中村文則のレビュー一覧

  • 教団X

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    ネタバレ

    カルト教団とその信者達
    神とは?幸福とは?
    中村文則らしく、タブーに踏み込んで訴えてくる
    この教団は性に対して奔放さをうけいれる
    それが人間らしさだから
    つまり禁欲が尊いと思いがちな一般的な宗教とは異なる
    確かに性行為を崇める宗教や秘密結社は、多く存在する
    悪や欲が渦巻く作品だったが、なぜか幸せとは何か考えさせられた

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    2026年09月27日
  • ご本、出しときますね?

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    読書好きな、若!そして作家さんたちの交流もあるとは知らなかったです
    そして、対談が面白い
    作家さんのことって あまり知らないので
    こういう番組があったらまたやって欲しいと思いました

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    2026年09月13日
  • 掏摸

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    天才スリ師の生き様を描いたノワール小説。めちゃくちゃ面白かった。
    両利きのスリ師すげえ。
    主人公が一人称「僕」なので、主人公が知り得た情報しか読者にも知らされないのがとても効果的でスリリングな読み心地を与えてくれた。何を書くかより、何を書かないかが徹底されていて、そのまま話が進むので主人公の不幸な境遇がそのまま体に入ってくる。極悪人の木島にスリを強要され、何を盗めば良いかわかっても、それがどう使われるのか全くわからない。木崎はとんでもないことをしているのは間違いないのだが「知ろうとするな」と一蹴されるのが痛快だった。クズと悪党しか出てこないアンダーグラウンドすぎる1作。

    あらすじ。
    主人公は東京でスリをして暮らしている。その手捌きは凄まじく、金持ちそうな男を見つけては尾行して財布をスっている。スった財布は指紋を消してポストに入れると、身分証などから落とした本人の元へ届くのだという。

    主人公は過去にスリではなく強盗にも関わったことがある。犯罪で繋がった石川、立花という仲間と共に、資産家の爺さんの家の金庫を盗むミッション。金庫にある金は脱税したものであるため、警察沙汰にはならない。3人に与えられたのは爺さんの愛人の女性が大声を出さないように縛ること。強盗自体は同行した名前も知らない男たちが実行し、報酬の500万円を受け取って別れた。

    命令したのが悪の親玉である木崎だった。木崎は明かしていない主人公の名前や過去を全て知っていた。この男と関わったらいけない、そう思い東京を出た主人公だったが、やっぱりスリをするなら東京だと考えを改め、戻ってくる。そして財布をスった相手がなんと木崎だった。

    主人公は、東京での暮らしの中、ある親子と出会っていた。その母は子どもにスーパーで万引きをさせていた。主人公は万引きG面にバレていることを見抜き、捕まえられる前にやめろと言う。それから子どもがなつき、絆が生まれていく。

    主人公は木崎にほぼ無理ゲーな、新しいミッションを与えられる。失敗したら、その親子二人を殺すと言う。脅迫を受けた主人公は無謀なスリへ身を投じていく。さて逃れられない運命にどう抗うのか——

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    2026年07月25日
  • 自由思考

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    文庫版発売後すぐに購入したのだけど、大切に大切に読んでいたので気付いたら読み始めてから2年経っていた。びっくり。
    ゲラゲラ笑って笑い疲れて本を閉じる日もあったし、唸るほど考えて本を閉じて、それでもまだ考え続けるような日もあった。

    P.280
    小説には大抵、主人公がいる。
    僕達は主人公に同化し、時に客観視しながら小説を 読むけど、「個人」に着目して読んでいることに変わりない。
    テレビなどでは人間を「 外側」から見るけど、小説の多くは「内面」から見ることになる。
    人間の内面描写に最も適しているメディアは、小説であると僕は思っている。

    そして、小説を読む、つまり個人の内面を見、それに寄り添う習慣を持っている人は、排外主義者や、差別主義者などにはなり得ない。人を外側から一方的に見るのではなく、個人の内面に寄り添う想像力が、小説を読む人には養われていることが多いからだ。


    という言葉に救われた。
    そうだったらいいな。そんな人間になれていたら、いいな。

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    2026年07月05日
  • 掏摸

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    中村文則氏の本は読みながら頭の中に映像が、ノワール小説ならではの空気感とともに、まるで映画でも見るように再生される。
    ハードボイルドと言えばいいのか、かっこいい、の一言に尽きる。

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    2026年06月28日
  • 掏摸

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    ネタバレ

    スリ師で悪党だけども人間として1番大切な部分は欠けていなくて、運命を握られていたとしても紛れもないこの物語での主人公だった。彼を全肯定する訳では無いし、してはいけないこととして捉えてはいるけど、彼の人間味、芯を貫いたその姿がものすごく好きだった。読み終えて俯瞰して考えて初めて犯罪者と気づく程感情移入していた。自分のような奴が行き着く先を知りたいと言っていたけど、そんなのは戯言で、生に執着していたのも良かった。ただ純粋に掏摸が好きなだけだったんだ。

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    2026年06月14日
  • 去年の冬、きみと別れ

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    ネタバレ

    この小説自体が、ストーカー的な真犯人が復讐を行うためのトリックだったことには驚いた。
    真犯人の異常さには眉を顰めるけど、乾いた文体は村上春樹にも通じるものがあって、自分的には好みだった。

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    2026年05月09日
  • 去年の冬、きみと別れ

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    まじで面白かった。遮光を読んだ時に絶対にこの人の他の本も読みたい!と思ったけど、個人的には遮光より好きだった。資料の部分とストーリーが分かれて描かれていて、最後まで展開も読めずとても面白かった。出てくる人物がほとんどおかしいのに、その狂気すらも美しく描かれていて恐ろしくもあり、引き込まれた。

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    2026年04月21日
  • 教団X

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    宗教や原始仏教、脳科学、生物学、宇宙論、量子力学。さらには全体主義や戦争、靖国、東京裁判、テロ、途上国の問題、ODA・国際貢献まで。これほど広範な話題を扱い、世界や日本というマクロな視点から、個人のトラウマや悦びというミクロな視点までが凝縮されています。

    これだけの内容を一つにまとめたということだけで十分に称賛に値すると思うのですが、そこに魅力的な「じいさん」やヴィラン(悪役)までもが登場します。さらに、これだけ硬くて重いテーマを扱いながらも読後は清々しく、良い気分になれるというのはただただ、すげえなと感動しています。作中でも触れられていますが、大きなものに取り込まれるのは気持ちいいというのと同様、正解はこれであると落ち着いてしまうのもやはり気持ちいいんじゃないかと思っていて、気持ちわいるを続けることが大事なんだよなと思ったりします。そういった意味ではこの小説で描かれている問題や思想も一つの見方であり正解ではないというのは意識しておく必要があると思う。

    個人的にはセックスの描写が多いのは気になりましたが、読み終わるとそれをダメだと切り捨てられなくなるんですよね。

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    2026年04月04日
  • 去年の冬、きみと別れ

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    読み終えた瞬間にすべての意味が反転する構成に強く驚かされ、読み進めるほど展開が壮大になっていき、手が止まらなかった。
    一度読んだだけでは足りず、もう一度読み返したくなる作品。

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    2026年02月01日
  • 去年の冬、きみと別れ

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    ミステリー初心者なのでめっちゃ衝撃的で面白かったです こんなの映像化出来ないだろと思っていたところ、映画化されてるみたいなので観てみようと思います

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    2025年11月23日
  • 掏摸

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    とにかく読みやすい。情景が浮かび掏摸の緊迫した様子が浮かぶ。淡白な文が続くが闇社会を表現するにはちょうどいい気もする。中村文則作品を初めて読んで他の作品も気になった。

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    2025年10月23日
  • ご本、出しときますね?

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    BSジャパンのテレビ番組の書籍化。オードリー若林さんがMCする番組が好きな自分にとっては、読み進めてると声が聞こえてきそうな錯覚に陥った。作家の知らない一面が見えてとてもおもしろかった!読んだ章の中では村田沙耶香さんの変人度が群を抜いていた笑

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    2025年10月15日
  • 教団X

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    ネタバレ

    ⚫︎感想
    人間の意識はどこからくる?本当にその意識は自分のものか?人が「生きる」ことを、哲学、科学、宗教、善悪…あらゆる方向から見せられ、考えさせられる一冊。

    教団VS教団を通して、壮大なテーマを飽きさせずに描く筆力に脱帽した。

    ⚫︎あらすじ(本概要より転載)
    ふたつの対立軸に揺れる現代日本の虚無と諦観、危機意識をスリリングに描く圧巻の大ベストセラー!
    突然自分の前から姿を消した女性を探し、楢崎が辿り着いたのは、奇妙な老人を中心とした宗教団体、そして彼らと敵対する、性の解放を謳う謎のカルト教団だった。二人のカリスマの間で蠢く、悦楽と革命への誘惑。四人の男女の運命が絡まり合い、やがて教団は暴走し、この国の根幹を揺さぶり始める。神とは何か。運命とは何か。絶対的な闇とは、そして光とは何か。
    宗教、セックス、テロ、貧困。今の世界を丸ごと詰め込んだ極限の人間ドラマ! この小説には、今の私たちをとりまく全ての“不穏"と“希望"がある。
    テレビ番組で多くの読書芸人にも絶賛された著者の最長にして圧倒的最高傑作。

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    2025年06月23日
  • ご本、出しときますね?

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    これ凄い好き。

    私なんか全然本読んでないなーって思った。

    若林さんがそもそも繋がっている、なんなら飲み仲間作家さんとの鼎談から始まって。初めましての作家さんも登壇してくるんだけどこんな会話繋がって凄いなー掘り下げてるなー面白いなーってのが連続するんだから。

    タイムリーにみたかったなー。もっと対談して欲しい作家さんいるなー。私が好きな作家さんの本がお勧めされてて嬉しいなー。

    もう紹介されてる本片っ端から全部読みたいっ!!すべての回でその時話題に上がったテーマでお勧めの本を作家さんが紹介するんだが、これが垂涎なんです。紹介の仕方にも唸る、だってどれもこれもすっごく読みたくなる。

    沢山の本の中からキラっと光る物を探し当てた気分。

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    2025年06月22日
  • ご本、出しときますね?

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    いやー、面白かった。
    オードリー若林と作家二人との鼎談のテレビ番組を書籍化したもの。
    出演者の内面が見られるけれども、それが静かで、ただただ真面目な雰囲気な物ではなく、明るく面白い。作家というイメージは真面目で物静かで取っつきづらいなんて思っている人も居るでしょうが、そんな人こそこれを読んでみて欲しいです。
    作家だって明るく面白い普通の人なんだと思えます。
    でも、やっぱり何かについて考えたり、それを表現する事はとてもすごいと思いました。
    そんな人が3人も集まってトークをするんだからそれはそれは面白い。
    色々と読みたい本が増えました。

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    2025年04月05日
  • ご本、出しときますね?

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    あっという間に読んでしまった!

    本当に面白い、変わり者の集会
    みなさん一つ芯があるように感じる

    確かな言葉の重みがあって、
    そのリアリティーさが心地良い

    また読み直したいと思た

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    2025年03月16日
  • 去年の冬、きみと別れ

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    「あなたが殺したのは間違いない⋯⋯そうですね?」
    殺人犯「木原坂」を取材する「僕」。
    冒頭で、木原坂が人を殺したんだなってことが分かる。その後も、姉への手紙、僕の取材記録、何者かと木原坂の文通を通じて、姉の存在、友人や人形師の存在、写真家としての木原坂、火事の話⋯少しずつ情報が小出しにされる。その塩梅が実に絶妙。
    姉も僕も木原坂もなんか危うい。言動も行動もどうにもおかしい。ミステリアス?いやもう、出てくる人全員変人です。
    全編を通じて温度はなく、湿度を感じる。明るさはないが不思議と視界はクリア。なんかひんやりした地下室みたいな話でした。

    オチは⋯なるほどそういうことか⋯と納得。こんな薄い本に、良くこれだけの仕掛けをしたなあ。
    すごい。

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    2025年02月19日
  • ご本、出しときますね?

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    オードリー若林と20人の作家がマイルールについて語る大人気番組を書籍化
    目次を見てこれは買わねばと即決。執筆についてだけではなく、プライベートな話も盛りだくさんで、面白くてついついにやけてしまう..
    村田沙耶香さんには怒の感情がなく、小説を書く時◯の感情に浸っているとは...
    (◯が何かは読んで確かめてください〜!)

    作家さんに興味を持って、その方の作品を読みたくなる...新たな出会いのきっかけになる一冊でした!

    ぜひとも朝井リョウさん、柚木麻子さん、窪美澄さんの同期対談を読みたい。第2弾もお願いします!

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    2025年02月17日
  • 自由思考

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    読書の道の方は
    中村さんの作品に触れてから自由思考を読まれ、ほっとするのかもしれません

    読書の入り口にいらっしゃる方は
    中村さんの作品に興味をもって買ってしまうだろうし

    読書があまり得意でない方も楽しめるエッセイ集

    なのではと思います。

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    2024年11月28日