中村文則のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
◆心に刺さったワード◆
⚫一日の中に締切があると、規則正しく進む
⚫中途半端な人こそ自分を天才に見せようとして横柄になる
⚫仕事してる間は、自分の内側のことで悩まなくていい。それに、金銭が発生すると「社会に必要とされてる」と思えて、自分のなかの欠落感が埋まった気になる。その「必要とされてる感」を失う怖さ。今仕事がなくなったときに、その欠落とうまく付き合う 技術や、人間 力への自信がない。そこから来る 強迫観念かもしれませんね。
⚫強い心は強い肉体に宿る
◆読んでみたい本◆
⚫変な恋愛の短編を集めたアンソロジー 岸本佐知子 『恋愛小説集』
⚫肩の力を抜きたい人 森鷗外 高瀬舟
⚫世界の実相 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ・「数年前にやたら流行った小説」という知識のみ。著者の他作品は未読
・装丁と「圧倒される」という評判で、なぜかSF寄りを想像していたが、かなり現実の話だった。何と混同していたのか?2022に読んだから「現実」と感じているのかもしれない。2014年はまだ、戦争も、凶弾も、流行病と洗脳も、身近ではなかったはずなので。
・もっと理解不能で圧倒されるかと思っていたが、理路整然というか説得の姿勢を感じた。残念ながら8年後も世界は良くならないし、貧富の差も広がってしまいました。
・男と女と(美しい)レズビアンしか出てこない。これも2022年に読むから強く感じるのか?
・あとがきにあった「全体と個々を両方書 -
ネタバレ 購入済み
闇
読んでいて罪悪感を覚える程の狂気と恐怖。
頭がおかしくなりそうだった。
ただ,松尾さんの話は難しいけれど全うで,非常に興味をそそられた。
壮絶な経験をしながらも,けっして世界を恨まない。
科学や歴史に基づいた説明。
人間の醜い部分を,なんの躊躇もなく目の前に突き付けられる。 -
Posted by ブクログ
社会から弾かれた人間の集う二つの宗教。宇宙論や原子、運命論、戦後の歴史などを挟みながら、一つのテロの始まりと終わりまでを描いた長編。俯瞰的な視点で描かれており、導入はやや唐突で主人公不在のまま物語は進んでいく。そのせいか、群像劇のような世界観の広がりとスケールの大きさはあるものの、個人個人の生活を感じる描写は弱く、またカルト宗教という舞台のせいか、一般人の生活の営みや生活実感がかなり欠けている。出自は一部例外はいるものの、基本的には皆独特で、特殊な集団での特殊な人々の話になっているため、いまいち感情移入はできなかった。宗教に傾倒する理由や、超常現象的な話とかは面白かったのだが、身近な物語ではな
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購入済み
消化不良かも
伏線が回収しきれていないという消化不良感があった。色々な登場人物の回想が唐突に入り、中だるみ感が否めない。わざとそうしてるのかもしれないが、なぜこういうストーリーにしたのかよく分からないところが多かった。ラストが肯定的に終わってるのは、拍子抜けする一方、個人的には嫌いではない。
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ネタバレ
面白かったけど…
面白かったけど…理解するために何度も読んだ。最初と最後のイニシャルに書かれた人の立場になって読み返してみました。きっとフィクションと言うつもりで偽名での木原坂と吉本亜希子だが… 「この小説では偽名だが、お前のことだ!」と伝えるためのイニシャルなんでしょうか?
弁護士は朱里に何されたかわからないけど…朱里と言う人物は、一応お話に出る小説の主人公(編集者の小林)に酷いとい言う言葉だけじゃ足りないくらいの憎悪を生み出すほどの事を…主人公が去年の冬、君と別れて化け物になると思うほどの憎悪を生み出すほど酷い事をした女性なのだから…
弁護士もきっと 自殺をはかるほどに、朱里を殺したい化け物になって復讐