【感想・ネタバレ】アルジャン・カレール -革命の英雄、或いは女王の菓子職人-〈上〉のレビュー

あらすじ

革命とその後の混乱を経て、平和を取り戻したフロリア。その王都パリゼの隅で、劇作家のオーギュストは小さな菓子屋【パティスリー】を見つける。そこは魅惑の菓子で溢れていたが、無愛想な銀髪の店主は何やら怪しげで、すわ革命派の残党か、或いは盗賊かと疑うオーギュストだったが……!? "将軍の銀の猟犬"と呼ばれ名を馳せた動乱の英雄が、女王の菓子職人として大活躍! 後に"菓聖"と呼ばれることになる青年の伝説を描く、ヒストリカル・ファンタジー上巻!!

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Posted by ブクログ

前半と後半で読み味が全く違う。明るくポップで軽くサクッと読める。後半は戦記の様なドラマチックで読み応えのある展開でなんとも巧み。皆キャラが立ってて面白い。

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2024年11月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

街の一角に新しくできたお菓子屋さん。
そこの店主は非常に無愛想だが、反比例して
ものすごく美味しいお菓子を作る。

今だったり、過去だったりと、時間軸がバラバラの短篇。
一体あの戦いで何があったのか、その後どうなったのか。
軸になるのは菓子職人ですが、語りは戯曲作家。
場所が場所ですし、とにかくお菓子が出てくる出てくる。
おやつ時でも、空腹時でも、大丈夫な時でも
ものすごく危険な一冊です。

菓子屋との出会い、看板娘との出会い
シスターとの出会い、そして女王との出会い。
どれをとっても、菓子屋が語り手だとまったくもって
話が進まなさそうな性格です。
と、作者もあとがきで前世(?)を語ってましたし。

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2019年05月09日

Posted by ブクログ

薔薇のエクレールやカヌレが華やかで美味しそうで、菓子屋の無愛想な主のアルジャンや、情けない劇作家のオーギュストや、十代の若い女王のロクサーヌ等、登場人物も楽しい。兵士だったアルジャンとロクサーヌの過去も引き込まれたし、アルジャンがはじめは上手くお菓子が作れなかったところも人間味があって良かった。

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2018年10月09日

Posted by ブクログ

わーわーと騒がしいお話を盛り上がると解釈したらつまらないかもしれませんが、これは架空の歴史ファンタジーなので端正な筆致が似合います。

フランス革命から第二帝政までのフランスをモデルに描かれてると思うのですが、ヒロインの女王と無口なパティシエの主人公の青年、実はどちらも情熱家で、深い愛を胸に抱いて、信念を持ってると思います。

列強に挑む若き病弱の女王と退役軍人の怜悧な若者。どんなに想い合っても結ばれることはありません。しかしわかりやすいハッピーエンドだけが幸福の形ではないので、これはこれで良いのかと。(ネタばらしになっちゃうので細かくは書きません。ちなみに下巻も読み終わりました。)

狂言回しである劇作家オーギュストは、いつもの野村作品の雰囲気から、シリアスでロマンティックな今作の橋渡しをし、アルジャンが本当は優しい青年だと読者にわからせるのがお仕事なので、彼を主人公だと思って読み進めるとアテが外れます。

このお話が面白くなかった方は、世界史のフランス革命から第二帝政までとウィーン会議をおさらいなさってから、ロクサーヌやアルジャンが本当にいて、智謀で敗戦を乗り切ったとご想像あれ。

ぐっと面白くなりますよ。

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2020年10月19日

Posted by ブクログ

無愛想な菓子屋店主は女王の菓子職人で、動乱の英雄だった。お菓子はしあわせな無駄。皆が贅沢を楽しめるようにするため、孤児となった少女は立ち上がった。幼妻め。焼菓子が食べたくなるラノベ。カレール、実はいいやつ。

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2015年03月18日

Posted by ブクログ

戦いもできるお菓子屋さんのお話。

可もなく不可もなく。
盛り上がりもなく淡々と終了。
面白くない、わけでもなく、面白いわけでもない。
お菓子もの全般に言えるんだけど、いかにそのお菓子がおいしいかっていうのを説明するのが完全に置いてきぼりになる。
テレビのリポーターのようなコメントを3行以上続けられると意味不明すぎて逆に伝わらない。

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2014年12月01日

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