中村文則のレビュー一覧

  • 自由思考

    Posted by ブクログ

    硬軟織り交ざったエッセイと、新聞雑誌等に寄せてきたさまざまな政治・社会批評が集められたもの。中村文則はあとがきを書く方なので、各作品に込められた想いだったり、特に初期作品では著者自身の何かを濃厚に抽出していたりするので、本人の内面を含めて想像している部分がたくさんあったが、やはりエッセイという形はよりその人の色々な側面や感性を知ることができて面白い。若い頃に太宰、ドストエフスキーにガツンとやられたという点は私も同じなので共感するところも多かった。

    文学とは何か、という問いに対する答えとして、

    「そこに書かれた言葉の意味の全体で、その全体以上のものを表現しているのが文学」

    という定義は、昔

    0
    2025年09月17日
  • 掏摸

    Posted by ブクログ

    掏摸か…漢字読めんかったけど(^◇^;)

    ほぼ両利きとは、掏摸の為に生まれたような…
    しかし…
    そんな世界にずっと生きてきて、なにを思うんやろうな…
    それも、モロに一匹狼みたいな。
    仲間いた時代もあるにせよ。
    どこにも、属さないのは、どこからも、左右されないことで、自由なんかなぁ…

    でも、属さないのは、利用もされやすい。
    この人の人生は、何やったんかな?
    一匹狼みたいで、結局、属さない世界からの掌コロコロみたいな。

    もっと生への執着ないかと思ってだけど、やはり、人との繋がりが…

    最後の500円の効果(硬貨やない)が、あったらええかな…

    これ描く前に、「旧約聖書」読んでたみたい。それか

    0
    2025年06月15日
  • 去年の冬、きみと別れ

    Posted by ブクログ

    死刑判決を受けたカメラマンの取材のお話

    以下、公式のあらすじ
    ---------------------
    「僕はあなたについての本を書くと決めたのです」
    ライターの「僕」は、ある猟奇殺人事件の被告に面会に行く。事件の全貌及び被告の素顔をあぶり出し、ノンフィクション作品として刊行することを出版社から依頼されたからだ。
    被告の職業はカメラマン。その才能は海外からも高く評価されるほどのものだが、被写体への異常なまでの執着が乗り移ったかのような彼の写真は、見る物の心をざわつかせた。
    彼は、二人の女性を殺した容疑で逮捕され、死刑判決を受けている。だが、何かがおかしい。調べを進めるほど、事件への違和感は

    0
    2025年05月23日
  • ご本、出しときますね?

    Posted by ブクログ

    2016年~2017年に BS で放送されていた番組を書籍化したもの。オードリー若林氏が各回2人の作家をゲストに迎えて行う鼎談集である。もともと知り合いの方も多いようで、堅苦しい話も小難しい話もなく、気軽に読める。

    小説を読んだだけでは分からない作家さんの側面が見られて楽しいし、読んだことのない作家さんも、話がおもしろい方の本は読んでみたくなる。また、毎回の鼎談の最後に紹介される本も、興味をひかれるものが多かった。

    読書の幅を広げたい方に。

    0
    2025年05月19日
  • 掏摸

    Posted by ブクログ

    何だったんだろう。
    最近読んだ本も。
    終わりがあんまり好きじゃない
    死んだかどうかも不明。
    モヤモヤしますね。
    ただ、途中途中はスリルがあって良かった。     

    追記:読んでからだいぶ経って、ふと思い出すとやっぱり怖い。最後が特に。

    0
    2025年05月01日
  • 掏摸

    Posted by ブクログ

    192ページというコンパクトな分量ながら、長編を読んだかのような重厚感のあるストーリーだった。スリ師の話で犯罪に関わっている人たちしかほとんど出てこないため、終始ダークな雰囲気が醸し出されている。主人公は世間からはみ出てしまって自分の人生に希望も持てずにいて、ある日最悪な男と再会して犯罪に加担していくことになる。心の中の葛藤もよく描かれていて、ストーリーもテンポよく展開されているため飽きずに最後まで読むことが出来た。

    0
    2025年04月30日
  • 掏摸

    Posted by ブクログ

    主人公の心の動きや内面の世界。光がいやなら、光が当たらないところにいくしかないという考えが面白かった。この筆者の心理描写が大好きです。

    0
    2025年04月17日
  • 掏摸

    Posted by ブクログ

    中村文則の長篇。
    2009年刊行。大江健三郎賞受賞作。

    東京を拠点に活動するスリ師の西村は、街行く金持ちから気まぐれに財布を盗む生活を続けていた。
    彼は天才的な技術を持ちながら、行為にも人生にも目的がなく、ただ日々を消費していた。

    ある日、西村はスーパーで万引きする親子を見掛ける。母親が幼い息子に万引きをさせていて、それをGメンに見つかっていたところだった。
    気まぐれで親子を助けた西村は、以降二人と関わっていくことになる。

    そんな中、西村にとって最悪の過去をもたらした謎の男、木崎と遭遇する。
    木崎は、西村にある3つの仕事をこなすように依頼する。さらに仕事を断っても、失敗しても西村とあの親

    0
    2025年04月16日
  • ご本、出しときますね?

    Posted by ブクログ

    番組Pの佐久間宣之の『おわりに』が印象的だった。作家さん達の考え方の違いが面白く、文字だけで伝わる人柄みたいなものに押されて何冊か本をポチった。

    0
    2025年04月12日
  • 自由思考

    Posted by ブクログ

    クスッと笑えるエッセイも入っていて良いのだが、なんというか自分の経験から笑えるエピソードを真面目に実直に書き出しているという感じがする。
    時にアダルトビデオの話題まで出しつつ、でもそれが自分の下品な部分を曝け出している感じでは必ずしもなく、クスッと笑えるエッセイとして素材を真面目に提供して書いているという印象を受ける。良くも悪くも器用でない感じに。そういうところが好きかもしれない。
    政治スタンスについても明確。これまた良くも悪くも。エッセイとして読んで面白いわけではないけど、そういうスタンスを自分なりに持って、作品の中にもこめている。そういう姿勢自体が、やっぱり真面目でいいな、と感じた。

    0
    2025年04月12日
  • 掏摸

    Posted by ブクログ

    【全体の感想】
    中村文則さんの作品においては共通だが全体的に暗い。しかし人生の影に目を向けることによって、より光が際立つ。本作を読み終えた後、「他人に人生を支配される≒定められた運命に従って生きるしかない」といった理不尽がこの世に確かに存在していること、そしてそれを自覚したうえでどう生きるか。そういったことを考えた。自分の人生の行先が既に決まっているのだとしたら、これからの生き方は変わるのだろうか。積極的ニヒリズムという考え方があり自分はそれが好きなのだが、この場合で考えると「人生の行先が決まっていても決まっていなくても、無価値であることに変わりは無い。ただそこに自分なりの価値を創り出すことは

    0
    2025年04月06日
  • 掏摸

    Posted by ブクログ

    これは、現実に裏社会でもありそうで、とてもリアルな話でした。掏摸の生活ってこういう感じなんだろう……

    0
    2025年04月05日
  • ご本、出しときますね?

    Posted by ブクログ

    オードリーの若林と作家たちが対談し、”自分のルール”についてをメインに小説を書くにあたってのモチベーションや作品の映像化の話、小説には関係ない話まで色々と語る番組の書籍化。各回の最後にはオススメの本が紹介されています。それぞれのこだわりや持ち味が出ていて面白かったです。テレビで実際に話しているのを見たかったかな。

    0
    2025年03月21日
  • 去年の冬、きみと別れ

    Posted by ブクログ

    4.0/5.0

    事件の真相が解き明かされていくミステリー的な要素の面白さはもちろん、
    何より登場人物たちの狂気に満ちた心情表現や動機が純文学的で引き込まれた。

    0
    2025年02月17日
  • ご本、出しときますね?

    Posted by ブクログ

    若林さんは不思議な人だ。
    めっちゃ自意識過剰で自己防衛本能が強くて、見栄っ張りでカッコつけ。本音は言わない。
    だけどスッと人の懐に入ってくる可愛げもあるんだなぁ。
    この本では、若林さんのそんな部分が遺憾無く発揮されていて、終始ほっこり見守る気持ちで読むことができる。
    人が死ぬ本ばっかり読んでたアタマが癒される〜。

    私が好きなのは、羽田圭介さん&藤沢周さんの回。
    この回は、若林さんが話すボリュームも多くて、羽田さん、藤沢さんとの相性の良さを感じる。話してることもほどよくカタくて、良い意味で、男同士っぽい感じ。小気味よくてずっと読んでたい。一冊丸ごとコレでもいいなぁ。
    あとは角田光代さん

    0
    2025年02月13日
  • 去年の冬、きみと別れ

    Posted by ブクログ

    以前、中村文則さんの作品を読んだ時は暗くて何が言いたいのかわからなくて読むのが苦痛だったけれど、これは面白かったです。
    ボリュームはないけれども読み応えがありました。
    もしかしたら他の作品も気にいるものがあるかも知れないのでチャレンジしようかな、と思います。

    0
    2025年02月07日
  • 掏摸

    Posted by ブクログ

    4.2/5.0

    天才スリ師の男が闇社会の男、木崎と再会し事件に巻き込まれていく。
    クライムサスペンスとして充分読み応えがあるけど、
    この男がスリをするようになった幼少期の心情表現がものすごく印象的だった。

    0
    2025年02月03日
  • 自由思考

    Posted by ブクログ

    中村文則さんは講演会を聴きに行ったことがあるのですが、その時のお話がとても面白かったので、エッセイも面白いだろうなと思って手に取ったのですが、とても読みやすい文体で内容も軽い日常のものから、文学論や政治の話まで広くカバーされていて、とても面白く読むことができました。

    0
    2024年12月19日
  • 去年の冬、きみと別れ

    Posted by ブクログ

    このページ数で自分こんなに楽しんじゃっていいんすか…?となる、狂愛の行方とトリックが素晴らしい。どこか狂気を孕んだ登場人物たちと理性を失うほどの愛…とても好きです。触れたら今にも崩れてしまいそうな心の危うさが羅列された文章もとてもとても好みで、読み進めるのが非常に勿体なく感じ、ちまちま読んだりもした。また読み直したいな。

    0
    2024年11月28日
  • 去年の冬、きみと別れ

    Posted by ブクログ

    中盤あたりまでは謎っぽい展開でややホラーな方向に進んでいるのかと思ったけど、最終的にはどんでん返しだった。
    さてなぁ、でもこの展開だとページが少なかったり描写が足りなかったりで思い入れが少なく、なんか、最後の方はスゴイんだろうけどピンと来なくてね。策士策に溺れる、みたいな。
    いや、単に自分がドロドロしたムードが好きで、そのまま進んで欲しかっただけかも。

    0
    2024年11月16日