町山智浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
まず、カテゴライズに悩んだ一冊でした。「書評」としてもよかったのだろうけど、それは何だか違うだろうと。書評という軸を持った私小説だろうと判断したので、私小説としました。
AV監督である主人公が離婚調停中の妻への気持ちと我が子への想いを、調停などの過程に沿って綴ったものです。ひとつひとつのチャプタごとに一冊の本を取り上げて進んでいきます。あくまでフィクションとして。
町山智浩の解説までぜひ読んでほしいです。
ふと思ったことは、穂村弘はモテ、枡野浩一は非モテだということ。
暗い気持ちになるし、離婚のごたごたばっかり文章にしやがって、という気持ちもあって、評価に悩みました。でも、それだと読まなきゃい -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
史上初の黒人米国大統領に就任したバラク・オバマ。
疲弊する大国は、なぜいま、彼を選んだのか?
覇権国家の衰退を歴史軸で考察する研究者(越智)と、合衆国を駆け巡るフィールドワーカー(町山)が、岐路に立つアメリカの過去・現在・未来を縦横無尽に語り合う。
サブプライムローンの“現場” やハリウッド空洞化の実情など、アメリカが陥った病の症例を容赦なく暴き出し、多様な人種がオバマを「支持」した理由を明らかにする。
[ 目次 ]
第1章 オバマがチェンジ(変革)するもの―レーガン連合の二八年
第2章 失われた八年―ブッシュとは何だったのか
第3章 アメリカン・ドリームという博打―サブプライ -
Posted by ブクログ
移民や宗教、党派に政策、そこにある金融危機。過去から現代の流れと声と転換期を通して、現状把握を考える。
米在住としての土地毎の差や階層への実感、研究家としての客観視、両者がリズミカルに絡む、呼吸の合った対談形式。
映画からの考察が多いのも面白かった。代表的産業だったハリウッドも思ったより小規模かつリスキー、更にどんどん下請け化。
自由と平等の綱引き。軍事・経済・文化の覇権。保守とリベラルの体裁と矛盾。大統領その他の人々の、私的成り立ちを背負った公的主張。
そうして辿りついた、時代に適合し自ずからも捉えた「過去の無い黒人」、残されたドリームであるオバマの行く末やいかに。
この本が論ずるのはあくま -
Posted by ブクログ
人の国のハナシなんでどーこー言う立場にはないんだけど、
アメリカの政党の置かれてる立場ってホント、わかりにくい。
(前提)アメリカには自由主義しか思想がない。
自由競争、平等主義。
映画『「遥かなる大地へ』の
「オクラホマ・ランドラッシュ」のイメージ。
(共和党)ブッシュのいたとこ。保守。古典的自由主義
(=英訳するとリベラリズム)。
(民主党)オバマのいるとこ。リベラル。
(=超役?すると平等主義に近い)
南北戦争の時の主義主張が逆転してたり、
カウボーイほどエリート優遇のブッシュ支持だったり、
信じてない宗教を信じてるフリする指導者がいたり -
Posted by ブクログ
中絶権利を否定した6人のアメリカ最高裁判事は、実は普通のカトリックではない。全米のカトリック教徒のうち56%は、中絶を女性の権利だと考えている。絶対に禁止すべきと考える伝統派はわずか10%しかいない。伝統派のトップはレイモンド・レオ・バーク枢機卿というアメリカ人で、マルタ騎士団の守護者だ。マルタ騎士団とは中世に結成されたカトリックを異教から守るための修道僧の戦士団。つまり、アメリカで起こったのは、カトリック伝統派という極めて少数の先鋭的なセクトがアメリカの司法を支配するという異常事態。信者数わずか10万人の統一教会が日本の政治を動かしていたように。
アメリカを中世のような宗教国家にしたいと考え