野村美月のレビュー一覧
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源氏物語モチーフな第1弾。野村さんの作品は、淡いタッチがよく合う。
いいやつなんだけど見た目でヤンキーと誤解される是光が、学校で一番のタラシで女の子に優しい王子みたいなヒカル(幽霊)の心残りを果たす話。
ヒカルの婚約者だった葵は、素直じゃなくて言葉と態度が裏腹な子。本当の気持ちを隠すように、強がるタイプ。本当は誰よりも純粋なんじゃないかな。
ひょんなことから是光に協力してくれるようになる式部が、是光のことを理解してくれるようになるのが、なんか嬉しかった。
ヒカルの心残りを果たそうとするうちに、是光との間に生まれる友情もとてもいいな。そして何より、これ皆是光に惚れちゃわないかww
楽しみ -
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大好きだ、母さん、大好きだ。
俺は、ちゃんと笑えているか?
ちゃんと、伝えられているか?
今回登場する女の子はヒカルの子を宿しているという空。
女としてのヒカルへの想いと母としての子への想いが、原典の「空蝉」と「明石」をモチーフに丁寧に描かれています。
しかし空の話ももちろんよかったんだけど、母と子の物語ということで、
個人的により感動したのが是光とその母親の話ね。
幼いころ自分を置いていなくなった母親。
思い出といえば泣きながら謝る姿ばかり。
しかもその涙も、我が子を愛することができない故で―。
是光にとって女性不信の原点となるのがこの母親という存在。
母親に愛されないというのは想 -
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野村美月先生のシリーズ第三巻
いつもポヤポヤという感じでストーリーが展開していくこのシリーズですが、今回も全体的にほんわかした雰囲気の中で話が進んでいきます。
今までに比べてアニスがかなりフィーチャーされていたり、本物のグリンダが登場したりとシャールくん自身の物語が徐々に動き始めている感じが伺えます。穏やかな日常が続いている本シリーズですが、そろそろ動きなどもあるかもしれませんね。
そして相変わらず聖羅姫や竜樹王子などのロイヤルファミリーも元気いっぱいで、微笑ましく読みました。特に聖羅姫のヤキモチっぷりや拙い感情の発露はどうかこの子には幸せが訪れて欲しいと思わせる可愛らしさで、次巻以降も彼女 -
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高校生作家としてデビューした少年、の担当者はあの人。
あいかわらず…というか、やはりというか
予想通りそのままに成長しておりましたw
作家の方は、よくある天狗さん? と思いきや
過去を思い出さないため、な虚勢張りのようで…。
思いださないためには、その時の自分を忘れるのが一番ですが
何だろう…これは背景をしらなければ、単なる痛い男の子?
ものすごく、青春してしまっている感じもしますが。
そして要所要所に出てくる『彼』の名前!
彼女の口から出てくる話。
思わず、にや~っとしてしまいました。
幸せなのはよい事ですw
徐々にゴールインまでの話が進んでおりますし。
何気ない日常、何気ない生活。
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嫌いだ、と言われた次の日から、完全に仮面をかぶった先輩。
それがとても嫌で、色々行動を起こしてみる後輩。
最初の短編は、何だか懐かしいものがあります。
場所と条件?
そしてメイドさんをしてくれている、ちっちゃな彼女。
手紙のやり取りは、主に身長の話でしょうか?w
文化祭は、まさかの合同。
しかもその背景にあった陰湿なものにびっくりです。
まぁ腹の探り合いが通常装備の人達ですから
当然と言ってはその通り、なのですが。
最後に登場して、綺麗に去って行った彼。
と思いきや…最初っから周囲にいたのか! という落ち。
あちらもいいように使われている気がする…w