町山智浩のレビュー一覧

  • 独裁者トランプへの道

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    トランプ大統領の話題だけでなく、アメリカで起きた事件や話題を扱っていて一部Youtubeでもみた内容もあるが、町山さんが提起する話はいつも面白い。政治ネタだけでなく、あまりに凄惨な刑事犯罪、時事ネタや芸能ネタなど自分が知らない話題も多くて勉強になった。

    しかし、アメリカは本当にやることなすこと規模が大きい。事件や特に金回りに関しては他の口や地域ではあり得ない桁違いの額が出ている。いやー、これがアメリカのダイナミズムを表象しているといつも実感。各トピックの最後に時々日本との比較みたいな終わり方もあるが、アメリカと比較すると日本の小粒感、小物感よ・・・。

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    2025年04月20日
  • 町山智浩のアメリカスーパーヒーロー映画 徹底解剖

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    ジェームズ・ガンに捧げられた一冊。どんな人間も生い立ちから逃れられないが、それは映画を作る人間達も同じであり、ジェームズ・ガンのようにそれが色濃く作品に反映される監督もいる。この本を読みながら、支配者としての若かった父親、年老い、病気患ってからの保護する対象となった父親を思い出していた。

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    2023年05月24日
  • 引き裂かれるアメリカ 銃、中絶、選挙、政教分離、最高裁の暴走

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    毎楽しめた欠かさず視聴している、アメ知るの新書版。ほとんど視聴した内容なので、振り返りみたいな感じ。悪魔教については所見で、楽しめた。普段視聴されていない方にとっては、すごく楽しめると思う。

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    2023年02月11日
  • 「最前線の映画」を読む Vol.3 それでも映画は「格差」を描く(インターナショナル新書)

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    アカデミー受賞作品「パラサイト」「ジョー
    カー」、パルムドール受賞作品「万引き家族」

    これらの映画は製作された国は異なりますが、
    ある共通点があります。

    格差社会をリアルに描いているのです。

    日本でも最近問題になっている格差社会は、
    世界中で発生し、やはり問題となっています。

    「我々はみんなひとつのグローバルな経済の
    中に生きている」からです。

    その格差社会の中で生きる人々の希望や絶望
    を映画では、どのように描かれているのかを
    とても丁寧に解説します。

    すでにそれらの作品を観た人は納得すると思
    います。

    まだ観ていない人は必ずそれらの作品を観た
    くなる一冊です。

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    2023年01月19日
  • 引き裂かれるアメリカ 銃、中絶、選挙、政教分離、最高裁の暴走

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    「町山智浩のアメリカの今を知るTV」で放送されたエピソードの中から、トランプ政権が引き起こした「アメリカの分断」というテーマに沿ったものを集めて、銃社会、中絶禁止法、政教分離、移民政策、不正選挙などの切り口で再構成したものだが、コンパクトによくまとまっていて、トランプ~バイデンのここ6,7年のアメリカの出来事の振り返りを気軽に読める。著者が前書きで絶賛しているが、番組で聞き役で出演している藤谷文子さんの、著者の発言を受け取ってその話の要点を整えるような的確な返しが素晴らしいのだが、本書は2人の会話形式で収録されているので、そこがちゃんと楽しめて、そして読みやすさにもつながっている。

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    2023年01月11日
  • 最も危険なアメリカ映画 『國民の創世』から『バック・トゥ・ザ・フューチャー』まで(集英社インターナショナル)

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    暴走するアメリカ民主主義──その「原型」はハリウッド映画の中にあった!
    「トランプ現象」は突然起きたものではない。それは言うなればアメリカ建国のときからの「病巣」であり、それを誰よりも鋭く見抜いていたのが映画人たちだったのだ
    いま、映画を語らせれば右に出る者はいない町山智浩がその蘊奥を尽くして語る「映画から見たアメリカの病理」。その深層に触れたとき、あなたはきっと戦慄するであろう。

    本書の目次より
    人種差別に火を付けた「史上最悪の名画」◆『國民の創生』
    「アメリカの大義」に利用された人々◆『滅びゆく民族』
    ディズニー・アニメが東京大空襲を招いた?◆『空軍力の勝利』
    封印された「

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    2022年12月13日
  • 映画と本の意外な関係!(インターナショナル新書)

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    映画のシーンに登場する本や言葉は、映画を読み解くうえで重要な鍵を握っている。本書はその作品に登場した本や台詞、歌詞などを、元ネタである文学や詩までに深く分け入って解説。目からウロコの新たな作品解釈を楽しむことができる。明らかにされるのは『インターステラ―』とボルヘス、『ウォール・ストリート』とシェイクスピア、『007 スカイフォール』とテニスンの「ユリシーズ」などの思いもよらぬ関係性。紹介する作品はエンタテインメント作品から超大国アメリカの裏側がわかるドキュメンタリー作品まで多岐にわたっている。映画と本を愛するすべての人に贈る全く新しい映画評論!
    青春ホラー映画「イット・フォローズ」に登場する

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    2022年12月13日
  • 「最前線の映画」を読む Vol.3 それでも映画は「格差」を描く(インターナショナル新書)

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    今の御時世、フィクションに対し「何を描かんとしているか」ではなく「自分の善悪基準に則っているか」でモノ申す人間があふれている。そんな社会に対し、敢えて鋭く挑戦的な問いかけを行った映画たちを取り上げている。『パラサイト/半地下の家族』『ジョーカー』『万引き家族』『天気の子』などの話題作は、話題になるだけの強烈なドラマツルギーが存在していたのだ。好き嫌いが両断されるくらいの。

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    2022年11月20日
  • 「最前線の映画」を読む(インターナショナル新書)

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    『映画の見方がわかる本』等の旧作評論とは趣を変え、『ブレードランナー2049』、『LOGAN/ローガン』といった(刊行当時の)新作映画の評論。作品に込められたメッセージや作り手のドラマツルギーを示しつつ、作品の内容を最初から最後までなぞる(ネタバレ全開!)。

    そういえば、Z世代はストーリーを全部知ってから映画を見る「ネタバレ視聴」をする人が多いらしいが、そういう人には最適なガイドかもしれぬ(ただ、映画が面白いかどうかは書いてない)

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    2022年11月05日
  • 「最前線の映画」を読む Vol.3 それでも映画は「格差」を描く(インターナショナル新書)

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    シリーズの中で今作は今までにないほど激しい意志を感じる。リアルタイムの問題提起だからということもあるが、アカデミー賞をはじめとして全世界的な映画界の潮流が資本主義の矛盾について語りだしているということが、かなりの危機感を持って重く受け止めなければならないのだろう。
    「天気の子」で極まったまるで慟哭しているかのような評論が胸に突き刺さる。
    ダルデンヌ兄弟作品は予想しうる重たさに怯んでu-next のお気に入りにマークしつつ何年も見ることができなかった。ケン・ローチ作品も「天使の分け前」が軽い傑作だったぶん、そのギャップになかなか手を付けられずにいた。
    本作に背中を押されようやく見ることができた。

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    2021年12月08日
  • トランピストはマスクをしない コロナとデモでカオスのアメリカ現地報告

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    すごい。今回はすごい。毎回楽しみにしているシリーズだけど今回は本当にすごい。一つ一つのエピソードが映画化可能なぐらい内容が濃い上に、断片化しているように見えて全てがつながっている。しかもどのエピソードも何一つ終わっていない。コロナ禍、BLM、大統領選・・・・。
    今まで遠い国の出来事として、それでも興味深く読んでいたが、今回は決して他人事ではない地続きの恐怖や深慮を確かに感じた。大爆笑の裏にではあるが。
    澤井健のイラストが文脈とは一見関係のないような日本国内の題材が多いことがそのことを裏付けている(佐伯耕三が最高だ)。
    全ては日本に、自分につながっている。
    本来ならば1日1エピソードくらいで長い

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    2020年09月26日
  • 映画には「動機」がある 「最前線の映画」を読む Vol.2(インターナショナル新書)

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    特に「アンダーザシルバーレイク」と「ララランド」の対比、「パターソン」とパターソニズム、「マザー!」と母なる大地とアダムとイブの評論は見事。

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    2020年07月19日
  • 映画には「動機」がある 「最前線の映画」を読む Vol.2(インターナショナル新書)

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    いやはやいつも以上に細かい。データが積もり積もって吹き出すタイミングがなかったんだろうな。ラジオや雑誌の連載などで出されていた情報が一つにまとまっているのは非常にありがたい。
    解説の途中でこれは必然性なのだろうけど、細かな解釈は原作に脚色に飛び、寄り道をしがち。誰のどんな感情を解説してるのかを確認しながらでないとなかなか混乱してしまう。
    「ローマ」の解説が出色。一見淡々としている静かな映画だが歴史的社会的要素を理解してから臨むと、この情報量の豊穣さには驚いてしまう。
    パターソンは未見。と言うか温存。

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    2020年06月30日
  • 町山智浩・春日太一の日本映画講義 戦争・パニック映画編

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    ネタバレ

    前巻は時代劇映画について語った本で、今回は戦争アクションとパニック映画について語った本。内容は言うこと無いくらい面白い=その映画を見たくなる仕上がりだが、少し思うこともある。

    時代の流れとともに「戦争」がアンタッチャブルなものとなり、「エンタテインメント」とのハイブリッドが困難なものになってしまった(「不謹慎だ」と怒られる)ようになってしまったのは、悲しむべきか良いことなのか。

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    2019年10月20日
  • 町山智浩・春日太一の日本映画講義 時代劇編

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    世代的な問題もあるんだろうけど、話題が多くなる引っかかりのある映画となったときに、古き良き東映時代劇はお呼びではないのね。
    で、東映から選ばれるのは、工藤栄一ではなく内田吐夢だと。
    で、その内田吐夢の「宮本武蔵」の章で最後に語られるのが息子の内田一作さんの仮面ライダー第1クールの話。

    春日 画面暗いですもんね。
    町山 暗いですよ。あと、蜂女がおっぱいグルグルさせるのも、後家さん感があるんですよ。

    そんなもんねぇって(爆)

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    2019年10月10日
  • 町山智浩・春日太一の日本映画講義 戦争・パニック映画編

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    実際には、「日本沈没」の章だけ読んだところ。

    爆発の昭ちゃんへのリスペクトが嬉しい(笑)

    黒澤組+円谷組って、そういえばそうか、と今更ながら納得。

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    2019年09月12日
  • さらば白人国家アメリカ

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    トランプ大統領が選ばれるまでの背景が、この1冊で恐らく理解できると思います。
    雑誌等へのコラムを中心に時系列にまとめたものなので、1回あたりのテーマがコンパクトでとても読みやすいです。
    著者はアメリカ在住の映画評論家です。他にも同様の書籍を出していますが、本当に氏の著書だけでアメリカ現代史を理解するのは十分ではないかと思ってしまいます。
    私の勉強不足は多々ありますが、それを程良く補ってくれた感じです。

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    2019年04月21日
  • 「最前線の映画」を読む(インターナショナル新書)

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    【スクリーンの裏側へ】映画評論家として活躍する町山智浩が、『ラ・ラ・ランド』や『インターステラー』など、近年話題となった作品に焦点を当て、隠されたメッセージの読み解きに迫った一冊。映画作品に絡めた時事知識の紹介も豊富に盛り込まれています。

    紹介される映画について詳しくなれることはもちろん、町山氏の紹介を通して映画の一つの見方を学ぶことができるのも本書の魅力。映画は娯楽と知的探求が同時に楽しめるメディアなんだと再確認させられました。

    〜「本当に深い感情は時空も現実も物理法則も超える」ミュージカルで人が突然踊り出すのはそれなんだと彼は言う。「気持ちが心にあふれた時、天国から九十人編成のオーケス

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    2019年03月20日
  • 教科書に載ってないUSA語録

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    週刊文春でのコラムをまとめたUSA語録第1弾。2010年から2012年ぐらいのまとめです。

    2019年2月の今読むと懐かしくなるような事柄ばかりであり、もう10年近く前のことがよくわかります(おそすぎる!)

    町山智浩さんのコラムはアメリカの政治あり、事件あり、エンターテイメントありと様々なジャンルについての話題なのでアキずに、そしてためになることが書かれている印象です。

    あと、フランクな文体が非常にとっつきやすく、政治など一見複雑な話題に関してもすぐに頭に入ってくる感覚。

    昔のコラム集を読み返すのも良いですが、現在進行系で読んでいきたい著作です。英語の勉強にもどうぞ(役立つかは別の話で

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    2019年02月14日
  • 「最前線の映画」を読む(インターナショナル新書)

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    ブレードランナー2049やララランドなどを映画の背後にある文化や影響を与えた文学作品から読み解くエッセイ。かなり面白い。

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    2019年02月03日