町山智浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『ジョーカー』『パラサイトー半地下の家族』『万引き家族』など観た映画もけっこう入っていた。それぞれの映画の話だけでなく、その映画をとった監督のデビュー作あたりから話を始めて、その作品が撮られる背景、監督の思想まで説いてくれるので、興味深く読めた。タイトルの映画だけでなく、この監督の別の作品も観てみたいなと興味をひかれるものもあった。ただねぇ。それぞれの作品に貫かれたテーマは、格差と貧困。家族を抱えて憂き世を渡る身としては、決して他人事ではなく、考えるべきことと思うんだけどさ。いや、それだからこそ、なおさらそういう話を立て続けに読まされると、だんだん気が滅入ってくる。特にスウェーデンとかインドと
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Posted by ブクログ
ネタバレ色んなジャンルで活躍する(した)55人のアメリカ在住女性を紹介する本。お手軽に読めて通勤や隙間時間に読むのに好都合。反面、もっと深く掘り下げて知りたいと思う人も多くて残念。これだけの分量じゃ記憶に残らない人も多い。
雑多すぎるジャンルを扱いすぎてるのもちょっとなぁ。単なるゴシップの主から、歴史的偉業を成し遂げた…あるいは挑む人たちを同列に語るのは違和感。もう少し分野分けした章立てがあっても良かったかも。
もう30年以上前、作者がJICC(現宝島)にいた頃の文章を読んでいたが、基本的な文体ってあの頃のままなんやなぁ、ちょっと懐かしかった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『シェイプ・オブ・ウォーター』●──「アザーズ」たちへの捧げ物
『スリー・ビルボード』●──善人はなかなかいない
『パターソン』──芸術とは誰のためのものなのか?
『ファントム・スレッド』●──「僕の映画はどれも自分自身の個人的な話だよ」
『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』●──「これはメタファーなんだ」
『君の名前で僕を呼んで』──なぜ監督は、蠅が飛び回るシーンを撮ったのか
『ラブレス』●──ズビャギンツェフの愛なきロシア
『アンダー・ザ・シルバーレイク』●──ハリウッドへの扉を開く「鍵」とは
『ROMA/ローマ』●──大いなる「贖罪」の物語
『マザー!』──アロノフ -
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Posted by ブクログ
その本を知っている人にしか伝わらない、本の虫だけに向けられたウインクのようなものだと思います。
映画の本棚 まえがきにかえて より
「もっと黒く歌えないか?」
そう言われてもキョトンとするだけの四人に、デイヴは必死にソウルの魂を説明する。
「カントリーもソウルも喪失について歌っている。違うのは、カントリーはあきらめて、ただ嘆くだけだが、ソウルはなんとかして失ったものを取り返そうとする。決してあきらめないんだ」
第11章 そこに連れて行くよ
あとがきにも書かれていましたが、もともとは「映画の台詞」という連載をまとめたものらしいです。本が出てこない章もありますが、楽しく読めました。本と