野村美月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
町で最後の書店「幸本書店」が店長の突然の死によって閉店することになった。
遺されたバイトの店員たちは最後の一週間、閉店フェアをすることにした。
お客さんたちに書店や本の思い出をポップに書いてもらってお別れをしてもらうのだ。
そんな準備に忙しくしていた店に、突然、亡くなった店長から本を託されたという少年が現れる。
不思議な少年と、書店にやってくるお客さんたちの本と店長との思い出を描いた連作短編集。
お客さんそれぞれの思い出が切なかったり暖かいものだったり。思い出の本の紹介にもなっていて
その面でも楽しめる。
店長と関わりのあった作家が新たな一歩を踏み出して行くのが良かった。 -
Posted by ブクログ
シリーズ二作目。相変わらずおいしそうな
お菓子と紅茶が素敵でそのうち紅茶に
マドレーヌを浸して食べねばと作中に出てくる
たびに思いました。小公女と宝塚の世界観を
感じる作品で主役のダイヤモンドプリンセスの
姫乃がだんだん無双感が出すぎて小説なのに
どこかぶっ飛んだ漫画のようで面白かった。
多分話のテンポとかがいいんだろうな。
そして姫乃の人間性も出来すぎだろうって
くらい出来すぎた人間性で不倫して逃げた
元夫に感謝できるなんて・・・
まぁそんな姫乃だからこそ今残っている
周りの人たちや出会った人たちはいい人
ばかりなんだろうな。なんだかんだと
サクサク読めて楽しめる作品でした。 -
Posted by ブクログ
■勝手に予告編
バーカウンターの隅に座る、瞳の色が左右異なり、目鼻立ちがハッキリとした美青年は、ヒトの『記憶』を売買する『うたかた堂』の店主 現野一夜(うつつの いちや)。
誰かの記憶と入れ替えたい。自分の記憶を上書きしたいと、依頼人の希望に合わせて、彼は本を広げて呪文を唱える。
そんな仕事を生業とする彼は、多くの依頼人の記憶に触れていくうちに、彼自身の『記憶』が彼を変え始めていく。
「おまえ自身の喜びや誇りになるような仕事を、重ねていけ」(p314)
■読後の感想
辻村深月さん著『ツナグ』と雰囲気は似ているなと感じました。
うたかた堂の店主 現野一夜(うつつの いちや)は、美青年だが感情表現に乏しく、依頼人が危険な選択をしても、仕事だからと割り切ってしまう冷血さを作中では見せています。
でも現野自身が人と接する機会が少なかったせいなのか、話が進むにつれて、現野が人間味を持っていくところに和みます。
個人的に好きなエピソードは、婚活が絡む第二話「愛を語るのに最適な方法」ですかね。
婚活を頑張る女性と、趣味で婚活パーティーに参加している現野との価値観のぶつけ合いはクスッとしました。
もしも『記憶』を操れたら?というIfの世界を描いた本作、皆さんの記憶に残るかしら(^o^)?
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Posted by ブクログ
美味しそうなケーキが描かれた、綺麗な表紙に惹かれて手に取った本書。
“ストーリーテラー”のいる洋菓子店〈月と私〉を舞台にした、連作七話(&ティーブレイク&エピローグ&おまけ)が収録されております。
まず、裏表紙の内容紹介の一部を引用すると・・
“――・・さまざまな悩みを抱えてお店を訪れた人たちは、ストーリーテラーの語る物語と、内気だけれど腕利きのシェフが作る極上のお菓子に心解きほぐされていく。
心を甘くやさしくときめきで包み込んでくれる、おいしい連作短編集・・ ――”
・・とのことで、早い話、このキラキラした装丁のような、甘く優しい内容なんだなということが期待できますよね。
実際出てくるお菓子は美味しそうなものばかりですし、そんな素敵なお菓子と共に展開するハートウォーミングストーリーを楽しんでおりました・・第二話までは。
ところが、第三話「赤いベリーの香り豊かな、毒入りレイヤーケーキ」で異変が・・。
悪魔のような高校生・令二のどす黒さにドン引き!
これまでのキラフワほっこりムードに完全に水を差されたような気持になっちゃいました。
いやね、“スイートな展開に中にもビターなテイストを”とか、“スパイス的な意味で刺激のあるキャラを投入”とか、まぁ、あることだとは思うのですが、令二の胸糞っぷりはそんな“ちょっぴりビターテイスト”とかいった、生ぬるいもんじゃないですよ。(あれ?私だけが過剰反応している?)
シェフ・糖花さんの心を折るような行為を長年に渡ってしておきながら、糖花さんにきちんと謝罪もしていないし、そもそも反省してんの?(“戦略を誤った”という意味での反省?はしているようですが、そこじゃねーし( ゚Д゚))
で、そんな令二の魔の手(?)から糖花さんを守るポジションを、ストーリーテラーの語部さんに期待したかったのですが、この人はこの人で面倒くさいヤツだったことが判明・・もう糖花さんの周りのメンズはどうなってんの?(;'∀')
・・と、つい“危険メンズアラート”が発動してストーリーそっちのけで取り乱してしまった私です(^-^;
とはいえ、前述したようにお菓子の描写は秀逸ですし、ちゃんとええ話もありますよ~。
個人的には第四話「薔薇と月に抱かれた、ひんやりジューシーなピーチメルバ」の、ヨシヒサ君とりょうさんのお話が好きでした。
何といっても、薔薇の香りをまとったピーチメルバの美味しそうなことといったら・・うう、食べてみたい(*´﹃`*)ジュルリ
ということで、令二への拒否反応はあったものの、登場するお菓子描写の素晴らしさに免じて、ギリギリ相殺ってことにしましょうかね~。
ところで、こちらはシリーズ化されているのですが、続きの巻を読むか悩むところですな・・とりあえず令二は糖花さんに“スライディング土下座”してください!