町山智浩のレビュー一覧

  • ベスト・オブ・映画欠席裁判
    映画秘宝は買ってませんが、最近は町山氏がラジオ番組等で紹介している映画、褒めていようと、貶していようと、を見たくなる事が多い。
    あとは、そこからビデオを借りるとか。
  • ベスト・オブ・映画欠席裁判
    映画教養を高めるために。
    対談形式で話が進むんですが、
    2人の会話のスイング具合がめちゃくちゃおもしろい。
    人それぞれが良いと思える映画は異なる
    ってことを痛感する名著。
    自分の好きな映画(レディ・イン・ザ・ウォーター)が
    酷評されてたのは傷ついたけど。笑
    結構メジャー作品の扱いが多いので
    映画にそ...続きを読む
  • ベスト・オブ・映画欠席裁判
     今までとは違う視点で映画を論ずる2人の対談集。過去複数冊刊行されていたものから選んで再録されたもの。

     歯に衣着せぬ物言いと、人によってはかなりどうでもいいところへの偏愛、こだわりを詰め込んだ内容で、よくわからなくてもいいから読んでおいた方が良い本。
  • ベスト・オブ・映画欠席裁判
    漫才形式とは言え、かなりの本質をついた辛口批評が炸裂する、でも「オレならこうする」パターンが毎回笑えるので、どこかの市長さんに「代案出せ」などと絡まれることもありませんw
  • アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない
    おもしろすぎて一気に読んだ。

    著者の書き方がうまいのもあると思うが、極端すぎるぜアメリカ。「聖書原理主義の」クレイジーさといったら、めまいがする。

    アメリカ在住の著者による、おもしろがりながら、冷静に観察しながらのコメントが、ぞくぞくするほど面白い。

    本書が書かれたのはブッシュ政権のまっただな...続きを読む
  • アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない
     アメリカのぬぐい去りがたい暗黒面を垣間みることができた。もちろんコレが全てではないと分かるけれど、日本人の持つ欧米諸国への劣等感は少しくらい軽減されてもいいと思う。世界のどこを見渡しても、愚か者ばっかりなんだよってね。

     ……どうでもいいけど、著者が使う一人称が「オイラ」なのはどうかと思う苦笑
  • ベスト・オブ・映画欠席裁判
    エロスとバイオレンスを好む子どものまま大人になった二人が、気に入らない映画をケチョンケチョンに貶しまくるという、映画に芸術性を見出している人からすれば嫌悪するような内容。けど、アウトサイダーを好む身としては、この下品な視線で作品を批評する感性が居心地がよくて癖になります。
  • ベスト・オブ・映画欠席裁判
    けっこう無茶苦茶なことを放談してるが、言っていることはしごくまとも。
    ダメダメな映画に対しては思いっきりけなしているが、「まさしくそのとおり!」と膝を打つようなことばかりである。
    世界中の映画人はこの対談集を読んで猛反省してほしい。佳い映画を沢山観たいんだよぉ。
  • アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない
    ブッシュ(息子)からオバマ就任の頃に書かれたエッセイ集。大手メディアにあまり取り上げられることのないアメリカの隠れたマジョリティの姿を描いている。アメリカという国とキリスト教の関係は怖いものを感じる。

    タイトルよりも「アメリカ人の2割しかパスポートを持っていない」という記述のほうが印象に残った。
  • オバマ・ショック
    英米文学研究者の越智道雄氏と、米国在住の映画評論家、町山智浩氏による対談集。

    子ブッシュを破り、非白人のオバマ大統領が誕生したのは、決して、偶然によるものでも、候補者の選挙戦術の巧拙だけによるものでもなく、建国以来の米国政治史、白人だけみてもWASP、カソリック系、東欧系などが混在するような民族の...続きを読む
  • アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない
    町山氏はやはり痛烈に面白い!
    MXテレビの「未公開映画を観るTV」での目の付けどころに感心し、フォロワーになったのだが、批判しながら面白がる視点が痛快である。
    事の背景も短文でありながらしっかり伝わってくる。

    オバマ大統領が誕生する前のアメリカの実情をつづったコラム集であるが、劣化を感じません。
    ...続きを読む
  • アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない
    アメリカの現実がこんなに笑えるとは!
    序章の「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」爆笑しっぱなし。
    アメリカの笑える暗部を饒舌に語るので、電車の中やカフェなど人前で読むのは危険!
    アメリカで実際に起こった政治家のスキャンダルから、大統領選挙の裏側、メディアと政治の関係など、笑えてためにな...続きを読む
  • 結婚失格
    町山智浩の解説を読んで、ようやく腑に落ちた。この解説を含めてひとつの作品だと思う。印象に残ったのは、解説内で「人間の通過儀礼が弱体化したなか、失恋は例外」という言葉。「思想地図β」での菊池成孔の「無条件に素直に従えるものが、この国には恋愛以外残っていない」という指摘と重なった。
  • 結婚失格
    町山さんの解説が読みたくて購入。小説部分を読みながらうっかり主人公に共感してしまい、町山&穂村両氏の解説を読んで、その指摘のもっともさにうなだれた。正しさを振りかざしてしがみつく感じ、自分にもあるなー。主人公が内田春菊を例に出し、そういったタイプの女性を非難するくだりが印象的。私も似たようなことよく...続きを読む
  • アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない
    ほんまかいなということがいっぱい書いてある。読みやすい文体なのでスイスイ読める。今のアメリカの若者たちがどんな旧時代的な教育を受けているのかが怖かった。もう自由の国じゃないんですね。そういえばこのキャッチフレーズ聞かなくなったなあ。
  • 結婚失格
    まず、カテゴライズに悩んだ一冊でした。「書評」としてもよかったのだろうけど、それは何だか違うだろうと。書評という軸を持った私小説だろうと判断したので、私小説としました。
    AV監督である主人公が離婚調停中の妻への気持ちと我が子への想いを、調停などの過程に沿って綴ったものです。ひとつひとつのチャプタごと...続きを読む
  • 結婚失格
    ああ、もう、どうしようもない、とここまで思わされたのも久し振りである。主人公速水の正しさのベクトルが常に自分に向いているのだ。方向を変えるチャンスは幾度か訪れているというのに。正しさは諸刃の剣であるかもしれない。振りかざすと相手を傷つけ自分をも傷つける。
    特別寄稿や解説の素晴らしさもさることながら、...続きを読む
  • 結婚失格
    今まで読んだことの無い分野の本だったので、新鮮だった。著者のことはこの本で初めて知ったが、実にウダウダしていて自分を見るようであり、複雑な思いの読後感だった。
  • 結婚失格
    町山さんとの対談USTを見て購入。「あるきかたが正しくない」も読んでいたので情報が補完された感じ。
    町山さんの解説は素晴らしいし、穂村弘の毒エッセイも素敵だが、本編あればこそ。
    結婚というより、人とうまくやっていく事の根本的な困難さに思いをはせる。そんな本。
  • 結婚失格
     ひどくバランスが悪いようでいて、絶妙にバランスがとれていると思った。
     やばい、こういう人好きだなぁ。と思ってしまった。
     

     この本を読んで、主人公のことを好きだと思っていられるうちは、自分は自分と向き合えている気がする。


     解説が素晴らしい。それで、この解説を載せたってことがすべてだと思...続きを読む