【感想・ネタバレ】三途の川のおらんだ書房 迷える亡者と極楽への本棚のレビュー

あらすじ

【〈文学少女〉シリーズの著者が放つ、すべての本好きに贈る感動のビブリオ・ファンタジー】

三途の川べりに佇む〈おらんだ書房〉では、
艶やかな着物をまとった陽気な店主が
「人生最後にして最上の一冊」を選んでくれるという。

客は子供から老人まで生前に大きな未練を残した死者ばかり。
そのひとりひとりの人生の物語に優しく寄り添い、
店主は成仏へと導く本を探すが――。


【目次】
第一話「本が大好きな三田村祐介様(享年三十四)の場合」
第二話「でんぐり返る本を探してる越野園絵様(享年八十六)の場合」
第三話「空っぽのおなかをかかえた、空っぽな目の初芝泪衣様(享年四)の場合」
第四話「呪いの本を求めてやってきた尾崎純香様(享年三十五)の場合」
第五話「描けない人気漫画家司七彦様(享年四十一)の場合」
第六話「世界で一番退屈で、つまらなくて、どうでもいい本をご所望の鈴木藍理様(享年十六)の場合」

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Posted by ブクログ

あなたは、人生最期に一冊選ぶなら、なにを選びますか…?

積読ができるのは生きているからなのですね。
読みたい本がたくさんあるのは幸せなこと、そして私は本当に読書、本が好きなんだと気付きました。本好きが読んで、もっと本が好きだと実感できる本を書き世に送り出したい、、そんな思いまで抱いてしまった。

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2024年07月23日

Posted by ブクログ

本が好きだった父を1か月前に亡くし、タイトル買いしましたが、内容も面白いです。○○ロスの方にお勧めかな。

読後
三途の川にある本屋。本が好きだった父もここに立ち寄ったかなぁ。
そんなことを思いながら読み進めました。

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2024年05月31日

Posted by ブクログ

死者に最後の一冊を選んでくれる書店。
実在の本が出てくるが書誌的な話というより、本屋を舞台にした人情話。湿っぽくなり過ぎず楽しく読む。
さて最後の一冊ならば、好きな本を読み返すか、未読の本を選ぶか。悩ましいですなあ。

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2024年10月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

三途の川にある書店。
人生最後で最良の本を選んでくれる店……

店主は、胡散臭そうな関西弁の男性…
いつも何かを食べてるイメージがあります!
おらんだ書房が何者か気になります!
店主の全てが謎に包まれており、何者か…
何故、生者が三途の川で書店を営んでいるのか……
謎が謎を呼びます!

死者の記憶を頼りに作られる本棚…
もし、自分だったらどんな本棚が現れるか気になります!
死者に寄り添うおらんだ書房が最後は、可愛く思えてきました!

皆さん、様々な想いでおらんだ書房を訪れます。
死んだあとも漫画を描き続けるのはしんどいですね…
しかも、新刊は三途の川に行かないと読めないなんて……
生者に優しくない……

死者一人一人の想いが詰まった本がたくさん出てくるので、読み応えたっぷりです!

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2024年09月22日

Posted by ブクログ

 死者があの世に向かう三途の川沿いにある本屋の物語。
ここでは人生最後の1冊を店主が選んでくれる。

派手な着物を着崩してやる気が無く、バイトにはダメ人間扱いの店主が、それぞれに事情を抱えた死者達にどのような本を選ぶのかが面白い。
(本じゃないのもあったけど)

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2023年08月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

これ好きだったー。
若くして亡くなるのはどうしようもなくやるせないけど、三途の川べりにこんな街並みがあるなら、少し救われる気持ちになる。
私も最終巻待っちゃいそうだ。

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2021年11月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

私は本好きでは有るが、ビブリア系の作品に良くある、初版がどうの原稿がこうのみたいな物だと、ついてけいない

本作はその辺が良い意味で、ゆるくて良かった

特に1話の「人生の最後に1冊だけしか読めないなら何を読むか」は本当にはっとした
良く有る「人生の最後に何を食べたいか」は別に熱く語れなかったので、成程自分が何を一番好きなのかが分かる設問なんだなと。

そして、本を優先して人付き合いをしてこなかった事を後悔する展開かと思いきや、やっぱり本が好きと言う落ちに喝采

やっぱり人は一人じゃ寂しいから、人間関係の構築、愛や友情が何より大切なの、なんて陳腐なラストにならなくて本当に良かった。

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2021年03月30日

Posted by ブクログ

三途の川の辺りで死者に人生最後にして最高の本を選んでくれるうさんくさい店主のいる本屋の話。
野村さんらしい現実の本の知識を物語りに絡めた展開と最後にほっと心温かくなる優しいお話の短編集だ。
6人の死者それぞれにドラマがあり、生前の想いがあり、そして最高の一冊がある。
興味深かったのは漫画家のお話で、彼が書いた最終巻は、この世でもいつか発売されるんじゃないのと思った。
そしてやっぱりツンな美少女がはにかむ姿はいいと最後のお話を読んで思った^^

あと、自分だったらどんな本を最後に求めるだろうとやっぱり考えてしまった。
多分初めての本よりも、昔読んで感動した本をもう一度読みたくなるかなあ。

さて続編があれば、バイトのいばらくんと藍理ちゃんとの関係の進展も期待したいな。

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2021年02月16日

Posted by ブクログ

久しぶりの野村さんの文章を読んで文学少女シリーズを読んでいた学生時代を思い出しました!
今後どんな風に展開されていくのか楽しみです!

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2023年01月18日

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