中村文則のレビュー一覧

  • 掏摸

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    中村文則の作品の中では物足りない感覚。『遮光』や『何もかも憂鬱な夜に』の方が、考えさせられるものや、心にくる衝撃が多かった。
    中村文則は、闇の底を体験させることで、日常の光の部分に気づかせようとしているのだと思う。

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    2025年09月20日
  • 掏摸

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    木崎という男に運命を握られた天才スリ師である西村のストーリー。

    快感を求めてスリを実行し、命を奪われないために犯罪の駒となった西村。
    他人の人生を動かすことを最上の快楽と捉え、ゲームのように犯罪を計画立案していく木崎。
    どちらも犯罪者という面では同じだが、圧倒的な本質の差を感じた。

    奪われるものが何もない人を「最強の人」というが、命を奪うことを何とも思わない木崎も最強の人である。

    他人を暴力で支配してコントロールし、それを「運命」という木崎に対して、西村の最後の抵抗は爽快。
    登場人物が掏摸、恐喝、殺人などの犯罪者とネグレクトの親子なのに対して、読後感は良かった。

    兄妹篇の『王国』も読ん

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    2025年08月21日
  • 教団X

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    殺伐としていて、面白くはないけれど
    変に重たいリアリティがある。
    作者が見ている、この世界の形がくっきり描かれている。
    宇宙論、宗教論、世界を支配する仕組み。
    陰謀論めいているけれど、きっと現実世界に近いのだろうと感じる。
    そうでないほうが、絶対にいいけれど。
    恐ろしい世界に対抗するには、飲み込まれないようにするには、
    松尾さんみたいに考えること。生きること。

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    2025年08月12日
  • 去年の冬、きみと別れ

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    読書からてんで離れていたから、比較的文庫本が薄くすぐに読めるんじゃないかと思い手に取ってみた。
    全く分からなかった。
    静かな環境で読んでいないということもあり、最後の方が集中できてなかったのも一理あると思う。

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    2025年07月30日
  • 去年の冬、きみと別れ

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    狂気と化け物たちの物語…そんな印象を受ける作品でした、初めて中村文則作品を読ませてもらいましたが登場人物と語り手の視点が複数あるコトに後半気付かされ、気付いたところから大きく展開が変わっていく流れは引き込まれてしまいます。

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    2025年07月18日
  • 掏摸

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    ネタバレ

    どんよりした雲が漂ってそうな雰囲気があった。
    読後感が良かったのと、文章量も多くないし読みやすかった。
    主人公の生活を遠いところからに盗み見しているような感覚。淡々と物語が進んでいき、あっけなく終わる(死んだかわからないが)のが妙に現実味があって面白かった。
    スリの描写が上手かった。
    最後のところも気になるけど明かされないのも良いと思った

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    2025年07月08日
  • 掏摸

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    ネタバレ

    文庫本の後書きでも作者が書いていたように、小説の構図はシンプルながら、随所に表現される「塔」の存在が物語の奥行きを表現しているように感じた。

    自分が生きる社会との距離を感じる世界観ではありつつ、主人公の反社会的な行動と、子供に向ける優しさのようなものは、誰しもが抱える矛盾を上手く表現している。

    個人が大きな運命に抵抗する姿と、人の心の矛盾を表現しているそんな物語だった。

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    2025年05月29日
  • 去年の冬、きみと別れ

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    ネタバレ

    壮大な復讐劇。
    盲目の元恋人を殺された主人公が、ある画家を殺人犯に仕立て上げる
    僕が2人いたのは衝撃的だった

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    2025年05月22日
  • 掏摸

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    久しぶりの中村文則作品。
    こんなに読みやすかったっけ?と思うほどすんなり読めたけど、内容はやはり難解。
    塔の意味するところ、運命とは結局なんなんだとか答えは読む人の数だけあるのかも。

    最悪の男・木崎のような男がいる闇社会は現実に存在するんだろうけど、絶対に関わりになりたくないな〜。
    それでもラストには少しの希望があって救われた。兄妹編の「王国」を読めば彼のその後もわかるんだろうけど、闇社会はしばらくいいかな…。

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    2025年05月19日
  • 掏摸

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    裏社会で生きる人々、道から外れた人から漂ってくる諦念のような感情が印象強く、陰鬱な雰囲気もありながら掏摸というスリリングな行いから生じる緊張感も読んでいて伝わってきました。運命とは何か、人を支配する支配される関係など短い文章の中に濃厚な要素がたくさん詰まっていて読み応えがありました。

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    2025年05月09日
  • 教団X

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    まず分厚さに怯みました。

    宇宙の話、物理の話、原子の話、神の話、思想の話、貧困の話…スケールが大きすぎて理解できないとこも多かった…

    特に、アフリカの貧困がなくならない本当の理由には驚いたし、腹立たしく思ったけど、自分もどこかでその恩恵を受けているのかと思うと悔しいと思いました。
    人を殺すことが日常ということが今もどこかで起きているのかと思うと苦しいですね…

    最終的には「何かに関心を持って世界を善へ動かす歯車になりましょう」「共に生きましょう!」と前向きになれました。

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    2025年04月20日
  • 教団X

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    信じるものは救われる、と思わされた。
    人を構成する原子から宇宙論まで幅広く語られていた。少し難しい話もあったが、全体を通して伝えたいメッセージは分かった気がしました。欲を言えばもう少し物語に動きが欲しかったなと思いました。

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    2025年04月07日
  • 自由思考

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    日常の生活のことや小説のこと、時事問題や政治思想まで幅広いエピソードが書かれていて著者の作品をもっと読んでみたいと思った。"目の下のクマ"に言及してる部分がたくさんあり自虐的なユーモアがとても面白かった。

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    2025年03月26日
  • 去年の冬、きみと別れ

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    何となくミステリー風だけど、何なんだろう??と思いながら読み進める感じでした。愛の物語、、なんですかねー

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    2025年03月17日
  • 去年の冬、きみと別れ

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    オーディブルで聴きました。

    あれこの人誰だっけ?が多くて、登場人物メモを見ながら聴きました。
    ストーリーは普通に面白い。が、特別感はなかったかな。

    一番の恩恵は、芥川龍之介の「地獄変」を読むきっかけになったこと。地獄変がとても良かったので、この本に出会わせてくれてありがとう、と感謝。

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    2024年06月22日
  • 去年の冬、きみと別れ

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    薄暗い気持ち悪さとともに徐々に事件の真相がわかってくると思いきや、急に今まで自分の隣にいた人が幽霊だったかのようなひやっとする感覚にさせられる、真夏の怪談のような一冊だった。

    物語の中心であった人物が本当は違って、事件の概要が180度回転するようなストーリーは衝撃が大きくすごいと思った。
    単にどんでん返しをオチとして用意したいのではなく、それによってある人間が狂っていった過程を追体験させたいかのような印象を受けた。

    残念だと思ったのは、本当の中心人物含め怪しげにかかれていた登場人物がいったい何者でどんな人なのかが中途半端に終わってしまうところ。
    全てを書かずに謎のままで終わる楽しみはあるが

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    2024年05月26日
  • 去年の冬、きみと別れ

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    物語の外側にずっと置いてかれてるような感じで、なかなか読みづらかった。
    それも当たり前で登場人物が狂気的すぎて、あくまでノーマルな自分には入り込む隙間がなかった。
    すっきりしないミステリーだけどつまらないわけではない。

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    2024年05月19日
  • 去年の冬、きみと別れ

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    ネタバレ

    ミステリーでありながらも、芸術的な文学作品の様でもあり、何のジャンルに分類されるのか掴みどころのない小説でした。200ページにも満たない小説なのに色々入り乱れ、私にとってはとても難解でした。良い写真のためなら、人が燃えていようとも写真を撮ることを優先する木原坂の狂気が恐ろしかったです。

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    2025年12月21日
  • 教団X

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    読書の秋がやってきましたw

    ってな事で中村文則の『教団X』

    まあ、長かった…(笑)

    只、只、長かった…。 ⁡
    ⁡⁡
    ⁡読むタイミングが良くなかったのか、集中して読めなかったんで内容もあやふや…。 ⁡
    ⁡⁡
    ⁡前半は原子だブッタだ涅槃だ宇宙だと正直疲れた(o´Д`)⁡
    ⁡⁡
    ⁡ 新興宗教の作り方と言うか、人の心の拠り所に刳り込み従えていき、反抗勢力には自分達の都合で有り得ないやり方で反撃する…。 ⁡
    ⁡⁡
    ⁡すべてじゃないけど、宗教よりテロリストに成り代わる集団になるのは教祖が、現存してる場合が多い様な…。 ⁡
    ⁡⁡
    ⁡終わりは急に爽やかな終わり方で、何だかって感じでしたがw

    もう少し落

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    2024年02月13日
  • 教団X

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    ネタバレ

    宗教と素粒子学を語る部分が勉強になるような。
    小説としてはそれほど引き込まれるのではないが、この語りの部分。追加すると日本人とは?という問いかけ。
    面白かった。

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    2024年01月02日