野村美月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレシリーズ2作目で、糖花と語部のその後や
前作で個人的に失望しまくった玲二君が
どう描かれるか楽しみだったので
期待で胸を膨らませながら読みました。
作中に登場してくるお菓子はどれも素敵で
食べてみたい!と思えるものが多く、
なかでも「トルシュ・オー・マロン」や
「ガトーオペラ」はすごく食べたくなった。
冒頭のクッキー缶にまつわる3つの話が
とても微妙なところで終わっていたのですが、
後から伏線を回収していきながら
えぇ~そうなんだ!と驚く展開もあり
全編通して興味深く読めました。
今作では前作残念だった玲二君が
思いのほかまともになってきたり
前作に増して個性的な人物が登場し
糖花や麦の -
Posted by ブクログ
ネタバレ先日読んだ違う作者の本は物語に出てくる
お菓子を題材にしていたけど、今回読んだ本は
お菓子にまつわる話を物語として届ける内容。
いやほんと作家さんてよくこんな発想が
思い付くなとただただ尊敬です。
内容はお菓子にまつわるお話が初めて
訪れた人に対してでもちょっと
お客さんとリンクしすぎていて実際こんな
お店があってここまで的を得た話をされたら
逆に怖いなと思いましたが
その辺はストーリーテラーという
職業上ちょっと聞いたその人の身の上の
ことだけでも素敵なストーリーに仕立てる
ことが出来るんでしょうね。しかも出てくる
お菓子がどれもとても美味しそうで
こんなお店があれば物語を語られるのは
ち -
Posted by ブクログ
第一話
志賀直哉は、11年前に『和解』を読んだ際、あまり面白さを感じ取れずに終わってしまった思い出。この短篇ではタイトルどおり『小僧の神様』を題材にしている。読んだかどうかすら覚えていないが、当時よりも幅広い小説を読んだからこそ、志賀直哉の良さが分かるのかもしれない。読みたい本が増えて辛いが、これも読みたいリストへ。
第二話
挿絵が可愛かった。サブヒロインが幸せになるエンドも見たいけど、超絶不幸な振られ方するエンドも見たい。
第三話
『嵐が丘』は小説で読む前にどこかで白黒映画を観てしまったからか、復讐譚としての印象が残っている。それだけに、他の短篇同様、良い使い方してるなと読んでいて -
Posted by ブクログ
ネタバレ第三話
『”文学少女”と死にたがりの道化』で登場した懐かしのキャラクターが登場……といいつつ、読んだのがあまりにも昔過ぎてストーリーはあまり覚えていない。それでも、作家読みしたくなるくらい、強烈な何かが自分の中に残っている。
第四話
思い切りネタバレになるが……
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「ううん、鏡見子は最後まであやかしのままだったよ。そういうふうに生まれた子で、ぼくらの常識の及ばない子だった」
きっと同情や思い込みで語ってはいけない子なんだ。鏡見子という特別な女の子は。
悠人さんが溜息をつく。
「ああ……そうかもな」
そうして、複雑な感情のこもる声でつぶやいた。
「どこま