町山智浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレアメリカは『民主党のクリントンが赤字を解消し、共和党のブッシュが戦争しまくって借金をふくれあがらせ、民主党のオバマが借金を減らすために富裕層の増税などを打ち出すが、共和党の議員が「富裕層の増税なんてゆるさん!福祉を切れ!」と反対しまくって法案を通さない』という国であることがよく分かった。借金を半減できなかったのは、ロムニーのお仲間のせいじゃん!
内田樹さんの「街場のアメリカ論」の解説を書いていらっしゃる町山さんが、日本の報道では垣間見えないアメリカの今を語る。内田さんの語る“アメリカ的なもの”が実態として動き出すとこういうひずみを生んでいくんだなーということが、この2冊を続けて読むとよく分かる -
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Posted by ブクログ
ネタバレやっぱりアメリカやね。バカばっかり?
それなのに日本はこんなにもアメリカの顔をうかがうのかね。
日本のほうが教育が優れている。
何が優れているのかってぇと社会主義的といえばいいのか
落ちこぼれがとても少ない。
それが国としていいことなのかどうなのか。
大人しい人間をつくっていることは確かでしょう。
それは良いも悪くもなく、
日本人が望む人間を日本人が作っているだけなのですよね。
だからアメリカが良いだの悪いだの
日本が比べてどうだなんてことはどうだってよくて
じゃぁ私はどうするのかってことなだけ。
本を読みすぎると考える力が落ちるというデータもあるそうです。
答えをそこに見出しち -
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Posted by ブクログ
最前線の映画を読む、の中でも特に社会的な視点で切られていて面白かった。
町山さんの本領発揮。
日本作品にあまり馴染みがなかったので、近年のヒット作が
意外にもアニメも実写も格差を背景にしているのは嬉しい気づき。
町山さんが解説すると、どの作品もすごい名作に見えてくる。
クロエ・ジャオは、近年ローチなどと並ぶ社会派として括られがちだけど、
むしろ作風はテレンス・マリックのクリスチャン的芸術性、抒情性...というのがすごく腑に落ちた。
新たな出会いとしては、ベルギーのダルデンヌ兄弟が興味深い。
『ロゼッタ』での、とられることを嫌がる被写体を追う映画という発想が面白い(第四の壁破りともまた -
Posted by ブクログ
アメリカを分断するのは人種や民族ではなく、貧富の差だった。
滅茶苦茶で致命的なスキャンダルだらけのトランプがなぜ票を勝ち取れたのかはこれに集約される。
結局国民は、目の前の自分の暮らしが大事。
audibleで、こんなに!と驚く量とレベルの様々なゴシップが次々と語られるので聞くに耐えない。
語り口が軽くて、作者のツッコミもノリが良く全体的にはおもしろく聴ける。
しかし、トランプを語る上で仕方ないのだけど、女性問題が多く頻繁にセックスという言葉が流れるのは不快だった。
前半はトランプとの関連が薄めなゴシップもありよくわからなかったけど、後半に進むにつれて有益な情報が増えた。
三権分立の上に -
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意外に面白かった。
もっと嫌になるかと思ったからだ。
私は主人公よりもその妻に近いところにいる。
2人にとっての真実がどこにあるかはわからないから、ここでその是非を問うても意味はないだろう。
そもそも、人と人との関係において正しさは無力で、正しくても正しくなくても暮らせないものは暮らせない。そして、自分がどうしても子供を失いたくないと思えば、正しくないことだって私ならするなと思った。
ただ、著者はおそらくとても正直な人で、ここに書かれたことは彼の世界の真実なのだということは信じられる気がした。
書評という体裁を取っていることは、私には功を奏しているように思えた。ことの顛末についてそのま -
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町山節炸裂。トランプVSバイデン→ハリスの選挙戦。
耄碌バイデンも酷いが、トランプの放言はもっと酷い。
これがこのまま大統領になってしまうなんて、、
関税で好き勝手なことを言う現状は、この選挙戦そのまんま。独裁者、、
どんな人生を歩んできたんだろう
彼自身はどうでもいいが、そんな人物を選んでしまうアメリカ。病んでいる。
まあ日本も大差ないか。排外主義、差別が幅を利かせる。
排外はまだ「自分は海外勢に仕事を取られた」という、一部勘違いはあるが、
まだ理屈があって、理解できないでもないが、
マイノリティを差別するのは、自分が強者だと思っているから。
変えられない出自で差別は論外。運がいいだけ。
病 -
Posted by ブクログ
2025年1月から大統領として就任したドナルド・トランプ。
毎日のニュースで、トランプの顔が出てこない日はない。
あれやこれやと突飛なことを発言し、政界も財界も右往左往させられている(んだろう)。
なんなの、この人?
なんでこの人が最終的に大統領になっちゃったの?
世界はどうなっちゃうの?
と、日々、暗ーい気持ちにならざるを得ない私です(あー、政治的な発言がしたいわけではないですが、まぁ、私は、トランプさんがあんまり好きではない方の人間です)。
そんな時に、こんな本が出されていることに気がついて読んでみました。町山さんの発信はXなどでみていたし、アメリカ在住ならではの見方が面白いのではな -
Posted by ブクログ
『アメリカのめっちゃスゴい女性たち』で町山本にハマりかけた時期があった。アメリカのあらゆる方面に巣食う暗部を克明に、そしてエキサイティングに描き出していて、読んでいる分には本当に面白い。
本書も「読んでいる分には…」と言える一方で、ちょっぴり笑えない部分もある。一番分かりやすい例で行くと…
「ロバート・ゼメキス監督の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(85年)と『フォレスト・ガンプ』(94年)の楽しさの裏側には、60年代の反戦運動や公民権運動に対する強烈な敵意が隠されている。それが甘い菓子に混ぜられた毒だ」(P 5)
えぇー…マジすか?フォレストはともかくBTTF好きだし、こないだもロゴ入 -