野村美月のレビュー一覧
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最終巻。
言ってみれば一巻使って聖羅が大人の魅力でついにシャールを陥落させる話。
ていうかシャールがいつまでたっても堅すぎるよ。
いやまあ確かに9歳の聖羅は子供だったのだろう。
だから、少しぐらい成長しても恋愛対象に思えないのは、わかる気がするけど、それでも女の子はすぐに驚くほど魅力的に成長するものなんだよ。
普通その間に誰かに持っていかれるものだけど。
むしろ7年間も変わらずシャールを想い続けた聖羅がいじらしい。
ほんとによかったねと言ってあげたい。
最終巻らしく、シリーズを彩ったヒロインたちの総出演で楽しかった。
個人的にはアニスの出番がもっとあったらよかったな。
いい奥さんになっちゃ -
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いつもながら野村さんの描く物語は、どうしてこうも切なく愛しいのだろう。
シリーズ0番とナンバリングされた本作は、作者曰くハーレム物語の一巻目。
突然王様になった主人公ルディと嫁いできた北の帝国の皇女姫様の物語。
最初お姫様のあまりのツンツンぶりに、なかなか愉しくならなかった。
だけど、祭りの夜の場面から俄然ドキドキと面白くなった。
ルディはなんだかんだでやるときはやるのね(笑)
でもお姫様はルディが欲しくて欲しくてでもけっして手に入らない7番目なのだろうね。
それでもそんな運命さえも、もしかしたら変えていくのかもしれないと、作者の物語のファンとしては思ってしまう。
なにはともあれ、これか -
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とにかく聖羅の気持ちが切なくて哀しくて苦しくて愛おしい回。もう泣いちゃうよお。
最終巻のひとつ前、シリーズ的には伏線の回収回でもある。
とは言え、前半のタイムトラベル歴史修整エピソードはけっこう唐突で、前巻読んでから時間が経っていたこともあって、うまく物語に入ることが難しかった。
ドレスな僕的にもここら辺ちょっと異質だよなあ。
まあ、そのおかげで王妃様の社長さんの件も含め(笑)いろんな伏線を一気に回収できたわけだけど。
もっとも、さらにもう一つ重要な伏線を落としていったけどね。
タイムトラベルから戻ってきてからは、いつものドレ僕。
ただ、小っちゃな聖羅の心情がこれでもかと胸に迫ってきて、こ -
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ネタバレ事件の黒幕が真性のロリコンとか衝撃的な事件だった
あの心優しく既に想い人のいるルドヴィークにどうやってハーレムを形成させていくのかと思ったら、どうやら「家族」ってのがキーワードになってくるのか。だからこそ1番目から6番目は手に入るけど、7番目は手に入らないということに繋がってくるのかな?
ミーネは結局ルドヴィークの寵姫になることを受け入れたものの、あの初夜は酷い(笑)。歴史上では正室より先に側室が身籠ってしまうなんてよくある話のような気がするけど、弱小国の場合はそれが許されないのか。今後はヤキモキする展開が増えそうだなぁ(笑)
エヴァーリンの結婚騒動はどうなっていくんだろう?彼女はテレー -
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主人公のルドヴィークがメンタルイケメンだったおかげで苦もなくするすると読めた
何でタイトルに「0番目」と付いているのか謎だったんだけど、これからルドヴィークとカテリナが始めようとしていることのプロローグとなる巻だったからか。普通の作品であれば第1~2章くらいでやってしまいそうなことを1巻掛けて描いたということですね
内容としては互いの恋を応援しようぜ!とか言っていたらいつの間にか互いを意識するようになっていたって言うパターンの作品かな?ただ他作品に比べて斬新だったのは二人の関係が友人などではなく夫婦になったばかりの間柄だということか
本当に内容はプロローグらしくそれ程大きな展開はないのだ -
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やっぱりこうなると思ってたんだよ。
窓子先輩との恋人関係はまあ最初から終わりが見えていた。
それでも楽しいひと時を過ごせたのなら先輩にとっても良かったのかもしれない。
でも、やっぱり不安になったり、本心を隠したりしないといけない恋愛は続かないよね。
そういう意味で、大輝とルチアの関係はあまりにもしっくりする。
これでカップルになれないとしたら誰がなれるんだろう。
たとえ2人が互いの妄想では萌えないとしても。
結局、2人は不埒な妄想以外のところで互いにドキドキすることが出来たことで恋人になれたのだろう。
いや全くめんどくさいヤツらだなあ(笑)
そんでもって将来のふたりの恋愛を想像するともうえら -
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ネタバレ評価:☆4.5
アニスの盗難事件騒動、グリンダの星祭り、大人になりたい聖羅、他にも短編をいくつか織り交ぜつつといった感じ。
今回はすべての元凶とも言えるグリンダが遂にシャールの前に姿を現すも真意は見えず。
シャールからするとグリンダはシャールのことを歯牙にもかけてないように思っているようだけど、この巻を読んでると結構気にかけてるっていうか普通に好きなのでは?w
「……わたしは、星のクッキーは、好きじゃなかったわ」
なら本当に好きだったのは・・・シャールですねわかりますw放っておけない弟的な感じだろうか。
しかし何と言ってもこの巻は(この巻もw)聖羅のいじらしさがもうたまらんですな!
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上巻のレビューとこちらのレビューでトータル。
ちょっと二冊にまたがる書き方をしてしまいました。
文学少女の時もそうでしたが、好きなもの
美しい物への賛美の表現が野村さんは本当に
お上手です。
今回それはお菓子の描写で遺憾なく発揮されてて
私達をうっとりさせてくれます。
無駄なものの中に、素晴らしい物がいっぱいある
というロクサーヌの主張は、ほんとに我が意を得たり
でしたし、チカラで敵を屈服させるのではない戦いも
かえって熾烈な緊張感があって私は好きです。
ファミ通文庫の主な読者さんは男性でしょうから
迫力に欠けるという声があるのだと思いますが
これ、女の子が読むと最高にツボるお話なので -
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わーわーと騒がしいお話を盛り上がると解釈したらつまらないかもしれませんが、これは架空の歴史ファンタジーなので端正な筆致が似合います。
フランス革命から第二帝政までのフランスをモデルに描かれてると思うのですが、ヒロインの女王と無口なパティシエの主人公の青年、実はどちらも情熱家で、深い愛を胸に抱いて、信念を持ってると思います。
列強に挑む若き病弱の女王と退役軍人の怜悧な若者。どんなに想い合っても結ばれることはありません。しかしわかりやすいハッピーエンドだけが幸福の形ではないので、これはこれで良いのかと。(ネタばらしになっちゃうので細かくは書きません。ちなみに下巻も読み終わりました。)
狂言回 -
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実に野村さんらしい安定感のある作品。
なんだか自分もライトノベルの書き方をレクチャーされた気分になった。
みんなの知らないその子の秘密を知ることから始まる物語は割とメジャーだと思う。
そう言う意味で、その後の展開も含めて、非常に王道なボーイミーツガール物語。
作中の物語と実際の展開が重なるのは作者お得意の構成だ。
主人公が自分のことだけ疎いのはお約束なのだけど、それってやっぱりおじさんが言うように主人公気質だったんだ?(笑)
でも、もうちょっと積極的な主人公も見てみたいなあ。
ラストの下読み評価シートが実に効果的。
こんなこと書かれたら、もう惚れるしかないよなあ。
ハイライトはもちろん -
Posted by ブクログ
いやほんと、いろいろ描けるな野村さん(笑)
今度はSな彼女と彼氏のいわば恋愛同盟物語。
二人のSな妄想の数々がなんとも鬼畜でいじめっ子で、でも、萌えポイントが明確で、ちょっと分かる気になってしまうところがすごい(爆)
でもまあ現実であったらヒクよね?
そんな二人が互いの恋の進展のための手伝いをするわけだけど、なんだかんだで相手のことが気になっていくという王道展開。
でも、と言うことは、”萌え”は”好き”ではないと言うことなんだろうか?
じゃあ、好きはなにで決まるのか?
二人の間にある感情は果たしてなんなのか?
そんなことを考えていたら、ちょっと真田君、その選択は大丈夫?
自暴自棄になって