤高のヒロインの恋物語。日常を積み重ね、ヒロインの制作する小説と心情がリンクし、周りの大人たちが場を固める。主人公の相手の良さを見つける長所も、ヒロインの内気で押し秘めた想いも、そんな二人が心を近付ける日々も、丁寧に積み重ねて描かれていて良かった。1冊の青春ものとして非常に面白かった。
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評価:☆3.5
姉である失踪した万能の天才グリンダ、そしてその双子の弟である主人公シャールが抵抗も虚しく女装させられ、同盟国の王様一家の家庭教師をやることに・・・というのがストーリー。
能力の違いどころか性別も違うので苦労の連続、その辺のドタバタコメディが魅力でしょうか。
まぁベタと言えばベタな展開ですし、タイトルと最初の方は読んでて「大丈夫かこれ・・・?」と思ったものですが、読後の温かさはやはり野村さんの良さが出てるなと感じる。
変に重い展開はないので、文学少女やヒカルと比べるとライトノベルらしい作品かなと。
これからどう進めていくのかは分からないけど、家族愛とかを重点に置いてくれると自