町山智浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
町山さんが、最新の映画を語る。
惹きこまれるエッセイ、もしくは短編小説を読んでいるような気分になる。
私は紹介されている映画1本も観ていなかったが、読んでいて非常にワクワクした。
それは町山さんの豊富な知識をベースに映画を多面的にとらえ、そして本質をはずさない語り口。
スコセッシの沈黙。
原作が語りたかったカトリックと弱さの関係が見事に二重写しになる。
ワンダーウーマン。
ただのアクションものかと思っていた。思い込み、偏見は禁止ですね。女性監督の深い思いの詰まった、画期的傑作。
どんな映画も映画製作側の思いが多くちりばめられている。それを感じ取れるか否かで、映画の楽しみも何倍にもなる -
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Posted by ブクログ
クーリエ・ジャポン掲載時から好きだったコラムを一気読みできてなんたる充実感!(発売されてたの知らなくて読むの遅くなってしまった~)
町山氏は漠然としたお国や政党批判じゃなくて政治家の個人名を挙げた上でその発言や来歴を紹介して説明してくれるので、なんというか掴みやすいんだなぁ。
トランプが大統領になることはないだろうという見通しで終わってはいるものの、何故そういえるのか、トランプが如何に共和党のアウトサイダーなのかがよく分かって勉強になった気持ち。
しかしキリスト教徒じゃなく同性婚も中絶もそれこそ個人の自由でしょという感覚の私からすると、共和党って…必要なんですかね…いっそ無くなった方が良い国に -
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Posted by ブクログ
アメリカ在住の町山智浩さんが書いたコラム本。アメリカで流行っている新語や流行語をタイトルにコラムを書いている。
町山さんのコラムは面白いと思うものから考えさせられるものもあり、ご自身もアメリカではマイノリティなのでアメリカの現状を皮肉る事が出来る立場で痛快に書いている。
今回、一番面白かったコラムはサラ・ペイリン関連のもの。日本ではまだ共和党保守派で副大統領候補としての印象しかないが、このコラムを読むと、すでにネタ扱いされているようなバカ元政治家であるようだ。
一番考えさせられたコラムがRicher sexというタイトル。アメリカでは女性差別が根強く残っているというのは町山さんの著