町山智浩のレビュー一覧

  • 「最前線の映画」を読む(インターナショナル新書)

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    "映画を深読みすると・・・・という本。
    例えば、猿の惑星は人種開放の物語と重ねてみると・・・のように、映画で語られる物語は、何かのたとえとしてとらえると映画の見方も変わってくる。

    ワンダーウーマンは、女性の独立について語られていて、セリフから構成含めてとても良くねられた作品ということに気が付く。

    映画の細部、登場した本や、詩などからも深読みするヒントが隠されていることにも気が付く。何度も繰り返し見たくなる傑作とは、作品そのものの構造化が綿密に構築されているものが多いのかもしれません。"

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    2018年11月25日
  • 映画と本の意外な関係!(インターナショナル新書)

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    "映画に登場する本棚の本であったり、原作本と映画の違いや、映画の中で語られる詩であったり、映画の冒頭に本の一節が語られることもある。
    そんな映画と書物の関係を探ってくれているのが本書。
    007のボンドガールの名前解説が印象に残る。
    古典的名作や聖書をよく知っているだけで、映画を見る時に、また違った視点で眺めることができたりする。シェークスピアは本書に登場しないが、詩人では、英国の詩人サミュエル・テイラー・コールリッジさんやウェールズの詩人ディラン・トマスさんや、ウォルト・ホイットマンさんなど読んでおきたいと思った。"

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    2018年11月24日
  • 「最前線の映画」を読む(インターナショナル新書)

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    町山さんが、最新の映画を語る。
    惹きこまれるエッセイ、もしくは短編小説を読んでいるような気分になる。

    私は紹介されている映画1本も観ていなかったが、読んでいて非常にワクワクした。

    それは町山さんの豊富な知識をベースに映画を多面的にとらえ、そして本質をはずさない語り口。

    スコセッシの沈黙。
    原作が語りたかったカトリックと弱さの関係が見事に二重写しになる。

    ワンダーウーマン。
    ただのアクションものかと思っていた。思い込み、偏見は禁止ですね。女性監督の深い思いの詰まった、画期的傑作。

    どんな映画も映画製作側の思いが多くちりばめられている。それを感じ取れるか否かで、映画の楽しみも何倍にもなる

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    2018年11月06日
  • ベスト・オブ・映画欠席裁判

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    町山智浩さんと柳下毅一郎さんとの対談で映画作品を語ったもの。過去の出版されたものを再編集したものとのこと。映画への愛と、少年の心、そして両氏の視点、切り口のおもしろさにあふれている。

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    2018年10月23日
  • アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない

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    私の愛読雑誌映画秘宝でもコラムを寄せている町山智浩さんの本。丸善本店に行ったときにレジに行く寸前に目に入って購入。アメリカの今を感じることができた。彼の本で、とてもすっきりしたことがある。アメリカの共和党と民主党の立ち位置。共和党=自由主義、民主党=平等。アメリカの大統領は、オバマさんに決まった。世界的に金融危機が広がっている中、どんな舵取りをするのか注目している。

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    2018年10月17日
  • 激震! セクハラ帝国アメリカ 言霊USA2018

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    激震!セクハラ帝国アメリカ。町山智浩先生の著書。現在アメリカが抱える社会問題を面白おかしくわかりやすくまとめた良書です。アメリカは、女性蔑視発言が多くて男女平等主義とは程遠い人間がトップにいるのだもの、セクハラ帝国になってしまうのも無理はないです。ヒラリーさんが大統領になっていたら、アメリカはどんなに変わっていたのでしょうと思わざるを得ません。

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    2018年06月16日
  • 「最前線の映画」を読む(インターナショナル新書)

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    見てない映画の批評を読むとたいてい面白くないのですが、町山さんのは毎度面白い。それをどどどっとまとめた新書。これ、お勧めです。
    映画評というのではなく、そういう映画がなぜ作られたのかという文化や社会について語られているのがいいのでしょう。映像の文法の話もちらっと出ますが、そこに眼目がないところがいいんじゃないんでしょうか。面白いです。

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    2018年02月19日
  • さらば白人国家アメリカ

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    クーリエ・ジャポン掲載時から好きだったコラムを一気読みできてなんたる充実感!(発売されてたの知らなくて読むの遅くなってしまった~)
    町山氏は漠然としたお国や政党批判じゃなくて政治家の個人名を挙げた上でその発言や来歴を紹介して説明してくれるので、なんというか掴みやすいんだなぁ。
    トランプが大統領になることはないだろうという見通しで終わってはいるものの、何故そういえるのか、トランプが如何に共和党のアウトサイダーなのかがよく分かって勉強になった気持ち。
    しかしキリスト教徒じゃなく同性婚も中絶もそれこそ個人の自由でしょという感覚の私からすると、共和党って…必要なんですかね…いっそ無くなった方が良い国に

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    2017年06月08日
  • 映画と本の意外な関係!(インターナショナル新書)

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    みたい映画と読みたい本が増えた。色々つながっていくのが面白くて、さくさく読めた。『インターステラー』はみたのにボルヘス気がつかなかったし。やっぱり映画は面白い。

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    2017年04月13日
  • 映画と本の意外な関係!(インターナショナル新書)

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    町山智浩さんは、観たくなる批評する。
    「観せる批評」と表現すれば、すごく気が利いていてスマートだろうか。
    何をかというと映画を、である。
    これまでの著作もそうであった。初めて読んだ「映画の見方がわかる本」から一貫している。

    この本において紹介されている、作品群についても同様であり、映画好きだと自負しておきながら未見の作品については、観ねば、いや観たいと思わずにいられない。
    ほら、また「観せる批評」に魅せられてしまった。

    そんな僕は熱心な映画秘宝読者である。ただのファンだろって?そうだよ。

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    2017年03月25日
  • アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない

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    やはりアメリカは宗教国家なのだー、というのがよくわかった。僕らが見ているアメリカ人なんて、良い方だけしか見ておらず、バイブルベルトの人たちの行動原理なんか気にしたことがなったよ。
    これがしっかり理解できていたら、トランプが勝つということは予見できていたかもしれないね。
    今読むと、アメリカの今へつながる道がよくわかった。
    町山さんすげーわ。しかし、ブッシュってここまで嫌われていたんだね。知らんかった。

    10年くらい前の本だけど、今読んでも十分面白いし、今読むべき。刊行時に読んでも、多分理解できなかっだだろうね…

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    2017年03月17日
  • さらば白人国家アメリカ

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    びっくりしました。アメリカの政党政治と司法の仕組み、社会の歴史等を現場でのルポを交えて臨場感たっぷり、分かりやすい言葉で解説してくれている「いまアメリカで何が起きているのか?」をやさしく知るための超・良書。
    著者のことは、映画評論家で、アメリカ社会を流行語などで切り取ったルポ的な著作を多く出されている方としてお名前は知っていたものの著者を1冊読んだのは初めてでしたが、すばらしい内容。他の著作も読んでみたくなりました。

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    2017年02月01日
  • オバマ・ショック

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    オバマ大統領就任時に書かれたものだが、大統領就任までのアメリカ国史の振り返り、とりわけ「自由」と「平等」という実は矛盾する国是に対する、これまでの政権や世論のありかたを、理念や宗教観、出自などでざっくりまとめてあって便利。

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    2017年01月04日
  • 最も危険なアメリカ映画 『國民の創世』から『バック・トゥ・ザ・フューチャー』まで(集英社インターナショナル)

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    「自由と平等の国アメリカ」の裏を、映画を通して語っている。
    黒人、移民、有色人種、同性愛者、リベラル、共産主義、カウンター・カルチャーに対する嫌悪感と、キリスト教、白人男性至上主義のアメリカという思想が、アメリカで作られた様々な映画について、かなり突っ込んで、そしてグロテスクに評されていく。
    しかも、その筆致が非常に落ち着いていて、それがまた読んでいてゾクゾクさせる。
    一読の価値ある本。

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    2016年11月28日
  • 99%対1% アメリカ格差ウォーズ

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     オバマ政権前後のアメリカの政治状況と、ティーパーティと呼ばれる集団の活動等について詳しく知ることができた。わかりそうでようわからん彼国事情を、政治視点でわかりやすく説明してもらった。
     これは本当なんか?と思うようなくらい発想が違うところが、解説者のコメントにあるように、たしかにあると感じた。目標が何かずれているということか。おなじく解説者曰く、転ばぬ先の杖として理解すべし、とあるが、日本もすでに二の舞?になってたりして。今後2010年前後のアメリカ風になっちゃったりして・・・

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    2014年10月20日
  • アメリカのめっちゃスゴい女性たち(電子限定版)

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    アメリカのめげない女性を紹介すると同時に、今のアメリカの政治・経済、社会の問題が分かる本。
    本当にアメリカの女性はタフだ。
    感心したのはグレース・ホッパーの言葉。「やっていいかどうか許しを得るよりは、やっちゃってから赦してもらうほうが簡単なんだから」
    失敗を恐れなかったり、強権に臆さなかったりする心が、強いんだろうな。
    僕は男だけど、みならわないと。

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    2014年08月23日
  • ベスト・オブ・映画欠席裁判

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    ざっくりとした批評に文字面見えるけど、ものすごいカンペを手にやってるんじゃないかってくらいの知識の量で圧倒されます。ただしバカ。

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    2014年01月29日
  • 教科書に載ってないUSA語録

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    購読している雑誌(イングリッシュジャーナル)にとても秀逸な記事を書かれているのですが、まー面白かった。アメリカもやっぱりどうしてももう少し理解したい国。特にアメリカの今について掴みにくいところを押さえてくださいます。

    現地暮らしの強みを生かし、また実に分かりやすい論調と秀逸な切り込み方でいろいろとご報告・ご解説いただけて垂涎物です。英単語も増えるよ!

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    2013年05月02日
  • 教科書に載ってないUSA語録

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    アメリカ在住の町山智浩さんが書いたコラム本。アメリカで流行っている新語や流行語をタイトルにコラムを書いている。


    町山さんのコラムは面白いと思うものから考えさせられるものもあり、ご自身もアメリカではマイノリティなのでアメリカの現状を皮肉る事が出来る立場で痛快に書いている。


    今回、一番面白かったコラムはサラ・ペイリン関連のもの。日本ではまだ共和党保守派で副大統領候補としての印象しかないが、このコラムを読むと、すでにネタ扱いされているようなバカ元政治家であるようだ。


    一番考えさせられたコラムがRicher sexというタイトル。アメリカでは女性差別が根強く残っているというのは町山さんの著

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    2013年03月24日
  • 教科書に載ってないUSA語録

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    週刊文春の連載を一冊にまとめた書籍。いや、おもしろかった。LIkeとかlolとかSike!とかSextingとかLurzとか‥。言葉として走っていたけれど、アメリカでの使われ方を具体的に紹介してあって最高。そういう背景があるのね、と。挿入されているイラストもトピックを楽しませてくれる。
    アメリカではよくある(いまも?)ペーパーバックの日本版的な装丁です。

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    2013年01月19日