野村美月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
隠れ家ビストロのオーナーシェフが、婚活アプリを通して婚活中の女性を店に招待しているのですが、薔薇が咲き乱れる広々とした庭園のある西洋風のお屋敷と、主人の名前がベーテ(野獣)、そして冒頭の一文から、これはあの有名な童話をモチーフにした物語だということがわかります。
出てくる料理がどれも凄く美味しそうで、過去を背負った人たちが登場するにもかかわらず、コミカルで楽しい内容に思わず元気と笑顔がもらえます。
こんな個性的なシェフのいるビストロに、一度足を運んでみたいな。
美味しい料理ととびきりの愛情で、自信を失くした女性たちも、きっと幸せな気分になれるはず。 -
Posted by ブクログ
佐伯冴音子と相葉遥平が登場するシリーズ的な作品群の3作目。本作品がシリーズ最終作と根拠無く思う。
前作『元カノが転校してきて気まずい小暮理知の、罠と恋』の後書きで第1作『親友の彼女を好きになった向井弘凪の、罪と罰』の続編も考えているけどどこで出したら良いか?と某社の編集者に相談したら、ガガガでしょう!と自社のレーベルでは無いのに言われてガガガで出すことになった、と書いてあるがこのセックスを想起させる内容なら『絶対女王にゃー様』と『ハムレット・シンドローム』を出したガガガであることむべなるかな。
前二作は遥平の異常性が際立っていたが本作品は兄の北斗の妹の春への破裂寸前の愛欲の前にNTR変態の遥平も霞んだ。代わりに本作品では"化学室の美少女"と自称する冴音子の恐怖の策士ぶりが垣間見得た。春を和歌で追い詰めて行くところ、怖い。それが原因でたいへんなことになるのだが、そうなった時の冴音子が本作品で一番かっこよかった。あのシーンの冴音子の叫び、春と北斗の愛より心を打った。もしかしたらあの叫びが本作品の真のテーマなのかと思っている。
ラストシーンは雨の中、透明な傘の向こうの絵、へちまさん神。色んな感情が沸き立つ。 -
Posted by ブクログ
これ一冊で成立する作品でありながら、本作に出た佐伯冴音子と相葉遥平が登場するシリーズ的な作品群の1作目でもある。
息苦しい状況に、最初の数ページで読むのが辛くなるが読むのが止まらなかった。
古都と弘凪が互いの想いは絶対に見せてはいけないなかでの、互いに好きな小説のタイトルを介しての想いの触れあいが切ない。陽キャにみえる遥平の矛盾した暗い心が深すぎて怖い。地味目文系美少女万歳!と言いたいけど古都はおとなしすぎ、と思ったら最後化けた。好き。
さて、シリーズはこの後2作続く。音子の遥平への憎しみがどう加速するのか楽しみ。多分いちばんの被害者であるすず穂の登場があって、究極の惨劇になることを期待したりするよ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ作中で登場するスイーツより余程甘々な雰囲気だった語部さんと糖花さん。
周りが見ても両想いな二人だからやむなしとはいえ、恋人役をしてくれと頼まれた相手そっちのけで二人きりの世界に入り込んでしまった場面は申し訳ないけど爆笑してしまった。
何でこれで付き合ってないんだ、この二人。
とはいえ前述通り、糖花さんが恋人役に抜擢されてしまったり、令二くんとデートしちゃったりと(糖花さんとしてはその気は無かったはずだが)語部さん的には恋愛面で試練の話ではあった。
まあ令二くんは最初から勝ち目のない話なので捨て置いてもいいのに、存外余裕のなかった語部さん。
もう隠してないからね、ダダ漏れだからね。
気づいていないのは、糖花さんばかりなり。
そんな二人、前巻に続いて、最後の最後に思わずリアルで悲鳴を上げる展開が。
やっとかー!
ノーカンをノーカンにしなかった発言、果たしてその答えは。
続きは秋までお預けのようである……ご無体な。
二人の甘々はこのくらいにして、全体的にはサブキャラがメインだった印象の今回。
個人的には小毬ちゃんのその後が見られたのは意外であり、思っていたより悲痛なことになっていなくて安心した。
爽馬くんと上手くいっている麦ちゃんの精神的余裕もその一因かも。